2025/11/15 - 2025/11/16
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kirinbxxさん
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南京博物院です。南京博物院は無料ですが、必ず事前予約が必要です。毎日18時に7日先の予約が可能なので、旅行計画に合わせて早めに予約することが必要です。午前(9:00~13:00)と午後(12:00~16:00)の二部制でそれぞれ1万人まで。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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南京博物院は、中国三大博物館の一つで、北京故宮博物院、上海博物館と並ぶ総合博物館です。1933年に「国立中央博物院」として設立され、現在は約42万点以上の文物を収蔵し、中国の歴史と文化を体系的に展示しています。
南京博物院 博物館・美術館・ギャラリー
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最初は、歴史館。新石器時代から近代までの展示です。
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さまざまな動物の骨格標本。
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江蘇省で発掘された旧石器時代の石器たち。
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新石器時代の窯、鼎といった陶器たちです。
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こちらも新石器時代の遺跡から見つかったもの。翡翠の指輪です。
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中国の新石器時代の後期は竜山文化と呼ばれています。ロクロを使って形を仕上げたり、還元焰焼成という方法で灰色や黒の薄手の土器が作られました。特に「黒陶」は竜山文化を代表する土器として知られています。
一方、下段の妙に可愛らしいものは、取っ手と三脚の台座がついた「白陶鬹」(はくとうき)と呼ばれる酒など液体を注ぐための土器です。 -
沢山の土器が陳列されていました。
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江蘇省で発掘された土器を、地域と時代によって分類しています。
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こういう陳列方法が中国の博物館には多いですね。まぁ、重ねていないだけ良しとしましょう。 -
遺跡にはとうぜん人骨も。
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これだけでは何だかわかりませんね。実はこれは「紅燭灯」というランプです。灯台、油ランプ、カバー、フタからできているのですが、フタと牛の背中の間にあるべき部品が欠落しています。青銅製の副葬品です。
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こちらはかわいいだけのものではありません。中国の古代文明を象徴する遺物です。古代中国の青銅器は、高度な鋳造技術による複雑な形状と、施された精密な文様で知られ、世界中の博物館に収蔵されています。西周時代初期のもので、現代中国考古学で「兕觥」と呼ばれる怪獣(この場合は実在しない伝説の動物という意味)の身体を模した酒器です。この形は「かわいい~」と思う人が多いようで土産物屋や骨董屋などでもよく売られています。
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こちらは見たとおりの青銅製の「鐘」(中国美術史では<しょう>と読むそうです)ですが、春秋戦国時代の「楽器」です。少しずつ大きさの違う鐘を吊し、撥で叩いて音を出します。叩く場所を変えることで一つの鐘から2種類の音が出るとか。日本の住友コレクションに収蔵されているもので測定すると、12個で3オクターブ近い範囲の音が出るそうです。
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こちらも同時代の青銅製の壺。鳥の形、細かな幾何学模様、そして金銀の象嵌が施されていたようです。
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こちらも漣水県三里墩遺跡で出土した、戦国時代後期の副葬品です。この時代、馬を使った戦闘方法は騎馬ではなく戦車でした。
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東漢(日本では後漢と呼ぶのが一般的でしょう)時代に、現代の江蘇州に封じられた属国の年表です。下邳や彭城といった三国志でお馴染みの地名も。
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漢代(紀元前206~220年)の銅製香炉で、揚州から出土したもの。
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金縷玉衣(きんるぎょくい)。漢代の王侯の遺体を包むために作られた、非常に貴重な副葬品です。
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江蘇省・盱眙(シュイ)県の大雲山遺跡から出土した西漢(前202~後8年)の青銅製の編鐘(へんしょう)。複数の鐘を組み合わせて音階を奏でる古代中国の楽器で、
王侯の権威を象徴する重要な礼楽器です。 -
盱眙大雲山の西漢王侯墓 から出土した副葬品で、西漢(前202~後8年)時代に作られた青銅製の虎(虎形青銅器)です。
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広々とした展示室です。
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南京市・西?郭木場遺跡から出土した西晋(265~316年)の青磁の羊(せいじのひつじ)。羊は温順・吉祥・豊穣を象徴するため、当時の副葬品としてよく用いられました。
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南京市・砂石山遺跡から出土した南朝(420~589年)の陶製の牛車模型。当時の交通・生活文化を示す典型的な出土品です。
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南朝(420~589年)時代の墓室や建築に使われた装飾煉瓦です。
