時が止まった戦場へ沖縄でDIVE！ ～U.S.S. EMMONS(DMS-22) 2023.7.3～

2023/07/02 - 2023/07/03

この夏も海外へ行けないので、国内のコロナ情勢を伺いつつ、7月に沖縄へダイビングの計画。
離島も検討しましたが、まだまだコロナの影響でウェルカムな状況ではなく、2012年以来3度目の掃海駆逐艦エモンズへレックダイビング。

U.S.S. EMMONS(DMS-22)とは、1941年12月5日にグリーブス級駆逐艦の23番艦DD-457として完成し1944年11月15日に高速掃海駆逐艦DMS-22に改装される。
排水量2050ｔ 全長106.2m 最大速力35kt(65km) 乗員は208名＋α 主要兵装はMk.30 5インチ両用砲×3 533mm5連装魚雷発射管×1 20mm機銃多数と機雷処分用の掃海具。
1945年3月から開始された沖縄戦(連合軍側アイスバーグ作戦)に従事中の4月6日、古宇利島北方において5機の神風攻撃を同時に受け大破、翌日自沈処分され以後水深45ｍの海底に眠っています。

今回は恩納村のダイビングショップを利用し7カ月ぶりのレックダイビング。当日は風がやや強く波もありましたが、古宇利島の漁港から相乗りボートで出発。
1本目からガッツリ40mのダイビングで少し焦りと緊張がありましたが無事生還。
1本目は艦首から艦橋まで、2本目は中央から艦尾までのダイビングです。

日程
7月2日 SKY517便 羽田1250発→那覇1550着
その後、空港1645発の高速バスで石川インターチェンジ1756着。徒歩5分のホテルへ。
7月3日、午前中に水深45ｍの無減圧ダイビング1本と減圧ダイブを1本！
7月4日、前日ガッツリ寝て無減圧ダイビング1本と減圧ダイブを1本！
7月5日、石川インターチェンジ0940発の高速バスで空港1007着。
ANA996便 那覇1300発→羽田1530着

費用
航空機代SKY:19910円、ANA:22060円
高速バス代往復:2800円
ホテル代:4944円×3日＝14832円
ダイビング代4ボート:47600円
追加ボートダイビング1本:6000円
重器材レンタル代:4400円
シングルチャージ1日目のみ:5500円
ダイビング器材郵送料金往路:3930円
計127,032円

エリア 美ら海・本部・今帰仁(沖縄)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 スカイマーク
• 旅行の手配内容: 個別手配

11年ぶりのスカイマークに乗って沖縄へGO!

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

寝てたらもう高度を下げて古宇利島上空を飛行中。

無事に那覇空港到着。
今回はダイビングオンリーなので、レンタカーは借りずに高速バスで石川インター近くのホテルへ移動。

那覇空港 空港

今回利用するダイビングショップは恩納村にあり、無料送迎可能な石川インターバス停、徒歩5分のMr.KINJO in 石川インターに宿泊。
ダイビング宿で利用するなら問題なし。
近くのスーパーサンエー赤崎店で弁当を買って食べ、翌日のダイビングに備え早めの就寝。

Mr.KINJO in 石川インター 宿・ホテル

翌朝、ホテル前でピックアップしてもらい古宇利島漁港へ移動。
準備完了後、他のお客さんを乗せて出港。
ポイント名 エモンズ艦首
平均水深20.0ｍ Max40.2ｍ 透明度Max20m 水温25.5℃、26分の無減圧ダイビング。
黙祷の後、ゆっくり潜行開始。

アメリカ海軍 掃海駆逐艦エモンズ(DMS-22) 名所・史跡

水深30ｍを過ぎると、横転した船体と艦首のMk.30 5インチ両用砲×2基が見えてきました。

2050トンの船体にしては小さく感じる錨。

船首付近の破口が11年前と比べて大きくなっています。

旋回したままのMk.30 5インチ両用砲。
1934年に制式化された駆逐艦の主砲及び戦艦等の副砲として装備された。
最大射程約15000m、最大射高約12000m、発射速度毎分15～22発の性能で、対空目標にはVT信管と呼ばれる目標近くで起爆する信管が採用され、太平洋戦争末期に攻撃を仕掛ける日本軍機を苦しめた。

