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70歳の母と旅したヨルダン。<br />計画を立て始めた当初の旅の目的は、古代の遺跡めぐり。<br />でも、ヨルダンについて色々と調べる内に、ヨルダンには岩山に生息する野生のアイベックスに会うことの出来る谷があり、その谷をトレッキングできる。と知りました。<br /><br />その谷があるのは、ヨルダンで最大規模の自然保護区であるDana Biosphere Reserve(ダーナ自然保護区)。<br />そして、ダーナ自然保護区にあるWadi Dana(ワディ・ダーナ;ダーナ谷)は欧州とアフリカ大陸の継ぎ目に位置する大地の割れ目。<br />その地球の割れ目にはオアシスがあり、そこには希少な植物が生息し、断崖絶壁に住む野生動物たちが水を求め、谷を下り通ってくる。<br /><br />ここまで調べてしまったら、ダーナ自然保護区に行かない。という選択肢はありえません。<br />ただ、問題が一つ。<br /><br />ダーナ自然保護区は標高1500mの高地にある山岳地帯。<br />1月はヨルダンでも冬…冬は雨の時期…雨は雪に変わる可能性も否定できません。<br />そうなった場合、ワディ・ダーナ・トレイルを歩くことは可能なのか…。<br /><br />このトレッキング計画が吉と出るのか凶と出るのかは、計画段階では全く分かりませんでした。<br /><br />心配したってしょうがない。<br />全てを運にまかせ、母と私のヨルダン旅はスタートしました。<br /><br />旅程(2013/12/28〜2014/1/5)<br />・12/28 成田21:20−05:10アブダビ経由(エティハド航空)08:20<br />・12/29 −9:50アンマン、マダバ(聖ジョージ教会、ネボ山)、死海 <br />・12/30 死海、カラク城、ワディ・ラム<br />・12/31 ワディ・ラム・ジープツアー、ペトラ<br />・1/1  ペトラ、 ペトラ・バイ・ナイト<br />☆1/2   ペトラ<br />☆1/3  ダーナ自然保護区 トレッキング<br />・1/4  ジェラシュ、アンマン15:25−20:25アブダビ経由(エティハド航空)22:10<br />・1/5  −13:05成田<br /><br />ヨルダン旅行記<br />☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★<br />【1】70歳の母、死海で溺れる:http://4travel.jp/travelogue/10847115<br />【2】鎖帷子の音を聞き、岩砂漠の宴を楽しむ:http://4travel.jp/travelogue/10848555<br />【3】砂漠ツアーは命がけ!:http://4travel.jp/travelogue/10849252<br />【4】ペトラを歩いて10時間:http://4travel.jp/travelogue/10850853<br />【5】闇夜に浮かぶ砂漠の薔薇…そして遭難未遂:http://4travel.jp/travelogue/10851316<br />【6】アイベックスを探してダーナ谷をトレッキング:http://4travel.jp/travelogue/10852796<br />【7】2000年の時空の彼方に:http://4travel.jp/travelogue/10854363

Jordan【6】アイベックスを探して…/Wadi Dana Trail〈14km〉をトレッキング

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2013/12/28 - 2014/01/05

3位(同エリア104件中)

旅行記グループ 古道を歩く

18

54

ウェンディ

ウェンディさん

70歳の母と旅したヨルダン。
計画を立て始めた当初の旅の目的は、古代の遺跡めぐり。
でも、ヨルダンについて色々と調べる内に、ヨルダンには岩山に生息する野生のアイベックスに会うことの出来る谷があり、その谷をトレッキングできる。と知りました。

その谷があるのは、ヨルダンで最大規模の自然保護区であるDana Biosphere Reserve(ダーナ自然保護区)。
そして、ダーナ自然保護区にあるWadi Dana(ワディ・ダーナ;ダーナ谷)は欧州とアフリカ大陸の継ぎ目に位置する大地の割れ目。
その地球の割れ目にはオアシスがあり、そこには希少な植物が生息し、断崖絶壁に住む野生動物たちが水を求め、谷を下り通ってくる。

ここまで調べてしまったら、ダーナ自然保護区に行かない。という選択肢はありえません。
ただ、問題が一つ。

ダーナ自然保護区は標高1500mの高地にある山岳地帯。
1月はヨルダンでも冬…冬は雨の時期…雨は雪に変わる可能性も否定できません。
そうなった場合、ワディ・ダーナ・トレイルを歩くことは可能なのか…。

このトレッキング計画が吉と出るのか凶と出るのかは、計画段階では全く分かりませんでした。

心配したってしょうがない。
全てを運にまかせ、母と私のヨルダン旅はスタートしました。

旅程(2013/12/28〜2014/1/5)
・12/28 成田21:20−05:10アブダビ経由(エティハド航空)08:20
・12/29 −9:50アンマン、マダバ(聖ジョージ教会、ネボ山)、死海 
・12/30 死海、カラク城、ワディ・ラム
・12/31 ワディ・ラム・ジープツアー、ペトラ
・1/1  ペトラ、 ペトラ・バイ・ナイト
☆1/2   ペトラ
☆1/3  ダーナ自然保護区 トレッキング
・1/4  ジェラシュ、アンマン15:25−20:25アブダビ経由(エティハド航空)22:10
・1/5  −13:05成田

ヨルダン旅行記
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
【1】70歳の母、死海で溺れる:http://4travel.jp/travelogue/10847115
【2】鎖帷子の音を聞き、岩砂漠の宴を楽しむ:http://4travel.jp/travelogue/10848555
【3】砂漠ツアーは命がけ!:http://4travel.jp/travelogue/10849252
【4】ペトラを歩いて10時間:http://4travel.jp/travelogue/10850853
【5】闇夜に浮かぶ砂漠の薔薇…そして遭難未遂:http://4travel.jp/travelogue/10851316
【6】アイベックスを探してダーナ谷をトレッキング:http://4travel.jp/travelogue/10852796
【7】2000年の時空の彼方に:http://4travel.jp/travelogue/10854363

旅行の満足度
5.0

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  • ペトラ遺跡をお腹いっぱい味わった私達が次に向かったのは、ダーナ自然保護区。日本ではまだ殆ど無名のダーナ自然保護区だが、欧州、特に英国では【ヨルダンと云えばダーナの絶景】と云われるほどメジャーな場所。<br /><br />どうして、ただの自然保護区がそんなに有名なのか。<br />その理由はダーナ谷が作り出す夕方の景色。とにかく美しいと云う。<br />どんな夕景を見ることができるのか、母と私は興味津々。<br /><br />そのダーナ谷に到着したのは午後4時。谷の高台に立つDana Guest House(ダーナ・ゲスト・ハウス)のテラスに立ち、谷を見下ろす。谷の奥の標高が低い土地は霧に覆われて、太陽光がその細かい水蒸気の粒に拡散し、キラキラ輝いている。<br />幻想的な不思議な光景が眼下に広がる。<br /><br />これが、あの噂のダーナの夕景か…。<br />確かに美しい…。<br /><br />ユックリと谷の景色を眺めていたかったが、まずは宿泊するダーナ・ゲスト・ハウスへのチェックインが先。チェックインのついでに明日のトレッキングに関しての手配内容の確認も行う。<br /><br />トレッキングに手配というと不思議かもしれないが、ダーナ自然保護区は国が管理している土地であり、許可なく一般の人は立ち入ることができない。<br />トレッキングをする場合には王立自然保護協会RSCNへの届け出と許可証が必要で、トレッキング後に保護区の外に出るためには、保護区が準備する送迎車を使うか、自家用車用の入場料を別に支払う必要がある。<br />私達は明日のトレッキングの後は、保護区の送迎車を使い、専用車の運転手Yazanが待つこの宿へと戻る予定。その送迎車の利用方法・利用料の確認をしたかった。

    ペトラ遺跡をお腹いっぱい味わった私達が次に向かったのは、ダーナ自然保護区。日本ではまだ殆ど無名のダーナ自然保護区だが、欧州、特に英国では【ヨルダンと云えばダーナの絶景】と云われるほどメジャーな場所。

    どうして、ただの自然保護区がそんなに有名なのか。
    その理由はダーナ谷が作り出す夕方の景色。とにかく美しいと云う。
    どんな夕景を見ることができるのか、母と私は興味津々。

    そのダーナ谷に到着したのは午後4時。谷の高台に立つDana Guest House(ダーナ・ゲスト・ハウス)のテラスに立ち、谷を見下ろす。谷の奥の標高が低い土地は霧に覆われて、太陽光がその細かい水蒸気の粒に拡散し、キラキラ輝いている。
    幻想的な不思議な光景が眼下に広がる。

    これが、あの噂のダーナの夕景か…。
    確かに美しい…。

    ユックリと谷の景色を眺めていたかったが、まずは宿泊するダーナ・ゲスト・ハウスへのチェックインが先。チェックインのついでに明日のトレッキングに関しての手配内容の確認も行う。

    トレッキングに手配というと不思議かもしれないが、ダーナ自然保護区は国が管理している土地であり、許可なく一般の人は立ち入ることができない。
    トレッキングをする場合には王立自然保護協会RSCNへの届け出と許可証が必要で、トレッキング後に保護区の外に出るためには、保護区が準備する送迎車を使うか、自家用車用の入場料を別に支払う必要がある。
    私達は明日のトレッキングの後は、保護区の送迎車を使い、専用車の運転手Yazanが待つこの宿へと戻る予定。その送迎車の利用方法・利用料の確認をしたかった。

    ダーナ ゲストハウス ホテル

    地球が見せる壮大な演出☆燃え上がる様な夕景を楽しめます☆ダーナ・ゲスト・ハウス by ウェンディさん
  • 送迎車の料金確認対する宿のマネージャーの答えは、驚くようなものだった。その答えは「送迎車の価格は今年1/1から改定され、その金額は約10000円。今日は1/2なので、新しい料金が適用される」というもの。この代金はヨルダンの物価を考えると目玉が飛び出る様な金額だ。<br />値上げは仕方ないにしても、そのような重要な情報はキチンと事前に利用者に連絡すべきだ。少しムッとしながら、マネージャーに抗議すると、彼の答えは「値上げは国が決めたことで自分は関係ない。値上げのことも教えてくれと言われなかったから」と他人事の様。<br /><br />さすがに10000円の送迎料金は高いので、今回の旅のアレンジをお願いした手配会社に連絡を取り、どうしたモノかと相談をする。<br /><br />結局、明日のトレッキング後の予定は再プランニングすることになった。<br />ここまで戻ってくる送迎車の手配は中止し、自家用車の入場料を払い、専用車の運転手Yazanにトレッキングの終点に迎えに来てもらう。それが一番時間的にも無駄がなく合理的だ。<br /><br />その結論を、運転手のYazanと宿のマネージャーに伝える。<br /><br />マネージャーは、ほっとした顔。<br />そして、Yazanは、かなりギョっとした顔になった。<br />Yazanは、「なぜ自分がトレッキングの終着地点に迎えに行かなければならないのか。」と言う。<br />彼は、「今晩はペトラの友人の家に泊まり、明日は夜にしかダーナに戻ってこない。明朝に君たちの荷物をピックアップし、更に君たちをトレイルの終点に迎えに行くなど不可能だ。」と言い張る。<br /><br />(写真:夕焼け色へと変化するダーナ谷の夕景。宿のマネージャーとやり合いながらも、私の目は谷の方へ…)

