2013/05/23 - 2013/05/23
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kojikojiさん
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バリ島東部の観光からウブドに戻ると既に7時過ぎでした。この日はウブド王宮でもパンチャ・アルタの観劇の日でしたので少々やきもきしていたのですが到着するとほぼ満席でした。ガイドのウィラ君は真ん中辺に2席探してくれましたが、写真を撮影するには場所が悪いので右側の前の方に場所を確保しました。こちらもちょうど2席空いていました。
少し離れた柱の前であれば立って撮影しても周囲の人の邪魔にもなりません。結果風通しも良いこの席で良かったです。ウブド王宮で定期公演を行うのはトゥドゥン・アグンと呼ばれる王宮お抱えの楽団です。現在トゥドゥン・アグンには「サダ・ブダヤ」「パンチャ・アルタ」「ビナ・ルマジャ」「ジャヤ・スワラ」の4つの楽団が日替わりで定期公演を行っています。この日はそのうちのパンチャ・アルタです。人気があるだけあって素晴らしかったです。多少観光向けにアレンジしてあったりしますが、踊り手の上手さもだんだん分かってきました。今回観た中ではティルタ・サリと並ぶ素晴らしい演奏と踊りでした。今回の旅の観劇ではバリ島ナビが非常に参考になりました。コメントなども参考にさせていただいている部分があります。観劇の後は余韻を楽しみつつ近くのカフェ・ロータスで食事をしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー タクシー 徒歩
- 航空会社
- ガルーダインドネシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
7時30分になるとクンダンと呼ばれる太鼓の音をスタートにガムランの演奏が始まります。オーケストラのような音合わせなどは無くいきなり演奏が始まります。
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最初の演目はレゴン・トランス。宮廷舞踊として踊られる「レゴン」とは違い、サンヒャンと呼ばれる一種の憑依状態で踊られる、従来は非常に呪術性の強い踊りを下敷きにしているようです。
まずはプマンクと言う白衣に身を包んだ僧侶が登場です。 -
グルンガンというレゴンの冠を持った付き添いの女性たちとそして白い衣装に身を包んだ少女二人が厳かに入場してきます。
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僧侶がステージを清め、聖なる冠グルンガンを清め、そして2人の踊り手を清めます。
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この時点では目を開いていますが憑依した後は瞼は閉じたままです。
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清められたグルンガンを被ります。
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僧侶は聖水で踊り手を更に清めます。
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冠を2人の頭上に被せたときから踊り手たちは人間ではないものに憑依し、そして目を瞑ったまま舞い始めます。
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最初は静かな踊りですがだんだん激しい動きになってきます。
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二人の息は乱れず同じ動きを繰り返します。
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ネカ美術館で見た絵画の世界が目の前にあります。ガムランの旋律が高まった瞬間に踊り手がカッと目を見開きます。
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そして最後に激しく舞ったあと踊り手が急に失神します。そこでまた僧侶が登場して人間に戻った少女にティルタ(聖水)をふりかけます。
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最後に観客にも清めのティルタと花弁を撒いてレゴン・トランスは終了します。
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数あるトペン(仮面)舞踊の中でもよく独立して演目に取り入れられるトペン・ジャウック。
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恐ろしげながらも、どこか滑稽な仮面のジャウック。鬼神が森の中で一人戯れる姿を踊りにしたものです。群がる虫と戯れたり笛を吹いてみたり、観客をからかったりします。
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指先の長く伸びた爪の動きに目が行ってしまいます。
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だんだん仮面に表情が現われるような気がしてきます。踊り手の熟練度が分かってきます。
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レンチャナ・アグン・ウブド
この舞踊は、インドネシア国立芸術大学教授で数多くの踊りを創作しているバリ舞踊会を代表するイ・ニョマン・チュリタ氏が、ウブドのシンボルマークをイメージして作った創作舞踊だそうです。男性が儀式で使う傘を持って踊ります。 -
レンチャナはシンボル、アグンは偉大なと言う意味です。ウブドのシンボルはアルダチャンドラ(半月)とウインズ(太陽)とコスモス(地球)トナーガ(龍)です。バリヒンドゥーでは「月と太陽は地球を守り、龍は地球を支えている」という考えがあるそうです。
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人数も多くアップテンポの踊りです。
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個人的には伝統的な衣装や踊りの方が好きですね。
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クビャール・トロンポン
今回この踊りが見て観たかったのです。バリ島が生んだ伝説のバリ舞踊家イ・クトゥッ・マリオ氏によって1930年代に創作された踊りです。トロンポンという大きな旋律打楽器を演奏しながら踊るという、高水準な技術が必要な踊りです。 -
踊り手はデワ・ニョマン・イラワン氏という有名な方だそうです。
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デワ・ニョマン氏は2002年にデンパサールで行われたバリ舞踊コンテストに初挑戦して、初優勝を獲得したのを皮切りに、クビャール・ドゥドゥック、タルナ・ジャヤ、パラワキヤなどの演目で数多くのタイトルを獲得、2008年にインドネシア国立芸術大学を卒業したあとも様々な芸能活動で活躍中の花形ダンサーだそうです。
