2013/12/28 - 2014/01/05
1位(同エリア82件中)
ウェンディさん
- ウェンディさんTOP
- 旅行記377冊
- クチコミ2248件
- Q&A回答132件
- 1,994,251アクセス
- フォロワー343人
北緯35度より北に住まいする私にとっては、九州と同じ緯度に位置するヨルダンは暖かく、また、限りなく心温まる処でした。
昨年の初春に娘から誘われたヨルダンへの旅。
ひょいと乗った旅でしたが、Going to be 70となる私でも、心から楽しむことが出来た!と大満足の旅となりました。
絵、TV、本等でしか知りえなかった大地を私の足で踏みしめ、その空気を体内に取り込み、少々ボロになりつつある網膜に全てを焼き付けた旅でした。
ワディ ラムでは夜に雲の切れ間に輝く星空を見上げ、砂漠の岩の中に昔々は海の中だった証である貝やアンモナイトを見つけ、地平線に広がる土漠を眺めてきました。
古からの歴史を語りかけてくる遺跡の数々、ペトラ バイ ナイトの満天の星々、ダーナ ゲスト ハウスからの暮れなずむ光景。
無花果の木、ローズマリー、ジュニパー等の木々や草花…。
考えていたよりずっと多かった畑や緑の木々…。
1月は、トマトの収穫の終わりの時期でもありました。
日没に合わせたように死海の畔を走り抜け、死海のえもいわれぬ美しさと対岸にある国のことも考えた旅でした。
アンマンからジェラシュへ行く途中の道路脇にお店を広げる植木屋さんとそこにあるテラコッタの植木鉢達!「日本へは連れて帰れないけれど…」と彼らのことが気になりました。
ヨルダンへの旅に誘ってくれた娘とその家族、送り出してくれた夫と息子家族、また道中で行き会った皆様に感謝の気持ちで一杯です。
チャンスがあるならば、花々の咲き誇るダーナの谷を夜明けから歩きた〜い私!
…帰国後に主治医と今回の旅について話をしました…
私:お蔭様でぜ〜んぶ楽しんで帰ってきました。
先生:昼でもヨルダン!首都は肉まんでなくてアンマン!ヨルダンは楽しそうな国だね〜!”
Going to be 70の私が中東ヨルダンに行くと報告した時に、背中を押してくれた先生にも感謝しています。
(今回の旅の緒言を書いたのは…母)
旅程(2013/12/28〜2014/1/5)
・12/28 成田21:20−05:10アブダビ経由(エティハド航空)08:20
・12/29 −9:50アンマン、マダバ(聖ジョージ教会、ネボ山)、死海
・12/30 死海、カラク城、ワディ・ラム
・12/31 ワディ・ラム・ジープツアー、ペトラ
・1/1 ペトラ、 ペトラ・バイ・ナイト
・1/2 ペトラ
☆1/3 ダーナ自然保護区 トレッキング
☆1/4 ジェラシュ、アンマン15:25−20:25アブダビ経由(エティハド航空)22:10
・1/5 −13:05成田
ヨルダン旅行記
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
【1】70歳の母、死海で溺れる:http://4travel.jp/travelogue/10847115
【2】鎖帷子の音を聞き、岩砂漠の宴を楽しむ:http://4travel.jp/travelogue/10848555
【3】砂漠ツアーは命がけ!:http://4travel.jp/travelogue/10849252
【4】ペトラを歩いて10時間:http://4travel.jp/travelogue/10850853
【5】闇夜に浮かぶ砂漠の薔薇…そして遭難未遂:http://4travel.jp/travelogue/10851316
【6】アイベックスを探してダーナ谷をトレッキング:http://4travel.jp/travelogue/10852796
【7】2000年の時空の彼方に:http://4travel.jp/travelogue/10854363
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
PR
-
ダーナ自然保護区をタップリ満喫した私達は、運転手Yazanと合流し、一路アンマンへと向かう。
明日はもう、ヨルダンを発つ日。
旅の時計は、日本での日常の倍の速さで針が進む。
残された23時間を大事に使わなくては…。
Yazanが運転する車は、Dead Sea High Wayを進み、その道の右側には緑の畑が広がっている。
畑の間には白いテントが立ち並び、その周りでは子供たちが遊んでいる。
あのテントは?とYazanに聞いたところ、多分シリアの人達だろう。という返事。
旅の高揚した気持ちが一気に現実に引き戻される。
そう、ここは中東。
隣国シリアでは内戦が繰り広げられ、死海の対岸のパレスチナでも宗教間の争いにより多くの方が亡くなっている。
Yazanたちヨルダンの人にとっては戦争からの避難民がいる生活が日常なのだが、私にとっては、心に突き刺さる景色。 -
畑の周りでは夕方の収穫作業をしている人達。
収穫しているのは、死海沿岸地帯でも逞しく育つ塩分に強いトマト。 -
道路端にもトマトの販売所が沢山あって、この日は金曜日(イスラムの休日:日本の土曜の感覚)という事もあり、行楽帰りの多くの人が利用している。
そして、死海のほとりで採れた大量のトマトは夜の内にアンマンに運ばれ、翌朝の市場に並ぶ。
だから、この時間帯はトマトを満載したトラックで、このDead Sea High Wayが埋め尽くされる。 -
アンマンに向かう小型トラックには、帆で支えなければ落ちてきそうな程の大量のトマトが山積みされて乗せられている。
そして、トマトを積んだトレックの模様にはある特徴があることを発見!
