時が止まった戦場へ沖縄でDIVE！ ～U.S.S. EMMONS(DMS-22) 2023.7.4～

2023/07/04 - 2023/07/05

この夏も海外へ行けないので、国内のコロナ情勢を伺いつつ、7月に沖縄へダイビングの計画。
離島も検討しましたが、まだまだコロナの影響でウェルカムな状況ではなく、2012年以来3度目の掃海駆逐艦エモンズへレックダイビング。

U.S.S. EMMONS(DMS-22)とは、1941年12月5日にグリーブス級駆逐艦の23番艦DD-457として完成し1944年11月15日に高速掃海駆逐艦DMS-22に改装される。
排水量2050ｔ 全長106.2m 最大速力35kt(65km) 乗員は208名＋α 主要兵装はMk.30 5インチ両用砲×3 533mm5連装魚雷発射管×1 20mm機銃多数と機雷処分用の掃海具。
1945年3月から開始された沖縄戦(連合軍側アイスバーグ作戦)に従事中の4月6日、古宇利島北方において5機の神風攻撃を同時に受け大破、翌日自沈処分され以後水深45ｍの海底に眠っています。

今回は恩納村のダイビングショップを利用し7カ月ぶりのレックダイビング。当日は風がやや強く波もありましたが、古宇利島の漁港から相乗りボートで出発。
本日2日目も、1本目は艦首から艦橋まで、2本目は中央から艦尾までのダイビングです。

日程
7月2日 SKY517便 羽田1250発→那覇1550着
その後、空港1645発の高速バスで石川インターチェンジ1756着。徒歩5分のホテルへ。
7月3日、午前中に水深45ｍの無減圧ダイビング1本と減圧ダイブを1本！
7月4日、前日ガッツリ寝て再び無減圧ダイビング1本と減圧ダイブを1本！
7月5日、石川インターチェンジ0940発の高速バスで空港1007着。
ANA996便 那覇1300発→羽田1530着

費用
航空機代SKY:19910円、ANA:22060円
高速バス代往復:2800円
ホテル代:4944円×3日＝14832円
ダイビング代4ボート:47600円
追加ボートダイビング1本:6000円
重器材レンタル代:4400円
シングルチャージ1日目のみ:5500円
ダイビング器材郵送料金往路:3930円
計127,032円

エリア 美ら海・本部・今帰仁(沖縄)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 ANAグループ

おはようございます。今日も早起きしてエモンズへ出発！

Mr.KINJO in 石川インター 宿・ホテル

ポイント名 エモンズ艦首
平均水深21.0ｍ Max42.9ｍ 透明度Max20m 水温26.4℃、23分の無減圧ダイビング。
黙祷の後、潜行開始。

アメリカ海軍 掃海駆逐艦エモンズ(DMS-22) 名所・史跡

艦首から撮影。

艦首付近の穴が11年前と比べて格段に大きくなってました。
これは無知なダイビングショップとヘッポコダイバーが触ったりした結果ですね。

少し離れた場所から見た2基のMk.30 5インチ両用砲。

別グループのダイバーと2基のMk.30 5インチ両用砲。

別グループのダイバーと海底に眠るMk37射撃指揮装置。

甲板上に残る上空を指向したままの20mm単装機銃。

崩壊した艦橋付近から見る艦首方向。

崩壊した艦橋付近から見る艦尾方向。

船体に設置されたメモリアル・プレート。

1本目は無減圧ダイブなので10分程で浮上開始。

昨日に引き続きゆっくり水深5ｍまで浮上し、長めの安全停止後ボートに戻りました。

漁港に戻り約1時間半休息したのち再びエモンズへ。
ポイント名 エモンズ中央～艦尾
平均水深22.5ｍ Max43.2ｍ 透明度Max20m 水温28.2℃、27分の減圧ダイビング。