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唐代(618~907年)の三彩(さんさい)のラクダ像。「三彩駱駝」は、唐代の代表的な副葬陶器で、ラクダは シルクロードの交易・繁栄・異国文化 を象徴しています。
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唐代(618~907年)の彩色陶製の女性俑の頭部。当時の髪型・化粧・美意識を知るうえで非常に重要な資料です。
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唐代(618~907年)の踊り子の陶製俑(よう)。当時の宮廷舞踊・衣装・身振りを知ることができます。
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唐代(618~907年)の彩色陶製の騎馬俑(きばよう)。当時の軍事・馬具・服装がよくわかります。
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宋代(960~1279年)の青釉の五管付き蓋付き磁器壺。蓋の上に5本の管状装飾が立つ独特の宋代磁器で、祭祀・供養・香炉的用途など諸説ありますが、宋代らしい端正な造形が特徴です。
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宋代(960~1279年)の磁州窯(じしゅうよう)・黒花草葉文の長腹磁器瓶。
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宋代陶磁器たち。
- 建陽窯(建盞):油滴天目・曜変天目で有名
- 黒釉茶碗:宋代の茶文化の中心、点茶に使われた
- 磁州窯:白地に黒の文様が特徴
- 吉州窯:木葉天目・玳瑁釉など多彩な装飾が魅力 -
元代(1271~1368年)の窯変釉(ようへんゆう)の双耳香炉。窯変釉は、焼成中の温度変化や酸化還元の影響で偶然生まれる色の流れ・変化を楽しむ釉薬で、元~明清にかけて特に珍重されました。
双耳(左右に取っ手)を持つ香炉は、祭祀・供香に使われる典型的な形です。 -
元代(1271~1368年)の鈞窯(じゅんよう)の磁器碗。独特の乳濁した青紫色の釉薬と、焼成中に生まれる“窯変(ようへん)”の美しさで知られる名窯です。
元代の鈞窯は、宋代に比べてやや厚手で力強い造形が特徴です。それぞれの王朝の特徴と同じで興味深い。 -
明代初期に建てられた 南京皇宮(南京の明朝宮殿)の模型。元大都(北京)の宮殿配置を踏襲しています。宮殿の様式については、すでに完成の域に達していたのでしょうか。
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中軸線に沿って午門から奉天殿、乾清宮などが並び、前朝後寝・左右対称の構成を持ちます。
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明・洪武年間(1368~1398年)の袖里紅(しゅうりこう)の大皿。銅を発色剤に使い、白磁の下に赤い文様を描く技法です。明初の景徳鎮で試験的に作られたとされます。
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南京市・中華門外の琉璃窯跡より出土した明・永楽年間(1403~1424年)に作られた大報恩寺塔(だいほうおんじとう)の琉璃(るり、色釉タイル)製アーチ(拱門)部材で、永楽期の高度な建築用琉璃技術を示す重要な遺構です。
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清・康熙年間(1662~1722年)の青花(せいか)・高士人物文の碗。青花(ブルー&ホワイト)とは、コバルト顔料で白磁に文様を描く技法で、高士人物文とは隠者・文人・仙人などの「高士」を描く伝統的テーマです。
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中国古代陶器の発展(素焼き → 低温釉 → 造形的明器)を示す展示でしょうか。
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水牛に乗る人物を表した素焼きの陶製俑。素朴で良いです。
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本館の出口近くのミュージアムショップ。
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喫茶店もありました。
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続いて芸術館。書画・陶磁器・玉器・織物などが展示されています。
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この彫像は、ルネサンスの巨匠ミケランジェロをモデルにした青銅像で、イギリスの彫刻家アンソニー・ストーンズが2003年に制作したものです。
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陶磁・書画・彫刻・工芸・琉璃(ガラス)・金銀器 など、中国の美術工芸の精華を時代順に展示する総合美術館です。
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二幅の掛軸。
- 左:山水画(山・樹木・岩・水流などを描く伝統的構図)
- 右:書(行書~草書系の筆致)または抽象的な墨画 -
沢山の掛け軸が展示されていました。
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こちらは、陳之佛(1896?1962)さん。20世紀中国を代表する 工芸美術家・デザイナー・教育者 です。中国近代工芸美術の創始者の一人で「現代中国デザイン教育の父」と呼ばれるそうです。
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明代中期の高官・陸規を描いた淡彩肖像画で、工筆と写意を兼ねた熟達した筆致により、儒雅で品格ある人物像を表現した作品です。
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南京博物院が所蔵する 無錫・恵山(会山)泥人(Huishan Clay Figures) を紹介する特別展の入り口にあった学業成就・長寿吉祥を象徴する大型の子供像です。
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芸術館1階に1~18 展館(陶磁・工芸・玉器・漆器・琉璃塔部材など)、2階に19~22 展館(書画・陳之佛・華僑美術・企画展)と別区に23~31 展館(工芸・特別展示・大型展示区など)があり全部で31も展示室がありました。
あっぱれな博物館です。
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