2013/05/28 - 2013/05/28
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kojikojiさん
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ウブドも最後の夜です。9日間の滞在でしたがあっという間に終わってしまったような気がします。当初は毎晩伝統芸能を観ようと思って意気込んでいたのですが4日で息切れしてしまいました。が、最後の晩はと言う事になりスピリット・オブ・バリを観に行きました。会場はラヤ・ウブド通りを東に進んだクトゥ村の集会場です。昼間の観光の最後にデルタ・デワダのスーパーに寄った後、通りの看板で大体の距離は把握していました。午後7時くらいに会場へ着くように最後の買い物をしたり、ジェラートを食べたりしながら時間調整しました。ところ、通りにある看板に「CANCEL」の文字が見えました。天気の悪い晩は公演は中止になるようです。ここで急きょ予定変更して、記憶を頼りにサッカー場の南側の劇場へ急いで移動しました。ですが記憶違いでここで開演されていたのは観たいものではありませんでした。当然劇場の人は勧めてきますが、グンタ・ブアナ・サリに行きたいと言うと白タクのお兄さんを呼んできてくれました。値段交渉して行った先は先日ティルタ・サリを観たプリアタン村の劇場でした。先日と違って電気も点いていないし、躊躇していると運転手さんが聞きに行ってくれました。帰りはどうするのと聞かれたので直感で迎えをお願いしました。劇場に入ってみてビックリで、お客は我々のほかに2人だけでした。ちょっと失敗したかなと思いながら、以前にも座った最前列の中央に座りました。演奏が始まった瞬間にその心配は間違いだったと分かりました。ティルタ・サリも素晴らしかったですが、若者が主体のこの劇団はガムランの歯切れも良く、踊りも素晴らしく、最後の晩にふさわしい思い出に残る観劇でした。残念なのはトッペン・ニッコーと言う日航ホテルのオープン時に作られた仮面劇がキャンセルになったことです。ティルタ・サリで感動したレゴン・クラトン・ラッサムの女の子の踊りももう一度観ることが出来たのも嬉しい事でした。興奮冷めやらぬまま迎えのタクシーに乗りました。もし頼んでいたなっかたら送迎バスも無かったので困ることになるところでした。運転手さんにはホテルに戻りやすいムルニーズまでと頼みました。途中でドライバーから「インヌスには行った?」と言われ、これは神の掲示だと思いました。いろいろな現地の人10人くらいからインヌスと言うレストランが良いと言われていましたが、行く機会を損ねていました。このままホテルを通り過ぎてインヌスまで行って、帰りは下り道を歩いて来ればよいのですから。「予定変更してインヌスまで。」と言うと運転手さんは数キロ先になるのに喜んでくれました。
一度ホテルから歩いて行こうとトライしましたが、途中であきらめたことがあったので嬉しい変更です。インヌスはほとんどネカ美術館に近くで、歩いて行くのは無理だったと分かりました。遅い時間だったので店は空いていてとても雰囲気が良かったです。夜なのでチャンプアンの渓谷が見えないのが残念でしたが、ネカ美術館からの景色とあまり変わらないでしょう。思いがけず最後の晩にインヌスに来られてウブドで思い残すことは無くなりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー タクシー 徒歩
- 航空会社
- ガルーダインドネシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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プリアタン村には有名なグヌンサリ楽団とティルタサリ楽団があります。どちらも老舗中の老舗として有名な舞踊の踊り手やガムラン奏者が数多く輩出しています。グンタ・ブアナ・サリのガムランのスタイルはゴン・クビャールです。演奏は切れがよくて踊り手との相性も素晴らしく、見ていても聞いていても鳥肌が立って来ます。
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最初のフレーズが叩かれただけで、あうんの呼吸と言うのでしょうか、見事に揃った演奏に感動しました。小さい頃から一緒に演奏して共に大人に成長してきたメンバーなのでここまで深いハーモニーが生まれるのでしょう。
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オープニングの器楽曲は「金の雨」という古い曲だそうです。グンタ・ブアナ・サリ楽団が使用する楽器はゴン・クビャールという編成のもので、「稲妻」や「閃光」という意味を持ち、エネルギッシュな音を出すのを得意とします。若々しいパワーを持つこの楽団にはピッタリの楽器です。
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ガムランも素晴らしいのですが舞踊の技術が高いのは当然ながらその容姿に大満足です。プリアタンの踊り子は美人が多いという評判だそうですが、バリ風に言う(美人=色が白い)の条件をクリアしている上に、若手だけの楽団だけにスリムで手足が長い踊り子体型の美少女が勢揃いです。
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最初はプシュパ・サリ(歓迎の踊り)です。
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お客様の来場を歓迎するウェルカム・ダンスの踊り手たち。可憐な少女達がにこやかに踊ってステージに華を添えます。
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お客が4人だけであっても手を抜かず素晴らしい踊りで魅了されます。最前列なので頭上からは花が降り注がれます。
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続いてバリス・トゥンガル(戦士の舞踊)が割れ門から出てきます。
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足腰の強さが際立った動きをします。この舞踊は戦場へ向かう戦士を踊りで表現しています。バリ舞踊では踊りの技術と同程度にエクスプレシ(=表情)が重視されるそうです。
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この踊り手さんのエクスプレシは激しく、眼光の鋭さも本物でした。