    送迎車の料金確認対する宿のマネージャーの答えは、驚くようなものだった。その答えは「送迎車の価格は今年1/1から改定され、その金額は約10000円。今日は1/2なので、新しい料金が適用される」というもの。この代金はヨルダンの物価を考えると目玉が飛び出る様な金額だ。
    値上げは仕方ないにしても、そのような重要な情報はキチンと事前に利用者に連絡すべきだ。少しムッとしながら、マネージャーに抗議すると、彼の答えは「値上げは国が決めたことで自分は関係ない。値上げのことも教えてくれと言われなかったから」と他人事の様。

    さすがに10000円の送迎料金は高いので、今回の旅のアレンジをお願いした手配会社に連絡を取り、どうしたモノかと相談をする。

    結局、明日のトレッキング後の予定は再プランニングすることになった。
    ここまで戻ってくる送迎車の手配は中止し、自家用車の入場料を払い、専用車の運転手Yazanにトレッキングの終点に迎えに来てもらう。それが一番時間的にも無駄がなく合理的だ。

    その結論を、運転手のYazanと宿のマネージャーに伝える。

    マネージャーは、ほっとした顔。
    そして、Yazanは、かなりギョっとした顔になった。
    Yazanは、「なぜ自分がトレッキングの終着地点に迎えに行かなければならないのか。」と言う。
    彼は、「今晩はペトラの友人の家に泊まり、明日は夜にしかダーナに戻ってこない。明朝に君たちの荷物をピックアップし、更に君たちをトレイルの終点に迎えに行くなど不可能だ。」と言い張る。

    (写真:夕焼け色へと変化するダーナ谷の夕景。宿のマネージャーとやり合いながらも、私の目は谷の方へ…)

  • ちょっと待って、Yazan。<br />あなたの云う事は何か間違っていない?<br />明日の天気が雨だった場合には、トレッキングせずに朝10時過ぎにこのロッジを出発することになっていた。その場合のあなたの明日の仕事の始まりは10時の筈。<br />それなのに、明日は夜までダーナに戻ってこられない。とはいったいどういう事?<br />私達が明日トレッキングをすると決めたから、明日の夕方までの時間が空くのが分かり、何か他に大事な用事;私達の運転手以外の二つ目の仕事でもあるのかな??<br />更に、もうひとつ。契約では、あなたの今晩の宿はダーナの近郊の筈。それをペトラに行って宿泊するっていったいどういう事???<br />それは契約に違反していると思うのだけど。<br /><br />コレを聞いたYazanは困惑顔。そして次の様に回答した。<br />分かった。君たちは今、ここで荷物の整理をして必要なモノだけ持ってここに宿泊し、大きな旅行かばんは車に入れておけばいい。そして、リュックに宿泊の全部の荷物を入れて明日のトレッキングをすればいい。そうすれば自分は朝、ここにきて荷物のピックアップをしなくても済む。<br /><br />彼のこの言葉を聞いた瞬間、私の中の何かがプチン!と音を立て切れた。<br />切れたのは、云わずと知れた堪忍袋の緒。<br /><br />Yazan、あなたの仕事に対するプライオリティはいったいどこにあるの?<br />私達、それともあなたの二つ目の仕事??<br />私はこれから手配会社に電話して、今、あなたが言ったことを全て話す。<br />だから、電話をつないで。早く。<br /><br />…写真は、日没の少し前、うっすらと色づいていた空と谷が燃え立つような紅色に染まった瞬間。<br />太陽高度がある一定の位置にある時だけに見られる地球が演出するショー・タイム。<br />地表近くの大気の層がプリズムとなり紅の色を作り出す。<br />でもそのスペクタクルな色は、ほんの数分しか続かない。<br />この景色を見るために私はヨルダンに呼ばれたのかも…

    イチオシ

    ちょっと待って、Yazan。
    あなたの云う事は何か間違っていない?
    明日の天気が雨だった場合には、トレッキングせずに朝10時過ぎにこのロッジを出発することになっていた。その場合のあなたの明日の仕事の始まりは10時の筈。
    それなのに、明日は夜までダーナに戻ってこられない。とはいったいどういう事?
    私達が明日トレッキングをすると決めたから、明日の夕方までの時間が空くのが分かり、何か他に大事な用事;私達の運転手以外の二つ目の仕事でもあるのかな??
    更に、もうひとつ。契約では、あなたの今晩の宿はダーナの近郊の筈。それをペトラに行って宿泊するっていったいどういう事???
    それは契約に違反していると思うのだけど。

    コレを聞いたYazanは困惑顔。そして次の様に回答した。
    分かった。君たちは今、ここで荷物の整理をして必要なモノだけ持ってここに宿泊し、大きな旅行かばんは車に入れておけばいい。そして、リュックに宿泊の全部の荷物を入れて明日のトレッキングをすればいい。そうすれば自分は朝、ここにきて荷物のピックアップをしなくても済む。

    彼のこの言葉を聞いた瞬間、私の中の何かがプチン!と音を立て切れた。
    切れたのは、云わずと知れた堪忍袋の緒。

    Yazan、あなたの仕事に対するプライオリティはいったいどこにあるの?
    私達、それともあなたの二つ目の仕事??
    私はこれから手配会社に電話して、今、あなたが言ったことを全て話す。
    だから、電話をつないで。早く。

    …写真は、日没の少し前、うっすらと色づいていた空と谷が燃え立つような紅色に染まった瞬間。
    太陽高度がある一定の位置にある時だけに見られる地球が演出するショー・タイム。
    地表近くの大気の層がプリズムとなり紅の色を作り出す。
    でもそのスペクタクルな色は、ほんの数分しか続かない。
    この景色を見るために私はヨルダンに呼ばれたのかも…

    ダーナ ゲストハウス ホテル

    地球が見せる壮大な演出☆燃え上がる様な夕景を楽しめます☆ダーナ・ゲスト・ハウス by ウェンディさん
  • 私はYazanのあまりのいい加減さに本気で腹を立てた。<br /><br />Yazanは私の語調の強さに驚いたようだったが、手配会社に電話をかけ、まず自分で事情を説明し、それから私に電話を代わった。<br />そして、何回かの電話会談の結果、彼は本来の自分の仕事に戻ることを承諾した。<br /><br />Yazanが生活をするのはアラブ社会。今まで女性からこんなに強い口調で抗議を受けたことはなかったのかもしれない。<br />しかし、アラブ男のいい加減さ…。やっぱりヨルダンは、イスラムの世界。インシアッラー(神の御心のままに…)の世界だ。<br /><br />アラブ男にまつわる話は、実はこれで終わりではない。<br />Yazanが手配会社と電話で相談している間、宿のマネージャーが私の傍にそっと近づいてきて話しかけてきた。<br />「問題はもう僕の領分にはないね。これは、彼(Yazan)と旅行会社の契約の問題だね。上手くいくといいね〜」と。<br /><br />違うでしょ!もとはと云えばマネージャーたる君が送迎車の料金変更を事前に伝えなかったのがこの問題の原因でしょ!と突っ込みを入れたかったが、いい加減英語での会話に疲れ果てていたので、言うのは止めにした。<br /><br />噂に聞くアラブ社会のいい加減さと自己中さ。<br />こんなところで経験するとは思わなかった。<br /><br />(写真は燃え立つような夕焼けの後の静寂の谷。夜の帳が降りてくる。)<br />

    私はYazanのあまりのいい加減さに本気で腹を立てた。

    Yazanは私の語調の強さに驚いたようだったが、手配会社に電話をかけ、まず自分で事情を説明し、それから私に電話を代わった。
    そして、何回かの電話会談の結果、彼は本来の自分の仕事に戻ることを承諾した。

    Yazanが生活をするのはアラブ社会。今まで女性からこんなに強い口調で抗議を受けたことはなかったのかもしれない。
    しかし、アラブ男のいい加減さ…。やっぱりヨルダンは、イスラムの世界。インシアッラー(神の御心のままに…)の世界だ。

    アラブ男にまつわる話は、実はこれで終わりではない。
    Yazanが手配会社と電話で相談している間、宿のマネージャーが私の傍にそっと近づいてきて話しかけてきた。
    「問題はもう僕の領分にはないね。これは、彼(Yazan)と旅行会社の契約の問題だね。上手くいくといいね〜」と。

    違うでしょ!もとはと云えばマネージャーたる君が送迎車の料金変更を事前に伝えなかったのがこの問題の原因でしょ!と突っ込みを入れたかったが、いい加減英語での会話に疲れ果てていたので、言うのは止めにした。

    噂に聞くアラブ社会のいい加減さと自己中さ。
    こんなところで経験するとは思わなかった。

    (写真は燃え立つような夕焼けの後の静寂の谷。夜の帳が降りてくる。)

  • 私達が明日の予定について再プランニングをしている間、母は何をやっていたのか。<br /><br />彼女は英語をある程度理解できるし、話すことができる。<br />なのに、今回はできない・分からないふりをして、高見の見物と決めこんでいた。<br /><br />そして、ダーナ谷の美しい夕焼けの景色を眺めながら、一人で宿の周りをぶらぶら。<br />駱駝の親子を見つけて、私を呼ぶ。「写真撮って〜」<br /><br />

    私達が明日の予定について再プランニングをしている間、母は何をやっていたのか。

    彼女は英語をある程度理解できるし、話すことができる。
    なのに、今回はできない・分からないふりをして、高見の見物と決めこんでいた。

    そして、ダーナ谷の美しい夕焼けの景色を眺めながら、一人で宿の周りをぶらぶら。
    駱駝の親子を見つけて、私を呼ぶ。「写真撮って〜」

  • ようやく全ての明日の予定が決まったのは夕方5時ころ。<br />標高1000mを超える山の外で、1時間以上の夕陽観察と再プランニング。<br />体が芯まで冷えきってしまった。<br /><br />写真に写っている男性は宿のスタッフ。<br />私がマネージャーや運転手と口論をしているのを心配そうにずうっと見ていた。<br />そして、彼は私達の話し合いが終わったころ、私の冷え切った手を取り、私を引っ張ってある処へ連れて行ってくれた。<br /><br />それが、この写真のサロンにある暖炉の前。<br />彼は小さくなっていた暖炉の火に新しい薪をくべる。<br />そして、私の手を引っ張り暖炉の前に連れて行き、火で温めた大きな手で冷え切った私の手を包み込み、ニッコリと笑う。<br />その様子は「暖かいでしょ」と言っているみたい。<br /><br />実は、彼は耳が聞こえなく、話すことも難しそう。<br />ジェスチャーと視線で、私達と話を交わす。<br /><br />さっきまでの二人のアラブ男のいい加減さに心底疲れ果てていた私も、この彼の心のこもったもてなしに、ちょっと心を動かされる。<br />ちゃんと、いい人もいるんだね〜。<br /><br />暖炉の前で温まっていたら、温めたベドウィン・ティを運んできてくれた。<br />ベドウィン・ティを飲みほし、部屋に案内してもらう。

    ようやく全ての明日の予定が決まったのは夕方5時ころ。
    標高1000mを超える山の外で、1時間以上の夕陽観察と再プランニング。
    体が芯まで冷えきってしまった。

    写真に写っている男性は宿のスタッフ。
    私がマネージャーや運転手と口論をしているのを心配そうにずうっと見ていた。
    そして、彼は私達の話し合いが終わったころ、私の冷え切った手を取り、私を引っ張ってある処へ連れて行ってくれた。