それは、ダイヤ型。
どのトラックも何故かダイヤ型の装飾が施してある。
宗教的な模様なのか流行の柄なのかは分からないが、日本では見ない可愛らしいデザインのトラックなので、トラック・コレクションとして4つの模様を紹介。
ダイヤ模様の応用の仕方はそれぞれが異なるが、共通するのはターコイズ・ブルー(トルコ石の青)を必ず使っているという事。
なかなかおしゃれなトラックだと思う。 -
イチオシ
運転手のYazanがとっておきの場所に案内するといって、死海のほとりに連れて行ってくれた。
時刻は夕方5:30。
完全に夕陽は沈み、その残光がパレスチナ(イスラエル)の岩山の上に広がる。
そして、その空の色は死海の水面に映り込み、幻想的な光景を作り出す。
実は、この場所は旅行記【2】で紹介した、死海の塩の結晶を海岸線に見ることができるビューポイント(ソドムとゴモラの業火から逃げてきたロトの妻が塩の柱となってしまった場所)と同じ場所。
Yazanによると、いつもこんなに美しい空になるわけではないらしい。気温、風等の気象条件が整った日だけ見ることの出来る景色だそうだ。死海 (ヨルダン) ビーチ
-
死海の沿岸を通るDead Sea High Wayには、観光客用のお土産屋さんが軒を連ねている。
トイレ休憩を兼ねて、1軒に立ち寄る。
お土産屋さんには、死海の塩製品〜サンドボトルまで様々なお土産品が並べてあるが、価格は安くは無い。
私は、ここでRIVAGEの死海の泥パックを購入。
店員さんはディスカウントすると言ってくれたが、それでも20%しか下げてくれない。
何とか交渉して25%引きの11JD(約1700円)。
安くしてもらっても、やっぱり高い!
RIVAGEの塩製品は空港免税店でもっと安く販売しているのは知っていたが、これだけはココで購入しなければ後悔するもの。泥パックは液体扱いなので、空港の免税店で購入しても乗り継ぎのアビダビで没収されてしまう。スーツケースに詰め込むためには、ここで購入するしかなかった。
お土産の中でも死海の泥石鹸やバスソルトなど固形の塩製品は空港免税店の方が安いので、休憩で立ち寄る大型のお土産屋さんでは買わずに、空港まで我慢する方がお財布に優しい。
写真は今回購入したRIVAGEの塩製品。参考までに購入価格を…。
泥パック:死海近郊のお土産屋さん:11JD
泥石鹸:空港免税店:5米ドル
バスソルト500g4個パック:空港免税店10米ドル
バスソルト250g:空港免税店2.5米ドル -
この日は金曜日。イスラムの休日なので、死海からアンマンへと入る道路は混みあっており、ホテル到着は夜7:00。
今晩のホテルは、インターコンチネンタル アンマン ホテル(Intercontinental Ammam)。このホテルは5つ☆のホテルで、特別な理由がなければ、通常の私ならば選ばないランク。
なぜ、このホテルなのか。
その理由は、旅行まで1か月を切った頃に判明したホテルのダブルブッキング。最初は4☆レベルのお手軽ホテルだったのだが、手配会社のミスという事で、アップグレード。
しかし、私がホテルの仮予約をしたのは4か月前の夏頃なのにダブルブッキングが発生とは、いったいどの位のキャンセルを見込んで予約を受け付けていたのだろう。 -
インターコンチネンタル ホテルの室内は広く、バスタブには栓もあり(4☆レベルだとバスタブがあっても栓がない場合もある)、バスローヴも用意されている。
更に、体重計まで置いてあり、早速使ってみようと電源をONにしたのだが表示が出ない。体重計の裏を見たら、電池が抜かれている。
一流ホテルなのに…チェックが甘い…ね。
部屋からはホテルの夜景が見えるのだが、今までが自然の中で過ごしてきたせいか、どうもきれいな電飾もケバイ成金趣味にしか見えなくなっている。インターコンチネンタル ヨルダン ホテル
-
ホテルがあるのは大通り沿いなので人通りも多く、夜間も安心して外出できる。
せっかくなので夜のアンマンを楽しもうと、アンマンで一番オシャレな通りと云われるレインボー通りへ行くことにし、地図を見ながら歩き出す。
写真は、途中にあったベル・ビューホテルの1Fに入っているアラブのお菓子屋さん。
お土産用にアラブのお菓子を買いたいと思い入店したのだが、夜ということもあり商品棚の在庫は半分位。残っているのは大きな箱入りのお菓子か、クリームが入ったお菓子で日持ちが心配…で、購入はできなかった。
でも、そんな私達にお店のおじさんは試食用のお菓子をくれて、食べてね。と。
ヨルダンの人は、優しいね〜。
アラブのお菓子は、もっと甘ったるい味を想像していたのだが、実際に食べてみて思ったのは、非常に繊細な甘さであるという事。アメリカ産のお菓子の方がよっぽど甘いかもしれない。ベル ヴュー ホテル ホテル
-
路地に八百屋さんを発見!
