2025/06/25 - 2025/06/26
229位(同エリア499件中)
おくさん
10 BerducedoからGrandas de Salim この旅最大の失敗
今日の宿は公営アルベルゲGrandas de Salim
6/25(水) BerducedoからGrandas de Salimeへ19.3kmの行程。大失敗の巻。
7時過ぎに出発。最初の頃は緩い下りが続いたので、全盛期のような快適な歩きができました。遠くで雷がドロドロと鳴っているがこっちには来なそう。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
A MESA村でコラカオ休憩して手作りボカディージョを一本食べる。バルには昨日の愛想の良いイギリス女子がいて笑顔で手を振ってくれたので、ロンドンクレイジーガールと言うと友達と二人でキャッキャと喜んでいる。日本でクレイジーと言うと余り良い響きじゃないけど、英語圏では褒め言葉にもなるようなのでクレイジー呼ばわりは使っても良いらしいです(多分そう)。
-
そこからは急坂の登りが続き雨もパラパラ。バックパックには雨カバーが掛けてあるけど念のためにカッパを上から掛けて歩き続ける。徐々に雨足が強くなって来たけどバックパックを降ろせる場所がないのでそれ以上の手だてが出来ない。
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ここで雨宿りできそうな所がありさえすれば合羽をちゃんと着こめてウェストバッグの中に入れてあるカメラを守れたのにと後悔するがどれも「たられば」。やがて土砂降りになった。カメラと時計兼万歩計はウエストバッグの中だがレザー製なので雨を通さないだろうと油断していた。
暫く下って行くと、夫婦らしい巡礼が木の下で雨宿りしていたが私が入るスペースは無かった。 -
岩石だらけの苦手な下り道で、大雨なので雨水がどこも濁流になっている。もう身体も靴もビショビショだが濁流に足を突っ込むのだけは避けるように下って行く。一時間ほど土砂降りと格闘して小降りになったので、この状況を撮ってやろうとカメラを出すと起動しない?え、壊れたの?レザー製のウェストバッグは雨を通さないどころか雨が侵入してその雨を逃さずに中ではカメラが浸水してました。電源を入れたままバッグに戻したので、すこししたら中で赤ランプが点滅していることに気づく!これすっごく危険な状態なんじゃね?急いで電源を落としたけどヤバイ気がする。
その通りでした。アルベルゲにたどり着いて調べても起動も充電も出来ません。時計兼万歩計も同じでした。困りましたね、これからは気楽に写真が撮れなくなったようです。時間もタブレットが頼りになりました。タブレットはスマホのようにポケットに入れとけない大きさなので不便しそう。今日の買い物したレシートもカメラで撮れないからタブレットで撮ってます。ポケットに入れといた二日分の地図もグショグショで使い物にならない。 -
ところでアルベルゲに辿り着くまでずっとヘロヘロ状態でバックパックが後ろに引っ張られている感覚が続いてました。山の中で足が前に出ないんですよ。マジで前に出した足が引っ込められてしまう感覚で、こんなの初めて。バックパックに被せておいた合羽が垂れ下がっているので、そのせいかなと思って河童を外してみると少しはマシになった気になったが、へロヘロは改善しないのでやっぱり前に足を出すだけで大変。
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雨が上がったダムの展望台でヨーグルト食べて、歩きながら弁当のボカディージョを食べてたら幾らか回復した気になったが気になっただけのようだ。少し先を韓国人の親子が歩いていて、父親は盛んに子供の写真を撮っているのが見えるが話しかける元気もない。
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ダムを回りこんだバルで少しでも体力が回復するようにとガス入りの水を飲んでみたけど関係なかった。数年前にガス入りの水を飲んだら復活したことがあった覚えがあるんだが、気のせいだったのかな?