    それが、この写真のサロンにある暖炉の前。
    彼は小さくなっていた暖炉の火に新しい薪をくべる。
    そして、私の手を引っ張り暖炉の前に連れて行き、火で温めた大きな手で冷え切った私の手を包み込み、ニッコリと笑う。
    その様子は「暖かいでしょ」と言っているみたい。

    実は、彼は耳が聞こえなく、話すことも難しそう。
    ジェスチャーと視線で、私達と話を交わす。

    さっきまでの二人のアラブ男のいい加減さに心底疲れ果てていた私も、この彼の心のこもったもてなしに、ちょっと心を動かされる。
    ちゃんと、いい人もいるんだね〜。

    暖炉の前で温まっていたら、温めたベドウィン・ティを運んできてくれた。
    ベドウィン・ティを飲みほし、部屋に案内してもらう。

  • 私達が宿泊した部屋は、この宿の中では良い方の部屋。<br />トイレ・シャワー、そして谷を見下ろせるベランダがついている。<br /><br />室内にはベッドが二台と小さなデスクがある。<br />室内は、セントラルヒーティングで温められていて、夜も全く寒くない。<br /><br />私としては、5つ☆の華美な装飾でキラキラ電飾がロビーを飾るホテルよりも、自然を生かしたこんな宿泊施設の方が心地よく、落ち着く。<br />

    私達が宿泊した部屋は、この宿の中では良い方の部屋。
    トイレ・シャワー、そして谷を見下ろせるベランダがついている。

    室内にはベッドが二台と小さなデスクがある。
    室内は、セントラルヒーティングで温められていて、夜も全く寒くない。

    私としては、5つ☆の華美な装飾でキラキラ電飾がロビーを飾るホテルよりも、自然を生かしたこんな宿泊施設の方が心地よく、落ち着く。

  • ダーナ・ゲスト・ハウスの各部屋の表札が素敵だったので、少しだけ紹介。<br />アイベックス、トカゲ、木の葉…手作り感あふれる表札がとても可愛い。<br /><br />そして、右下の壺は、部屋に置いてあった魔法の壺。<br />真夏でも水の温度を冷たく保つことができる壺だ。<br />この壺は下部を素焼きのまま残してあり、素焼きの部分の外側を水を満たした容器に浸すことで気化熱を発生させ、壺の中の水の温度を冷たく保っている。<br />自然を大切にする施設らしい工夫だ。<br />

    ダーナ・ゲスト・ハウスの各部屋の表札が素敵だったので、少しだけ紹介。
    アイベックス、トカゲ、木の葉…手作り感あふれる表札がとても可愛い。

    そして、右下の壺は、部屋に置いてあった魔法の壺。
    真夏でも水の温度を冷たく保つことができる壺だ。
    この壺は下部を素焼きのまま残してあり、素焼きの部分の外側を水を満たした容器に浸すことで気化熱を発生させ、壺の中の水の温度を冷たく保っている。
    自然を大切にする施設らしい工夫だ。

  • 夕食の時間。<br />夕食はビュッフェ・スタイルで、新鮮な地元の野菜が沢山。<br />飲み物は、水かハイビスカス・ティ。アルコールは一切置いていない。<br /><br />ここでは夕食の時間、朝食の時間は、決められている1時間のみ。その時間が過ぎてしまうと食べられなくなってしまう。日本で云う山小屋的な感覚かもしれない。<br /><br />この日の宿泊客は5組。ヨーロッパからの観光客が大半だ。<br />夕食の後は、グループごとに明日の予定についてマネージャーと打ち合わせ。<br />殆どの人達が、何らかのトレイルを歩くみたいだ。<br />トレイルは難易度によって、ガイド付きでなければならないもの。セルフガイド(ガイドなし)でもよいものがあり、私達が明日歩く予定のトレイルはセルフガイドがOKの道。<br /><br />私達も、お茶を飲みながら、明日のトレイルについての詳細説明をマネージャーから受ける。<br />彼の説明によると、トレイルはDana(ダーナ)からFeynan(フェイナン)に続く1本道で、迷うことはまずない。宿をでたら、タワーホテルの角を曲がり、そのまままっすぐ下ればトレイルに行くことができる。<br /><br />マネージャーからの注意事項は3点のみ。<br />・水はたっぷり持つこと。<br />・冬でも日差しは強いので帽子は被ること。<br />・夕暮れまでに目的地であるFeynan Eco Lodge(フェイナン・エコ・ロッジ)に到着すること。<br /><br />この3つ目の注意事項が、私達が一番心配しているところ。<br />明日歩くWadi Dana(ダーナ谷) Trailは全長14kmで、コースタイムは5時間〜7時間と云われている。<br />母は歩くのが好きだが、やはり歩くスピードはユックリ。<br />果たして日没までにフェイナンに辿り着けるのか。<br /><br />出発時間は朝の9時の予定。そこから、7時間歩いたら夕方4時。<br />日没は4時半なので、結構厳しいかも…。<br />母はかなり不安そう。<br /><br />まあ、悩んでも仕方がないので、成るようになるさ。で、この日はおやすみなさい。

    夕食の時間。
    夕食はビュッフェ・スタイルで、新鮮な地元の野菜が沢山。
    飲み物は、水かハイビスカス・ティ。アルコールは一切置いていない。

    ここでは夕食の時間、朝食の時間は、決められている1時間のみ。その時間が過ぎてしまうと食べられなくなってしまう。日本で云う山小屋的な感覚かもしれない。

    この日の宿泊客は5組。ヨーロッパからの観光客が大半だ。
    夕食の後は、グループごとに明日の予定についてマネージャーと打ち合わせ。
    殆どの人達が、何らかのトレイルを歩くみたいだ。
    トレイルは難易度によって、ガイド付きでなければならないもの。セルフガイド(ガイドなし)でもよいものがあり、私達が明日歩く予定のトレイルはセルフガイドがOKの道。

    私達も、お茶を飲みながら、明日のトレイルについての詳細説明をマネージャーから受ける。
    彼の説明によると、トレイルはDana(ダーナ)からFeynan(フェイナン)に続く1本道で、迷うことはまずない。宿をでたら、タワーホテルの角を曲がり、そのまままっすぐ下ればトレイルに行くことができる。

    マネージャーからの注意事項は3点のみ。
    ・水はたっぷり持つこと。
    ・冬でも日差しは強いので帽子は被ること。
    ・夕暮れまでに目的地であるFeynan Eco Lodge(フェイナン・エコ・ロッジ)に到着すること。

    この3つ目の注意事項が、私達が一番心配しているところ。
    明日歩くWadi Dana(ダーナ谷) Trailは全長14kmで、コースタイムは5時間〜7時間と云われている。
    母は歩くのが好きだが、やはり歩くスピードはユックリ。
    果たして日没までにフェイナンに辿り着けるのか。

    出発時間は朝の9時の予定。そこから、7時間歩いたら夕方4時。
    日没は4時半なので、結構厳しいかも…。
    母はかなり不安そう。

    まあ、悩んでも仕方がないので、成るようになるさ。で、この日はおやすみなさい。

  • 朝は5時の起床。<br />身支度を整えて、温かい恰好をして、部屋のベランダから夜が明けるダーナ谷の光景を眺める。<br />昨日の夕方よりは視界があり、空は快晴。<br /><br />今日は、トレッキング日和になりそう。<br />写真は6:45頃のダーナ谷。<br />

    朝は5時の起床。
    身支度を整えて、温かい恰好をして、部屋のベランダから夜が明けるダーナ谷の光景を眺める。
    昨日の夕方よりは視界があり、空は快晴。

    今日は、トレッキング日和になりそう。
    写真は6:45頃のダーナ谷。

  • 朝7時。朝食は朝8時半からなので、その前にダーナの村を散策に出かける。<br />ダーナの村は6000年もの昔から人間が住んでいたといわれる所。<br /><br />でも、現在のこの村は50年ほど前から人が住んでいないゴースト・ビレッジ。<br /><br />昔はオスマン帝国建築の立派な石の家々が並んでいた村も、今では壁が崩れ、廃墟と化している。<br /><br />しかし、ダーナ谷の絶景を眺めることのできるこの地域を王立自然保護協会RSCNが整備し、Dana Biosphere Reserve(ダーナ自然保護区)としてからは、少しずつこの土地に住む人も出てきているという事。<br />

    朝7時。朝食は朝8時半からなので、その前にダーナの村を散策に出かける。
    ダーナの村は6000年もの昔から人間が住んでいたといわれる所。

    でも、現在のこの村は50年ほど前から人が住んでいないゴースト・ビレッジ。

    昔はオスマン帝国建築の立派な石の家々が並んでいた村も、今では壁が崩れ、廃墟と化している。

    しかし、ダーナ谷の絶景を眺めることのできるこの地域を王立自然保護協会RSCNが整備し、Dana Biosphere Reserve(ダーナ自然保護区)としてからは、少しずつこの土地に住む人も出てきているという事。

  • 村の中は外壁だけが残った朽ちた家が殆どなのだが、中には最近修復を始めたばかりの家も見かける。<br />そんな家の近くで1匹のネコと出会った。<br /><br />遺跡の中にいるネコの様に人懐っこくはなく、人に対して警戒心が強い。<br />でも、毛艶も良く、肉付きもいい。<br /><br />きっと、この谷に戻ってきた方の家のネコだろう。<br />

    村の中は外壁だけが残った朽ちた家が殆どなのだが、中には最近修復を始めたばかりの家も見かける。
    そんな家の近くで1匹のネコと出会った。

    遺跡の中にいるネコの様に人懐っこくはなく、人に対して警戒心が強い。
    でも、毛艶も良く、肉付きもいい。

    きっと、この谷に戻ってきた方の家のネコだろう。

  • 宿に戻ったのは8時。<br />食堂の前のテラスから朝のダーナ谷の景色を眺める。<br /><br />赤茶色の切り立った岩山がそびえる景色を見ながら、母は朝の準備体操に余念がない。<br />

    宿に戻ったのは8時。
    食堂の前のテラスから朝のダーナ谷の景色を眺める。

    赤茶色の切り立った岩山がそびえる景色を見ながら、母は朝の準備体操に余念がない。

  • 私も10分位は一緒になり準備体操をしたが、ちょっと朝ご飯の偵察へ。<br />キッチンから朝食のいい香り〜。<br /><br />私が一晩を過ごしたダーナ・ゲスト・ハウスは大きな宿泊施設ではなく、食堂には16脚の椅子と長テーブルが一つ。<br />多分宿泊の最大人数が、そのくらいなのだろう。<br />暖炉のあるサロンと食堂はアーチ状の壁で仕切られた一つの空間にあり、朝ご飯を食べながら眺めるダーナ谷の景色は絶景!<br /><br />そして、朝食にはヤギのチーズや、ドライフルーツが沢山。<br />ホブスも焼き立てで美味しく、何かとっても健康的!

    私も10分位は一緒になり準備体操をしたが、ちょっと朝ご飯の偵察へ。
    キッチンから朝食のいい香り〜。

    私が一晩を過ごしたダーナ・ゲスト・ハウスは大きな宿泊施設ではなく、食堂には16脚の椅子と長テーブルが一つ。
    多分宿泊の最大人数が、そのくらいなのだろう。
    暖炉のあるサロンと食堂はアーチ状の壁で仕切られた一つの空間にあり、朝ご飯を食べながら眺めるダーナ谷の景色は絶景!

