さいたまさんのクチコミ(50ページ)全2,813件

明治神宮外苑は、もともと陸軍の青山練兵場の跡だったそうです。現在は、きれいな公園です。
明治神宮をゆっくり廻ってみました。
いつもの明治記念館から始まって、絵画館を見ました。
立派な建物です。
ブラタモリの番組で、秋田の国産天然アスファルトが敷き詰められていると紹介されていました。
注意して見ていたのですが、良く判らず、残念でした。
国立競技場は、ほぼ完成の域に達しているようでした。
詳しい建設状況が判らず、係員や警備員に聞いても、全く情報が無く、残念でした。
税金や各方面からの巨費を投じているので、国民にも判り易く説明して欲しいものだと感じました。
外苑内を散策する人、ランニングを楽しむ人、いちょう祭りを楽しむ人、いろいろな人が外苑に親しんでいました。
いちょう並木は、きれいです。
いちょうの樹の色の変化は、温度の関係で、少し早いのかもしれませんでしたが、整然として心が洗われる様でした。
オリンピックが神宮外苑でも実施されることは、とても良いことかもしれません。
成功裏にオリンピックが行われることを祈っています。

瑞円寺は、曹洞宗の寺院で、以前は、鳩森八幡神社の別当寺の役割を担っていました。
別当寺は、神仏習合が行われていた江戸時代以前に、神社を管理するために置かれた寺のことで、神前読経など神社の祭祀を仏式で行い、その主催者を別当(社僧の長のこと)と呼んでいました。
別当の居る寺を別当寺と称しています。
別当とは、別に本職にあるものが他の職をも兼務するという意味であり、本地垂迹説により、神社の祭神が仏の権現であるとされた神仏習合の時代に、神社はすなわち寺であるとされ、神社の境内に僧坊が置かれて渾然一体となっていた制度だそうです。
神仏習合の時代から明治維新に至るまでは、神社で最も権力があったのは別当であり、宮司はその下に置かれていたとのことです。
平たく言えば、瑞円寺が親会社で、鳩森神社が子会社という関係だったそうです。
明治時代になって神仏分離令により、その関係は、廃止されました。
今回、千駄ヶ谷の瑞円寺を訪れ、再度、別当寺の関係を勉強した次第です。
ためになりました。

甲賀稲荷神社は、江戸幕府が組織した集団の一つである甲賀一族が崇拝した稲荷神社です。
甲賀一族は、忍術を始めとして、大砲の炸薬を含め薬学に優れていて江戸幕府の成立に貢献しました。
その功績により、青山の権田原に鉄砲場を拝領し、その一角に甲賀稲荷神社を創設しました。併せて、現在の国立競技場付近に、甲賀屋敷が建てられています。
その後、青山練兵所の設置により、千駄ヶ谷の鳩森神社に遷座することとなったそうです。
昭和２０年５月の戦災で社殿を焼失し、本殿の中に八幡神宮、諏訪大神とともに祀られていましたが、復興を望む声が高まり、昭和４５年に、欅造りの社殿が完成し、遷座されるに至りました。
数奇な運命に翻弄されつつも、信仰の念は、連綿として続いているようです。
簡素な造りですが、信仰の思いが込められているようです。
赤色の鳥居の一連の列は、整然としていて、とても印象的です。
また、甲賀稲荷神社から見上げる富士築山は、神々しくかつ力強く見えます。

千駄ヶ谷の富士築山は、江戸時代初期の築造以来、鳩森八幡神社に在り、都内最古のものです。
富士築山は、富士信仰の目的のため、富士山の溶岩を積み上げ、頂上に富士の祠を造営したもので、千駄ヶ谷の富士塚は、江戸八富士の一つになっている他、都内最古の富士塚となっています。
この富士塚は、東京都の有形民俗文化財にも指定されています。
千駄ヶ谷の富士築山は、鳩森八幡神社の平地部に、富士山を模して、溶岩を築山風に、積み上げたものであり、頂上に至るため、経路を周回するように設けため、屈曲しています。
このため、この富士築山は、急な傾斜と屈曲した経路が特徴で、上り下りの際、特に注意する必要があります。
途中、経路の脇には、浅間神社の社も置かれていて、信仰の場とされています。
安全上のロープや杭が設置されていますが、単なる目印、案内等の機能しかありませんので、体重をかける等の行為は、避ける必要があります。
富士築山の横には、池らしきものが見られ、富士五湖を模しているのかもしれません。