そっと店頭から中を覗く。
トマトをはじめとする日本でのおなじみの野菜や果物が並べられているが、写真手前のグレープフルーツの奥の緑の瓜型の野菜。
かぼちゃっぽい外見なのだが、果たして中身は本当にかぼちゃ…だろうか。 -
レインボー通りに向かって、歩いて行く。
アンマンの町の細い路地は、基本的に街灯は少なく、お店の灯りが頼り。
レインボー通りの方向は繁華街の筈なのだが、私達が歩いて行く前方は、どんどんお店の灯りが少なくなってきている。
そして、休日の夜なので、町の中にはいわゆる若者たちがたむろしている。
このまま歩いて行くかどうか…。
多分、私一人ならば歩いて行ったと思う。
でも、今回は母が一緒で、彼女は多少このシチュエーションを不安に感じている様子。
タクシーを使うという方法もあったが、旅の疲れも出てきていることだし、街歩きは無理しなくっても…。となり、ホテルに戻ることにした。
アンマンの町散歩は、敢え無く1時間で終了となった。 -
ホテルに戻る途中で、今晩の夕食を購入する。
夕食を購入したお店(スタンド)はヨルダンでシュワルマの名店と云ったら、ここしかない。というお店リーム(Reem)。
リームの前には人だかり。でも、やっぱり並んでいるのは男性だけ。
リームで販売しているシュワルマは、1個0.65JD(約100円)。肉の種類は1種類しかないが、安くって美味しいシュワルマが食べられるとあって、地元のヨルダン人に大人気だ。
まずは買いに来ているヒトを観察。どうやって、シュワルマを購入しているのか。
・お店の右側の窓口に並び、購入個数を伝え、代金を支払い、レシートをもらう。
・レシートには番号が書かれているので、自分の番号が呼ばれるまで待つ。
取りあえず、レシートまで入手したが、その後に問題があった。
レシートに書いてある私のオーダー番号は27番。そして、出来上がった商品を渡すオジサンが叫んでいるのはアラビア語の数字。アラビア語で27番!と叫ばれても私に分かるはずはない。
目立つところに立っていれば見つけてくれるかなと思い、お店の前の方に立ち、順番を待つ。
待っている間にシュワルマの作り方を観察。 -
奥のスタッフはホブス(ピタパンみたいなもの)を焼き、手前のスタッフは、シュワルマに挟む肉を肉塊から大きな包丁でそぎ落とす。肉塊からは、脂がポタポタと滴り、包丁はあっという間に脂まみれ。包丁を研いで、またそぎ切り…。そして、焼き立てのホブスでお肉を包み、シュワルマの出来上がり。
私が見ている間も、どんどんアラビア語で数字が読み上げられ、お客さんの手にシュワルマが渡っていく。ちょっと焦った私は、呼び出しのお兄さんに私のレシートを見せたが、まだまだ…と首を振られてしまった。
そして、15分位待って、私の番。
お兄さんはtwenty-seven!と英語で数字を読み上げてくれた。
お兄さんシュクラン!(ありがとう!) -
ホテルに帰り、ゆっくりとシュワルマで夕食。
ヨルダンではシュワルマを数えきれないほど食べたが、いつもお腹が空きすぎていたので写真を撮る前にかぶりついていた。
この日、ようやくシュワルマの写真を撮ることができた。 -
翌日。この日は、ヨルダン最終日。
最終日は、アンマンの北にあるジェラシュ遺跡へと向かう。
昨晩、私達が遺跡大好きと理解してくれた運転手のYazan君から、出発時間を早めないか。という提案があり、8:15にホテルにピックアップに来てもらう。
今日もいいお天気。
冬のヨルダンは雨や雪が降る日もあると聞いていたが、滞在中大雨だったのはペトラの1日目だけ。あとは降ってもそんなに気にならない程度(ワディ ラムでは朝日・夕陽が見ることはできなかったが…)だったので、天気には恵まれた方だと思う。
アンマンから南は砂漠地帯が広がり荒涼とした景色なのだが、ジェラシュ方面はオリーブの木が斜面に植えられていて、空気もなんだかしっとりしている気がする。 -
イチオシ
ジェラシュ遺跡着9:00。
この日は土曜日だったので(日本の感覚では日曜日)、通勤ラッシュは無く道路は空いていた。
入場券(8JD)を購入し、凱旋門(写真)へと向かう。
〜ジェラシュ遺跡の入場チケット売り場の場所〜
ジェラシュの入場チケットの売り場は遺跡の中や凱旋門の傍ではなく、お土産スークの端にある。目の前にそびえたつ凱旋門を目にすると、ついつい遺跡に吸い寄せられてしまうが、遺跡の中に入る前にチケットを買うことをお忘れなく!ジェラシュ遺跡 史跡・遺跡
-
ジェラシュ遺跡は、別名“中東のポンペイ”と云われるほど保存状態が良い遺跡。
ギリシア風の装飾が特徴的な凱旋門が建てられたのは、紀元2世紀ごろ。
門を装飾する柱には葉アザミ(アカンサス)模様が彫り込まれている。
ギリシア・ローマ遺跡に関しての知識が殆どないので、彫り込まれた遺跡の彫刻を見ても、「凄い!綺麗!」という言葉しか出ないのが、自分でも悔しい。
勉強不足を反省…。 -
まずは、遺跡全体を見渡せる南劇場(円形劇場)へと登る。
この劇場は5000人を収容できるほど大きく、一番上まで階段を登るのも一苦労。
写真は劇場の階段椅子の最上階から撮ったもの。
舞台の下に民族衣装の人がいるのが分かるだろうか。
最上階の席は、ヒトがこんなに小さく見える程高いところに作られている。
下にいる民族衣装の人は、実は、仕事をするためにココにいる…彼の仕事とは楽器を演奏し、この劇場の音響の良さを披露すること。 -
私が劇場の上に登り景色を眺めていた時に、タイミングよく団体さんが入ってきた。