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やっとのことで今晩の宿があるGrandas de Salimeに到着。凄い名前ですよね「グランダス・デ・サリメ」。
町に入って行くと昨日のアルベルゲで遅く到着した兄ちゃんとバッタリ会ったのでアルベルゲに案内してくれました。私の疲れ方が尋常じゃないと思ったのか、バックパックを持ってあげると言ってくれるがそれも情けないので丁重に断りました。兄ちゃんはこのアルベルゲの裏庭でテントを張ってました。さすが厳しい山道を40キロも歩く人は違うと思った。
受付で下段ベッドが良いと言うとハンディキャップの人用の部屋に通してくれました。有難かったけどよっぽど酷い顔をしてたんでしょうか? -
こんなフラフラじゃ明日は歩けないと思って、フォンサグラダへ行くバスを尋ねたけど、ないと即答。タクシーだと35ユーロだそうです。そんだけ出すなら歩きましょうぞ!
と言うことで明日も決死の覚悟で歩きます。ここからフォンサグラダまでずっとカミーノを行くなら25.2kmですが、幹線路のAS-14とLU-701を使うと27kmとのこと。でもカミーノより楽に歩ける筈だし、明日のカミーノはこれら幹線路を出たり入ったりして歩きます。印刷してきた地図も雨でボロボロになったのでノートを破いて急遽作ってます。この手作り地図で明日は歩きます。 -
ハンディキャップ用の部屋なので他の人は入れないと思ってたけど、その後ポーランドのカップルが入って来ました。昨年一緒に旅をした3人のポーランド巡礼の写真を見せて上げました。ポーランドからの巡礼は多く、毎回何人も会ってます。ポーランドからスペインへは飛行機で4時間だそうです。日本からは30時間と言ってやりました。本当は歩きスタートの地までは3日掛るけど。
歩数計が壊れたので今日から歩数が分からない。 -
前にGrandas de Salimeに泊まった時にも買い物したティエンダに行って食料を買い込んできました。おかみさんに「8年前もここで買い物したんだよ」と言ったら受けました。その時におかみさんの写真を撮っとけば話の種になったけど、プリミティボを2度も歩くと思わなかったもんなぁ。
いくら苦労したとしても、こうやってシャワーを浴びれて一人宴会ができれば苦労はチャラになります。カメラがチャラにならないのが悔しいけど。その後もカメラのことは心にずっと尾を引きました。 -
11 Grandas de SalimeからA Fonsagrada 親切なマルタ
今日の宿 Albergue de peregrinos Ramón Rodríguez -
6/26(水) グランダスでサリメからフォンサグラダまで27kmの行程。朝からへロヘロなのに今日は長丁場です。同じ部屋にはカップルが寝ているが7時になっても起き出さない。お陰で暗い部屋の中で、手探りで全ての荷物をキッチンに運んでパッキング。出発も一番遅い7時半になりました。
これが災いしてベッド柵に掛けといた手拭いを積み込み忘れました。部屋を明るく出来れば周りの荷物は目に入るので絶対に見落とさないのに。遅くまで寝てるのはアルベルゲではマナー違反だぞ。 -
ずっとカミーノと幹線道路が付かず離れずに走っています。1メートル隣をカミーノがあるけど幹線路歩き。写真は本日の一番高い所からの眺めです、標高1,120m。
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幹線路の良いところは下を見なくても歩ける所。マイナス面は舗装路が微妙に足裏に堪えます。
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とうとう最後の州、ガリシア州に突入しました。ガリシア州はご存じサンチャゴ・デ・コンポステーラがあります。同じ州と言っても、まだここから156kmありますけど。
山の中にポツンと一軒だけバルがあったのでコーラを飲みました。 -
巡礼が何人も休んでいて、その中に一昨日のベルデセドに居た女好きのポーランド男がいて、ここでも婦人にやたらと話しかけています。別の婦人が到着して来るとファンファーレを叫んでいる歓迎ぶり。映画に出てくる悪役とそっくりな顔をしていて感じ悪いったらない。極少数ながらこんな巡礼もたまにいます。
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地味に地味~に8割は舗装路を歩き続けてやっと目的のA Fonsagradaが丘の上に見えてきましたが、写真では小さいから確認できませんね。見えてからが遠いのはお約束。
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更に近づくとFonsagradaへ行くには谷と丘を3つも越えないとならないのが分かります。写真が小さいので分かりづらいですが、肉眼だと街並みが見えています。
アルベルゲにはやっと3時過ぎに到着。Albergue de peregrinos Ramón Rodríguez。2017年に泊まったアルベルゲと思い込んでいたけど公営違いでした。前はそこで人生初のドミノゲームに混ぜて貰った楽しい思い出があります。
写真は2017年に泊まったアルベルゲでの人生最初で最後のドミノゲーム。ドミノってドミノ倒ししか知らなかったので、皆に教わりながらも2回上がれました。
向こうではフリアンがひょうきん旦那とボードゲームやってます。
このスペイングループとは7日間を一緒に過ごして凄く楽しく、しかも安心して巡礼ができました。全員がスペイン語しか喋れないけど、単語程度しか喋れない私をいつも楽しませてくれました。 -
同じタイミングで今日何度も一緒になって、同じ草原で休んでくれたお姉さんもやってきました。こことここが空いてるよと教えたけど、結局私の相向かいのベッドを選んでくれました。顔見知りの側の方が安心できるってことなのかな?