鳩森八幡神社は、千駄ヶ谷駅の南側にある神社で、千駄ヶ谷の総鎮守の役割を担っています。
鳩森八幡神社は、国立競技場の西側の高台に位置していて、周辺の地域から一段高い位置関係にあります。
江戸時代以前から、周辺の地域の安寧を図るため、高台の位置に八幡稲荷の神社を遷座したと伝えられています。
榎坂の上り切った付近の高台の中心に、鳩森八幡神社がある所以でしょう。
鳩森八幡神社の中には、鳩森八幡神社はもとより、甲賀稲荷神社、浅間神社、千駄ヶ谷富士塚と呼ばれる築山や、将棋を祀った将棋堂等の名所旧跡があります。
また、立派な能の舞台が目を引きます。
千駄ヶ谷の国立能楽堂との関係も深いとの話も耳にします。
古来からの千駄ヶ谷の地域と密接な関係から、各種の神社や旧跡が集まってきたのでしょう。
なんとなく地域住民の集まりの生活や文化の中心が、鳩森神社に集中しているような印象を持っています。
教育委員会の民俗文化財の指定を受けている理由が解る感じがします。

榎坂という名称の別の坂が、千駄ヶ谷にもあります。お寺や神社の多い地域の坂で、歴史の古い坂のようです。
榎坂は、千駄ヶ谷の瑞円寺の横の坂です。
周りには、瑞円寺の他、聖輪寺、仙寿院があります。
また、榎坂を上り切った左側には、鳩森神社、富士浅間神社、榎稲荷神社などがあります。
傾斜は、それほどきつくはありませんが、坂自体の距離が長いのが特徴かもしれません。
榎坂の中腹の東側には、榎稲荷神社があります。
また、榎坂の東側は、瑞円寺の敷地になっています。
榎坂の歩道の傍は、瑞円寺の境内と墓地あり、コンクリートの高台状の地形となっています。
榎坂の西には、ビザの店があり、東側の雰囲気と異なった、新旧の世代の対照的な雰囲気があります。
寺院と神社の世界と、ピザの世界とが織りなす新旧の対比は、なんとなく日本の仏教とハロウィーンの西洋文化の世界の対比を象徴しているのかもしれません。
榎坂の不思議な、趣です。ぜひとも体験してみてください。

仙寿院は、外苑西通りにある日蓮宗の寺院で、とても静かなお寺です。
国立競技場を右に見ながら、西に向かうと外苑西通りに当たります。
交差点があり、交差点の標識を見ると「仙寿院」とあります。
交差点の西北の角に、仙寿院があります。
国立競技場周辺の工事の喧騒から離れて、しばしの安息の場所です。
幹線道路からやや高い位置にあるため、より静かな気分になります。
しかしながら、灌木が多いせいか、小さな虫が寄ってくるのが気になります。
初夏や夏場の時期には、夕方の訪問は避けるのが良いかもしれません。
境内に入るには、階段かスロープを経て、上る必要があります。
階段かスロープを上ると、正面に社務所的な建物があり、本堂には、大きく左側から廻ることになります。
やや一般的な寺院のイメージとは、異なりますので、注意が必要です。
いずれにしましても、やや高台的な場所になりますので、幹線道路の影響は感じられず、
癒しの空間となっています。
静かに静寂の雰囲気に浸ることができます。

日本青年館ホールは、ホテルやコンサートホール、会議室等を供えた多機能の会館のホールです。
明治神宮外苑の中にあり、明治神宮球場の西側に当たります。
ＪＲ信濃町、千駄ヶ谷にも近く、交通の便利さも特徴の一つでしょう。
神宮の森の中の静かな環境のもと、周囲の各種の施設に近く、利用客が多いようです。
特に、オリンピックを控え、利用客の増加が見込まれているようです。
日本青年館ホールは、ホテル部分と共存しつつも、コンサートや会議室の利用という幅広い観点からの進展が期待されています。
明るい施設は、訪れる人達に安らぎと癒しの場として親しまれています。
利用客は、修学旅行生の年代から老齢期を迎えた年代まで幅広いように見えます。
都内の各種のホールに比べると、派手さ華やかさはありませんし、かえって地味な感じがします。
神宮の森の持つ雰囲気かもしれません。
どちらかと言えば、修学旅行年代の青臭さ、ウイウイさが目につくような雰囲気です。
これらの点が、やや他のホールと異なっている感じがします。