倒壊した艦橋前の甲板上には上空を指向したままの20mm機銃が空襲時のまま残っています。

倒壊した艦橋付近から見る艦首方向。
この日は大潮、汐留まりの時間に潜行。1本目は流れもなくストレスなし。

海底に眠るMk37射撃指揮装置。
目標の高度・速力をアナログコンピュターで計算し、Mk.30 5インチ両用砲を連動させ砲撃を行い、太平洋戦争末期に攻撃を仕掛ける日本軍機を苦しめた。

複数の丸窓が確認でき倒壊した艦橋前面部分と認識できます。

1本目は無減圧ダイブなので10分程で浮上開始。

ゆっくり水深5ｍまで浮上し、長めの安全停止後ボートに戻りました。

漁港に戻り約1時間半休息したのち再びエモンズへ。
ポイント名 エモンズ中央～艦尾
平均水深21.1ｍ Max42.9ｍ 透明度Max20m 水温26.5℃、25分の減圧ダイビング。

2本目は船体中央部から艦尾へ向かいます。
2本目は流れがあり船体に沿って進みます。

流れに身を任せながら後部へ。

後部のMk.30 5インチ両用砲が見えてきましたが、11年前に比べて損壊が進んでいる感じ。

さらに後部へ流れていきます。
後で気づきましたが、40mm連装機銃が装備位置になく海底の落下していました。

この付近は魚影が濃いですが素通り。

後部まで進み海底まで潜行。
左舷のプロペラへ。

人物と比較しても小さなプロペラ。

後部船体は１機の神風が激突したため大破しています。

右舷のプロペラは海底に少し埋もれています。

船体周辺で見つかった瓶。

攻撃で破損した艦尾は火災もあり、船体強度が落ちているので崩壊する速度も速く感じます。

さらば、エモンズ浮上開始。
2本目は減圧ダイブなので長めに減圧を実施して浮上です。

羽地の駅内の我那覇そばで昼食。

ホテルへ送迎してもらい1日目終了。
約7カ月ぶりのダイビングで疲れたので早めの睡眠。
明日もエモンズへ。

Mr.KINJO in 石川インター 宿・ホテル

この旅行記へのコメント （2）

• aoitomoさん 2024/01/15 22:05:29

  迫力のレックダイビング！

  GATさん こんばんは～
  
  ３度目の掃海駆逐艦エモンズと言うことで、
  11年前に比べて損壊が進んでいる部分もあるとはいえ、
  沈船の状態がよくわかり、分かりやすいレックダイビングですね。
  
  今回は依然と比べ潮の流れも強くなく十分に観察できたことと思います。
  と言うよりも12年前のあの流れはダイビングのコンディションを超えている気が。( ´艸｀)
  
  艦尾が火災などで船体強度が落ちて
  崩壊するスピードも速く感じるという推理も
  言われて納得。さすがです。
  
  続きも楽しみです～
  
  aoitomo

  GATさん からの返信 2024/01/21 09:21:54

  おはようございます。

  aoitomoさま、おはようございます。
  7カ月ぶりのダイビングで1本目から水深40mオーバーは流石にきつかったです...。
  11年ぶりのエモンズは今までで一番透明度も良かったのですが、損壊は進んでいてびっくりでした。
  
  この冬は家族でヨーロッパへ行ってきましたが、物価高、飛行機代も高く、しかも円安...。しばらく引き籠り生活です。
  しかしマイルが貯まったのでシンガポール周辺の沈船を潜ろうかなと考えています。画像を見る限り透明度イマイチで修行ダイブです...。しかも飛び込みで連れて行ってもらえる感じでもなく...。
  対象は2隻と１機ですが、一回で周れないようで１隻のみ。
  とりあえず英文でメールしての情報砲収集からスタート。
  勝手がわからない、知らないショップにメール作成が一番億劫でまだ手つかずですが...。