すると、民族衣装の彼は楽器を吹き始め、その音色は最上階にもいる私にも届いた。
聴こえてくる音は、予想していたよりも大きい。
今は、石壁が崩れ、当時よりも音の反響は小さくなっているはず。
それでも、こんなにクリアに聞こえるなんて…。
ペトラ遺跡の円形劇場も同等だが、ヨルダンの遺跡を作った先人たちは、音響効果には相当のこだわりがあったらしい。 -
同じく南劇場の最上階からジェラシュ遺跡のフォルムと呼ばれる広場を見下ろす。
フォルムを形作る柱はイオニア式と呼ばれる柱で、柱の上部分で接続されているギリシア風のデザイン。
そして、遺跡の背後には、すぐ傍までジェラシュのビル群が迫っている。
ローマ時代の遺跡の背後に近代的なビル群とは、かなり不思議な光景だ。 -
南劇場のフェンスを潜り抜け、ゼウス神殿へと向かう。
現在は、神殿の壁と柱だけが残る神殿だが、神殿の前には地震で崩れ落ちた柱がそのままの状態で転がっている。
実はこのジェラシュの遺跡は746年に起きた大地震により壊滅的な被害を受け、その後は再建されることがなく人々に見捨てられていた。
しかし、20世紀初頭に発掘作業が始まり、修復され現在の姿となっている。 -
このゼウス神殿も発見された当時は、ほとんどの円柱が崩れ落ちていたと云う。
神殿の聖域部分に立ち、空を見上げる。
今から2000年前の石造りの都市に暮らす人々も同じ空を見上げ、全知全能の神ゼウスに祈りを捧げたのだろう。 -
イチオシ
ゼウス神殿からフォルム広場方向を見下ろすと、ジェラシュ遺跡全体に広がる列柱の街道が見える。
街道沿いには市場、教会、浴場があり、人々の活気に満ちた空気が満ち溢れる時代があった。
その面影を2000年後の現代に見ることは難しいが、立ち並ぶ列柱の記憶が言葉となるならば、彼等からはどんな情景が紡ぎだされるのか。
駱駝に乗った隊商、彼らと交易をする人々、遥か東方の地よりやってくるエキゾチックな品々、そしてオトナの周りを遊びまわるコドモ達…。
列柱が語る昔語り、聞いてみたい気がする。
そして、列柱が並ぶ街道のすぐ脇は緑豊かな草原。
この草原の下にはまだまだ古代の遺跡が眠っている。
まだまだ、発掘途中のジェラシュ遺跡。
私も発掘隊に加わって、物云わぬ石が語りだすその瞬間に立ち会ってみたい。 -
列柱通りの石畳を歩く。
石畳のところどころに馬車の轍と思われる跡が残っている。
石の上に轍が残るという事は、2000年前のジェラシュ遺跡では、石畳の石が削れるほどの多くの馬車が行き交っていたのだろう。
そして、この列柱通りの柱にはある特殊な仕掛けが施してあり、その仕掛けのお蔭で、この列柱は746年に起きた大地震でも崩れることがなかった。
その仕掛けとは、耐風設計構造。
ジェラシュ遺跡は丘の上に立つ遺跡。丘の上では時折、強い風が吹く。
列柱通りの柱の構造は上部を繋ぐ構造で、1本1本の柱の基礎の部分までをがっちりと組んでしまうと、風に対する抵抗が強くなり、倒壊しやすくなる。
だから、風で柱が揺れた時に、その揺れを逃す設計にする必要があった。
その大地震には耐えた列柱も、時の経過には逆らえずに、徐々に崩れ落ちてしまった。
現在見ている列柱は修復後の姿…。
旅の前に読んだ旅行記では、柱の下の石の継ぎ目に指をあてると柱が風で揺れているのが分かる…との記述があったので、私も試してみたのだが、この日は風が弱かったせいか、私の指では柱の揺れを感じることはできなかった。 -
列柱通りの街道の脇には、発掘途中の遺跡のかけらが沢山転がっている。
この写真の文字は、私にはまったく解読不可能だが、もしかして、公開恋文…かもしれない。
彫り込まれている文字は、アルファベットにも似た古代ローマ文字。
その中にはハートマークに〜が生えている文字もある。
これって、現代でいえばLOVEのマークかも…とか。
そして、文字の脇にはまるで人間の唇を模したかの様な穴が開いている…。
なんだか、この部分だけが妙に艶っぽい。 -
列柱の脇に置かれていた、まだ修復途中の遺跡のかけらを少しだけ紹介。
左上:葉アザミ模様の柱の台座、
右上:日本の古い着物の柄に似た文様が彫り込まれた石(これは、ローマ時代にオリエントで生まれた模様がシルクロードを伝い日本に伝来し、後世に日本文化の文様として取り込まれていったのだと思う)
右下:十字軍時代に彫り込まれたと思われる十字架
左下:花と葉の彫刻 -
列柱通りの石畳、石の形は不ぞろいだが、きっちりと組んである。
まだ時間も早く、見学者はそう多くはない。 -
列柱通りを離れ、遺跡の中へと進む。
写真の門は、大聖堂の門でペトラ遺跡を作ったナバタイ人の神殿に似せて作られている。 -
イチオシ
狩猟の女神であり月の女神でもあるアルテミスに捧げられたアルテミス神殿の柱。
柱上部の装飾が綺麗に残っている。
女神の冠の様だ。 -
ジェラシュ遺跡では、美しいモザイク模様の床を持つ教会も見つかっている。
それが、ここ、聖コスマス・ダミヌアス教会。
教会の外壁はほとんど崩れ落ちてしまったが、発掘作業時に砂の下から出てきたのが建設当時の色が残るモザイクで作られた床。
ペトラ遺跡にあった物語風のモザイク画とは異なる、デザイン性の高い幾何学調の文様。
モンゴル地方で使われるEternalを表す模様に近い図柄もあり、アジアとの繋がりが感じられるモザイク画も多い。
でも、このモザイク床は全く保護されずに、雨ざらし、砂かぶり放題の状態で遺跡の中に存在していた。 -
モザイク床のデザインが素敵だったので、少しだけ紹介!
