時が止まった戦場へトラック諸島でDIVE！～特設運送船 清澄丸(KIYOSUMI MARU)～

2012/08/22 - 2012/08/22

22日～27日までトラック諸島で計15本潜ってきました。
22日の1本目は特設運送船 清澄丸。
排水量8613㌧ 全長139.02m 速力18.7ktの国際汽船の貨客船。
川崎造船所で建造され、1934年(昭和9年)10月5日に竣工し、日本郵船の委託船となりニューヨーク航路に就航。
1941年(昭和16年)11月1日付で日本海軍に徴傭され、12月1日付で特設巡洋艦に類別変更され艤装工事を行う。
特設巡洋艦であったが開戦後は南方方面への輸送任務に従事。
1943年(昭和18年)10月1日付で特設運送船に類別変更され、引き続き輸送任務従事中の1944年(昭和19年)1月1日に潜水艦からの雷撃を受け前部に命中し、舵やスクリューが海面から露出するほどに前部が浸水したもののトラックに入港。
そして修理待ちで待機中の1944年(昭和19年)2月17日～18日のトラック空襲(作戦名ヘイルストーン)に参加した空母艦載機の攻撃を受け爆弾1発が命中しデュブロン島(旧名 夏島)の西、水深25ｍの海底に右舷を上にして横転状態で沈没。
黙祷の後、潜行開始。

エリア チュック（トラック）(ミクロネシア)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 船 徒歩
• 航空会社: ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

特設運送船 清澄丸の艦型図。チューク州観光局で購入したDive-Mapより。

特設運送船 清澄丸の沈没状態の図。
これもチューク州観光局で購入したDive-Mapより。

ありし日の清澄丸。

ポイント名 清澄丸。
平均水深14.0ｍ Max23.9ｍ 透明度Max12m 水温30.7℃
12?タンク背負っての50分のダイビング。
横転状態の沈船なので久しぶりに潜ると平衡感覚が麻痺します。
まずは船内へ、ここは洗面所でしょうか？

ここは機関室。
エンジンの状態は良好です。

ガスマスク。

後部の船倉へ進入。

自転車が1台眠っています。

こちらは未使用の機銃弾。

さらに最後部の船倉へ船内通路を移動。
狭すぎ！

このダイビング旅行1本目からこの狭い所を移動です。
恐るべしチューク。

最後部の船倉には、ドラム缶がゴロゴロ転がっています。

船倉の奥には予備の舵が格納されています。

船外へ。

分かりにくいですがプロペラです。

試しにGOPROで撮影。
緑色が強く出ます。

船体右舷部分。
ハードコーラルでびっしり。

小魚がたくさん住みついています。

前方へ移動し魚雷破孔部分から前部船倉へ。
船倉は特に見るもの無い。

再び右舷船体へ移動。
船内で見つかった医療器具の格納箱。

船内で見つかった消火器と割れた皿。

船内で見つかった製氷機。

さらば、清澄丸、浮上開始。