2025/12/13 - 2025/12/14
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kirinbxxさん
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鎮江市観光の続きです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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こちらが鎮江博物館かと思ったら、分館でした。本館で入場券を買ってからでないとここには入れません。
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こちらが本館の入り口。階段下に「鎮江博物館参観指南」という大きな看板が設置されていました。
入館料: この本館は無料。
開館時間: 9:00 ~ 17:00(最終入館は 16:00 まで)。
月曜日は休館日(法定祝日を除く)。
主な展示内容として、「石器時代から明・清時代までの出土品、青銅器、陶磁器、金銀細工、絵画など、鎮江の豊かな歴史を物語る3万点以上の貴重な文物」とありました。鎮江博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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「展示会場内では秩序維持にご協力ください」として、追いかけっこ、ゲームから始まって、多くの禁止事項が並んでいます。ライブ配信やSNSでの録画も禁止されています。
日本やオーストラリアと大きく違うところは、博物館が「非文明的な観光客情報」を記録し、文化観光当局に報告する、という警告。「非文明的な観光客行為記録」が作成された場合、当該訪問者は該当期間、すべての博物館への入場を禁止されます。 -
まず青銅器の展示から見学を始めます。
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西周時代の青銅器を代表するアイドルの登場です。
西周鳳鳥紋兕觥 、1954年に江蘇省で発掘されたものです。もちろん、これは忠実に型をとった展示用のもの。オリジナルは河南博物院が所蔵しています。人気者なので出張していることが多いようですが、いつか本物を見てみたいものです。 -
こちらは実用的な青銅器の数々。
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判りやすい図解が添えられていました。
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こちらはフタが鳥の容器で、文様が入っています。。
青銅の容器には丸型、四角型、平型、ひょうたん型など様々な形があって『詩経』や『孟子』にも「清酒百壷」「食物籠一壷一壷」といった記述があるとの説明がありました。 -
西周後期から春秋前期になると、江南地方では中原の青銅器の模倣は依然として盛んな一方で、軽量で独特の地方様式を持つ青銅器が数多く出現し、成熟期を迎えたそうです。
これも1957年に江蘇州で出土したもののレプリカ。 -
これもお馴染みの「青銅勾鑓(せいどうこうちょう)」と呼ばれる打楽器です。春秋時代(紀元前770年 - 紀元前403年)に作られたもので、1975年に出土した本物です。
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こちらは武器。1987年に出土しました。どれも「矛」ですが形状はさまざまです。
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こちらの甕も、持ち手は割とシンプルですが表面の文様が精緻です。
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続いて陶磁器の展示場へ。
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最初に目を引いたのはこれ。三国時代から西晋時代に作られた「夷素壺」または「魂瓶(こんぴん)」と呼ばれる葬祭に用いられた器物です。壺や瓶の上部に重層的な装飾が施されています。装飾は人物、鳥獣、小さな壺など。どういう葬祭文化だったんでしょう。
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戦国から漢にかけて灰と長石を混ぜた釉を施した灰釉陶が中国各地に流布、越の国(今の浙江省紹興一帯)に起こったのが越州窯、中国陶磁史の前半における最も重要かつ大規模な青磁窯だそうです。1968年に鎮江市の三関堂レンガ・タイル工場から発掘されたもの。
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「虎子(こし)」と呼ばれる青磁の器で岳州窯で焼かれたものだそうです。岳州窯は東漢時代に始まり、唐代の六大名窯の一つとして、青磁で名をはせました。
この型の器は長年「男性用の尿瓶」とされてきましたが、近年は異論も出て来ており、現時点では中国考古学界でも決着はついていません。 -
どこかで何度も見かけたことがある、ラクダの焼き物。唐三彩です。「三彩」と名付けられていますが実際の釉薬の色の数は3色ではなく、黄色や緑、白、赤褐色、藍色、黒など。そのなかで黄色、緑、白の3色がメインなので唐三彩。なにしろ大量に生産され、20世紀初頭に大量に出土しているので中国のみならず世界の主要な博物館で見ることができます。
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この博物館の陶磁器部門の目玉は元代磁器のコレクションですが、その傑作の一つがこちら。