    そして、朝食にはヤギのチーズや、ドライフルーツが沢山。
    ホブスも焼き立てで美味しく、何かとっても健康的!

  • ダーナ・ゲスト・ハウスの隣の建物には王立自然保護協会RSCN経営の小さなショップが入っている。<br />朝食後に、少しお買い物。<br /><br />ここでは有機栽培のドライ・ハーブや自然保護区内に住む人たちが手作りした布製品を販売していて、品質も悪くない。<br />ただし、使えるのはヨルダン通貨の現金だけ。<br />

    ダーナ・ゲスト・ハウスの隣の建物には王立自然保護協会RSCN経営の小さなショップが入っている。
    朝食後に、少しお買い物。

    ここでは有機栽培のドライ・ハーブや自然保護区内に住む人たちが手作りした布製品を販売していて、品質も悪くない。
    ただし、使えるのはヨルダン通貨の現金だけ。

  • お買い物で少し遅くなってしまって、予定時間より少し遅れた9:20にダーナ・ゲスト・ハウスをチェックアウトし、荷物をフロントに預ける。<br />お昼やおやつ・水等の荷物は私が担ぎ、母は空身でダーナ谷トレッキングのスタート!<br /><br />別れ際に宿のマネージャーのおじさんは、自分の携帯電話の番号を教えてくれて、もし、トレイル中になんかあったら、連絡していいから…と言ってくれた。<br />優しい心遣いはありがたかったのだが、果たして村も町もないダーナ谷でなにかあった場合、どうやって彼に連絡を付けろというのだろう。<br /><br />写真の場所がダーナ谷を見下ろすトレイルのスタート地点。<br />赤茶色の谷の最下部まで一気に下るトレイルだ。<br />この谷は、フェイナン迄続いている1本道だという事。<br /><br />どんな景色が待ち構えているのか楽しみ♪

    イチオシ

    お買い物で少し遅くなってしまって、予定時間より少し遅れた9:20にダーナ・ゲスト・ハウスをチェックアウトし、荷物をフロントに預ける。
    お昼やおやつ・水等の荷物は私が担ぎ、母は空身でダーナ谷トレッキングのスタート!

    別れ際に宿のマネージャーのおじさんは、自分の携帯電話の番号を教えてくれて、もし、トレイル中になんかあったら、連絡していいから…と言ってくれた。
    優しい心遣いはありがたかったのだが、果たして村も町もないダーナ谷でなにかあった場合、どうやって彼に連絡を付けろというのだろう。

    写真の場所がダーナ谷を見下ろすトレイルのスタート地点。
    赤茶色の谷の最下部まで一気に下るトレイルだ。
    この谷は、フェイナン迄続いている1本道だという事。

    どんな景色が待ち構えているのか楽しみ♪

  • トレイルの最初は、廃墟の村の中を歩く。<br />打ち捨てられた家の壁が物悲しいが、背後の山の地層に注目!<br /><br />右と左の山がぶつかり合い、しゅう曲地層を作り出している。<br />さすが、欧州とアフリカ大陸の継ぎ目の土地!<br />

    トレイルの最初は、廃墟の村の中を歩く。
    打ち捨てられた家の壁が物悲しいが、背後の山の地層に注目!

    右と左の山がぶつかり合い、しゅう曲地層を作り出している。
    さすが、欧州とアフリカ大陸の継ぎ目の土地!

  • ダーナ・ゲスト・ハウスがある土地の標高は海抜約1400m。<br />植生も広葉樹よりは針葉樹が多く、歩いていると空気の中にジュニパーの香りを感じる。<br /><br />谷の景色を眺め、ズンズンと坂道を下る。<br />

    ダーナ・ゲスト・ハウスがある土地の標高は海抜約1400m。
    植生も広葉樹よりは針葉樹が多く、歩いていると空気の中にジュニパーの香りを感じる。

    谷の景色を眺め、ズンズンと坂道を下る。

  • 糸杉のような針葉樹には松ぼっくりみたいな実が鈴なりにくっついている。<br />そして、その実は木の根元にも。<br /><br />拾い上げて、香りをかぐと、森の香り。<br />手の中で転がして、その香りを楽しむ。<br />

    糸杉のような針葉樹には松ぼっくりみたいな実が鈴なりにくっついている。
    そして、その実は木の根元にも。

    拾い上げて、香りをかぐと、森の香り。
    手の中で転がして、その香りを楽しむ。

  • 坂道は結構急坂で、高度をぐんぐんと下げる。<br />さっきまで遠くに見えていた右側の山の岩肌がかなり近づいてきて、岩の模様も良く見える。<br />

    坂道は結構急坂で、高度をぐんぐんと下げる。
    さっきまで遠くに見えていた右側の山の岩肌がかなり近づいてきて、岩の模様も良く見える。

  • 歩き始めから50分。<br />道の脇にはその昔使われていた石垣があった。<br />土砂崩れを防ぐための土止めだったのかもしれない。<br /><br />だいたいこの辺で急な下り道の2/3を過ぎた位。<br />

    歩き始めから50分。
    道の脇にはその昔使われていた石垣があった。
    土砂崩れを防ぐための土止めだったのかもしれない。

    だいたいこの辺で急な下り道の2/3を過ぎた位。

  • 歩き始めて1時間10分で急な下り坂は終了し、なだらかな下り坂となる。<br />谷の間の小さな尾根道を歩く。<br />この地点から眺めると、今日のトレイルは本当に1本道だという事が良くわかる。<br /><br />ダーナは標高が高いから寒いだろうと考えて、この日の恰好は、セーター+ダウン・ジャケット。<br />でも、お日様が射していればダウンは不要。<br />ダウンはバック・パックに挟みこんで、セーターだけでも十分に暖かい。<br />歩いていると軽く汗ばんでくるくらい。

    イチオシ

    歩き始めて1時間10分で急な下り坂は終了し、なだらかな下り坂となる。
    谷の間の小さな尾根道を歩く。
    この地点から眺めると、今日のトレイルは本当に1本道だという事が良くわかる。

    ダーナは標高が高いから寒いだろうと考えて、この日の恰好は、セーター+ダウン・ジャケット。
    でも、お日様が射していればダウンは不要。
    ダウンはバック・パックに挟みこんで、セーターだけでも十分に暖かい。
    歩いていると軽く汗ばんでくるくらい。

  • 来た道を振り返る。<br />正面の山の上には、昨晩を過ごしたダーナ・ゲスト・ハウスが見える。<br /><br />道の周りの岩は白っぽく、ペトラのエル・ハズネの岩に似ている感じ。<br />岩の種類も色々あって、歩いていて全然飽きない。<br />

    来た道を振り返る。
    正面の山の上には、昨晩を過ごしたダーナ・ゲスト・ハウスが見える。

    道の周りの岩は白っぽく、ペトラのエル・ハズネの岩に似ている感じ。
    岩の種類も色々あって、歩いていて全然飽きない。

  • Dana Biosphere Reserve(ダーナ自然保護区)の看板を発見。<br />アイベックスのロゴがカッコいい。<br />アイベックスは岩山に住むヤギ。<br />この谷沿いで、出会えるかな…。<br /><br />ここで、この日歩いたトレイルについて、ガイドツアーを利用する場合の公式情報を紹介(ダーナ・ゲスト・ハウスに置いてあった資料より抜粋)。<br /><br />トレイル名:Wadi Dana Trail<br />時期:年中、ただしラマダン期間を除く<br />難易度:中級<br />距離:14km<br />所用時間:5〜7時間<br />歩き始め:8時にダーナ・ゲスト・ハウスの前をスタート<br />1グループの人数:20人迄<br />見所:ダーナ渓谷の奇岩<br />主催:ダーナ・ゲスト・ハウス<br /><br />ガイドツアーの場合の現在の正確なガイド料金は確認していないが、事前調査の時には300米ドル以上(2人でガイドをお願いする場合)だったと思うので、結構高い。<br />私の感覚では、Wadi Dana Trailは多少道が分かりにくい部分もあるが、方向さえ見失わなければセルフガイド(ガイドなしの個人)でも十分に歩けると思う。

    Dana Biosphere Reserve(ダーナ自然保護区)の看板を発見。
    アイベックスのロゴがカッコいい。
    アイベックスは岩山に住むヤギ。
    この谷沿いで、出会えるかな…。

    ここで、この日歩いたトレイルについて、ガイドツアーを利用する場合の公式情報を紹介(ダーナ・ゲスト・ハウスに置いてあった資料より抜粋)。

    トレイル名:Wadi Dana Trail
    時期:年中、ただしラマダン期間を除く
    難易度:中級
    距離:14km
    所用時間:5〜7時間
    歩き始め:8時にダーナ・ゲスト・ハウスの前をスタート
    1グループの人数:20人迄
    見所:ダーナ渓谷の奇岩
    主催:ダーナ・ゲスト・ハウス

    ガイドツアーの場合の現在の正確なガイド料金は確認していないが、事前調査の時には300米ドル以上(2人でガイドをお願いする場合)だったと思うので、結構高い。
    私の感覚では、Wadi Dana Trailは多少道が分かりにくい部分もあるが、方向さえ見失わなければセルフガイド(ガイドなしの個人)でも十分に歩けると思う。

    ダナ自然保護区 サファリ・動物観察

    ヨルダン最大規模の自然保護区“ダーナ自然保護区”をトレッキング by ウェンディさん
  • 道は平らで歩きやすい。<br />母もジャケットを脱いで、フリース1枚で歩く。<br />砂漠の様に見える地面には、モコモコした草の塊。<br /><br />ダーナ谷の風景は、いままでトレッキングしたどこの国とも異なる景色。<br />ワクワク感に満たされて疲れは全く感じない。

    道は平らで歩きやすい。
    母もジャケットを脱いで、フリース1枚で歩く。
    砂漠の様に見える地面には、モコモコした草の塊。

    ダーナ谷の風景は、いままでトレッキングしたどこの国とも異なる景色。
    ワクワク感に満たされて疲れは全く感じない。

  • 大地には、日本では見たことのない植物が顔を覗かしている。<br />葉の雰囲気はチューリップ。<br /><br />でも、チューリップにしては明らかに葉の枚数が多すぎる。<br />岩場のほとんど水気のない大地に根付いているこの植物、春にはどんな花を咲かせるのだろうか。<br />

    大地には、日本では見たことのない植物が顔を覗かしている。
    葉の雰囲気はチューリップ。

    でも、チューリップにしては明らかに葉の枚数が多すぎる。
    岩場のほとんど水気のない大地に根付いているこの植物、春にはどんな花を咲かせるのだろうか。

  • オアシスにさしかかると、今まで砂色と岩壁色一色だった景色がたちまち、様々な緑が織りなす地へと変わる。

    オアシスにさしかかると、今まで砂色と岩壁色一色だった景色がたちまち、様々な緑が織りなす地へと変わる。

  • そして、見たことのない木々も沢山。<br /><br />柳のような枝にモシャモシャの葉。<br />ヤドリギがついているのかと思ったが、実はこういう植物。<br />モシャモシャに見えていたのは赤い花芽と丸い葉。<br />木の枝振りと花と葉の雰囲気が違い過ぎる。<br />