昨日に引き続き2本目は船体中央部から艦尾へ向かいます。

中央部船体に到着。

海底には魚雷の尾部部分を見ることができます。

船体から脱落して海底に転がる40mm連装機銃。

後部のMk.30 5インチ両用砲もかなり崩れてます。
最後は基部部分から脱落しそうな感じです。

隔壁がなくなったため甲板室の洗面台が丸見えになっています。

振り返って見る、後部のMk.30 5インチ両用砲。

後部付近ではビン類を見ることができます。

中身は何が入っていたのでしょう？

さらば、エモンズ浮上開始。
2本目は減圧ダイブなので長めに減圧を実施して浮上です。

漁港に戻り45分休息したのち古宇利丸と呼ばれる木造船へ。
終戦後の1947年に島から本島へ島民を乗せ航行中、過積載により沈没。
木造船ですが船体は原形を留めています。
ポイント名 古宇利丸
平均水深9.9ｍ Max13.6ｍ 透明度Max8m 水温27.8℃、34分のダイビング。

木造船ですが、構造物と甲板はなくなっています。が船体は綺麗に残っています。

海底は砂地で透明度はイマイチ。

船尾付近。

船首付近は原形を留めています。
体内に溜まった窒素を抜いて浮上開始。

羽地の駅内の我那覇そばで昼食。
そしてまた爆睡です。

翌日は帰るだけです。
チェックアウトして高速バスで空港へ。

Mr.KINJO in 石川インター 宿・ホテル

シーサーがお出迎え。

昼食時でどこもレストランは満席で、昼食はコンビニのパンで終了...。

那覇空港 空港

5分遅れで羽田へ向かいます。

無事羽田に到着。
次は久しぶりに海外に行きたいな。

羽田空港 第2旅客ターミナル 空港

この旅行記へのコメント （4）

• 天星さん 2024/01/27 23:16:52

  お元気に大分

  長ーーーーーーいこと、ご無沙汰しております
  お元気に琉球ブルーの海の中をダイブ
  海外は贅沢ですよ！世界一の沖縄の海の中に
  潜れるだけでも最高の贅沢！
  コロナ以来、在宅ワークとかつまらぬスタイル
  おかげで仕事でお客様んちに行く機会が激減
  サボるチャンスが激減　笑
  家にいる時間が多くて、相棒に見張られ
  相棒の仕事にあごで使われる日々　ヘルプ　ミー　笑
  
  旅難民　天

  GATさん からの返信 2024/02/09 23:46:47

  お疲れ様です。

  お疲れ様です。天星さま。
  しばらーーーーーくぶりのご訪問お待ちしておりました。
  サボるチャンス激減大変ですね。家にいると色々使われますよね...。分かりますその気持ち(笑)
  色々大変ですが人生一度きりです、たまにはパーっと行きましょう！
  
  by GAT
  

• aoitomoさん 2024/01/25 00:18:57

  『エモンズ』の崩壊も心配ですね～

  GATさん こんばんは～
  
  『エモンズ』を拝見して、日本でも凄いレックダイビングができることが分かりました。
  しかしながら、沈没に至った背景も知らずに戦没者を気遣わないダイビングショップやダイバーがいることが問題ですよね。
  そのことが沈船の崩壊を促進しているというのも残念です。
  さらにはある程度の潜水能力を身に付けたダイバーでないと、
  船体に触れたりフィンで蹴ったりと船体に損傷を与えてしまいます。
  その辺をしっかり考慮した上でレックをしてほしいですね。
  
  いつもながら解説も分かりやすく、
  これから『エモンズ』にチャレンジするダイバーにも
  分かりやすい旅行記です。
  貴重なダイビング記録楽しませてもらいました。
  
  aoitomo

  GATさん からの返信 2024/02/09 23:30:04

  こんばんわ。

  こんばんわ、aoitomoさま。
  6カ月遅れでエモンズのUp終了です。
  沖縄にはもう1隻、アメリカの艦船が沈んでいるのですがアプローチが難しい...。
  しかも完全に転覆状態。
  海外の沈船ポイント色々探っていますが、やはりアプローチが難しい。
  今年はどこで潜るのだろうか...。
  またの来訪お待ちしております。
  
  by GAT