砂漠の国 ヨルダン（３）　ウンム・カイス、ジェラシュ、アズラック

2014/09/14 - 2014/09/21

　「王の道が貫く砂漠の国　ヨルダン」のツアーに参加。

9月14日　深夜発、アラブ首長国連邦ドバイへ。
9月15日　着後、航空機を乗り換えて、ヨルダンの首都アンマンへ。
到着後、専用バスでペトラへ移動。途中、カラク観光。
9月16日　終日、ペトラ遺跡観光。
9月17日　ワディ・ラム観光後、死海へ移動。
9月18日　午前、死海で滞在。午後、ネボ山、マダバに寄ってアンマンへ。
9月19日　北西部のウンム・カイス、ジェラシュ観光。
9月20日　東部のアズラックや近郊のデザート・キャッスル見学後、アンマン観光。その後、空路でドバイへ。
9月21日　乗り換えて、帰国の途へ。

エリア ジェラシュ(ヨルダン)

• 同行者: 社員・団体旅行
• 航空会社: エミレーツ航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

シリア国境近くまで北上するため、朝7時半出発。
ヨルダン第三の町イルバットの手前で、金曜マーケットのために渋滞に巻き込まれる。

首都アンマンから約140キロ。ウンム・カイスに10時に到着。
ローマ時代にデカポリスとして栄えた、ヤルムーク渓谷にある都市遺跡。写真は、黒い玄武岩で積み上げられた円形劇場。

目の前は国境。左奥にあるのがイスラエルのガリラヤ湖。右手の丘はゴラン高原。
ゴラン高原は、1967年の第三次中東戦争でイスラエルが占領し実効支配下にある。本当はシリア領だと、ガイドさんが力説。
ヨルダン人のほとんどは、中東戦争で今のイスラエルから流入してきたパレスチナ人であることも考えると、この辺りの激動の歴史が垣間見れる。
ちなみに、イスラエルとヨルダンは、1994年に一応、平和条約が締結されてはいる。

もう少し東側。数十メートル先は、全てゴラン高原。
中東戦争の時はこの辺も弾丸が飛び交っていたとは思えないほど、のどかな風景だった。

南下してジェラシュに到着。アンマンからは北西に約48キロ。
まずは、昼食。シシュタウーク（角切りにした鶏肉）、カバーヴ（羊のひき肉）等、ミックスグリルと、飲物は、アラブ圏でよく飲まれているレモンミント。

店の前で、ホブス（アラブのパン）作りの実演をしていた。

食後に、ジェラシュ観光。ここは、ペトラに次ぐヨルダン遺跡の見所。ローマ人がアラブに造ったローマ都市の中でも最も壮大な遺跡の一つである。
まず、ハドリアヌスの凱旋門。129年に皇帝ハドリアヌスが訪れたのを記念して建てられた。

ヒッポロ・ドーム。競馬・戦車競技場跡。

遺跡のメインゲートである、南門。

フォルム。柱に囲まれた卵型の広場。市場か宗教的儀式に使われていたらしい。

南劇場。ローマ市民の娯楽施設。建材の内部に玄武岩を使用しているので、音響効果が良い。

フォルムと、右端がゼウス神殿。

聖コスマス・ダミアヌス教会。553年に造られたモザイクが床に残っている。

アルテミス神殿。12本の柱が林立。女神アルテミスに捧げられた神殿。

柱の下が丸く削られ、地震で揺れてもエネルギーを吸収する耐震構造になっている。

北劇場。紀元前165年完成。収容人数は、1,600人。

四面門（テトラピロン）。

列柱通り。
ジェラシュのメイン通り。両側に、アーカンサス模様のコリント様式の柱が配置。敷石で舗装。

アンマンに戻り、ホテルで夕食。写真は、ホンモスの紙パックと缶詰、ペトラビールなど土産品。

今日は、7時出発。アンマンから東にあるアズラック近郊のデザート・キャッスル（砂漠の城）を見学。
まずは、ハラナ城。
アンマンからイラク国境に向けて東に60キロ。一辺約35mの、ほぼ正方形の2階建ての建物。

60を超える部屋があることから、要塞や隊商宿として使われていた説がある。

さらに、東へ25キロ。アムラ城。
ユネスコの世界遺産にも登録されている。

レセプションルームの壁。

浴室の天井画。現在のイスラム建築では見られない人間、裸、動物の絵が描かれている。

サウナ室のドームに描かれた、北半球の天体、星座図。

アズラック城。
3世紀頃のローマ時代に戦略上の拠点として要塞が建てられ、その後歴代の支配者が何度か改築。

『アラビアのロレンス』の主人公のモデルとなった、T.E.ロレンスが1917年に住んでいた部屋。

アンマンに戻り、ローマ劇場を見学。
ローマ時代に建設された国内最大規模の劇場。舞台は北西を向いていて、日暮れまで催し物を楽しめる。

アンマン城跡。
ジャバル・アル・カラアの山頂（標高850m）にある。

山頂からアンマンの町並。ローマ劇場が見える。

ヘラクレス神殿の跡。
紀元後2世紀に建設。

ヨルダン考古学博物館。
目玉は、紀元前8,000～5,000年頃に造られていた偶像。

アンマン市内のどこからでもよく見える国旗。
世界でも有数の大きさとか。旗の大きさは縦30mｘ横60m、旗を掲げる棒の高さは126.8m。

昼食は、タワヒーン・アル・ハワというレストランでアラブ料理。
まず、前菜。

メインディッシュ。

写真は、レストランにいたカップル。
この後、空港へ。17時15分アンマン発、エミレーツ航空でドバイへ。乗り換え、翌日、帰国。