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国立博物館は、もともと寛永寺の境内だった場所で本館が建っているのは寛永寺の本坊跡にあたり、庭園もお寺の庭だったようです。<br />この立派な庭は春と秋の数ヶ月間だけ解放され散策することができます。今回は今まで表からしか見れなかった表慶館も開放中で、今年3度目にしてようやく内部を見ることができました。<br />片山東熊の作品だけあって内部も見ごたえがありました。

東京国立博物館の庭園散策

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2007/11/23 - 2007/11/23

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旅行記グループ 近代建築散歩(東京2)

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ぬいぬい

ぬいぬいさん

国立博物館は、もともと寛永寺の境内だった場所で本館が建っているのは寛永寺の本坊跡にあたり、庭園もお寺の庭だったようです。
この立派な庭は春と秋の数ヶ月間だけ解放され散策することができます。今回は今まで表からしか見れなかった表慶館も開放中で、今年3度目にしてようやく内部を見ることができました。
片山東熊の作品だけあって内部も見ごたえがありました。

  • いつも表から眺めるだけだった、東京国立博物館の表慶館ようやく中に入ることが出来ました。

    いつも表から眺めるだけだった、東京国立博物館の表慶館ようやく中に入ることが出来ました。

  • この建物は、明治33年(1900年)ときの皇太子(大正天皇)のご成婚を記念して計画され、9年後の明治42年に開館した、日本で初めての本格的な美術館です。

    この建物は、明治33年(1900年)ときの皇太子(大正天皇)のご成婚を記念して計画され、9年後の明治42年に開館した、日本で初めての本格的な美術館です。

  • 設計は、ジョサイア・コンドルの弟子で、工部大学校の一期生の片山東熊によるものです。美術館や博物館の建物って、どうしてこういったドームの付いたものが多いのでしょうか?

    設計は、ジョサイア・コンドルの弟子で、工部大学校の一期生の片山東熊によるものです。美術館や博物館の建物って、どうしてこういったドームの付いたものが多いのでしょうか?

  • ドームは中央だけでなく、両側に付けられたこの階段部分にも付いています。

    ドームは中央だけでなく、両側に付けられたこの階段部分にも付いています。

  • この当時の建物は、必ず階段周りに見せ場を持っていっていますね。

    この当時の建物は、必ず階段周りに見せ場を持っていっていますね。

  • 壁天井ともに漆喰でレリーフが施されています。

    壁天井ともに漆喰でレリーフが施されています。

  • 階段室中央部のレリーフ

    階段室中央部のレリーフ

  • 中央の大型のドームの2階には回廊が回されています。公開しているのは1階だけで、2階には上ることが出来ません。

    中央の大型のドームの2階には回廊が回されています。公開しているのは1階だけで、2階には上ることが出来ません。

  • ドームの真下のモザイクタイルも見事です。

    ドームの真下のモザイクタイルも見事です。

  • 中央のドームも老朽化による雨漏り等が発生し2005年に大改修が行なわれ、2006年の後半に大規模修繕がなされ、今の姿に復元されたそうです。

    中央のドームも老朽化による雨漏り等が発生し2005年に大改修が行なわれ、2006年の後半に大規模修繕がなされ、今の姿に復元されたそうです。

  • 築後100年も経過すれば、どこかは必ず痛んでくるはずですが、美しく復元されて良かったですね。

    築後100年も経過すれば、どこかは必ず痛んでくるはずですが、美しく復元されて良かったですね。

  • 最近では、片山東熊と同期の辰野金吾の作品である、赤レンガの東京駅が改修工事に入っていて、建築当初の三層の建物に蘇るようですが、歴史の重みを感じさせる復元を期待したいですね。

    最近では、片山東熊と同期の辰野金吾の作品である、赤レンガの東京駅が改修工事に入っていて、建築当初の三層の建物に蘇るようですが、歴史の重みを感じさせる復元を期待したいですね。

  • 表慶館の見所はこの中央のドーム部分と、階段周りですね。

    表慶館の見所はこの中央のドーム部分と、階段周りですね。

  • 入り口ドアの金属レリーフ 中央は羽ペンですかね。

    入り口ドアの金属レリーフ 中央は羽ペンですかね。

  • 並んだレリーフの下にあるトゲトゲは、鳩避けでしょうか。

    並んだレリーフの下にあるトゲトゲは、鳩避けでしょうか。

  • 入り口左右に鎮座する阿吽のライオンは大熊氏広の作品。当初の片山の設計図にはライオンが6頭いたそうですが、途中で設計変更されて結局この2頭が残ったとか。

    入り口左右に鎮座する阿吽のライオンは大熊氏広の作品。当初の片山の設計図にはライオンが6頭いたそうですが、途中で設計変更されて結局この2頭が残ったとか。

  • この建物が設計された当時は、博物館の敷地内には、片山の師匠のジョサイア・コンドル設計の本館が建っていました。

    この建物が設計された当時は、博物館の敷地内には、片山の師匠のジョサイア・コンドル設計の本館が建っていました。

  • 本館が赤レンガの2階建てのクラシック風の建物でしたが、こちらはバロック風の、百亜の建物を設計したので、当時は本館との調和を云々されたようです。<br />

    本館が赤レンガの2階建てのクラシック風の建物でしたが、こちらはバロック風の、百亜の建物を設計したので、当時は本館との調和を云々されたようです。

  • でも、関東大震災によって、本館は無残に倒壊したのに対し、表慶館は生き延びました。<br />その後本館が建て直されるにあたって、政府は設計案を公募し、その結果、現在の帝冠様式の本館が隣に立つことになり、以前にもましてアンバランスな印象を与えています。<br />

