時が止まった戦場へ父島でDIVE！～徴用船 第八雲洋丸(UNYOU MARU No.８)～

2022/11/22 - 2022/11/22

５月から計画していた小笠原行き。コロナワクチン接種も4回実施し、状況も少し落ち着いた11月下旬に無事に行くことができました。
今回の目的はダイビングですが、青い海、イルカ、クジラではなく、日本のダイビング人口では１％未満のレックです。
ダイビングショップも複数店舗ありますがレック（沈船）となると場所が分からないとか、危ないとかで塩対応。
1軒のみ対応してもらえましたがツアーで参加ならOKとのことで、主催者に連絡して今回の父島行となりました。
今回は父島最終日の4日目のダイビング1本目です。

旅の日程
１１月１８日
東京竹芝桟橋：１１００発（おがさわら丸）
１１月１９日
父島二見港：１１００着　
２ボートダイビング
１１月２０日
３ボートダイビング
１１月２１日
３ボートダイビング
１１月２２日
２ボートダイビング
父島二見港：１５００発（おがさわら丸）
１１月２３日
東京竹芝桟橋：１５００着

費用
旅行費：おがさわら丸、宿泊費、ダイビング代188,860円
重器材レンタル代2,475×4日＝9900円
食費・お土産代15,500円
しまぽ購入費56000円
計270,260円

エリア 父島(東京)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 船

22日1本目、徴用船 第八雲洋丸
通称：横沈
排水量1941トン・ 全長87m・1944年(昭和19)年2月21日竣工。
翌2月22日に徴用され輸送任務に従事。
1944年(昭和19年)7月4日、米海軍空母艦載機の空襲により沈没。
黙祷の後、潜行開始。
潜行を開始すると崩れた船体と復水器が見えてきました。

ポイント名 横沈
平均水深14.1ｍ Max20.9ｍ 透明度Max20m 水温24.4℃、33分のダイビング。
まずは機械室付近に潜行し船尾～船首に向かいます。
原形が残る復水器。周囲の隔壁や外板が崩れて剥き出し状態です。

崩壊が激しいですが船尾部分です。
お金になるスクリューは戦後サルベージされていて見当たりません。

倒壊したマストをチラ見しながら船首に向かいます。

砂地にはゆうぜんが泳いでいます。
とりあえず1枚だけ撮影。

甲板、船体が崩壊して主機が剥き出し状態です。

船体が崩壊していますが、ここは機械室です。
少し大きめのバルブが確認できます。

甲板上にある巻揚げ機と思われる機器。

船体は左舷を下に横転していますが、船倉付近は右舷の船体が崩壊して完全に潰れています。

所々珊瑚が育っていますが、魚は少ないです。

爆弾が命中した箇所でしょうか？
砂地に船体が散乱しています。

辛うじて原形を留める船首。
小型の錨が確認できます。

船尾へ戻ります。
船体の薄い鋼材がはっきり確認できます。
戦争後期に建造された商船はどれも資材不足で最低限航海に耐える鋼材の薄さ。
爆弾や魚雷が一発でも命中したら沈没です。

何かしらの計器類。
但し日本語は確認できず...。

倒壊したマストが見えてきました。。

さらにマストに近づいていきます。

人と比較しても大きめのマストです。

機械室まで戻ってきました。

舷窓が確認できます。

最後に機械室付近を見ながら浮上開始。
さらば、第八雲洋丸。

この旅行記へのコメント （2）

• aoitomoさん 2023/09/29 21:00:58

  船体の薄い鋼材にびっくり！

  GATさん こんばんは～
  
  『第八雲洋丸』
  一枚目の『復水器』フォト、後半に戻ってきての『復水器』フォト・
  やはりファインダー内にダイバーが写っていると大きさがよくわかります。
  他の写真もしかりです。
  
  こちらのスポット透明度もある程度あるので見やすかったでしようね。
  
  船体の薄い鋼材は先の『小さすぎる特殊潜航艇』もそうですが、
  上層部が資材の有無を言わさず無理やりつくったのでしょうね。
  ここでも日本の戦争の悲惨さが理解できます。
  
  aoitomo
  

  GATさん からの返信 2023/09/30 12:43:38

  第八雲洋丸

  おはようございます、aoitomoさま。
  最終日は天候も回復、器材も良好でアルミタンクにようやく慣れた頃にフィニッシュです。
  雲洋丸も船体が崩れてて、なんだかなー的なポイントでした...。
  やはり人をいれて撮影すると対象物の大きさが分かり、いい感じになりますね。
  次の旅行記でラスト父島ダイブです。
  またの訪問お待ちしております。
  by GAT