明治神宮野球場は、神宮外苑のスタジアム通りにあります。大学野球の聖地かもしれません。
明治神宮野球場は、明治神宮外苑第二球場とともに、神宮外苑のスタジアム通りの北側に並んであります。
国立競技場の南東側に当たります。
スタジアム通りを挟んで、西側には、東京青年会館の建物があります。
明治神宮野球場を訪れた時期は、１１月の平日でしたが、多くの若き野球選手が集まっていて、赤き血潮の踊る青春時代の雰囲気が漂っていました。
ちょうど、大学の野球部の試合が実施されていて、多くの人々が集まっていました。
プロ野球が人気を博していることは、当然かもしれませんが、野球に没頭する青年たちのエネルギーを感じます。
球場内ばかりでなく球場外にも聞こえる選手たちの雄たけびや観客の歓声が聞こえて来ます。
女性アナウンサーの選手名を紹介する声にも、時代を超えた懐かしさを感じます。
年甲斐もなく、胸の高鳴りを覚える神宮の森です。
ぜひとも再度訪れたい場所の一つです。

明治神宮外苑第二球場は、神宮野球場の北側に、隣接してあります。
第二球場は、神宮野球場よりもやや小規模になっています。
東側には、ゴルフ練習場が併設されています。
いちょう並木通りを挟んで、東側には、軟式野球場があります
第二球場の入口は、判りにくいのですが、国立競技場側にあります。
ちょうど東京オリンピック博物館のクーペルタン男爵の銅像の道路を挟んで、向かい側にあります。
周囲を廻って、初めて入口が見つかったように、最初に訪れる際は、注意が必要です。
入口や入口周辺は、灰白色の塗装が施されていますが、絵画館側の塀は、コンクリートの生地のままで殺風景な感じになっています。
なんとなく寂しい感じがします。
第二球場の東側に、東京ヤクルトスワローズのクラブハウスがありますが、クラブハウスの建物の配色は、第二球場と対照的に、赤色を主体とした派手な色合いになっています。
なんとなく、第二球場の印象は、おとなしく見えます。

神宮外苑の国立競技場が、オリンピックに備え、新たに建設中でしたが、いよいよ完成します。

素晴らしい競技施設のようです。
国立競技場の周囲には、高いフェンスが張り巡らされていて、入ることも見ることができません。
フェンスの間から、覗き見をするだけです。
２０１９年１１月末に、完成して、公開されると聞いています。
周囲から見える範囲では、５階か６階建ての高さのようで、とても高い感じがします。
収容能力
２０１５年８月の計画では、収容能力が約６万８千人とのことですので、大きいはずです。約 ８万人規模への増設が可能とのことです。
２０１９年１２月２１日に、新施設としての開場式を開催するとともに、日本スポーツ振興センターという現在の名称が、いよいよ本当の『国立競技場』となることが予定されているそうです。
心待ちにしたいと思います。
２０２０年の東京オリンピックの開会式と閉会式が待ち遠しいです。
とても立派な会場になりそうです。

聖徳記念絵画館は、明治天皇・昭憲皇太后の御聖徳を永く後世に伝えるための絵画館です。
当初、絵画館の前に、聖徳記念という修飾語が付いていることに気が付きませんでした。
単に、絵画館とばかり受け止めていたのです。
現地に行って、聖徳との言葉を見て、聖徳太子を連想し、「しょうとく」と読んでいました。
しかし、「聖徳」読み、明治天皇・昭憲皇太后の御聖徳を永く後世に伝えるための絵画館であることが判りました。
明治天皇を中心に成し遂げられた、維新の大改革、その輝かしい時代の勇姿と歴史的光景を史実に基づいた厳密な考証の上で描かれた名画が納められ、一流画家による優れた芸術作品であり、政治、文化、風俗の貴重な歴史資料であることが判りました。
そのため、維持運営のための経費も独立したものとなっているようです。
大変勉強になりました。
やはり、現地に行って、目にして学んだことは、従来頭の中で考えていた概念と全く違うことに気づきました。
百聞は、一見に如かず。