    そして、見たことのない木々も沢山。

    柳のような枝にモシャモシャの葉。
    ヤドリギがついているのかと思ったが、実はこういう植物。
    モシャモシャに見えていたのは赤い花芽と丸い葉。
    木の枝振りと花と葉の雰囲気が違い過ぎる。

  • 岩山の高さはゆっくりと低くなり、その傾斜もなだらかとなってきた。<br />空は抜ける様な青空。<br /><br />こんなに良いお天気の日にこのトレイルを歩けるなんて、何とラッキーなんだろう♪<br />

    岩山の高さはゆっくりと低くなり、その傾斜もなだらかとなってきた。
    空は抜ける様な青空。

    こんなに良いお天気の日にこのトレイルを歩けるなんて、何とラッキーなんだろう♪

  • トレイルには、たまに大地の裂け目も現れる。<br />裂け目の下まで降りて、崖を登ってもいいが、裂け目の高さは3m位。<br />結構高い。<br /><br />こんな時は、少し丘を上の方に登り、裂け目の幅の狭いところをエイっと飛び越える。<br />

    トレイルには、たまに大地の裂け目も現れる。
    裂け目の下まで降りて、崖を登ってもいいが、裂け目の高さは3m位。
    結構高い。

    こんな時は、少し丘を上の方に登り、裂け目の幅の狭いところをエイっと飛び越える。

  • 時刻は12:00。歩き出して約2時間40分。<br /><br />崖にむき出しになった木の根を発見。<br />まるで、博物館で植物標本を見ているかのような立派な断面図。<br /><br />雨の少ないヨルダン。<br />木々は地中深く、そして幅広くその根を這わせ、懸命に生きようとしている。

    時刻は12:00。歩き出して約2時間40分。

    崖にむき出しになった木の根を発見。
    まるで、博物館で植物標本を見ているかのような立派な断面図。

    雨の少ないヨルダン。
    木々は地中深く、そして幅広くその根を這わせ、懸命に生きようとしている。

  • しばらく行くと大きな木が何本もあるところにでた。<br />木の幹に腰を下ろし、お昼休憩。オレンジ、リンゴ、アミノ酸ゼリーを食べる。<br /><br />母が腰を掛けているこの木は、可愛らしい外見によらず、棘のある枝を持っていて、硬い緑の実がなっている。<br />実がなっているとつい、口に入れて見たくなるが、さすがに危険なのでやめておく。<br />

    しばらく行くと大きな木が何本もあるところにでた。
    木の幹に腰を下ろし、お昼休憩。オレンジ、リンゴ、アミノ酸ゼリーを食べる。

    母が腰を掛けているこの木は、可愛らしい外見によらず、棘のある枝を持っていて、硬い緑の実がなっている。
    実がなっているとつい、口に入れて見たくなるが、さすがに危険なのでやめておく。

  • 母は植物が大好き。<br />見たことのない植物を見かけると立ち止まり、まずは観察。<br /><br />この木は枝が低く、赤くなりかけた実がなっていた。<br />棘もなく枝が低いという事は、動物に対し、食べて…と主張している事。<br /><br />どんな動物がこの赤い実を食べにやってくるのか。<br />

    母は植物が大好き。
    見たことのない植物を見かけると立ち止まり、まずは観察。

    この木は枝が低く、赤くなりかけた実がなっていた。
    棘もなく枝が低いという事は、動物に対し、食べて…と主張している事。

    どんな動物がこの赤い実を食べにやってくるのか。

  • トレイルには小さな爬虫類が沢山いる。<br />沢山いるのだけれど、すばしっこくてなかなか写真に収めることができない。<br />この写真は、唯一撮影に成功したトカゲ。<br /><br />顔の先がとんがっていて、日本のトカゲとは雰囲気が少し異なる。<br />

    トレイルには小さな爬虫類が沢山いる。
    沢山いるのだけれど、すばしっこくてなかなか写真に収めることができない。
    この写真は、唯一撮影に成功したトカゲ。

    顔の先がとんがっていて、日本のトカゲとは雰囲気が少し異なる。

  • 時刻は午後1時。<br />歩き始めて3時間40分。<br /><br />この辺では、赤茶色の断崖絶壁の岩山は見られなくなり、砂岩のような岩山がそびえたつ。<br />この岩山は男性的。<br />

    時刻は午後1時。
    歩き始めて3時間40分。

    この辺では、赤茶色の断崖絶壁の岩山は見られなくなり、砂岩のような岩山がそびえたつ。
    この岩山は男性的。

  • 前方の山も、緩やかなフォルムで女性的な雰囲気。<br /><br />しかし、今回歩いたダーナ谷トレイル、有名な割にはほとんど人には会うことは無い。<br />この日、トレイルで出会ったのは、フェイナンから少し散歩をしているというグループ1組のみ。<br /><br />これでは、遭難したら誰も助けてくれそうにない。<br />教えてもらった宿のマネージャーの携帯電話の番号は、使える場所はなさそうだ。<br />

    前方の山も、緩やかなフォルムで女性的な雰囲気。

    しかし、今回歩いたダーナ谷トレイル、有名な割にはほとんど人には会うことは無い。
    この日、トレイルで出会ったのは、フェイナンから少し散歩をしているというグループ1組のみ。

    これでは、遭難したら誰も助けてくれそうにない。
    教えてもらった宿のマネージャーの携帯電話の番号は、使える場所はなさそうだ。

  • トレイルの前方に突如大きな草の林が出現。<br />草の丈は高いものだったら3m以上ある。<br /><br />茎には節があり、茎が折れた切断面は竹の様。<br />草の先端部分には、ススキのようなフサフサ・モコモコの穂。<br /><br />帰国後調べてみたら、多分この草は南米原産のパンパ・グラス(パンパス・グラス)。<br />西洋ススキとも呼ばれている草らしいと判明。<br />

    トレイルの前方に突如大きな草の林が出現。
    草の丈は高いものだったら3m以上ある。

    茎には節があり、茎が折れた切断面は竹の様。
    草の先端部分には、ススキのようなフサフサ・モコモコの穂。

    帰国後調べてみたら、多分この草は南米原産のパンパ・グラス(パンパス・グラス)。
    西洋ススキとも呼ばれている草らしいと判明。

  • 道は1本道。と思って安心していたら、そうでもなかった。<br />私達がいるのは丘の上。<br />その前には二股に分かれた道が二本。<br /><br />1本は、目の前の岩山を登る道。<br />他方は、この丘を下り、枯れ沢を渡り、向かい側の小さい丘の上へ登る道。<br />どちらの道も、その先がどうなっているのかは、この地点からは、分からない。<br />こんな時はどうするか。<br />

    道は1本道。と思って安心していたら、そうでもなかった。
    私達がいるのは丘の上。
    その前には二股に分かれた道が二本。

    1本は、目の前の岩山を登る道。
    他方は、この丘を下り、枯れ沢を渡り、向かい側の小さい丘の上へ登る道。
    どちらの道も、その先がどうなっているのかは、この地点からは、分からない。
    こんな時はどうするか。

  • 正解は、とりあえず高い方へ行ってみる。<br />高い方へ行ってみれば、視界が開け、全体の道の様子がもう少しよくわかる。<br /><br />母を分岐点に残し、私は高い岩山へ偵察しに登る。<br />岩山の上からの眺望はばっちり。<br />道は、こちらの岩山側ではなく、沢へ降りる方が正解だと分かった。

    正解は、とりあえず高い方へ行ってみる。
    高い方へ行ってみれば、視界が開け、全体の道の様子がもう少しよくわかる。

    母を分岐点に残し、私は高い岩山へ偵察しに登る。
    岩山の上からの眺望はばっちり。
    道は、こちらの岩山側ではなく、沢へ降りる方が正解だと分かった。

  • 空にススキの穂のような雲を発見!<br /><br />岩山から雲が吹き上げているみたい。<br />

    空にススキの穂のような雲を発見!

    岩山から雲が吹き上げているみたい。

  • トレイルを歩きだしてから初めて、現在も利用されている人工物を発見。<br />発見した物は、パイプ。<br /><br />枯れ沢のあるこの辺りにはちいさなオアシスがあり、そこから水をひいているベドウィン村が近くにあるのかもしれない。<br /><br />でも、そのパイプに穴が…。<br />貴重な水が噴き出している。<br />

    トレイルを歩きだしてから初めて、現在も利用されている人工物を発見。
    発見した物は、パイプ。

    枯れ沢のあるこの辺りにはちいさなオアシスがあり、そこから水をひいているベドウィン村が近くにあるのかもしれない。

    でも、そのパイプに穴が…。
    貴重な水が噴き出している。

  • 時刻は午後1:40。歩き始めてから4時間20分。<br />ベドウィンの村が見えた。<br /><br />物を燃やす匂いや、家畜の鳴き声といった生活音が聞こえてくる。<br />

    時刻は午後1:40。歩き始めてから4時間20分。
    ベドウィンの村が見えた。

    物を燃やす匂いや、家畜の鳴き声といった生活音が聞こえてくる。

  • 村にはヤギや駱駝などの家畜がいる。<br /><br />ベドウィンの村で写真を撮る時に注意すること。<br />それは、人は決して撮影してはならない。<br /><br />彼らは写真を撮られることを極端に嫌う。<br />だから、私も写真を撮る時は慎重に、人のいない方角にカメラを向ける。<br />

    村にはヤギや駱駝などの家畜がいる。

    ベドウィンの村で写真を撮る時に注意すること。
    それは、人は決して撮影してはならない。

    彼らは写真を撮られることを極端に嫌う。
    だから、私も写真を撮る時は慎重に、人のいない方角にカメラを向ける。

  • ベドウィンのテントは布で出来ている。<br />この辺りはダーナよりは標高は低いとはいえ、冬の夜は0℃近くにもなり、雪が降ることもある。<br /><br />テントの中ではストーブがあり、それなりに温かいのだとは思うが、大変な生活だろう。<br />

    イチオシ

    ベドウィンのテントは布で出来ている。
    この辺りはダーナよりは標高は低いとはいえ、冬の夜は0℃近くにもなり、雪が降ることもある。

    テントの中ではストーブがあり、それなりに温かいのだとは思うが、大変な生活だろう。

  • ベドウィンのテントは、トレッキングルート沿いに点々とあった。<br />歩いていたら、水がめを持った20歳くらいの女の子が追いかけてきて、英語で話しかけてきた。<br />「何処から来たの?どこの人? 」<br />「日本から来たんだ。日本人だよ」と答える。<br /><br />でも、会話ができるのはそこまで。その先は英語が通じない。<br />暫く彼女と一緒に歩く。<br /><br />水場に着いて、彼女とはお別れ。<br />別れ際にカメラを持ち、写真、撮っていい?とポーズしたら、悲しそうな顔でNOの答え。<br />やはりカメラはタブーらしい。<br /><br />前方の丘の上にパラボラアンテナを発見。<br />何で、こんなところに…パラボラが…?<br /><br />ベドウィンの人が設置したのだろうか。

    ベドウィンのテントは、トレッキングルート沿いに点々とあった。
    歩いていたら、水がめを持った20歳くらいの女の子が追いかけてきて、英語で話しかけてきた。
    「何処から来たの?どこの人? 」
    「日本から来たんだ。日本人だよ」と答える。

    でも、会話ができるのはそこまで。その先は英語が通じない。
    暫く彼女と一緒に歩く。

    水場に着いて、彼女とはお別れ。
    別れ際にカメラを持ち、写真、撮っていい?とポーズしたら、悲しそうな顔でNOの答え。
    やはりカメラはタブーらしい。

    前方の丘の上にパラボラアンテナを発見。
    何で、こんなところに…パラボラが…?

