時が止まった戦場へトラック諸島でDIVE！ 水深50ｍの世界！～徴庸船 桑港丸(SAN-FRANCISKO MARU)～

2012/08/26 - 2012/08/26

22日～27日までトラック諸島で計15本潜ってきました。
26日の1本目は徴庸船 桑港丸、排水量5831㌧ 全長117m 最高速力14.3ノット。
1919年(大正8年)3月14日に川崎造船所(神戸)で竣工し、1942年(昭和17年)に一般徴傭船（雑用船）として海軍に徴用され輸送業務に従事。
1944年(昭和19年)2月5日にトラックに入港、そして2月17日～18日のトラック空襲(作戦名ヘイルストーン)に参加した空母エセックスの艦載機の攻撃を受け5名の戦死者をだし18日にデュブロン島(旧名 夏島)の東、水深60ｍの海底に水平状態で沈没。
黙祷の後、急速潜行開始。

エリア チュック（トラック）(ミクロネシア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 船 徒歩
• 航空会社: ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ありし日の桑港丸。

徴庸船 桑港丸の船型図。
チューク州観光局で購入したDive-Mapより。

徴庸船 桑港丸の沈没状態の図。
これもチューク州観光局で購入したDive-Mapより

ポイント名 桑港丸。
平均水深18.9ｍ Max50.9ｍ 透明度Max15m 水温30.3℃
12?タンク背負っての36分のダイビング。
超上級者向きのポイントです。
甲板付近には減圧症や窒素酔いの危険があるので5分程しかいれません。
潜行して30秒で20.2ｍ、1分で33.8ｍ、1分30秒で45.8ｍの急速潜行。
2分で甲板上に到着。船橋前左舷の甲板に置かれている九五式軽戦車(この場所で48ｍ)

九五式軽戦車。
水深が深く潮の流れもないため状態は良好です。

モノクロモードで編集。

ここは水深48ｍの世界！のんびり写真撮る時間ないのでダッシュで右舷側へ移動。
トラックが見えてきます。

トラックの奥には2台の戦車がぼんやり見える。

折り重なる2台の九五式軽戦車。

流しながら戦車の前方へ移動。

ここまで潜行開始して3分。
前方に移動開始。

前部側船倉に搭載されたままの機雷。
ここで水深50.9ｍ！止まって写真撮る時間はないので少しぶれ気味↓
ちなみにカメラの許容水深は40ｍですが正常に作動中(汗)

潜行開始から5分、水深を徐々に上げ船首へ。
もしこの船倉に爆弾が命中していたら5名の戦死者では済まなかったはずです。

船首の大砲が空しく左舷を指向したままになっています。

水深45ｍここまでで潜水時間6分。

で浮上開始です。
予定では無限圧潜水でしたが浮上中に減圧潜水に。
ゆっくり浮上し37分で水面に浮上しました。

この旅行記へのコメント （2）

• norisaさん 2012/09/16 07:09:11

  凄い！

  GATさん
  
  水深５０ｍの機雷撮影、すごい根性でした！
  さすがに慣れたものですが、初心者には無理ですね。
  
  戦争の爪痕、いまだにいっぱいあるのですね！
  勉強になりました。
  
  norisa

  GATさん からの返信 2012/09/17 15:32:45

  こんにちわ。

  こんにちわ、norisaさん。
  さすがに50ｍ超えると焦りますね。二度と浮上できない気がしました(汗)
  45mと50mでは何かが違う？まぁあと数回潜れば慣れるのでしょうが。
  しかし普通のダイビングでは、この深度はキツいので来週はナイトロックスと言うライセンスを取得してきます。
  by GAT