2012年から13年にかけて行われた鎮江市旧市街(中華路景口門遺跡)の修復考古学プロジェクトで発見された破片を修復した海龍文青白磁三脚香炉です。およそ60%の破片を発見して修復されました。破片ではありますが、世界最大の元代青磁です。 -
こちらは景徳鎮窯の五彩鳳穿牡丹紋という文様で彩られた壺。
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明時代弘治年間に景徳鎮窯で作られた青花双獅結帯繍球紋瓷盤(獅子と刺繍ボールが描かれた青花磁器の皿)です。
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窯変が鮮やかな花瓶です。1914年に紫禁城内に設立された中国初の国立博物館である北平古物陳列所、つまり北京の故宮博物院に収蔵されていた由緒あるものです。(ここにあった蔵物のうち最高の文物の多くは台北の故宮博物院にあります)清の雍正帝は宋代の焼き物が大好きで、景徳鎮の御窯で宋代に名高い「鈞窯(きんよう)」に倣って多くの焼き物を作らせていたそうです。これは特に釉薬を倣ったもの。
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清の康熙帝時代に作られた「白地黄地緑釉龍文磁器碗」です。龍の文様、これは清朝の宮廷で使われていたものです。
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乾隆帝(1736年~1795年)期のスタイルを模して作られた、景徳鎮製の「尊(そん)」と呼ばれる器です。
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ちょっと変わった構造の博物館です。二階の廊下が曲がっていて一階の通路が見えます。
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次は金や銀の装飾品です。
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龍と鳳凰の模様が装飾された銀に金のメッキを施した冠です。江蘇省句容市で出土した清時代の遺物。
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簪やイアリングのような装飾品。
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2001年に発掘された梁荘王墓(りょうそうおうぼ)から出土した「天下太平」の四文字を刻んだ金貨についての展示です。実際に流通した貨幣ではなく、「厭勝銭(えんしょうせん)」と呼ばれる縁起物や魔除けのための金銭のようです。現物は、湖北省武漢市にある湖北省博物館に所蔵・展示されているのだとか。越王勾践の剣があるので有名なところですね。
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こちらは文房四宝、雕瓷(ちょうじ)という焼きあがる前の陶磁器に、直接刀などで精緻な彫刻を施し、釉薬をかけて焼き上げる技法で 青地に白い梅の花が描かれた品です。主に清朝時代に発展した技法のようです。
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清朝時代に作られた、八仙の彫刻が施された象牙製の「腕置き」だそうです。
どうやって使うのやら・・・ -
手あぶり。この柄は「五福」をモチーフにしているとか。
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芙蓉石、中国福建省産の「寿山石」の一種で、白や淡いピンク色が開き始めた芙蓉の花に似ていることから名付けられました。文人墨客から「石中の君子」と愛され、田黄・鶏血と並ぶ最高級の印材とされました。大ぶりな石を使って精緻な、花鳥をあしらった瓶のフタを作ったんですね。
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清代に製作された「三彩香炉(さんさいこうろ)」です。蓋の頂部には守護の象徴である獅子のつまみが施されており、三本の足は獣の脚を模した「獣足」のデザインになっています。
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董其昌の溪山雨意図。但し本物は上海博物館に所蔵されていて、これは弟子による模写だと考えられています。
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他にも絵画が10枚くらい展示されていました。
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褐釉鴨形杯。唐三彩を焼いた窯として最も重要な公賢窯で焼かれたものです。隋代からありましたが全盛期は唐の時代、このような動物(鴨や水鳥)を象った杯や水注は、唐代に非常に流行したデザインです。当時の国際交流(シルクロード)の影響を受け、ササン朝ペルシャの金属器のデザインを陶器で再現しようとしたものが多く見られます。
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「刻絲」と呼ばれる模様の境界がまるで彫刻のように見える両面立体感に富んだ絹織物工芸品です。「寿」の字をフレームとし、内部に寿を祝う人物や祥瑞の物語などのシーンを埋め込みんだ手の込んだものです。
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足元に地図のようなものが投影されていました。なにやら生誕130周年を迎える鎮江出身の厳恵宇という人の業績を紹介する図のようです。実業家であり、伝統芸能の保護育成、教育、文化財保護などに活躍した人で、この博物館の設立にも尽力したひとなのだとか。
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