    ベドウィンの人が設置したのだろうか。

  • パラボラのあるアンテナのある丘を曲がったら、そこはもう終点のFeynan Eco Lodgd(フェイナン・エコ・ロッジ)。<br /><br />これには、私も母もビックリ。<br /><br />このトレイルには正確な地図などなく、分かっている情報は14kmという距離と所要時間5時間〜7時間という事だけ。<br />だから、私と母は、まだ全行程の2/3位だと信じ切っていた。<br />ベドウィンの村からはマダマダひと山もふた山もあると思っていたのに…。<br />もう終点に着いてしまうなんて…。<br /><br />だって、まだアイベックスにだって会えていないんだよ〜。<br /><br />でも、この達成感!!!<br />私の旅行計画を聞いたほとんどの人が“無理だろう”と考えたヨルダン・ダーナ谷トレッキング。<br />それを私と母は歩き通した。<br />更に驚いたのは、その標高差が1000m以上もあるトレイルを5時間かからず歩けたこと。<br />正確には所要時間4時間55分。<br />母の年齢でこのコースタイムならば、拍手ものだと思う。<br /><br />初めて目にする中東の岩山の景色、不思議な植物、そして可愛らしい尖った顔のトカゲたち。<br />岩山の切り立った崖、しゅう曲した地層…。<br />そして、ダーナ谷の燃える様な夕景。<br />ペトラも死海もワディ・ラムも良かったけれど、ヨルダンで何が一番良かった?と聞かれたら、その答えは、ここDana Biosphere Reserve(ダーナ自然保護区)でのトレッキング。<br /><br />アイベックスには会うことは叶わなかったが、それは、歩き始めの時間がちょっと遅かったから。<br />冷静に考えれば、野生動物が真っ昼間に活動することが少ないことは常識。<br />彼らに会いたければもっと朝早く、日の出前に歩き始めていればならなかった。<br />いつもなら覚えている野生動物の習性も、この旅ではすっかり失念していた。<br /><br />まあ、また次回、ここに来るための理由ができたっていう事だよね。

    パラボラのあるアンテナのある丘を曲がったら、そこはもう終点のFeynan Eco Lodgd(フェイナン・エコ・ロッジ)。

    これには、私も母もビックリ。

    このトレイルには正確な地図などなく、分かっている情報は14kmという距離と所要時間5時間〜7時間という事だけ。
    だから、私と母は、まだ全行程の2/3位だと信じ切っていた。
    ベドウィンの村からはマダマダひと山もふた山もあると思っていたのに…。
    もう終点に着いてしまうなんて…。

    だって、まだアイベックスにだって会えていないんだよ〜。

    でも、この達成感!!!
    私の旅行計画を聞いたほとんどの人が“無理だろう”と考えたヨルダン・ダーナ谷トレッキング。
    それを私と母は歩き通した。
    更に驚いたのは、その標高差が1000m以上もあるトレイルを5時間かからず歩けたこと。
    正確には所要時間4時間55分。
    母の年齢でこのコースタイムならば、拍手ものだと思う。

    初めて目にする中東の岩山の景色、不思議な植物、そして可愛らしい尖った顔のトカゲたち。
    岩山の切り立った崖、しゅう曲した地層…。
    そして、ダーナ谷の燃える様な夕景。
    ペトラも死海もワディ・ラムも良かったけれど、ヨルダンで何が一番良かった?と聞かれたら、その答えは、ここDana Biosphere Reserve(ダーナ自然保護区)でのトレッキング。

    アイベックスには会うことは叶わなかったが、それは、歩き始めの時間がちょっと遅かったから。
    冷静に考えれば、野生動物が真っ昼間に活動することが少ないことは常識。
    彼らに会いたければもっと朝早く、日の出前に歩き始めていればならなかった。
    いつもなら覚えている野生動物の習性も、この旅ではすっかり失念していた。

    まあ、また次回、ここに来るための理由ができたっていう事だよね。

    フェイナン エコ ロッジ ホテル

    フェイナン・エコ・ロッジでは、セージ紅茶でリラックス by ウェンディさん
  • 殆ど休まずに歩き通した私と母は、ここ、フェイナン・エコ・ロッジで少し休憩。<br /><br />テラスの椅子に腰を下ろし、ベドウィン・ティをお願いする。<br /><br />ここのベドウィン・ティはセージがタップリでいい香り。<br />

    殆ど休まずに歩き通した私と母は、ここ、フェイナン・エコ・ロッジで少し休憩。

    テラスの椅子に腰を下ろし、ベドウィン・ティをお願いする。

    ここのベドウィン・ティはセージがタップリでいい香り。

  • フェイナン・エコ・ロッジで見つけたもの。<br />夾竹桃の花と仲良しの親子ネコ。<br /><br />フェイナン・エコ・ロッジは海抜300mにあるロッジなので、ダーナ・ゲスト・ハウスに比べたら気温も暖か。<br />日本の夏の花である夾竹桃が咲いている。<br />そして、可愛い親子ネコ。<br />遺跡にいるネコとは異なり、人に媚を売らないが、人を恐れない。<br />ロッジで飼われているネコなのだと思うが、親ネコの後ろをついて歩く仔ネコ、そして遊び疲れ、親ネコを枕にして寝てしまう仔ネコの様子が微笑ましい。

    イチオシ

    フェイナン・エコ・ロッジで見つけたもの。
    夾竹桃の花と仲良しの親子ネコ。

    フェイナン・エコ・ロッジは海抜300mにあるロッジなので、ダーナ・ゲスト・ハウスに比べたら気温も暖か。
    日本の夏の花である夾竹桃が咲いている。
    そして、可愛い親子ネコ。
    遺跡にいるネコとは異なり、人に媚を売らないが、人を恐れない。
    ロッジで飼われているネコなのだと思うが、親ネコの後ろをついて歩く仔ネコ、そして遊び疲れ、親ネコを枕にして寝てしまう仔ネコの様子が微笑ましい。

  • 母がいるのでダーナ谷のトレッキングにはたっぷり7時間はかかるとみていた私達。<br />運転手のYazanとは、午後4時半に迎えに来てもらう約束になっていた。<br />でも、4時半まではあと1時間半以上ある。<br /><br />フェイナン・エコ・ロッジのマネージャーに相談してみると、運転手と連絡を取ってみるからちょっと待ってて。という返事。<br />そして、Yazanと連絡が取れた。<br /><br />彼が言うには、「迎えの者をやるから、その車に乗って欲しい」<br />とにかく、彼は此処まで来ることができないらしい。<br /><br />かくして、私と母は、迎えの者というベドウィンのおじさんのトラックに乗り込んだ。

    母がいるのでダーナ谷のトレッキングにはたっぷり7時間はかかるとみていた私達。
    運転手のYazanとは、午後4時半に迎えに来てもらう約束になっていた。
    でも、4時半まではあと1時間半以上ある。

    フェイナン・エコ・ロッジのマネージャーに相談してみると、運転手と連絡を取ってみるからちょっと待ってて。という返事。
    そして、Yazanと連絡が取れた。

    彼が言うには、「迎えの者をやるから、その車に乗って欲しい」
    とにかく、彼は此処まで来ることができないらしい。

    かくして、私と母は、迎えの者というベドウィンのおじさんのトラックに乗り込んだ。

  • トラックが走る道は、砂漠でもこんなに揺れなかった〜という位のガタガタ道。<br /><br />私達を乗せたトラックは枯れ沢を渡り、小さなベドウィンの村を通りぬける。<br />道で遊ぶ子供たちは、トラックの荷台の私達が珍しいのか、駆け寄ってきてハローと声をかけてくる。<br />欧州人にはメジャーな観光地のダーナ。なのに、そんなに私達が珍しいのだろうかと首をかしげたくなるくらい、子ども達がトラックに向かって手を振ってくる。

    トラックが走る道は、砂漠でもこんなに揺れなかった〜という位のガタガタ道。

    私達を乗せたトラックは枯れ沢を渡り、小さなベドウィンの村を通りぬける。
    道で遊ぶ子供たちは、トラックの荷台の私達が珍しいのか、駆け寄ってきてハローと声をかけてくる。
    欧州人にはメジャーな観光地のダーナ。なのに、そんなに私達が珍しいのだろうかと首をかしげたくなるくらい、子ども達がトラックに向かって手を振ってくる。

  • 道路沿いには白いテント。<br /><br />明らかにベドウィンの人達が使う手織りの布のテントとは異質な素材で作られている白いテント。<br /><br />そのテントには国連のマークや、国際援助団体のロゴ。<br />多分、このテントは難民テント。<br />パレスチナやシリアからの難民の人達がここで生活しているのだろう。<br />

    道路沿いには白いテント。

    明らかにベドウィンの人達が使う手織りの布のテントとは異質な素材で作られている白いテント。

    そのテントには国連のマークや、国際援助団体のロゴ。
    多分、このテントは難民テント。
    パレスチナやシリアからの難民の人達がここで生活しているのだろう。

  • Dana Biosphere Reserve(ダーナ自然保護区)も、そろそろお終い。<br /><br />名残惜しく、トラックから見えるダーナの光景を眺める。<br />

    Dana Biosphere Reserve(ダーナ自然保護区)も、そろそろお終い。

    名残惜しく、トラックから見えるダーナの光景を眺める。

  • 私達を乗せたトラックが到着したのはフェイナン・エコ・ロッジのレセプションである建物。<br />フェイナン側から、ダーナ保護区に入る車は此処で許可を取らなくてはならない場所だ。<br />その場所で、私達の運転手Yazanは待っていてくれた。<br /><br />そして、この写真の個性的な装飾のトラックが、私達をここまで運んできてくれたベドウィンのおじさんの車。<br />確かにこの地元の人用トラックの荷台に東洋人の女性が二人乗り、身を乗り出して景色を眺めていたら、それは地元の人にとっても珍しい光景だったかもしれない。<br />

    私達を乗せたトラックが到着したのはフェイナン・エコ・ロッジのレセプションである建物。
    フェイナン側から、ダーナ保護区に入る車は此処で許可を取らなくてはならない場所だ。
    その場所で、私達の運転手Yazanは待っていてくれた。

    そして、この写真の個性的な装飾のトラックが、私達をここまで運んできてくれたベドウィンのおじさんの車。
    確かにこの地元の人用トラックの荷台に東洋人の女性が二人乗り、身を乗り出して景色を眺めていたら、それは地元の人にとっても珍しい光景だったかもしれない。