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葉の擦れる音にも敵の気配を感じ、恐れ戦きながらも未知の世界へ一歩一歩足を踏み入れていく誇り高き戦士の緊迫感に満ちた鮮烈なアクションが見どころです。
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踊り手のスピードとパワーだけではなく、優雅さと洗練された動きも素晴らしいですが顔の表情も素晴らしいです。今回幾つものレゴンの踊り手を観ましたが、どの方も素晴らしかったです。
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レゴン・ラッサム(古典宮廷舞踊)です。数日前のティルタ・サリで踊っていた女の子がこちらでも踊っていました。妻は大喜びで彼女の踊りをもう一度観られただけでも良かったと言っていました。
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プリアタン王宮に古くから伝わる古典のレゴン舞踊です。踊られるのは悲恋の物語「レゴン・ラッサム」で、最初にチョンドンという王宮の女官がソロ舞踊を踊ります。ダハ王国の王女ランケサリに恋したラッサム王の物語です。
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ラッサム王は彼女を誘拐し、妻にしようと望みますが拒まれてしまいます。ランケサリ王女の兄であるダハ国王はラッサム王に戦いを挑みます。
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戦場へ赴く途中ラッサム王の馬が倒れ、その瞬間に1羽の獰猛な鳥が舞い降りて王を攻撃します。これはラッサム王の死を暗示するものでした。
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その前兆を無視して戦場へ向かったラッサム王は結局殺されてランケサリ姫は兄と一緒にダハ王国に戻ります。
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ストーリーよりもこの踊り子さんの踊りには感動します。
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まるで機械仕掛けの人形のように正確で素早い動きです。
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激しい踊りの部分はカメラではフォーカスが追いつきません。グルンガンも両手もラマック(前掛け)もブレブレです。
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どうしても決めのポーズなど止まったものになります。
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キパス(扇)を持った決めのポーズです。
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2人のレゴンがラッサム王とランケサリ姫の役に別れて物語が始まります。2人が全く同じ動きで踊ります。向かって右側がランケサリ姫で左側がラッサム王です。
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2人が入場するとチョンドンが舞台裏に戻ります。
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入れ替わる場面も優雅です。
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どちらも女の子で同じ衣装なので途中でどちらがどちらか分からなくなります。
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決めのポーズにだけカメラのピントが追い付きます。
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写真的にはブレブレですが、実際に踊りを観ているイメージはこんな感じです。
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ランケサリが舞台裏に戻ると先程のチョンドンが羽をつけて凶兆の鳥ガルーダとして再入場します。ラッサム王が戦場へ行かないよう邪魔をしますが、王は死を覚悟で戦場へと向かって行きます。
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ガルーダに変ったチョンドンの踊りがまたすばやくて本物の鳥のようです。
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先程かなり長い時間を踊って舞台裏に戻って、まだいくらも経ちませんがこの素早い踊りが舞えるとは驚きの体力です。
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2人の踊りは優雅に続きます。
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そしてガルーダの素早い踊り。
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実際は20枚位撮ってブレていないのは数枚しかありませんでした。
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この踊りを観ただけでこの日プリアタンまで来た甲斐がありました。
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チェンドラ・ワシ(極楽鳥の求愛の踊り)に続きます。
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チャンドラ・ワシはイリヤンジャラに生息している極楽鳥で、その求愛の踊りをバリ舞踊風にアレンジしたものです。
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楽鳥のオスが踊っている途中でメスの極楽鳥が現れて2羽で華麗に舞います。羽根を広げて大きく回転するのを見ていると「舞う」という表現が似合います。
