須坂市は長野県の北東部に位置しており、寒暖差や晴天率の高さなど自然の恩恵を受けた肥沃な地である事から多くの農産物が生産されている都市です。特にフルーツは全国でも有数の生産量となっており、農業生産額の約80％を果樹が占めるフルーツ王国であります。須坂市は長野県内でも有数の果樹栽培が盛んな地域で水はけのよい土壌と昼夜の温度差が大きく降水量が少ない気候なので果汁が多く甘味が強い美味しいりんご、ぶどう栽培に最適です。<br /><br />　また、明治から昭和にかけて製糸の町として繁栄した当時の面影を残す「蔵の町並み」が残っており、「風光明媚な景観」と「歴史文化」が調和した都市でもあります現存する蔵のほとんどは江戸時代末期から明治時代に建てられたものであります。長野電鉄「須坂駅」から徒歩10分ほどで行けます。その一方で市街地には総合病院やスーパーなどが揃っているので生活の利便さあるのも特徴です。<br /><br />　今回は蔵の町並みの散策や果樹園の見学で長野を満喫する事が出来ました！特に果樹園の見学は青果の仕事をしている自分にとって刺激的な経験になりました！<br /><br />　最後になりますが、私の旅行記を見て須坂市に行きたいと思ったきっかけ及び須坂市に旅行に行くときの参考となれば幸いです。須坂市の旅行が皆様にとって忘れられない思い出になります事を心よりお祈り申し上げます。<br /><br />　参考資料<br />・一般社団法人　信州須坂観光協会<br />・公益社団法人　ふるさと回帰・移住交流推進機構<br />・長野県公式観光サイト<br />・一般社団法人　日本民営鉄道協会<br />・まっぷる<br />・須坂探検マップ<br />・信州須坂後藤農園<br />・須坂市<br />・須坂まるごと博物館<br />・JA全農長野<br />・マイナビ農業<br />・果物ナビ<br />・やまふじ　ぶどう園

旅行体験記2025～須坂～3回目の長野、ぶどうやりんごなど果物栽培が盛んな都市でフルーツ絶景旅！

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2025/10/02 - 2025/10/02

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エリア

須坂(長野)

　須坂市に向かうために長野駅から長野電鉄を使いました。

　長野電鉄は1920年の創立の長野県北部地方の地方私鉄であり、沿線のお客様の通勤通学の足としての使命と沿線の観光地を訪れるお客様の輸送の使命を担っています。沿線には蔵造りの街並みが美しい須坂市、葛飾北斎の逗留し栗が有名な小布施町、作曲家・中山晋平の故郷信州中野、そして湯田中渋温泉郷や志賀高原を有する「山ノ内」など、魅力的な観光地が盛りだくさんです。

　長野電鉄の歴史は大正期の河東鉄道が本州横断鉄道計画の一部である屋代（やしろ）～須坂（すざか）間を譲り受けた事から始まります。河東地方と長野を結ぶ長野電気鉄道が設立され、1926（大正15）年６月に権堂（ごんどう）～須坂間を開業しました。

長野電鉄乗り物
　いよいよ須坂市に向けて出発！須坂の地名見てワクワクしました!

長野電鉄乗り物
　遂に須坂市に到着！

　3回目の長野。今回はフルーツ栽培が盛んな都市なので、青果の仕事をしている私楽しみにしていました。

須坂駅駅
　今日は休館だった岡信孝コレクション須坂クラシック美術館。

　岡信孝コレクション須坂クラシック美術館は明治時代に製糸業で財を成した牧家の屋敷を利用しており、日本画家・岡信孝氏から寄贈された古民芸や着物コレクションなど約2000点を収蔵・展示している美術館であります。江戸時代から明治、大正の庶民の着物を見ることができ、展覧会はテーマを決めて開催されます。

　気になったぼた餅石積み。ぼた餅石積みは北信濃地域に多く見られる建物の基礎部分の石積みであり、自然石ならではの表面の丸みを活かして蟻の通る隙間も無いくらいに削っています。ぴったりとはまるように積むので、一つ積むのに数日かかる場合もあった位に手間のかかり、高等な技術を必要とした仕事であります。

