時が止まった戦場へトラック諸島でDIVE！～特設運送船 乾祥丸(KENSYOU MARU)～

2012/08/25 - 2012/08/25

22日～27日までトラック諸島で計15本潜ってきました。
25日の2本目は特設運送船 乾祥丸。
排水量4862㌧ 全長116mの貨客船。
1938年(昭和13年)8月30日に乾汽船の貨客船として竣工。
1940年(昭和15年)9月14日に海軍に徴用され特設運送船となり太平洋戦争に突入。
横須賀を拠点にトラック、クェゼリン方面の輸送任務に従事。
1943年(昭和18年)12月19日、クェゼリンにて空襲により被弾航行不能となり曳航され1944年(昭和19年)2月4日にトラックに入港。
そして2月17日～18日のトラック空襲(作戦名ヘイルストーン)に参加した空母ヨークタウン、エンタープライズ、モントレー及びバンカーヒルの艦載機の攻撃を受け6名の戦死者を出し18日にトノアス島(デュブロン島、旧名 夏島)の西、水深40ｍの海底に水平状態で沈没。
黙祷の後、潜行開始。

エリア チュック（トラック）(ミクロネシア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 船 徒歩
• 航空会社: ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ありし日の乾祥丸。

特設運送船 乾祥丸の艦型図。チューク州観光局で購入したDive-Mapより。

ポイント名 乾祥丸。
平均水深17.8ｍ Max29.5ｍ 透明度Max10m 水温30.7℃
12?タンク背負っての42分のぺネトレーション(内部進入)ダイビング。
船内に入るので上級者向きのポイントです。
閉所恐怖症の人は無理です。

潜行開始すると船橋前のキングポストが見えてきました。
やはり透明度悪いな。

甲板付近まで潜ると小魚に囲まれた。

視界内、小魚の壁！

水深25.1ｍの甲板上。

天井の照明灯。

水深29.5ｍ
いよいよ船内へ。

水深26.5ｍ
まずは浴室へ沈殿物がすごい。

水深23.7ｍ
ラッタル(階段)を上へ。

水深22ｍ
舷窓から光が差し込む幻想的な空間に到着。

舷窓を触ると開閉可能でした。

水深26.5ｍ
食堂と思われます。

床に転がる給湯器。

水深27.6ｍ
食堂の床に転がる消火器。

水深27.6ｍ
食堂から船外を望む。

水深27.6ｍ
食堂の床に転がる洗面台。

水深27.6ｍ
食堂の床に転がる酒瓶でしょうか？

水深26ｍ
潜行して16分、機械室に到着。

水深26.5ｍ
今にでも動きそうなエンジン。

水深26.5ｍ
機械室からさらに下に向かうラッタル(階段)。
１本目のダイブなら下に降りる事も可能です。

水深26.5ｍ
今にでも動きそうなエンジン。

水深25ｍ
機械室全景。

水深25ｍ
幻想的な機械室ともお別れです。

水深24ｍ
トイレです。

水深23.7ｍ
調理室です。卵焼きの四角いフライパンが確認できます。

水深19.5ｍ
潜行して22分、ようやく船外へ！ホッ。

水深19.6ｍ
船橋付近に転がる双眼鏡。

水深19.6ｍ
船橋付近に転がるタイプライター。

水深21.7ｍ
船橋下の電信室。

水深19.9ｍ
船橋内のテレグラフ。

水深12.6ｍ
煙突付近で小魚に囲まれ癒しの空間。

水深12.6ｍ
撃沈された商船に潜っているのを忘れそうです。

さらば乾祥丸！浮上開始。

この旅行記へのコメント （2）

• aoitomoさん 2012/10/30 02:44:58

  この沈船ダイブはやばい

  GATさん　こんばんは
  
  今回の沈船ダイブは船内真っ暗(たぶん)でしかも水深も30メートルから大きな船体内に入るという、恐ろしい沈船ダイビングですね。
  
  うっかり沈殿物巻き上げたら、出口なくなりますよ。
  ガイドが案内してくれるのでしょうか？
  それとも１人で入っていくのでしょうか？
  
  これぞ上級者のみの沈船探検ダイビングですね。
  
  外にでたら平和な水中そのもので、そのギャップもいいです。
  ほっとしますね。
  
  船内に入るダイビングでは、いいまで見た中では一番凄いと感じました。
  
  ３枚目のベタなぎの海へのバックロールはGoProフォトですか？
  平和な景色です。
  
  貴重な写真いつもありがとうございます。
  
  aoitomo

  GATさん からの返信 2012/11/12 03:03:41

  こんばんわ！

  aoitomoさん、こんばんわ。
  返信遅くなりました。
  
  > 今回の沈船ダイブは船内真っ暗(たぶん)でしかも水深も30メートルから大きな船体内に入るという、恐ろしい沈船ダイビングですね。
  ⇒船内真暗です。ライトが無いと死ぬ！
  
  > うっかり沈殿物巻き上げたら、出口なくなりますよ。
  ⇒沈殿物巻き上げたら死ぬ！あとメタボな人も死ぬ(笑)
  
  > ガイドが案内してくれるのでしょうか？
  ⇒ガイドが案内しなかったら今頃、魚の餌になっています(笑)。ガイドの質が低いと死ぬ！！
  
  > 外にでたら平和な水中そのもので、そのギャップもいいです。
  ⇒外に出たら生きている事を実感できますホンマに。
  
  > 船内に入るダイビングでは、いいまで見た中では一番凄いと感じました。
  ⇒水深45mの沈船の船内に進入できるポイントがあるのですが、さすがに通常のダイビングでは...死ぬ！
  
  > ３枚目のベタなぎの海へのバックロールはGoProフォトですか？
  ⇒ワイドレンズです。この時GOPROはガイドの頭に着けて動画で船内を撮影しました。そのうちUPしたいと思っていますが編集の仕方がイマイチで...。
  
  最近忙しいので今週はUPなしです。来週に運送船 五星丸をUpします。
  P.S.白浜の沈船とはどんな船なのでしょう？潜ったら旅行記にUpしてくださいね！
  by GAT