アジア、中東、アフリカそして欧州の文化が融合して作られたモザイク模様。
それぞれの特徴が取り入れられていて興味深い。
そして、私が驚いたのは、観光客がこの貴重なモザイクの上を平気で歩いている事。
近くにいる遺跡のガイドと思われる人もそのことを全く気にも留めていない。
これらのモザイク床は、もともとが教会の床。だから土足で歩いても当然と云われればそうなのだが、貴重なモザイクの遺跡がこんな扱いで良いのだろうか。
2000年の眠りから目覚めたジェラシュ遺跡、その命を縮めているのは私達観光客自身だとしたら、私達はどうあるべきか…。 -
ジェラシュ遺跡の中は想像していたよりも広く、予定していた3時間の時間はあっという間に過ぎて行く。
私と母は、面白いもの・興味があるものを見つけるとついつい深入りしてしまう。
遺跡の半分位しか見ていないのに、あっという間に2時間が過ぎてしまった。
(写真:モザイク床がある聖コスマス・ダミヌアス教会の外観) -
聖コスマス・ダミヌアス教会からは、実はもっと繊細で美しいモザイク床が発掘されている。
さすがにその部分には観光客は入れないようになっていて、観光客は部屋の壁の上からその床を覗き込む形で見学する。
幾何学模様、動物、ヒト、日用品の姿がモザイク・タイルで色鮮やかに・緻密に描かれている。 -
中華模様の特徴を持つ花、岩山に住むヤギ、水鳥、オオカミ、そして、古代キリスト教の経典…黄・赤・青のタイルの色が色鮮やかに、現代に蘇る。
しかし、この美しいモザイク画の上にも雨や紫外線を遮る屋根は無い。 -
人々に見捨てられた後、砂の中で1300年もの間、眠り続けてきたモザイク画。
もしかして、そのまま砂の中にいた方が保存と云う観点では良かったのかもしれない。と少し不謹慎なことも考える。 -
半神半人の妖精であるニンフに捧げられた教会であるニンフェニウム。
半円型の壁とその前に立つ2本の柱が特徴的だ。
その昔、ニンフェニウムでは水が流れ、その様子はニンフが舞うような美しさだったと云う。 -
イチオシ
修復された列柱が整然と並ぶ姿も美しい。
でも、完全に修復された街道より、四面門から北門へ至る街道(写真)の様に時の経過を感じられる風景が、私は好きだ。
ここまでは観光客もあまり入ってこないのか、石畳の間からは草の芽が顔を覗かせ、そよ風に揺れている。 -
3時間あれば十分と考えていたジェラシュ遺跡の見学だが、メインの遺跡だけであっという間に2時間半が過ぎてしまい、もう車へ戻らなくてはならない。
遅れたら大変!
帰国便は待ってはくれない。
最後に列柱通りが見渡せる高台へと登り、ジェラシュ遺跡の姿を焼き付ける。 -
ジェラシュ−空港間の道路で、道路脇に赤い実を販売する直売所を発見!
トマトの販売所かと思ったら、それはザクロの実。
ザクロの実は、昨年モロッコで味を知って以来の私の大好物。
ヨルダンを出発するまであと3時間しかないというのに、ザクロを買ってしまった。 -
上皿天秤を使って秤量し、お会計。3個2JD。
ジェラシュがザクロの産地と知っていれば、もっと早くに買って沢山食べていたのに…。
ザクロは空港の待合室でのお楽しみとして持っていく。 -
ジェラシュの郊外で、運転手Yazanが見て欲しい景色があると言って車を停めた。
その丘からは、斜面一面に広がるオリーブ畑と青く水を湛える湖が見える。
ジェラシュの緑豊かな美しい景観だ。
そして、遠くに見える青く輝く湖は、天然の湖ではなく人造のダム湖。
旅行記【4】のヨルダンの水事情で紹介した“日本政府による無償資金援助により造られたダム”。それが、このダムだ。
Yazanは緑豊かなこの景色が好きだ。と言っていた。
雨量が少ないヨルダンにとって、真水は非常に貴重なもの。
このダムができるまではアンマン市の水事情はかなり大変だったそうだ。
私達が労働し政府に預けている税金の一部がこんなところで役立っているならば、それも悪くはない。と思う。 -
もう、本当に空港へ向かう時間。
車窓からの景色を名残惜しく眺める。
ジェラシュの道端の植木屋さん、青のストライプ屋根が美しいモスク、一見モスク風の教会…面白そうなところ、見てみたいところは、まだまだ沢山ある。
でも、母と二人のヨルダン旅は、そろそろ終わりの時間。
ナバテアの遺跡、アラブの男たちとの口論、ダーナ谷のトレッキング、そして優しいヨルダンの人達との出会い…。
沢山の想い出を詰め込んで、飛行機に乗り込む。
飛行機の中で、母はガイドブックを眺めながら旅の日々を振り返る。
そして、独り言と云うには大きすぎる声で呟いていた。
〜今度は、ムジブのリバー・ウォークをしてみてもいいわね♪〜
〜それと、エチオピアってどんなかしら?契約の箱(アーク)が運ばれた場所、見てみたいな♪〜
ちょっと待って!母さん!!
私はまだ誘ってはいないんですけど…。
前の旅行記:【6】アイベックスを探してダーナ谷をトレッキング:http://4travel.jp/travelogue/10852796 -
旅行記の最後に、年末年始9日間のヨルダン旅の経費を簡単に紹介。
総経費は約263,000円/1人(約526,000円/2人)(お土産・保険含まず)
経費の内訳
【航空券】123,950円/1人(税金、サーチャージ込) エティハド航空で2月に予約
【ヨルダン国内手配料】1,972米ドル/2人(986米ドル=約103,530円/1人)
【遺跡入場料等】116JD/1人(約18,500円/1人)
【食費+チップ等】約17,000円/1人
【ヨルダン国内手配料の内訳】
・専用車7日間:870米ドル/2人
・宿泊:ツインルーム6泊で982米ドル/2人
ペトラ:ムーンホテル(朝食付)2泊+ガラディナー付
死海:マリオット(朝食付)1泊
アンマン:Heritage House(当初の予定) (朝食付)1泊
ダーナ:ダーナゲストハウス(デラックス)(朝食・夕食付)1泊
ワディ ラム:キャレッド・キャンプ(朝食・夕食・3時間ジープツアー付)1泊
・銀行手数料:30米ドル/2人
・手配手数料:90米ドル/2人(45米ドル/1人)
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この旅行記へのコメント (14)
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- 備前屋ねこさん 2014/01/30 21:56:45
- ハートに〜
- ハートに〜のついた文字、かわいい。
ハートにも見えるし、りんごか何かの果物のようにも見えます。
文字の横に艶っぽい唇のような形まであったら、恋文のようにも思えてしまいますね。
唇形の穴もやけにリアルに見えます。
円形劇場ってすごく急で高い所まで座席があるんですね。
前の座席の人の頭が邪魔で舞台が見えないなんていう問題がここではなさそう。