  • 母と共に歩いたWadi Dana Trail。<br />このトレイルを知るきっかけとなったのが、今回の旅のヨルダンの国内手配をお願いした木村菜穂子さん。彼女は中東に魅せられ、ヨルダンやレバノンで生活をしている。<br />彼女の仕事はツアー・コンサルタント。<br />ヨルダンに行きたい日本人旅行者と現地の旅行社の橋渡しのお仕事だ。<br /><br />私が昨年の2月に母とのヨルダン行きを決め、あちこちの旅行会社にメールを送っていた時にインターネットで見つけたのが木村さんの会社Picturesque JORDAN。<br /><br />日本にも何社か中東を専門とする旅行会社があるが、その実態は、玉石混合。<br />中には、私が相談メールに記載した旅行計画をさも自分が作ったかのように自分のフェースブックにアップするような悪質な会社もあり、信用できる会社を探し出すのはなかなか難しかった。<br /><br />そんな中で、木村さんはレスポンスも早く情報も的確。<br />彼女は、ヨルダンの大自然を味わいたいという私に、このダーナ自然保護区を紹介してくれた。<br />ほとんど日本では知られていないダーナ谷のトレイル。<br />日本語でのトレイル情報は皆無に等しく、マップすらないトレイル。<br />情報のないところを歩くのは、まして母を連れてとなるとかなり不安だった。<br />でも、木村さんを信頼し信じてみた。<br />そして、ダーナ谷の美しい夕景、トレイルの変わりゆく景色は彼女の言葉に嘘はないことを教えてくれた。<br /><br />ヨルダン旅行に興味のある方は是非、旅の情報〜アラブの男に関するうんちくまでの情報満載の木村さんのブログを覗いてみて。<br /><br />Picturesque JORDAN 木村さんのブログ:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/<br /><br />前の旅行記:【5】闇夜に浮かぶ砂漠の薔薇…そして遭難未遂:http://4travel.jp/travelogue/10851316<br />次の旅行記:【7】2000年の時空の彼方に:http://4travel.jp/travelogue/10854363

    イチオシ

    母と共に歩いたWadi Dana Trail。
    このトレイルを知るきっかけとなったのが、今回の旅のヨルダンの国内手配をお願いした木村菜穂子さん。彼女は中東に魅せられ、ヨルダンやレバノンで生活をしている。
    彼女の仕事はツアー・コンサルタント。
    ヨルダンに行きたい日本人旅行者と現地の旅行社の橋渡しのお仕事だ。

    私が昨年の2月に母とのヨルダン行きを決め、あちこちの旅行会社にメールを送っていた時にインターネットで見つけたのが木村さんの会社Picturesque JORDAN。

    日本にも何社か中東を専門とする旅行会社があるが、その実態は、玉石混合。
    中には、私が相談メールに記載した旅行計画をさも自分が作ったかのように自分のフェースブックにアップするような悪質な会社もあり、信用できる会社を探し出すのはなかなか難しかった。

    そんな中で、木村さんはレスポンスも早く情報も的確。
    彼女は、ヨルダンの大自然を味わいたいという私に、このダーナ自然保護区を紹介してくれた。
    ほとんど日本では知られていないダーナ谷のトレイル。
    日本語でのトレイル情報は皆無に等しく、マップすらないトレイル。
    情報のないところを歩くのは、まして母を連れてとなるとかなり不安だった。
    でも、木村さんを信頼し信じてみた。
    そして、ダーナ谷の美しい夕景、トレイルの変わりゆく景色は彼女の言葉に嘘はないことを教えてくれた。

    ヨルダン旅行に興味のある方は是非、旅の情報〜アラブの男に関するうんちくまでの情報満載の木村さんのブログを覗いてみて。

    Picturesque JORDAN 木村さんのブログ:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/

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この旅行記へのコメント (18)

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  • 旅するうさぎさん 2014/03/02 23:21:02
    地層が凄いですね!
    ウェンディさん

    ダーナ自然保護区へのトレッキングの旅行記を拝見しています。
    しゅう曲地層が美しいですね!
    ここは欧州とアフリカ大陸の継ぎ目なんですか。

    ウェンディさんは高校の時に地学部に入っていたと
    以前伺った気がします。

    私も地層や化石を見るのが好きなほうなので、
    ウェンディさんの撮られた写真に、目が釘付けになってしまいました。


    旅するうさぎ

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2014/03/03 19:41:20
    RE: 地層が凄いですね!
    旅するうさぎさん こんばんは。

    ヨルダンのダーナ自然保護区は、大地溝帯の一部になっていて、岩山と岩山がぶつかり合う場所の一つと云われています。
    大地溝帯ってアフリカにある様な壮大な大地の割れ目のイメージがありますが、日本にだってフォッサマグナと云われる地溝帯があり、あの辺の地層は面白く化石や貴石・半貴石の産地でもありますね。

    きっとヨルダンのダーナ谷のあたりにも、崖にとりついてよ〜く観察すれば、化石の一つや二つ、見つかったかもしれません。

    もう昔話となってしまいますが、高校生時代には、部活の仲間と海岸の崖に化石を採取に行ったりもしました。

    関東に来てからのお気に入りは、いわき市のアンモナイトセンター。
    アンモナイトセンターの脇の崖には、化石採取ができる場所があり、予約制で土日に化石を掘ることができます。
    もともとアンモナイトがゴロゴロ埋まっているところなので、大人も子供もみんな真剣に石をカンカンと割って、化石探しに熱中できます。

    まだ行かれたことがないのならば、お勧めです♪

    旅するうさぎ

    旅するうさぎさん からの返信 2014/03/03 20:54:14
    RE: RE: 地層が凄いですね!
    ウェンディさん

    色々教えていただいて、ありがとうございます(^-^)

    実は私、地学に興味はあるものの、一度も習ったことがないんです。
    中学の時から、高校に入れば必ず地学が習えるものだと
    それはそれは楽しみにしていたのですが、
    なんと、入った高校では地学を教えていませんでした。
    父の転勤で高校2年の時に転校したんですが、
    なんと転校先でも、地学はありませんでした。
    大学に入って、一般教養に地学があるのを見つけて、ここぞとばかりに
    受講したら、その先生はすぐ病気になり、たった2回で
    授業が打ち切りになってしまったんです。
    三浦半島の城ヶ島に、皆で地層の見学に行きましょうって言っていたのに。
    あんなにも地学を勉強する意欲があったのに、教育を受ける機会がなくて
    もったいないことでした。

    そのようなわけで、化石や地層に興味はあるものの、
    勉強はこれまでしていないので、よく分からないのです。
    きっと本などで、独学で勉強すればいいのですよね〜。
    初心者にも分かる、いい本などはあるのでしょうか。


    旅するうさぎ

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2014/03/03 22:24:34
    地学の教科書
    地学って地味〜な印象を持たれることが多いのですが、実は奥がとても深いと思います。
    地球誕生の頃の様子は、地質を解明して初めて明らかになったこと。
    面白い学問ですよね。

    でも、そんなことを書いている私も、地学を学校で教わったのは高1の3か月間だけ。あとは、独学と云うよりも博物館の化石クリーニング教室に参加したり、国立科学博物館の様に地球の創世記からの地質について学べる場所に出かけて行っては、1日をそこで過ごしたりして、なんとなく知識を身に付けました。だから、私の地学の知識は興味のある分野のみに偏りが大きいです。
    残念ながら、これぞ!と云う本は紹介できませんが、まずは、実践あるのみ。が一番手っ取り早いかもしれません。

    古生代・ジュラ紀・白亜紀…なんていう単語を聞くと心が躍りだすウェンディです。
  • momotaさん 2014/02/01 00:36:19
    アラブ男
    ウェンディさん、こんばんは♪

    ヨルダン行くと言うだけですごいなぁと思ってましたが色んな
    トラブルにも決してくじけないウェンディさんをつくづく尊敬します。
    あちらでは仕事として受けたことも口約束ぐらいの感覚なんですねぇ。
    雨が降ったら10時にって言うのに夜まで帰らないつもりって
    それキレれるわ…。

    何語で会話してるんだろうって思ってましたがウェンディさん語学堪能
    なんですね〜。お母様も出来るんですね。そして出来ないふり(^<^)
    母親ってそういうとこ容量いいと言うか、こういうことは娘に任せて
    おけばいいやって逃げますよね。交渉お疲れ様でした。

    Wadi Dana Trailなんて地図もないような道をよく制覇しましたね。
    しかも5時間かからずなんてお二人とも健脚なんでしょう!
    荒涼とした中にもいろいろな植物や生き物が生息してるんですね。
    ここでしか見られないものがたくさんあるんでしょうね〜。

    夕陽の美しさは感動的♪一生わすれられないものになりそうですね。

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2014/02/01 20:16:20
    RE: アラブ男
    momotaさん こんばんは。

    アラブの男は手ごわいぞ!と旅の前からあちこちで聞いて(読んで)いましたが、まさか自分がその洗礼を受けるとは思ってもいませんでした。
    ダーナ谷での喧嘩はこの旅一番の盛り上がりでしたが、喧嘩をしつつも喧嘩をしている自分を高いところから見ているもう一人の自分がいて、なんだかとっても冷静な言い争いでした。
    もう一人の自分は、このシチュエーションを「これぞアラブの世界…」と楽しんでいる感じ。だから喧嘩をしつつも冷静にアングルを考えて夕景の写真を撮る余裕があったのだと思います。

    “トラベルとトラブルは一字違い。だったら、両方楽しまなくちゃ!”と以前にトラベラーの方から教えていただきました。
    本当にその通りですね。


    私の英語は文法を無視した自己流英語。
    今はスペイン語を主に学習しているので、英語の発音もスペイン語風になってしまう時もありますが、旅で必要な単語は限られていて自己流でもなんとかなってしまいます。それに、不思議なのですが、喧嘩のような修羅場になると言葉がポンポン出てくる。人間、やる気になればできるのだな〜。と我ながら変な感心をしています。

    アラブ男の運転手君にはあきれる部分もありましたが、でもそれが、アラブ世界なんですよね〜。今度行く時はもう少しオトナな対応ができるようにしたいな♪と考えています。(っていつ行くのでしょう…)

    momotaさん春の到来を告げる水仙と菜の花の旅行記を拝見して、私もそろそろお出かけしたくなってきました♪

    ウェンディ
  • 讃岐おばさんさん 2014/01/30 23:11:26
    アイベックス!
    こんばんは〜
    お母様とのトレッキング、素晴らしいですね!
    私も負けていられません(笑)

    夕景と朝焼けの美しいこと!
    生で見るともっともっと素敵なんだろうなぁと。
    とにかく美しい景色を有り難うございました。
    アイベックス、見せてもらいたかったなぁ。

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2014/01/31 21:29:08
    RE: アイベックス!
    讃岐おばさん こんばんは!

