時が止まった戦場へトラック諸島でDIVE！～徴傭船 第六雲海丸(UNKAI MARU　No.6)～

2012/08/24 - 2012/08/24

22日～27日までトラック諸島で計15本潜ってきました。
24日の1本目は徴傭船 第六雲海丸。
排水量3220㌧ 全長101mの貨物船。
1905年(明治38年)にイギリスで竣工。
1911年(明治44年)に中村汽船が購入。
1944年1月に海軍に徴用され輸送任務に従事。
トラック島入港中の2月17日、トラック空襲(作戦名ヘイルストーン)に参加した空母ヨークタウン及びバンカーヒルの艦載機の攻撃を受け炎上、3名の戦死者を出し翌18日にウマン島(旧名 冬島)の東、水深40ｍの海底に水平状態で沈没。
黙祷の後、潜行開始。

エリア チュック（トラック）(ミクロネシア)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 船 徒歩
• 航空会社: ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

徴傭船 第六雲海丸の艦型図。チューク州観光局で購入したDive-Mapより。

徴傭船 第六雲海丸の沈没状態の図。
これもチューク州観光局で購入したDive-Mapより。

ポイント名 第六雲海丸。
平均水深18.8ｍ Max31.6ｍ 透明度Max18m 水温30.6℃
12リットルタンク背負っての32分のダイビング。
水深が少し深いので中級者向きのポイントです。
潜行するとすぐに海底に沈む第六雲海丸の姿が確認できます。
トノアス島(デュブロン島、旧名 夏島)西の海域より海が青く透明度も良好です。

水深25ｍ
船首の12.7ｃｍ以下の大砲。
1908年製の年代物らしい？

船首付近の甲板には防毒マスクが...。

船首付近のラッタル(階段)。

甲板に並べられた遺留品。

甲板に並べられた遺留品。

水深30.6ｍ
前部の船倉へ進入。
中は何もなくガラ〜ンとしています。

船内もガラ〜ンとしています。

区画の真ん中にポツンと設置された謎の台？

水深31.1ｍ
外に出て後部へ進みます。

水深31.2ｍ
再び船内へ。
爆撃で損傷した場所でしょうか？結構破壊されてました。

後甲板のラッタル(階段)
この付近は濁っていて透明度ダウン↓

水深28.3ｍ
後甲板に装備された爆雷。
両舷に1個づつ装備されてました。

船尾です。

水深26ｍ
少し水深を上げて船首へ戻ります。

後甲板のマスト。

後部側のデリッククレーン。
小魚の住みかになってます。

ツバメウオが近寄ってきました。

再び船内へ。

水深28.4ｍ
船内から天窓を見上げます。

多分、この下が機関室と思います。

船外に出て船首へ。

先ほどのツバメウオとしばらく併走。

前部側のマスト。
十字架に見えるのは自分だけかな？
ディープストップの後、浮上です。さらば第六雲海丸。

この旅行記へのコメント （2）

• おさちゃんさん 2013/01/10 16:07:54

  31.2mすごい

  GATさん
  初めまして、ダイビングすごいですね。
  ３１．２ｍきれいな画像で拝見できました。
  死者が３名？１００ｍ、３２００トン結構大きな船ですね。
  私は敦賀の海で５ｍまで潜ったことがあるだけですが、
  海草が多くゆらゆら揺れていて気味が悪かった思いでがあります。
  ３０ｍも潜って船内へ入るのって、ちょっと怖くないですか？
  　　有り難う御座いました。
  

  GATさん からの返信 2013/01/13 13:55:01

  訪問と投票有難うございます。

  はじめまして、おさちゃんさま。
  初訪問で多くの投票ありがとうございます。
  水深が深いのは問題ないですが横転または転覆状態の沈船の船内に進入するのは今でも少し怖いですね。上下が判らなくなるので。
  暖かい海で潜ると日本本土の海では潜れませんね敦賀の海なんて冷たすぎです...。
  今年も良い御旅行を。
  by GAT