もしも躓いたりして足を滑らせてしまったら恐ろしい事になりそうな場所ですね。
最上段の背後はどうなっているんでしょう。
絶壁状態?!(ブルブル・・・)
ウェンディさんは高い場所に強いですねぇ。
それにしても毎度の事ながらもアクティブで好奇心旺盛なお母様ですね。
次はお母様とエチオピア旅行記が出るかなぁと期待しています
備前屋ねこ
- ウェンディさん からの返信 2014/01/31 07:31:06
- RE: ハートに〜
- 備前屋ねこさん おはようございます。
ジェラシュ遺跡は、その前に見ていたナバテア遺跡とは少し雰囲気が異なり、ギリシアの影響が色濃く出ている場所でした。
古代文字の雰囲気は英語のアルファベットに似ているのですが、何が書いてあるやら、さっぱり…。という事で文字の形から想像して、頭の中ではよからぬ妄想が…あんな事やら、こんな事やら…。
本当は神さまに捧げる神聖な言葉かもしれないですね。
円形劇場の階段は本当に急で、子供はちょっと危ないから立ち入り禁止にしたいくらいの急勾配。
でも、そのひろい劇場いっぱいに音が広がる様に建築したってことは、昔の人は音に対するこだわりが強かったのですね。
円形劇場の最上階の後ろは、実はゼウス神殿の背面で、フェンスで区切られていました。が、フェンスにはなぜかヒトサイズの穴。
もちろん猫族の母・私はひげが引っかからない穴ならばどこでもくぐります。
ゼウス神殿には不法侵入した形となり、正規の入口から退出しました。
ウェンディ
-
- こあひるさん 2014/01/30 15:55:10
- 壮大な遺跡の物語
- ウェンディさん、こんにちは。
死海の幻想的な風景・・・いつでも見られるわけではないとのこと・・・こんな神秘的な風景を見ることができてラッキーでしたね〜。水と空の境目のあたりに・・・惹きこまれてしまいそうです。
ジェラシュ遺跡の壮大さ・広大さには驚くばかりです。まだ発掘中なんですね〜。
モザイクの繊細な美しさ・・・雄大な柱列・・・埋まっていたからこそ保たれて、今現代に姿を現して・・・。
こういう遺跡からは、様々な物語が聴こえてくるようですね。目をつぶって・・・耳をすませてその場に立ってみたいです。
旅費、私が思っていたよりも高くつかないでいけるのですね・・・。やっぱりプランの仕方に無駄がないからなのかな。
こあひる
- ウェンディさん からの返信 2014/01/30 22:06:46
- RE: 壮大な遺跡の物語
- こあひるさん こんばんは。
昨年1月にモロッコの旅の熱が冷めやらぬうちに、何とな〜く気になり始めたヨルダン。
1月末に実家に帰省した時、母から「今度はどこ行くの?」と聞かれ、「ペトラ遺跡のある国!に行こうかと考えている」と答えたのが始まり。
翌日には母は、歩き方のヨルダン編を手にしていました。
ヨルダンは中東の中でも、比較的建国が新しい国なのですが、宗教やさまざまな政治の絡みで、その歴史はとても複雑。
世界史を高校で履修しなかった私には、聖書や十字軍の話は、何のことやら…でしたが、2月からコツコツと本を読み始め、旅立つ前にはかなりの知識を身に付けていました。
が、落とし穴が一つ。ジェラシュ遺跡で、芸術・美術方面の知識がゼロに等しいことに気が付きました。遺跡に彫り込まれている文様や柱の形には、多分、時代による意味があり、その意味付けを知っていたらもっと興味深く遺跡を愉しめたのではないかな…。
いつも何かしら、やることが抜けている私です。
今回の旅で、年末年始と云う時期にも関わらず比較的予算が高くならなかった理由の一つには航空券の購入が早かったことがあると思います。
年末年始の航空券は9月頃に買おうとすると20万近いこともザラ。
でも、今回は売り出してから1週間後にはポチっとエティハドのサイトをクリックしていました。エティハドは初めてで中東の会社という事で多少不安でしたが、機内食も美味しく、可愛いポーチもついてきて、結構おすすめの航空会社でした。時間はかかりますがアブダビ経由で欧州にも行けるので、今後、使えそうな航空会社かも…と思っています。
ウェンディ
- こあひるさん からの返信 2014/01/30 23:29:58
- RE: RE: 壮大な遺跡の物語
- ウェンディさん
> が、落とし穴が一つ。ジェラシュ遺跡で、芸術・美術方面の知識がゼロに等しいことに気が付きました。遺跡に彫り込まれている文様や柱の形には、多分、時代による意味があり、その意味付けを知っていたらもっと興味深く遺跡を愉しめたのではないかな…。
> いつも何かしら、やることが抜けている私です。
いえいえ〜、ほんとによく勉強してから行ってらして、すごいな〜と思います。
私なんて、ガイドブックすらまともに読まず、写真を見ただけで、ここに行こうなんて感じで決めてしまって終わってしまうので・・・旅行記も浅はかなものになっていてお恥ずかしい・・・。
もう少し、歴史などを勉強してから・・・そうすれば見方も変わるだろうし、旅行の質も変わってきますね。少しでも見習わなくちゃなぁと思っています。
> 今回の旅で、年末年始と云う時期にも関わらず比較的予算が高くならなかった理由の一つには航空券の購入が早かったことがあると思います。
> 年末年始の航空券は9月頃に買おうとすると20万近いこともザラ。
> でも、今回は売り出してから1週間後にはポチっとエティハドのサイトをクリックしていました。
ちなみにいつ頃売り出しでしたか?というか・・・1年前くらいからHPチェックしていればわかりますね。そういう私も、今年のGWの航空券、1年前にもう予約してる・・・ギリギリだと高くなってしまうってことは、価格が変動するんですね。
こあひる
- ウェンディさん からの返信 2014/01/31 07:00:00
- 国際線の売り出しは搭乗日の330日前位かな。
- こあひるさん おはようございます。
昨年エティハドの航空券を手配したのは2/8でした。
国際線は、往路復路の搭乗日から330日前位が航空券の発売日だったと思います。
H.P.での価格のチェックは1月中から可能でしたが、購入手続きが可能になったのは確か昨年は2月6日か7日。2月に入ってからは、毎日のようにエティハドのHPを見に行っていました。
最近のサーチャージは、改定ごとに高くなっているので、国際線航空券は早めの購入の方がお得な場合のことが多いですが、原油価格が下落した場合には一気に1万円近く下がることもあるので、買い時を見極めるのは難しいですね。
1年後の自分の予定もどうなっているか分からないですし…。
国際線の航空券を買う時はいつもドキドキしながら買っています。
こあひるさんはG.Wは海外なのですね。
旅が決まっていると今からワクワク♪ 楽しみですね。
我が家は学生さんが居るので暦通り…なので、GWは近場でのんびり…となりそうです。
ウェンディ
-
- みかりさん 2014/01/30 00:41:45
- とても素敵な旅でした!
