カズさんのクチコミ(5ページ)全108件

清代の建物が残る商店街で、薬や乾物などの店が軒を並べる。台北でレトロな雰囲気を味わうならここだろう。
このエリアの一角にある霞海城隍廟には縁結びの神様が祭られていて、若い女性の参拝客が多く、線香を手に熱心に祈りをささげている。龍山寺が年配の方々の祈りの場なら、ここは若者たちの祈りの場だ。

淡水は、淡水河の河口にほど近い場所につくられた水辺の街だ。河とはいえ、この淡水河、知らなければ海と見まがうほどの大きさで、香港のビクトリア海峡と同じ位の幅があるのではないだろうか。水辺の散歩道というだけでも恋人たちのいる風景が似合う場所だが、ここは夕陽の風景が有名らしく、それがなおのこと恋人たちを呼び集めている。残念ながら私が訪れていた間の台北とその近辺は終始曇り時々雨の天気で、夕陽を拝むには余りに条件が悪かった。
淡水の一角にある紅毛城は、スペイン、オランダ、イギリス、日本、再びイギリスの手に渡った後台湾政府に返還されており、各国に翻弄された台湾の歴史を象徴している。
グルメを楽しむこともでき、ここで売られているソフトクリームは高さ50cmもある超ビッグサイズ！　完食すると凍えます(笑)

台北で信仰の姿、そして熱気のある風景を見たいのであれば、ここだろう。ここ龍山寺は参拝客の数といい、祈りの熱気といい、中国系寺院のトップに君臨するものと言っていい。長い線香を手に仏に祈りを捧げる人々の熱烈ぶりにはうならされる。
この寺院の参拝客の年齢層は、圧倒的に中高年の人々が多いが、別の施設では若者の参拝客も多いので、そういう役割分担がされていると見るべきだろう。

「中正」を号とする蒋介石の記念堂。しかし、二・二八事件やら戒厳令やらで蒋介石も嫌われたもので、一時は民進党政権においてこの堂から「中正」の文字が消え「台湾民主紀念館」と改称された一時期もあった。
しかし、彼が北京の故宮博物院所蔵品を持ち出したことがそれらを文化大革命の禍から守ることになったのだから、結果論ではあるがその点においては蒋介石も評価されるべきではないだろうか。いずれにせよ、あの悪魔の申し子・毛沢東に比べれば遥かにマシであったことは疑い無い。

大陸で「文化大革命」が吹き荒れた時期、中国文明の歴史を語る寺社、文物、文字等が徹底的に破壊されたが、台湾に持ち込まれてその難を逃れた一級品の歴史的文物が、この故宮博物院に収蔵・展示されている。
1階から3階まで、一通り見て回った。絵画、書、陶磁器、青銅器、玉器――どの展示物も、中国文明の歴史の深さと重さを物語るものばかりだ。特に賑わっていたのが、3階の302室。ここに展示されている翠玉白菜（文字通り、ヒスイで作られた極小の白菜）は故宮博物院を代表する目玉展示物だ。その他、極小ながら微細な竜船の玉器など、その細やかさに心を奪われる宝物が数多い。これだけ時間をかけて一巡りしても、表に見えているのは68万点にも及ぶ所蔵品の氷山の一角に過ぎないというのだ。

――確信した。

中国共産党は、中国伝統文明の破壊者である。
中華民国は、中国伝統文明の保護者である。

どちらが中国文明の継承者と呼ぶにふさわしいか――中華民国こそが、正統なる中国文明の継承者なのだと言っていい。

劍潭駅でMRTを下りて、路地の中へ一歩足を踏み入れると、人、人、人…前に進むのが難しいくらい、路上に人が溢れ返っている。入って暫くは、衣服やアクセサリーなど、ファッション関連の店が軒を並べている。更に先に進むと、廟を中心に屋台街が広がっている。麺、麺線、イカ焼き、串揚げ、スイーツ、臭豆腐（これだけは勘弁願いたい）、羊の串焼き（中国料理ではなくウイグル料理）、お好み焼き（れっきとした日本食）などなど、食指を動かされる屋台の数々が所狭しと並んでいる。更にその先には、日用品を売る商店街がある。
衣食あり、日用品あり、娯楽あり、信仰の場あり――この夜市という場所は、台湾の人々の「日常」そして「生活」が凝縮された場所だと言えるかもしれない。

3連休で観光案内所でも宿が取れない中、自力で捜すことにして東武日光駅から歩き出し、最初に見つけたこのホテルで飛び込みで部屋を取ることができました。安宿に慣れている私が1人で泊まるには十分。駅にも近く、東照宮までも頑張れば歩いてでも行けるので何かと便利です。

トドラ川によって大地に刻まれた浸食の痕跡。ほぼ垂直に切り立った褐色の岩壁は、高さ200mにも達する。それが幅30m程度の川の流域を両側から迫ってきているのだから、このまま挟み潰されるのではないかと思ってしまうような迫力がある。アフリカという大地の営みのダイナミックさ、歴史の長さを肌で感じることができる場所だ。
ただ、遊歩道がアスファルトで固められている点はいただけない。せっかく自然の営みを体感できる場所なのだから、多少歩きにくかろうと車が走りにくかろうと、自然のままの地面が露出した道にしてほしかった。