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優雅に舞っている踊り子ですがその感情移入は真剣そのもので鳥になりきっています。踊り手さんがみんな美人揃いなのも写真を撮る者にはありがたいです。
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ジャウック・マニス(仮面舞踊)です。今回の旅では仮面舞踊にも魅了されました。
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長い爪が特徴的な仮面舞踊です。踊り手が演奏者に合図を出して進められる形式です。演奏者は踊り手をにらむように注視して、その動きに合わせた音楽を奏でるので息がぴったり合っていて見事です。
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パッと見では指を震わせて簡単に踊っている感じですが、音楽を知らないと踊れない上に仮面で視界が遮られてバランスを取るのが困難で高度な技術が必要な踊りなのです。
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仮面をじっと見つめていると木の仮面なのに表情が読み取れそうな気がします。
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目の部分にも表が見えるような穴は開いていません。
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日本の能を観ていても表情を読み取るのは難しいですが、バリの仮面舞踏は面の表情が元々派手なので分かり易いと思います。
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この日は劇団の都合でトッペン・ニッコーが中止になっていました。仮面舞踏が観られなかったのが残念ですが大満足の公演でした。
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本日のガムラン奏者。この日も楽器を触らせていただきました。
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白タクの運転手さんは時間前に迎えに来ていました。トッペン・ニッコーが中止だったので20分くらい閉演が早かったのでちょっと心配しましたが。
最後の晩ご飯はホテルに戻りやすいムルニーズ・ワルンを考えていました。運転手さんに伝えると「インヌスは行った?」と言われ、ここで頭の中に稲妻が走った感じでした。 -
この9日間で一体何人の人にインヌスが良いと聞かされたでしょうか。実際ホテルから歩いて行きかけたけど、遠くて諦めたこともありました。そうです、車で送ってもらって帰りは下り坂なのでホテルに戻ってくるのは簡単です。閃かさせてくれた運転手さんに感謝でチップを最後に弾みました。
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今回は行ったレストランでは一番の高級店です。思っていたより遠くてほとんどネカ美術館の近くでした。数日前にチャンプアンから歩いて坂道を登るのは無謀だったと思いました。
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遅い時間だったのでお店はガラガラでした。
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伝統的なバリニーズ・インテリアです。柱の無い大きな空間が気持ち良いです。
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飲み物はライス・ワインを1本注文したら、心配した店の女性が「少し持って来ますから試してみてからにしては?」と。小さいショットグラスかと思ったらオールドファッショングラスに氷とライムとなみなみ注がれた白濁した液体が届きました。酸味のある米焼酎かアルコール度の高い薄いマッコリみたいな味で美味しかったので1本注文しました。
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これが1本100,000ルピアくらいだったと思いますが美味しかったです。エビセンの塩味がこのお酒に合うこと。料理が来る前からガンガン行きます。
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インヌス・サラダはコリアンダー(パクチー)とイカフライです。最高に美味しい一品に驚きです。
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レモングラスのたっぷり入ったアボガドとココナッツスープも妻が唸るほどの美味しさでした。具だくさんでその出汁も良く出ています。
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ずっとインドネシア料理だったのでここではピッツアにしました。ビアンコとロッソを一種類づつ選びました。生地は少し厚めですがジェノベーゼのソースとソーセージが上に乗ったルッコラがマッチして美味しいです。
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トマトソースのピッツアはアマルフィー風と名付けられていました。カプリやアマルフィー・コーストは2人で何度も行った地なので懐かしくなり注文しました。ちょっとスパイシーでこちらも美味しいです。
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気になりながら最後に忘れれていたレストランにも来ることが出来て大満足の夜です。ライス・ワインの酔いに任せて最高の気分です。
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せっかくなので店内も見せてもらいました。
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いつの間にか貸切状態になっていました。
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暗闇の先には最初の日に歩いたチャンプアン・リッジのトレッキングコースと間に雄大な渓谷が見えるはずですが何も見えません。こうして最高のウブドの最後の夜が更けていきます。
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