- ウェンディさん、こんばんは。
ヨルダン旅行記、お疲れ様でした。ありきたりの言葉ですが・・・
ホントに素敵な旅&旅行記で、楽しませてもらいました。
お母様のコメント素敵ですね。ウェンディさんに負けないくらい旅好き。
そして好奇心も旺盛で・・・。私もその年齢になった時に、背伸びせず
無理せず、楽しんで旅行が出来たら良いなと思ってしまいました。
死海のほとりで見た景色・・・幻想的で絶景ですね。なんだか宇宙を
見ているみたいな気分にもなるし、不思議な感じ。
ヨルダンは石鹸や塩製品のお土産も魅力的だけど、空港の免税店の方が
安いんですね。普通だったら街の土産屋で粘って値切ったらその方が
お得になりそうですけど・・・お店側も結構強気なんですね。なるほど・・・。
シュワルマも美味しそう。チキンとビーフですか??
私もドバイのシュワルマ屋で、男性労働者だらけの中に混じって
食べた事があるんですが、アラブ料理はあまり得意では無かった
私にとってシュワルマは、ホントにご馳走で美味しかった〜♪
素敵な旅行記を拝見して、ヨルダンがもっと魅力的に感じました!
&旅行費用等も参考になりました。個人手配だと、こんなに内容が
濃くても思ったより旅費が抑えられるんですね。ビックリでした。
みかり
- ウェンディさん からの返信 2014/01/30 20:44:51
- RE: とても素敵な旅でした!
- みかりさん こんばんは。
母と共に旅したヨルダンの旅の記録、書き終えて、なんだかほっとすると同時に、旅が本当に終わってしまったんだ!という一抹の寂しさの中にいます。
先週の半ばに冗談半分に、母に“巻頭文、書いてみる?”と話してみたら、日曜日の夜に文章が送られてきました。
送られてきた文章を読み、彼女が旅を心から楽しんできたんだという事が伝わってきて、誘って良かった♪と私も思いました。
日ごろからきちんと体力作りさえしていれば、歳をとっても旅は楽しめそうですね。
私も、お年頃♪と云われる頃なので、そろそろきっちりと体力作りに励まなければ…と考え始めています。
今回の旅ですが、私の当初の予想よりも安価に旅ができました。
その理由は食費です。
毎日、昼食時間帯は遺跡や野外にいることが多く、昼食は果物ですまし、夜は日中に遊び過ぎて疲れ果て、とても豪華ディナーを食べに行く気力もなく、町のレストランでシュワルマをテイクアウト。
本来ならば二人で6000円以上はかかるだろうと見込んでいた日々の食事代が、日々2000円〜3000円で済んでしまい、その分安く上がっています。
ただ、ホテルのレストランでちょっとディナーをと思う場合、4★以上の場合、二人で5000円では賄いきれない感じで、多分一人3000円〜4000円の予算が必要そうな価格設定でした。
ヨルダンはちょっと贅沢をしようと思うと日本以上に経費が掛かる国かもしれません。
旅費を安く上げようと思えば、年末年始でも26万位、ゴージャスな旅をしたければ、それなりの出費となるのでしょうね。
ウェンディ
-
- aoitomoさん 2014/01/29 21:48:33
- またお母さんと旅しそう〜
- ウェンディさん
『シュワルマ』
シュワルマが美味しそうです。
私もドバイで最も美味しかったのがベドウィンキャンプで食べた『シュワルマ』でした。なぜか日本人の口に合うんですよね〜
『バスソルト』
やはり現地の空港で買うと安いですね。
日本の価格の半値ぐらいでしょうか。
バスソルトで家でも旅の余韻を楽しめますね。
しかし、重たいので持ち帰るのが大変出したね〜
サンドアートのボトルも思いし。
帰りの荷物はかなり重かったのではないでしょうか?
色々な問題を切り抜けながら旅するウェンディさん。
旅行記も毎度楽しいし勉強になります。
ヨルダンの観光地の雰囲気も感じとることができました。
なんとなくまたお母さんと旅しそうですね。
aoitomo
- ウェンディさん からの返信 2014/01/30 20:26:48
- RE: またお母さんと旅しそう〜
- aoitomoさん こんばんは。
ヨルダンの旅の記録がやっと完成しました。
これでやっと、次の旅の準備に心おきなく入ることが出来そうです。
ヨルダンの定番のお土産と云えば、死海の塩製品。
塩製品ってそんなに高くなさそうなのですが、お土産屋さんで買おうとするとコレがまた結構いい値段なんですよね〜。
私はもともといわゆる土産物は買わない方なのですが、お土産屋さんで売っている死海のバスソルトや石鹸、誘惑に負けそうになりました。
どうしても欲しかった泥パック(何に使うかですって??…それはオンナに磨きをかけるのです!)だけは買いましたが、その他の塩製品は空港で調達。
購入したバスソルトは、毎日入浴時に使っています。たかが塩なのですが、温浴効果が高くってビックリ!ミネラルが多いと血行が改善されるのでしょうか。
シュワルマは毎日、お世話になりました。
夜に小さなレストランに入り、たまには野菜たっぷりのシンプルなサンドイッチ(イメージは三角サンド)でもと思ってサンドイッチをオーダーしたら、出てきたサンドイッチは、お肉盛りだくさんのシュワルマ!