今回のアルベルゲでは、今度家族で日本へ観光に行くと言うオスピタレラのマルタが迎えてくれました。それでかどうか、電話を持ってないのでガリシアのWi-Fiが使えないと言っただけで設定してくれました!これって一度設定すればガリシアのアルベルゲ全てで有効なので大助かりです。感謝の気持ちで日本観光の見所や注意点を翻訳介して何度もサポートしました。マルタは仕事の合間に見ていたのか、大きな京都の観光地図を持っていました。マリアカードの裏に私のメルアドも書かれているので、質問があれば気楽にメールしてとも伝えましたがどうかな? -
3日間ハードな山道で無理をしたので腰痛が悪化してきました。なので明日はバスでルーゴまで行きます。明日と明後日の行程が省けたけどルーゴには泊まるので実質1日だけのショートカットだけど身体は2日分楽になります。5/15から歩き始めたので、凡そ1ヵ月半振りの休足日です。これが良い結果になって欲しいです。
マルタは親切なオスピタレラで、スーパーに行きたいと言うと外まで出てきて道案内。バス停はどこですか?と言うとレセプションを放り投げて離れたバス停まで連れてってくれました。バス代は5ユーロでチケットは運転手から直接買えるそうです。言葉が分からない私に至れり尽くせりでとても有難かったです。Mucha Grasiasなのでツーショットしました。いつものようにFacebookへのアップロードしても良いかと確認するとバレ(OK)を頂きました。 -
教わったスーパーへ行きたいのだが、地理が分からないので右往左往していると真っ赤なネグリジェお姉さんがやって来て一緒に行くことになりました。でも今日はネグリジェではありませんでした。この人とも不思議と縁がつながっていてあちこちで再会しています。でも今日のアルベルゲは違いましたが。
ネグリジェお姉さんが泊まったのは私が前に泊まったことのある公営アルベルゲCantabricoでした(写真)。道一本を隔てて私が泊まった公営アルベルゲのすぐ近くでした。私もこっちに先に来てしまったら当然こちらに泊まった筈ですが、偶然にもマルタの方に先に辿り着いたので後から考えると運が良かったと言えます。
町にはあの女好きポーランド男がいて、道端で女の子に再会するとまた奇声を上げていました。ほんと胸糞悪いやっちゃな。 -
写真は今日の昼兼夕飯です。食堂にノーアルコールの張り紙が貼られているのを知らなかったので350ml缶ビールを3本買ってきました。一番安いビールで3缶買っても1ユーロなので1リットルビールより安いです。アルコールは室内だけだろうと勝手に解釈して外のテーブルなら良いんかと、今日は優雅に外での宴会。空き缶は遠慮して外のゴミ箱に捨てました。
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さて私的には頑張り続けたプリミティボの道も明日はルーゴまでバスで行ければ一段落です。ルーゴからは急坂は無くなるしアルベルゲが増えるのでショートコースが使えます。これはきっとルーゴからサンチャゴ迄は100kmなので、巡礼証明書の獲得条件に合致するからと思います。巡礼増える=アルベルゲ増えるですね。でもこの時はとんだ落とし穴があることは夢にも思わなかった私です。
2025サンチャゴ巡礼21 プリミティボの道12
A Fonsagradaからルーゴへ とうとうバス移動へ続く
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