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最初はキバスと呼ばれる扇を持って踊り、トロンポンの前に移ります。
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次にバチに持ち替えて楽器を演奏しながら踊ります。
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演奏しながらバチをクルクルと優雅に回しながら決めのポーズも忘れません。
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物凄い高度な踊りだと感動しました。
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ビマニュウ物語に舞台は変わります。
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ビマニュウ物語はインドの叙事詩、マハーバーラタから題材をとった物語で、アルジュナの息子であるビマニュウ王子とシティ・スナリ姫との恋物語です。魔女カリカ・死の神ドゥルガとビマニュウ王子との魔力合戦などが展開していきます。
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最初は艶やかな踊りからスタートです。
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お付のおじいさん二人の掛け合いが能のようで面白かったです。
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パンダワ家の王子ピマニュウの登場です。
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バリス・ダンスのレベルも高く感動しました。申し訳ないけれど、前日のバリスとは次元が違うように思えました。
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ガムランの演奏も小気味よく踊りとシンクロしているのが良く分かります。
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この回転する瞬間の動きがたまりません。
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シティ・スナリ姫の登場です。
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姫の艶やかな踊りも素晴らしいです。
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そしてシティ・スナリ姫に出会ったピマニュウは一目惚れをします。
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この二人の踊りはとても魅力的です。
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甘いムードはサテアキ王子が登場して壊されてしまいます。
シティ・スナリ姫が見知らぬ男と一緒にいるのを見て激怒してピマニュウと戦います。しかし休戦するとピマニュウが自分の親戚であることを知ります。 -
サテアキはピマニュウにスララヤ村に行き、ガトットガチャ王子に助けを求めるよう促します。ガトットガチャ王子ならシティ・スナリ姫への求婚のためにドゥワラワティ王国へ付き添うことが出来るからです。そしてピマニュウはスララヤ村を目指しますが休息した小屋は魔女たちが黒魔術を使うための墓地でした。
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魔女カりカの登場です。
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カリカは死の神ドゥルガに助けを求めます。カリカの話を聞いたドゥルガは逆にカリカに腹を立て追放しますが、その後ドゥルガもピマニュウを食べようとします。
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ドゥルガはピマニュウが偉大なパンダワ一族と知り、そのことを証明するために踊りを命じます。
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ピマニュウの踊りを見たドゥルガはスララヤ村への道を教えるのでした。
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凄い迫力の踊りとガムランの音色が耳に残って興奮が冷めません。が、お腹は空くもので近くのカフェロータスに入ります。
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最初はテーブル席を進められましたが、レセハン(小上がりの席)のある左奥に座りました。日本人には小上がりがベストですね。蓮池越しにライトアップしたサラスワティ寺院(ウォーターパレス)がとっても綺麗です。また風も通り幾分涼しい気がします。
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エビの天ぷらのせピラフ。正直美味しく無かったです。
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妻は疲れてくると酸辣湯かトム・ヤン・クンを食べたがります。トム・ヤン・クンと白ご飯と春巻きはシェアしました。
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二日目も盛りだくさんでとっても疲れました。暑さも疲れますが、いろいろな素晴らしいバリを見つけるたびに脳がオーバーヒートしそうです。
この日来ているシャツは13年前にピテカントロプスで買ったバティックのシャツで色も落ちていますが地元の人にはとても好評で褒められました。 -
ここも写真で見るよりは暗く、メニューを読むには懐中電灯が必要でした。
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ただ、景色だけは最高です。ビールを1本頼んで284,000ルピア。
半分は席料と思う事にしました。 -
お勘定を済ませてからウォーターパレスの見学に行きます。
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寺院の境内まで入ることが出来ました。10時過ぎなので他に訪問者も無く、バロンと対峙していると動き出しそうな錯覚に陥ります。
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長い一日がようやく終わりです。まだこんな日が2週間続くと考えると体がもつだろうか心配になります。
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と言いながらチャンプアンまで深夜のジャランジャランに出発です。
続く:http://4travel.jp/traveler/koji0714/album/10785334/
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