明治神宮外苑のいちょう祭りに行ってきました。とても楽しいお祭りで、賑わっていました。
２０１９年としては、１１月１５日から開始されるため、初日に行きたいと思っていました。
にこにこパーク会場と権田原会場と別れていたのは、残念でした。
両会場の熱気を分散させることなく、合一し、盛り上げた方が良いと思います。
参加した者としては、異なる会場に別々に赴くことは、面倒に感じることが正直な印象です。
しかしながら、出店している人たちの熱意は、十分伝わって来て、言ってよかったなあと感じています。
権田原会場は、鬱蒼とした森の中に、出店が並んでいて、神秘な感じの中にも、元気な声が響き渡り、活気が感じられました。
にこにこパーク会場では、中央広場にテーブルが準備されていて、ゆっくりすることができます。
また、築山の周辺にも、テーブルがあり、家族連れが楽しむことができ、良かったと思われます。
ただし、既存の有料遊園地との境界が厳然として在り、出入口まで迂回しなくてはならない点は、興ざめでした。

明治記念館は、明治憲法を審議したという歴史的な場所であることで有名になっています。
ＪＲ信濃町を降りて、南にしばらく歩くと、赤坂御所の手前の東側に、明治記念館があります。
入口の門を入ると、すぐ右手に「憲法記念館」の石碑があります。
ここで、明治記念館の歴史に触れることになります。
明治帝国憲法が審議されたという歴史的一コマを胸にし、そのまま奥に進むと、明治時代の本館の御所風の玄関とその手前の近代的な玄関が並んでいます。
まさに歴史の移り変わりを現在に伝えてくれる玄関の変遷です。

館内は、金鵄の間を始めとする歴史的な空間と洋風の近代的な空間が並存しています。
結婚式場や格調高い会議室、宴会場等が並んでいて、落ち着いた中にも豪華な感じがします。
本館、新館そして東館に囲まれた緑豊かな庭園には、結婚式を控えた新郎新婦やご家族の晴れやかな姿を見ることができます。
ぜひとも、歴史と伝統そしてきらびやかな婚礼の館、明治記念館を訪れることをお勧めします。

戒法寺は、浄土宗のお寺で、歴史の古いお寺で、増上寺にゆかりがあります。
浄土宗寺院の戒法寺は、山号が東照山であり、院号としては、栄願院と号しています。
芝の増上寺の下屋敷内にあった子院８ヶ寺の一つだそうです。
元和８年(1622)に、本芝で起立したそうですから、４００年の歴史を持っている古いお寺です。
寛永９年(1632)に、麻布の狸穴への移転を経て、延宝２年(1674)に、大崎に転居したとのことです。
住宅地の中におけるお寺でもあり、地域の環境に溶け込んだ感じがています。
静かな環境の中、訪れる人も多くは無く、肩の張らないお寺との雰囲気です。
墓地の区画も、さほど広くはありませんが、気持ちがゆったりしたつくりになっています。
このような雰囲気のお寺に入ることは、安らぎとか癒しとの表現がぴったりするものと感じています。
宗派に拘わらず、訪れることをお勧めしたいと思っています。

目黒の大崎の住宅地の一角に、お寺が多い高台があります。宝蔵寺もその一つです。
ＪＲ目黒駅の東側には、住宅地域が広がっていますが、その高台の道路沿いに、９軒のお寺が集まっています。
宝蔵寺は、そのうちの西側に位置しているお寺です。
浄土宗のお寺である宝蔵寺は、山号を朱珠山と号し、元暦元年(1184)に開創したそうです。
もともとは、了福寺というお寺があったようですが、増上寺の子院の８ヶ寺の一つであった宝蔵寺が、芝高輪の地が御用地となったので、上大崎村にあった増上寺の下屋敷内に移ってきたそうです。
周囲の住宅とあまり変わらない通常の住宅のような感じです。
入口に、車止めがあり、車止めの標示に宝蔵寺との文字が書かれているので、お寺であることが判ります。
大きな本堂とか庫裡のようなお寺の建物が見られません。
境内の中に入ると、石像等があり、お寺らしい感じがしますが、あまり目立ちません。
落ち着いた環境の中で、緑の樹々が多いので、心が癒される感じがします。