その時はなんだか笑いがこみあげてきました。
シュワルマに始まり、シュワルマを食べつくした旅でもありました。
次の母との旅は、また5年後でしょうか。
何処に行くかはこれからユックリと考えますが、エチオピアとなったら今回よりもハードな冒険旅行になりそうですね。
でも、彼女なら平気な顔をして一緒に行く!と云う気もします。
aoitomoさんのトラベラーページの写真はアサバスカ氷河ですね。
雄大なカナディアンロッキー、また行きたいな♪と写真を拝見して思いました。
ウェンディ
-
- きなこさん 2014/01/29 21:19:23
- 素晴らしいです
- こんにちは
早速やって来ました。
週末まで待つつもりだったので、感激ですよ〜
流石ウェンディさんのお母様!コメントが素晴らしいですね(すみません語彙貧乏で)
主治医の先生に了解を得ての旅だったんですね
無事に帰国されて良かったです、いえ無事は当てはまりませんねパワーアップされたんじゃないですか?
あのピタパンみたいなのはトルコ料理だと思っていました。トルコでも特にイスタンブールの都会では多く見られましたから。
それと列柱通りの柱はやはり試されたんですね、私も皆さんの旅行記を拝見していて「試してやろ〜」って思ってるんです。
いよいよ次は私の番ですね。再度ウェンディさんの旅行記を読んで研究しますね。
今回も素晴らしい大作でした お疲れ様でした
きなこ
- ウェンディさん からの返信 2014/01/30 20:10:17
- RE: 素晴らしいです
- きなこさん こんばんは。
旅の記憶である旅行記、5巻くらいでまとめるつもりが、書きたいことが多すぎて7巻のボリュームに膨れてしまいました。
ヨルダンは昨年冬に訪れたモロッコと同じイスラム圏ですが、文化もアラビア語(モロッコ方言のアラビア語は全く通じません)も異なるところ。いろんな経験をし、旅をする楽しさをまた一つ味わってきました。
ピタパンのようなシュワルマ。
中東ではメジャーな軽食のようですね。私も、今回の旅では毎日のようにシュワルマを食べました。中身はチキン、ビーフ、マトン、カカブ…と様々。食べ比べてみましたが、街角で売っている丸焼きチキンのシュワルマが一番おいしかったかも。
きなこさんが旅する頃は花の時期。
ワディラムの砂漠に咲き誇る野の花の景色、楽しみですね〜♪
ウェンディ
-
- 鼻毛マンさん 2014/01/29 00:39:43
- モザイクの保護
- ウェンディさん、こんばんわ!
ヨルダン旅行記お疲れ様でした。
僕は旅行記書くのが旅行している時以上に疲れるときが多いです。
それは恐らく、帰国して会社行って仕事で疲れて帰ってきてから、嫁さんの相手しながら、その合間に書くからなのかなって思ってます。
ウェンディさんは家事があるので、きっと僕より忙しいんじゃないかと思います。
この旅行記の中でモザイクの保護について書かれてて、それがミャンマーバガン遺跡とちょっと似てるところがあるなぁって感じました。
バガンを一緒に周ってくれたFさんから聞いたのですが、バガンは未だ世界遺産に登録されていないそうです。
その理由が、現状保護ができそうにないこと。
何故、現状維持できないかというと、昔から常に色々と修繕したり高くしたりとかしながらやってきたからだそうです。
欧米文化からすると貴重な遺産を維持しろっていうけど、現地の人にとっては、現在進行形で昔から使っているだけなんでしょうね。
ジェラシュ遺跡のモザイクも、廊下に使われていたモザイクなのだから、そのままの形で残している。
それがちょっと似ているなって思ったのです。
保護するべきか、そのままにするかは、現地の人が決めるのが最も良いのかもしれません。
この年末年始が過ぎるとしばらく旅行に行けなくなりますけど、よいチャージ期間だと思って過ごすようにしています。
それでは!
鼻毛マン
- ウェンディさん からの返信 2014/01/29 21:59:10
- RE: モザイクの保護
- 鼻毛マンさん こんばんは。
ヨルダン旅行記、最後までやっと書き上げました。
旅行記を書くことにより記憶や感情が整理され、自分の目で見て感じた旅と、読んで下さる方の視点から見た旅の二つの旅が楽しめるので、私は旅行記を書く作業は嫌いではありません。
でも、写真を整理し、その旅で感じたことを言葉で説明する作業は、根気と体力が必要なのは事実。伝えたい内容に見合う言葉が見つけられない時のもどかしさ…は結構つらいですよね。
だから、伝えたいことを書けた時は、充実感でいっぱいになってしまいます。
私の執筆タイムは夜の家事が終わってから寝るまでの数時間。
職場の行き帰りに言葉を頭の中で整理し、一気に書き始めます。
ジェラシュ遺跡の教会の床のモザイク画、モザイク画の端のタイルは剥がれ落ち、草の中に転がっている状態でした。
確かに、モノは命あるからこそ美しい。全ての物はいつか無に還る。のかもしれませんが、観光客がその上を歩くことにより、2000年前の人達が作ったモザイク画が急速に壊れて行くのは、やはりちょっと悲しいです。
せめて観光客側がモラルを持ち、モザイクの上には上がらないという配慮が出来ればいいのですが…。
鼻毛マンさんは次の旅への一歩を踏み出したようですね。
バリと云えばボロブドゥール。
その地名を初めて知ったのは、小学校の時にTVで見た皆既日食(ダイヤモンドリング)の中継。私もいつか訪れてみたいです。(ついでにコモドオオトカゲにも会うのもいいですね)
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