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ミュシャのスラブ叙事詩展が開催されているヴェレトゥルジュニー宮殿 (国立美術館) から歩いて5分位のところにあります。かつてカレル橋の欄干に置かれていたオリジナル作品をはじめとする彫刻の数々などが展示されていました。
入口で入場料を払うと、英文で書かれた各部屋と作品の説明を貸してもらえます。それほど大きな博物館ではありませんが、非常に美しい配置で部屋自体が作品のようでした。

2015年にプラハを訪れた際、このヴェレトゥルジュニー宮殿は壁が崩落したためミュシャのスラブ叙事詩展も一時、休止されていました。それが今回、再訪した際は無事に修復が終わり、展覧会も再開されていました。
会場内では、英語をはじめ各国語で書かれた各作品の解説が10コルナ（約50円）で購入可能です。これを読むと、スラブ民族の歴史を描いた作品への理解がいっそう深まります。
ただ、この建物はかなり古く、今回、中へ入ろうとした際、入口の自動ドアが故障していました。中から出たい人も、中へ入りたい人も数分間、足止めを食らうと言うちょっとしたアクシデントもありました。

オーストリア皇后エリザベートも愛した 「スミレの砂糖漬け（Sisi Veilehen）」を売っているお店として有名です。スミレの花の形をそのまま砂糖漬けにしたお菓子は、値段が一缶11.3ユーロと少し割高だなと感じましたが、ウィーン土産としては珍しく話のネタになるかなと思いました。

オペラ座から歩いていきました。ケルントナー（Karntner）通りを南へ5分ほど行くと、アール・ヌーヴォー様式の優美で可憐なカールスプラッツの駅舎が見えてきます。カフェもあるので、ここで一息つくのもよいと思います。

カールスプラッツ駅舎内を見学できるのかと入ってみたら、この駅舎を作った建築家オットー・ワーグナー（Otto Wagner）の博物館でした。入口を入るとショップになっていて、そのまま左手のこじんまりとした部屋を覗こうとしたら、そこが有料の展示室だと係りの人に注意されてしまいました…。博物館らしからぬ雰囲気なので、皆様、ご注意ください。ここは有料です。

ウィーンのバロック建築の傑作のひとつに数えられる教会だそうです。教会前には大きな池があり、夕方、授業を終えた近くの大学の学生たちが腰をおろして語り合ったり、くつろいだり思い思いに過ごしていました。また、すぐ近くには飲料水をくめるマシンもあったりして、ペットボトルを持っていると便利です。

かつて保守的だった展示制度に反対した画家グスタフ・クリムトらが結成したウィーン分離派が、彼らの作品を展示する専用の場所として建てた美術館です。現在はクリムトの作品以外にも期間限定でさまざまな特別展も行われていますが、展示内容については好き嫌いがわかれるかなと思いました。

日本の間を飾る豊臣時代の屏風画などはツアーでしか見学できませんが、お城の中の回廊部分などはツアーでなくても見ることができました。
チケット売り場からお城までまっすぐな道の途中、孔雀が放し飼いにされています。すごく人懐こくて餌をやろうとする人のすぐ近くまで寄ってきていました。
庭園はとても広く、春だったら花がきれいだと思いますが、9月は何も咲いていなくて、ちょっと残念でした。

さすが宮廷御用達の老舗パン屋さん。それほど大きな店ではありませんが、重厚感のある店内のショーケースにはグラーツならではの「シュロスベルク クーゲル（Schlosbergkugel）」というチョコや、「皇帝のデザート（Kaiserdessert）」という名前のお菓子が並び、どれにしようか迷ってしまいました。併設のティールームは数席しかテーブルがありませんが、ちょっと一休みするのに便利です。

ハウプト広場から南東へのびる通りで、各方面へ向かうトラムが走り、大勢の観光客で賑わっています。通り沿いには、フレスコ画が描かれた「ゲマールテス ハウス（Gemaltes Haus）」という建物など観光目的として訪れてもおもしろいし、また、さまざまなお店が軒を連ねているので買い物目的で訪ねても楽しめる通りです。