    でも、関東大震災によって、本館は無残に倒壊したのに対し、表慶館は生き延びました。
    その後本館が建て直されるにあたって、政府は設計案を公募し、その結果、現在の帝冠様式の本館が隣に立つことになり、以前にもましてアンバランスな印象を与えています。

  • 外壁面のレリーフは製図用具、工具、楽器などをモチーフにしているそうです。

    外壁面のレリーフは製図用具、工具、楽器などをモチーフにしているそうです。

  • こちらは本館の中央階段 こちらの階段周りも立派です。

    こちらは本館の中央階段 こちらの階段周りも立派です。

  • 1階部分の展示室のみ少し覗きました。

    1階部分の展示室のみ少し覗きました。

  • それでは庭に回ってみましょう。まずは高さ5m70センチの銅製の五重の塔 よく見るとてっぺんの相輪には龍が絡みついていて、基壇には第5代将軍徳川綱吉が法隆寺に奉納した旨の銘文が刻まれている、由緒あるものです。

    それでは庭に回ってみましょう。まずは高さ5m70センチの銅製の五重の塔 よく見るとてっぺんの相輪には龍が絡みついていて、基壇には第5代将軍徳川綱吉が法隆寺に奉納した旨の銘文が刻まれている、由緒あるものです。

  • こちらの茅葺の建物は春草蘆と言って、江戸時代、河村瑞賢が攝津淀川改修の際に休憩所として建てたもの。その後大阪、横浜の三渓園、所沢と移築された後に、昭和34年にここに移築されたものです。

    こちらの茅葺の建物は春草蘆と言って、江戸時代、河村瑞賢が攝津淀川改修の際に休憩所として建てたもの。その後大阪、横浜の三渓園、所沢と移築された後に、昭和34年にここに移築されたものです。

  • 本館の東側がこの庭園となっています。

    本館の東側がこの庭園となっています。

  • この池を中心に5棟の茶室を配し、四季折々の花や紅葉で彩られた憩いの空間になっています。チラッと見える天合庵は後ほど紹介します。

    この池を中心に5棟の茶室を配し、四季折々の花や紅葉で彩られた憩いの空間になっています。チラッと見える天合庵は後ほど紹介します。

  • こちらは、応挙館 もともとは尾張の天台宗の寺院、明眼院の書院として寛保2年(1742年)に建てられたもので、その後、品川の益田孝邸に移築され、昭和8年に移築されました。室内に描かれている墨画が円山応挙の作によるものだったとか。

    こちらは、応挙館 もともとは尾張の天台宗の寺院、明眼院の書院として寛保2年(1742年)に建てられたもので、その後、品川の益田孝邸に移築され、昭和8年に移築されました。室内に描かれている墨画が円山応挙の作によるものだったとか。