    中東での初トレッキングに挑戦してきました。
    中東の自然と云えば砂漠のイメージですが、こんなに豊かな自然があったとは驚きでした。

    山で野生動物を見るならば早朝が一番!という事をすっかり失念し、まっ昼間にアイベックスを探してしまいましたが、あんな時間に会えたら奇蹟かもしれません。
    今度アイベックスに会いに行くならば、トレッキングは日の出とともにスタートですね。
    アイベックスに関して云うならば、ヨルダン側よりも国境を越えたイスラエル側が生息数が多いそうです。

    ウェンディ
  • はにぃp8さん 2014/01/28 22:07:58
    この世の物とは思えない色
    ウェンディ様

    こんばんははにぃp8です。

    ヨルダン6を拝見しました。

    アイベックスって鹿みたいな動物だったんですね。
    やはり野生の生き物は昼間は無理なのね。
    (私も雪の中のウサギでさえ無理だったし)

    ダーナ谷の夕景の美しい事

    空が大きな虹に包まれているような
    天然のカクテルライトですね。

    暮れゆく空の
    燃え盛る赤は心吸い込まれる色ですねぇ

    荒涼とした景色とは裏腹な
    鮮やかな夕日は一生忘れられない景色です。

    前回の迷子寸前の旅行記もちょっとドキッとしましたが
    今回のセルフガイドのトレッキングは
    心配性の私は ハラハラしっぱなし。
    一本道とはいえ異国の大自然の中
    元気とは言いながらも 旅の疲れが出そうな終盤で
    お母様が大丈夫か。。
    迷子にならないか。。
    そうそう スタートの前から
    マネージャー、運転手ともめてたし。
    (ウェンディさんのかっこいい所、もっと詳しく見たかったりして)

    夕日の写真の記事が
    すったもんだの内容ってところが
    ウェンディさんの旅行記技って感じで 
    私的に「やるな!さすが!!」って感心。
    今回も 旅に写真に記事に
    いくつにも楽しい旅行記でした。
    そろそろ終わってしまうのが淋しいです。

    はにぃp8

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2014/01/29 00:44:54
    RE: この世の物とは思えない色
    はにぃp8さん こんばんは。

    ダーナ谷のトレッキング旅行記はヨルダンで最大の修羅場となった運転手君との喧嘩のシーンから始まってしまいました。

    喧嘩と言っても手や足がでるわけではなく、言葉だけの言い争いですが、私が常識だと思っていることって本当は間違っているのかしら…と思えてくるほど呆れた回答が返ってきて、なんだか私が真剣に腹を立てているのがばかばかしく思えてくるような状態でした。

    でも、きっとそれがヨルダン人気質なのでしょうね。
    アラブの人は手ごわい…と旅の前には聞いていましたが、まさか自分でそれを体験することになるとは思いませんでした。
    でも、これだって日本にいたら絶対に巡り合わないだろう喧嘩の種類。
    何事も経験ですね。

    喧嘩をしつつも、目はしっかりと谷の景色を追い、写真だってちゃんと撮りました。
    もし、私が本気で怒っていたら、きっと写真を撮る気力も余裕もなかったはず。
    私なりにあのバカバカしい会話を楽しんでいたのではないかな。と今は思います。

    ダーナ谷のトレッキングは、事前情報が殆どない状態で歩いたので、見るモノ全てが新鮮でした。
    中東の自然というと砂漠ばかりが注目されますが、こんなに素敵なところもあるんだと再認識。
    アラブの国で紛争地帯のすぐお隣…と云うのが気になるところですが、また訪れてもいいかな。と思える国の一つになりました。

    先ほど最終の旅行記を書きあげ、アップしました。
    書き上げてしまうと、なんだかチョッピリ寂しいです。

    ウェンディ
  • tadashiさん 2014/01/25 09:03:34
    健脚なお母さんですね!
    標高差1000メートル強の岩だらけの道を14キロを5時間以内でトレッキングしちゃう70歳、すごい。2歳年下のわたしもがんばらなくては・・・とおもったのですが、負けますね、確実に。アイベックスという名前は初めて耳にしました。後でネットで調べてみよう。下部が素焼きの水がめのアイディア、「なあるほど!」と納得。素晴らしい風景の数々やとかげや猫ちゃんラクダさんのショット、いつもながら「いい仕事してますね!」です。現地の人たちとの、交渉事、旅慣れているウェンディさんの面目躍如で、またまた見直しました。さーと拝見したので、あとでゆっくり再訪問します。

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2014/01/25 12:21:26
    RE: 健脚なお母さんですね!
    tadashiさん こんにちは。

    母は70歳になりますが、いつも元気いっぱいで、孫に言わせればスーパーおばあちゃんだそうです。
    イスラム文化圏は3回目、中東は初めてでしたが、今回の旅ではアラブ文化の洗礼もたっぷり受け、素敵な景色を楽しむ共にアラブのサービス業に携わる方との付き合い方も学んできました。
    これで、次回の中東へ向けての心の準備のOKです。(まだ、予定はないですが…)

    紀元前から続く文化を脈々と受け継ぐ中東の国々。
    まだまだ面白そうなところはたくさんあり、行きたい場所が増えすぎて…います。

    ウェンディ
  • きなこさん 2014/01/24 22:26:25
    ダーナ自然保護区
    素晴らしい景色です
    地球の割れ目ですか・・・なんて壮大なトレイルなんでしょう
    空の色、雲の動き、そして次々に目を楽しませてくれる景色の映り変わり
    心も目もキラキラさせてトレイルしていると アッと言う間の5時間だったんでしょうね。
    拝見している私も えっもうゴール?って思っちゃいました

    ダーナ自然保護区は その名の通り素晴らしい自然が息づいている場所なんですね。

    それにしても お母様は健脚ですねぇ 素晴らしい事ですよ


      きなこ

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2014/01/25 08:59:36
    RE: ダーナ自然保護区
    きなこさん こんにちは。

    旅は、出会いですよね。
    今回の旅では、ワディ・ダーナの景色と初めて、こんにちは。をしました。
    旅の前にYou Yube等で多少はトレイルの様子を調べていましたが、ほとんど情報がない状態で出会ったダーナ自然保護区の景観は、何を見ても感動の嵐。

    男性的な切り立つ岩肌の様子、不思議な植物たち。
    あっという間の5時間でした。
    私的には、あと1時間位は十分楽しんで歩けたかも…という感じです。

    ウェンディ
  • aoitomoさん 2014/01/24 21:57:08
    『Wadi Dana Trail』素晴らしい〜
    ウェンディさん

    『ダーナ自然保護区』
    素晴らしいトレッキングをされましたね〜
    それにしてもトレッキング手続きも結構大変なんですね。

    『約10000円』
    送迎車の価格改定というのは事実だったのですか?
    ふっかけているようにしか見えないし。
    その辺の連絡がいい加減なのもヨルダンの個人旅行のハードルの高さが感じます。

    『ダ―ナ谷の夕景』
    ダーナの谷の燃えるような夕景と、ウェンディさんの燃えるようなやり取りがオーバーラップしてコメントも写真も引き込まれました。
    しかし、無事話が進んで良かったですが大変でしたね。

    『魔法の壺』
    こんな壺が売っていれは欲しいです。

    『Wadi Dana Trail』
    全長14kmはかなりハードですよね。
    ウェンディさんの体力は心配ないですが。
    女性二人で、しかもお母さんを連れて。
    御主人が良く許可してくれましたね〜

    『アイベックス』
    野生のアイベックスに至近距離で出会ったらなんか襲われそうで怖いです。
    次回は是非早朝から狙って下さい。気をつけて。

    『ベドウィンのおじさんの車』
    こんな車に乗れるのも、ここならですね。
    貴重な体験ですよね。

    ヨルダンももっと行きやすくなったらいいのですがウェンディさんの旅行先にはいつも驚かされます。
    私もいつもウェンディさんのような旅をしたいと思ってますが相方がウェンディさんのお母さん以下の体力ですから、なかなか難しいです。(笑)

    貴重な旅行記楽しませていただきました。

    aoitomo

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2014/01/25 07:55:18
    RE: 『Wadi Dana Trail』素晴らしい〜
    aoitomoさん こんにちは。

    ダーナ自然保護区は、旅の前に想像していたよりも数倍楽しめました。
    ペトラも死海もワディ・ラムも絶景!だったのですが、ダーナの景色は事前情報が殆どなかった分、景色、空気の香りが新鮮で、見たことのない植物を見つけては駆けより、葉をひっくり返しては眺め、匂いを嗅ぎ、その実を拾い…と母と二人、子供の様に楽しみました。

    マネージャーが言っていた送迎車の値上げは多分事実だと思います。
    経営主体がRSCNで国立なので、そこで嘘をついたら自然保護団体と云うメンツに傷が入ってしまい、マネージャーは何らかの処分があるでしょうし…。
    ただ、問題なのは彼ら仕事、特にサービス業に対する姿勢。
    情報は聞かれれば教えるけれど、聞かれなければ教えない。という姿勢では、サービス業って難しいと思うのですけどね。

    魔法の壺…コレは多分、中東地方のスーパーで日用品として売っていると思います。
    aoitomoさんが今度砂漠地方を旅する時は、是非探してみてくださいね。

    ベドウィンのおじさんのトラックの模様、個性的で可愛いと思いませんか。
    でも、こういう模様はこのオジサンのトラックだけではなかったのです。
    最後の旅行記で、ヨルダン・トラックの模様紹介も考えています。

    ウェンディ
  • 鼻毛マンさん 2014/01/24 00:45:18
    アイベックスってなんだろ?
    ウェンディさんこんばんわ!
    今日は少し夜更かしして旅行記読んでいます。
    旅行記の中でアイベックスって名が出てきたので、いったいなんだろ?って思って調べてみたらかっくいい山羊のことですね!
    写真で見る限りですが、こんな山羊が目の前に出てきたらと思うとワクワクします。僕は特に動物に嫌われてて、ニャーコには毎日咬まれているし、隣の柴犬には毎日吠えられているし、ミャンマーではポッパ山で猿のうんこ踏んでしまったし。
    今回は残念ながらタイミングを逃してしまったみたいですが、次また訪れる理由ができたと前向きに考える気持ちがとても素晴らしいと思います。

    今回のウェンディさんの旅行記読んでて感心したのが2つ。
    一つはやはりお母さんとかなりハードな海外旅行を共にしていること。
    僕の母も、嫁さんの母もちょっと無理そうです。

    もうひとつは、キャレッズ キャンプのテントに泊まった時、リゾートホテルよりやっぱりこの方が合っていると言っていたこと。
    以前、熱海のリゾートホテルに泊まった時、僕はウェンディさんはギアナ高地のテーブルマウンテンの上にテント張って寝袋で寝てるイメージしか無いって書いたらそんなことないって言われてしまったけど、ほーら、やっぱりウェンディさんはテントの方が絶対似合ってます。

    Jordan【6】では専用車の運転手のYazanさんとケンカしていましたが、きれいな人が怒ると怖いのであまり怒らないであげてくださいね。

    それでは〜

    鼻毛マン

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2014/01/24 23:08:45
    RE: アイベックスってなんだろ?
    鼻毛マンさん こんばんは。

    今回歩いたWadi Dana Trailですが、旅の前に考えていた以上に自然の豊かなところでした。トレッキングの送迎車の件では日本にいたらありえないだろう…と云うヨルダンらしい体験をさせてもらい、あれはアレで良い経験でした。

    ダーナ谷のトレッキング、旅に出るまでは、もし母が疲れ果てていたら天気が良くても歩くのは諦めなくてはならない。と考えていましたが、ヨルダン入りしてからの母は元気そのもの。さすがにペトラ遺跡で10時間歩いた日は“もう疲れた〜歩けない〜”となり、馬に乗りましたが、それ以外の日は、よく食べ・よく眠る日々。きっと日ごろ、基礎トレーニングをしっかりと続けているからペトラもダーナも歩けたのでしょうね。
    継続は力なり…ですね。

    今回の旅では、砂漠のキャンプ〜アンマンの5☆ホテルまでを泊まりましたが、一番居心地が良かったのがここ、ダーナ・ゲスト・ハウス。
    宿のマネージャーと口論もしましたが、基本、彼は優しい人なので、母がトレイルを歩くことをとても心配してくれていました。
    耳が聞こえないスタッフの方も、素晴らしいホスピタリティ能力の持ち主。
    こちらの行動から、ゲストが何を必要としているのかを読み取る能力に長けていました。
    ゲストが少ない分、目が行き届くのは当然ですが、此処ではそれ以上のサービスを受け取った気がします。

    ウェンディ

ウェンディさんのトラベラーページ

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