岡信孝コレクション須坂クラシック美術館美術館・博物館
　最初は蔵のまち観光センターを訪問しました。

　蔵のまち観光センターはクラシック美術館の向かい側に位置しており、明治中期に建築され製糸業隆盛時にまゆ蔵として使用されていた近代化産業遺産を再利用した施設です。３階構造のまゆ蔵は現存している蔵としては市内にはあまりなく、歴史的にも貴重な建物となっています。地場産品の紹介や販売を通し、市民と観光客の交流を深め、観光振興、賑わいを図る役割を担っています。

　蔵のまち歩きのスタート地点にあたり、休憩所も完備されています。有料のレンタサイクルや土産屋もあるの利便性が高いです。お勧めのお土産２つ紹介します。

蔵のまち観光交流センター名所・史跡

　まずはわらじかりんとう。
　
　わらじかりんとうはわらじの形をした薄焼きのかりんとうであり、パリパリとした食感が特徴で黒糖などの素朴な甘さが楽しめます。手軽なおやつにぴったりです。
　

蔵のまち観光交流センター名所・史跡
　次は後藤農園のフルーツカレー。

　後藤農園のフルーツカレーはカレー好きの園長の自信作であり、須坂市で誕生した「ナガノパープル」「クイーンルージュ®」そして全国的に人気がある「シャインマスカット」の3種類のぶどうの粒とすりおろしりんごを入れて作られたレトルトカレーです。スパイスの辛さにフルーツの酸味と甘味が加わ事で、ルーティーさも感じる味になっています。

　具材はニンジン、じゃが芋、トマトなどなっています。ソース自体はとてもよく出来ていてぶどうの旨味が広がる贅沢なソースになっています。須坂市に来た際はいかがでしょうか。

蔵のまち観光交流センター名所・史跡
　その後は笠鉾会館ドリームホールを訪問しました。

　笠鉾会館ドリームホールは須坂市の有形民俗文化財に指定されている笠鉾11基と祭屋台4台を保存・展示しており、華やかな京都文化への憧れ、ーろかつての須坂の繁栄のなかで培われたその姿に当時の町衆の心意気が伝わる施設です。建物の構成は1階が華やかで迫力ある笠鉾・祭屋台を間近に見ることができるホール、2階と3階が様々な作品や資料の展示等を行っている須坂市民の生涯学習の場となっています。

　開館時間は午前9時～午後5時まで(入館は午後4時30分まで)、休館日は月曜日（祝日の場合は翌日）・祝日の翌日
・年末年始（12月29日から1月3日）となっています。

笠鉾会館ドリームホール美術館・博物館
　館内には入ると、たくさんの笠鉾が陳列されていました！

　笠鉾は大きな傘の周囲に織物を垂れ、總を飾り、傘の上に花卉、器物など載せて心棒をもって歩き、祭礼に用いられる飾り鉾であります。各踊町ごとに持っており、町の者は何人たりともその前に行くことは出来ません。

笠鉾会館ドリームホール美術館・博物館
　長野県の無形民俗文化財に指定される須坂祇園祭で使用される祭事用具。

　須坂祇園祭は毎年7月21日から25日にかけて開催され、祭りの初日に笠鉾巡行が行われ、大神輿を中心に笠鉾や各町の神楽が練り歩きます。始まりは享保年間（1716～1736）に日滝本郷にまつられていた牛頭天王を須坂町の芝宮に移した事であり、もとは京都の祇園祭に由来しています。須坂藩の武士層による諏訪の神信仰と町衆の祇園信仰が融合しました。

　祭りで使用される笠鉾などの祭事用具は、長野県の無形民俗文化財に指定されています。

笠鉾会館ドリームホール美術館・博物館

　その後は旧越家住宅を訪問しました。

　旧越家住宅は須坂の製糸王と称された越寿三郎の建物であり、1905～06（明治38～39）年頃に屋敷地を譲り受けて息子である泰蔵のために改築したと言われています。昔は寿三郎の創業した山丸組の敷地であり、住宅の南側に山丸組本店、製糸工場や回遊式の庭園がありました。1919（大正8）年に米国絹業使節団が訪れた際に一行をもてなしたのもこの家であります。