  • こちらは、赤坂御所内の九条邸にあった建物で、昭和9年に移築されています。

    こちらは、赤坂御所内の九条邸にあった建物で、昭和9年に移築されています。

  • ちょっとゆがみのある手作り硝子がはめ込まれていました。大正の面影を感じさせますね。

    ちょっとゆがみのある手作り硝子がはめ込まれていました。大正の面影を感じさせますね。

  • 平屋で間口15m、奥行き10mの2部屋しかない45坪の建物ですが、九条家の当主の居室として使われていたものです。

    平屋で間口15m、奥行き10mの2部屋しかない45坪の建物ですが、九条家の当主の居室として使われていたものです。

  • ちょっとわかりにくいですが<br />、硝子障子の中央の奥にチラッと見えているのが、狩野派の筆による楼閣山水図です。

    ちょっとわかりにくいですが
    、硝子障子の中央の奥にチラッと見えているのが、狩野派の筆による楼閣山水図です。

  • ぐるりと回り廊下をめぐらせた建物です。

    ぐるりと回り廊下をめぐらせた建物です。

  • こちらは六窓庵 慶安年間に奈良の興福寺慈眼院に建てられたもので、明治10年に移築されました。

    こちらは六窓庵 慶安年間に奈良の興福寺慈眼院に建てられたもので、明治10年に移築されました。

  • 手水鉢は、四方仏水盤と言われる形式のもので、もともと延長3年(925年)関白藤原忠平が建立した山城国法性寺の石塔の一つだったそうです。

    手水鉢は、四方仏水盤と言われる形式のもので、もともと延長3年(925年)関白藤原忠平が建立した山城国法性寺の石塔の一つだったそうです。

  • その後、京の銀閣寺を経て、所有者が何人かかわり明治18年にここに据え付けられたそうです。

    その後、京の銀閣寺を経て、所有者が何人かかわり明治18年にここに据え付けられたそうです。

  • 木々が少しだけ色付いていますね。

    木々が少しだけ色付いていますね。

  • 最後が池のほとりの天合庵 こちらはあの小堀遠州が京都伏見の六地蔵に建てた茶室で、京都大原の寂光寺を経て、昭和38年にここに移築されたものです。

    最後が池のほとりの天合庵 こちらはあの小堀遠州が京都伏見の六地蔵に建てた茶室で、京都大原の寂光寺を経て、昭和38年にここに移築されたものです。

  • 表慶館と庭園が見れて、今日の国立東京博物館企画展の大徳川展は見れなかったけど満足です。

    表慶館と庭園が見れて、今日の国立東京博物館企画展の大徳川展は見れなかったけど満足です。

  • それにしてもすごい行列です。来た時から待ち時間変わっていませんね。前回のダビンチ展は、映画のダビンチコードの影響もあり、もっとすごかったけど、将軍家も大変な人気ですね。でも90分も並んで見る気にはならないなあ。

    それにしてもすごい行列です。来た時から待ち時間変わっていませんね。前回のダビンチ展は、映画のダビンチコードの影響もあり、もっとすごかったけど、将軍家も大変な人気ですね。でも90分も並んで見る気にはならないなあ。

  • 行列は途切れ途切れでずっと繋がってます。すげー人だなあ。

    行列は途切れ途切れでずっと繋がってます。すげー人だなあ。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • Noririnさん 2007/11/27 22:58:13
    ステキな表慶館♪
    ぬいぬいさん こんばんは!
    表慶館に入る事が出来たんですね。
    旅行記を拝見して、久しぶりに感動が蘇ってきました。

    私は表慶館に入っただけで満足して本館の庭に行かなかったのですが、お庭にも沢山見所があるんですね。
    今度ゆっくり時間が取れたらまた足を延ばしてみます♪

    Noririn

    ぬいぬい

    ぬいぬいさん からの返信 2007/11/28 12:40:30
    RE: ステキな表慶館♪
    Noririnさん   こんにちは

    書き込みありがとうございます。
    表慶館いいですよね。
    私も今年三度目にしてはじめて中に入れました。
    庭も日本庭園があることは知っていましたが、移築した建物もあり、結構楽しめました。結局今回も建物と庭だけ見て満足して、展示室を覗いたのは本館の1階と法隆寺宝物館だけでした。
    博物館や美術館の建物って、展示品よりも建物のほうが見ごたえがあるものが多くて、古い博物館や美術館を見つけては見に行っています。
    今年の夏は関西に遠征して、京都美術館と博物館を見てきましたが、また年末今度は奈良博物館を見に行きます。
  • Maiさん 2007/11/27 10:23:29
    国立博物館素敵ですね!
    ぬいぬいさん、始めまして〜。

    Maiと申します。

    上野の国立博物館の旅行記にお邪魔しています!
    ちょうど、初飛行機、初東京の母を連れて、
    お隣の西洋美術館に行ったばかりでしたので、
    とても新鮮に拝見しました。

    東京は、歴史のあるお庭や建物がある素敵な所が多いですね。
    2泊3日の滞在でしたが、もっともっと見たい所がいっぱいでした。

    またお邪魔させてください〜

    Mai

    ぬいぬい

    ぬいぬいさん からの返信 2007/11/28 09:14:19
    RE: 国立博物館素敵ですね!
    Maiさん  おはようございます

    書き込みありがとうございます。
    博物館や美術館が好きで、と言っても私の場合、興味があるのは展示物よりも建物のほうで皆さんと違って展示物はそっちのけで建物ばかり見ています。
    そんなわけで、上野にある国立博物館と科学博物館はよく出かけます。
    でも、今回は何度行っても中に入れなかった表慶館と期間限定公開の庭園を見れて、大徳川展には入れませんでしたが満足でした。
    何気に通り過ぎる東京の光景に、新たな発見をするのが大好きで週末になると、時間があれば、散歩をかねて出かけています。
    そんなご近所の旅行記が、映画のALWAYS 続三丁目の夕陽とタイアップキャンペーン実施中のJALのホームページに5つ採用されました。
    11月初めより半ばまででていましたが、来年1月〜3月にかけて浅草、お台場、上野の岩崎家庭園、駒場の旧前田侯爵邸が紹介されます。
    http://www.jal.co.jp/tokyo/pc/hyakkei/
    良かったら見てください。でも公開は1月からです。
    ところで、Maiさんは福岡の方ですか。
    出張でいろんなところに行けてうらやましい。
    私も出張大好きで、福岡に支店があったときは私が見ていたものですからよく博多や北九州に出かけていました。でも支店も数年前に閉鎖してしまい、このところ全く出張の機会がなくなってしまい、仕事の息抜きが減ってしまいました。残念・・・。
    またじっくり出張先の写真見せていただきます。

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