タイ王国大使公邸は、タイ王国大使館に隣接しています。道順は、首都高速側からが判り易いです。
タイ王国大使公邸は、緑の樹々の中にあり、鬱蒼と繁っている樹の枝により陽の光が遮られているため、落ち着いた感じがします。
大使館は、ＶＩＳＡの発給申請等で訪れる人も多く、喧噪の中にある感じで、あまり落ち着いた感じではありません。
大使館は、どこの大使館でも同じ傾向ですが、事務的で冷たい感じで、あまり好感が持てないのですが、大使公邸は、なにか親しみを感じます。
きっと緑に囲まれているせいかもしれません。
そういう目で見ると、大使館の近代的な建物は、機械的な感じがしますが、大使公邸は、建物も古く、小さな古城的な感じがあり、なんとなく身近な雰囲気を持っています。
古色蒼然という言葉がありますが、まさにそのような感じがしています。
タイ王国自体も、日本と同じく王室が尊敬の的になっているので、なお一層そのような思いになるのかもしれません。
また訪れたい場所の一つです。

高福院は、高野山真言宗のお寺で、誕生八幡神社を管理する重要なお寺でした。
現在は、目黒通りから、細い道路を入った奥に位置しています。
高福院の門扉に付けられている紋章は、五三の桐紋章です。
桐は、中国で「鳳凰がとまる神聖な木」とされ、大切にされてきた植物で、家紋としての桐は、戦国時代に、格式高い家紋として他の家紋とは区別されるなど「特別な家紋」として根付いています。また日本の10大家紋としても有名です。
現在は、内閣総理大臣、内閣府、筑波大学が使用しています。
高福院は、往年の栄光とは、別に、簡素なお寺として存続している感じがします。
管理されていた誕生八幡神社は、目黒通りに面しているため、参拝の信者も多い感じがしますが、別当寺として管理していた高福院は、往時の面影は、感じられないようです。
明治時代になり、廃仏毀釈の令によって消えた寺がたくさんあり、江戸時代に約２３万寺もあった寺が、明治以降には約８万寺前後になったことから、その激変が解ります。
栄枯盛衰を現実のものとして、感じられます。

誕生八幡神社は、江戸時代以前からの伝統のある神社ですが、社務所の上に本殿があります。
変わった造りですが、神社の前の道路の拡張により、コンクリート造りの社務所の上に、木造の本殿を移築しているためです。
神社自体は、文明年間(1469年頃)に太田道灌が、夫人の安産を祈って、筑前国(福岡県)の宇美八幡をこの地に勧請した伝統のある神社です。
無事に男児が生まれたことから「誕生八幡」と呼ばれ、安産の守り神として信仰されています。
境内には、徳川三代将軍家光が鷹狩り来た際に、重箱(弁当)を供えたことから名付けられた「重箱稲荷」があります。イチョウの巨木2本があり、いずれも推定樹齢が、250年を超えていて、目黒区の天然記念物に指定されています。
本殿に参拝するには、長くて急な石段を登らねばなりません。
道路拡張による不便さがありますが、安産を願う信者にとっては、なんのこともないのでしょう。
信仰の力強さを感ずる誕生八幡神社です。

白井助七の偉業を顕彰する領徳碑が、大宮の山丸公園に置かれています。
大宮は、交通の要衝です。
特に、鉄道の分岐点として重要な役割を担っています。
白井助七は、鉄道の重要性を早期に把握し、鉄道の駅は勿論、機関車の整備場等を誘致し、大宮の活性化に尽力しました。
白井助七の献身的な努力が、実を結び、大宮が鉄道の中枢として発展する基盤が出来上がりました。
白井助七は、後の大宮市長に就任し、大宮周辺の振興に大いに活躍するのでした。
鉄道が発展し、蒸気機関車の時代から、電化された近代的な鉄道に生まれ変わる時期に際し、蒸気機関車を保存することとなり、白井助七の領徳碑とともに、大宮市の山丸公園に設置する運びとなりました。
後ほど鉄道博物館も大宮に開館することとなり、鉄道の街大宮の名前が有名になったのです。
つまり、大宮と鉄道とは、密接な関係にあるのです。
白井助七の領徳碑を通じて、大宮の発展を理解することができるのです。
ぜひとも、白井助七の先見の明を顕彰する領徳碑を見学することをお勧めします。