ベルベル人によって造られた、「クサル」と呼ばれるかつての要塞であり、かつ集落である遺跡。日干しレンガや土壁の家屋が密集した風景はまさに砂漠の色彩。『グラディエーター』『アラビアのロレンス』『ナイルの宝石』など、幾つもの映画のロケ地にもなっており、中を歩いているとまさに冒険映画の世界に入り込んだような気分に浸ることができる。

ネパールに入国する際にはビザが必要ですが、ネパールビザはカトマンズの空港に到着時にアライバルビザを取得することができます。しかし、皆さんアライバルビザで入国しようと考えてくるものだから、ちょっと大きな飛行機で到着するとビザ申請のカウンターには長蛇の列ができ、軽く1時間はかかってしまいます。ネパールに行く際は、できるだけ事前にビザをとって行きましょう。アライバルビザをとるのであれば、飛行機から下りたらできるだけ急いでカウンターに向かいましょう！

大阪ミナミの文字通り“シンボルタワー”。時間の都合で上には上りませんでしたが、近くを歩いているだけで大阪のコテコテぶりを楽しむことができます。有名なふぐ料理店のオブジェは言うに及ばず、新世界の看板が色とりどりで個性的なこと！　今度行った時はどこかの店で一杯飲みたい。

12世紀のムワッヒド朝時代に造られた庭園。椰子やオリーブの林の中に長方形の貯水池があり、いにしえの時代のスルタン、そして現代の地元カップルのデートスポットになっているというが、余りに水が汚すぎ。土で茶色く濁っていて、底どころか数センチ下すら何も見えない。期待はずれもいいところ。

旧市街中心のエディム広場から、新市街寄りへ歩いて5分という便利なロケーションにある安宿。これまでマラケシュ、フェズで70～100DHの宿に泊まってきましたが、安宿だから仕方がない、と割り切らなければならない程の汚さでした。それに比べると、このホテルは100DHという値段を考えるとかなり清潔！　部屋のタイルや毛布もモロッコらしい模様入りで、異国情緒もある。窓の外のオレンジ林も気分を癒してくれます。

湖北西の、国道300号線と山梨県道709号線の分岐点は「5000円札の富士山」が見えるスポットとして有名だが、もう一つ、近くにある本栖湖公衆トイレ手前の山道入り口から山の上へ30～40分（と看板には書かれていたが、私の足で20分程度だった）歩いた所にある展望台からは、絶景「1000円札の富士山」を見ることができる。山道は結構傾斜がきついので、入り口に入ってすぐの所に転がっている木の枝を杖にして進もう。

安宿に慣れていて、宿は寝る所、と割り切れる人でないと少し厳しいかもしれない。別途書いたように、河口湖対岸の南東岸に比べると買い物をするにも食事をするにも不便。私は富士山と河口湖と初日の出がセットになった写真を河口湖西岸から撮りたくてこの宿を選んだが、そういった動機付けが無いとこのエリアに宿をとるメリットは少ない。この宿の売りであるペットOKだとかアウトドア体験を求める人にはお勧めできる。

現在では屋根の上にコウノトリが巣を作る廃墟と化してしまっているが、とにかく敷地面積が広大で、造りが強固であったことも見て取ることができる。当時のサアード朝の権勢を窺い知るには十分な史跡だ。ただ、入り口が分かりにくいので、案内の看板か何か設置していただけるとありがたい。

アル・マンスール・モスクに隣接する奥まった場所にひっそりとたたずんでいる。敷地内では、建物の内外に幾つもの細長い墓石が横たわっているが、いずれも鮮やかなタイル張りの床の上に横たえられている。身分によって墓石の大きさにも差がつけられているようで、モスクの名前にもなっているアル・マンスール王の墓は他の墓に比べて一際大きい。その他は、それより1回りも2回りも小さく、中には棺の場所を示すと思われるタイルが貼られているだけで墓石の無いものもあった。

マラケシュのジャマ・エル・フナ広場から南へ約1km歩いた場所にある、城壁にあけられたいかにも歴史のありそうな重厚な門。ここがアル・マンスール・モスク、サアード朝の墳墓群などがある史跡地区巡りのスタート地点となる。

中に入って目に飛び込んでくる華やかさは目を見張るばかり。白、青、オレンジのタイルで幾何学模様が床に描かれた部屋、細やかな絵で彩られている天井とそこから1本の長い鎖で吊るされたシャンデリア、白を基調とした明るく洗練された中庭…。
イスラム建築ではあるがステンドグラスなどに西洋的な趣も感じられるのは、この国が狭いジブラルタル海峡を隔てただけでヨーロッパに接しているからなのだろう。

マラケシュの旧市街のスーク（市場）はまさに“迷宮”。ここは「歩く」とか「巡る」とかいう言葉よりも、「さ迷う」いやそれを通り越して「迷う」という表現が実に似つかわしい。時には開けた場所もあるものの、道は基本的に狭く、そして、入り組んでいて方向感覚を保つことが極めて難しい。その狭く入り組んだ路地を、モロッコってこんなに人口が多いのか？と呆れてしまうくらいに大勢の人々が歩き、買い物をしている。