国鉄グラーツ駅からトラムの駅へは、いったん外のロータリーに出ると、右手にトラムの駅へのエスカレーターがあります。駅前のバス乗り場は正面、または左手の奥まった所にあるので、自分の乗りたいバスがどこから出るのか事前に確認しておくと良いと思います。
それから駅の中にあるスーパー「spar」は売り場も広く、生鮮食品からお惣菜、アルコール、またお土産になりそうなお菓子など品揃えもそこそこ豊富でした。

ハウプト広場からムルシュテク（Mursteg）の橋を渡ると、ひとつ北側の橋のところに奇妙な籠のようなものが見えますが、それがこの「グラザー ムーアインゼル（Grazer Murinsel）」です。シュロスベルクの時計塔から階段を下りてムーア川方面へ歩いていくと、正面に見えてくるのですぐわかります。よくまあこんな所に作ったものだと感心してしまいますが、夜になるとカフェがライトアップされてとてもきれいです。

この特異な形は一体何なのかといぶかしんでしまいますが、建物そのものが作品とも言える現代アートの美術館です。外観は見る角度によりさまざまな印象を与え、それを見ているだけでもおもしろいです。また館内では常設展示やコレクションはもたず、その都度、企画展が催されています。

すぐそばにある市庁舎前は大勢の人たちで賑わっていましたが、州庁舎は訪れる人も少なく、しーんとしていました。その静けさの中で見る中庭がとても美しかったです。建築家ドメニコ・デラリオによるイタリア・ルネサンス様式の回廊に囲まれ、周囲の喧騒を忘れさせてくれます。ハウプト広場を訪れたら、ちょっと立ち寄ってみると良いと思います

ハウプト広場に面して建つ市庁舎は、グラーツの中心地とも言える場所です。新古典主義様式のファサードには、ハプスブルク家の歴代皇帝をはじめとするオーストリアの著名人の彫刻が並んでいます。また、市庁舎前にはホットドッグやジェラートなどファーストフードのスタンドが並んでいたり、不定期にイベントなども行われているので、ちょっとした息抜きもできる場所です。

ガイドブックなどを見ると、グラーツ観光は一日あれば十分かと思ったのですが、とんでもなかったです。特にハウプト広場（Hauptplatz）からのびるヘレンガッセ（Herrengasse）やザック通り（Sackstrasse）にシュポルガッセ（Sporgasse）など建物を見ているだけで楽しめる通りがたくさんありました。

二重螺旋階段とはどんなものかと楽しみにしていったら、修復中でした…。その時、たまたま近くにいたおじさんが親切にも「せっかく来たのだから少しでも見せてあげられないか」と、修復している係の人に交渉してくれて、ちらっとだけ見えましたが、全容がわからなかったのが残念です。

ケーブルカー「シュロスベルクバーン」で登りましたが、下車した場所からの眺めがいまいちでがっかりしました。ここはレストランやカフェに入らないと眺めは楽しめないようです。エレベーターか階段で時計塔側へ登ったほうが、よっぽど眺めが良かったです。

駅構内は広く、地下鉄の中央駅「Sudtiroler platz」から国鉄の中央駅「Hauptbahnhof」へは「Hauptbnf」という表示に沿って、けっこう歩きました。国鉄のホームはエスカレーターを上がって二階にありますが、その手前のエレベーターで上に上がると、駅の外に出てしまったりするので注意が必要です。駅の中には観光案内所やスーパー「Spar」もあったりして便利です。

空港からウィーン市内へは電車やバスで最速20分で行けるので、利便性の良い空港だと思います。飛行機の乗り継ぎが6時間ほどあった時も、CATでウィーン ミッテ駅まで出てシュテファン大聖堂付近を観光することができました。
また、もし空港からリムジンバスで市内へ向かう場合は、到着ホールに出たら左手にカウンターがあり、そこで一ヶ月間有効のリムジンバスの往復切符などもクレジットカードで購入できました。片道8ユーロですが、往復は13ユーロとお得な価格でした。