　休館日は無料、休館日は年末年始休館（12月29日～1月3日）となっています。平成10年建物を須坂市が譲り受け、同15年9月に主屋と二つの土蔵が国の登録有形文化財に登録した。
　旧越家住宅に潜入！趣のある空間で少し休みました。
　須坂市の製糸業についての紹介。

　須坂市は明治から昭和にかけて世界に知られる製糸の町として栄えており、製糸業を軸としてさまざまな産業が歯車となって発展して蔵のまち並みが形成されました。ゆっくり散策すれば、歴史を感じる建物に出会えます。

製糸王といわれた越寿三郎が山丸製糸所を春木町に造成しました。その後、いくつかの製糸工場を集結して山丸組を結成しました。アメリカ婦人のシルクストッキングの需要が伸びた事によって、長野県から大量の生糸がアメリカに輸出されました。明治・大正・昭和初期と岡谷とともに須坂は、生糸大国として発展しました。
　果樹園見学の前にお昼の時間になったので台湾料理禧隆を訪問しました。

　台湾料理禧隆は2017年に前オーナーからお店を引き継ぎ今年で6年目であり、味、量、笑顔、価格、全てが暖かい本格中華料理であります。営業時間はお昼　11：00～14：00　夜　17：00～22：00、定休日は水曜日となっています。
　台湾料理禧隆の店内。

　台湾らしい装飾がされており、台湾に来た感覚になりました。カウンター席：３席　テーブル席：28席　お座敷席小：4席　お座席中：5席　お座敷席大：14席となっています。

　メニューの中からラーメンセットにしました。

　ラーメンセットはお値段が950円で、お好きなラーメンチャーハンを選ぶ事が出来ます。自分は台湾ラーメン台湾チャーハンにしました。台湾炒飯とは豚ひき肉や唐辛子、ニラなどを使ったピリ辛の炒飯ですあり。一般的な炒飯と異なっています。台湾ラーメンの具材を炒飯にアレンジしたようなイメージで、辛さの中に豚の旨味とコクが感じられます！

　ボリューム満点で美味しかったです！須坂市に来た際はいかがでしょうか。
　その後はアグリスＡ・コープすこう店を訪問しました。

　アグリスＡ・コープはアグリス地物ふれあい直売部会”の約200名の生産者が毎日地元の野菜や果物を出荷しています。
　アグリスＡ・コープすこう店で販売されているぶどう。

　須坂市ぶどうは寒暖差のある気候と豊かな土壌で栽培され、濃厚な甘みとジューシーさが特徴です。巨峰やシャインマスカットをはじめとする多種多彩な品種があり、粒が大きく食べ応え抜群なぶどうがたくさんあります。観光農園では収穫体験が楽しめて、家族や友人と旬の美味しさをその場で満喫出来ます。

　須坂市のぶどう栽培はの始まりは明治19年に勝山仲兵衛が高畑の地にぶどうの苗を植えたことからです。昼夜の寒暖差が大きく、雨が少なく、水はけの良い土壌。この恵まれた環境がぶどう栽培に最適な場所となりました。明治22年から昭和初期にかけてはワイン醸造も行われ、須坂市のぶどうの名を広めるきっかけとなりました。
　次はりんご。

　須坂市で栽培されているりんごが果汁たっぷりでシャキシャキとした食感が魅力であり、標高の高い土地と昼夜の寒暖差が生む抜群の甘みと爽やかな酸味が特徴です。つがる、千秋、シナノスイート、秋映、シナノゴールド、陽光、ふじなど種類が豊富です。そのままはもちろん、ジュースやスイーツにもお勧めです！

　昭和4年（1929年）の世界大恐慌により生糸が大暴落した事で須坂の製糸業は一気に衰退し、須坂地方の全耕地の60％を占めていた桑畑はリンゴを中心とした果樹園に替わりました。扇状地のように日当たりや水はけのよい土地がりんごの栽培に適していました。
　遂に果樹園の見学！最初は丸長ぶどう園直売所を訪問しました。

　丸長ぶどう園直売所は1930年代から続いており、シャインマスカットやナガノパープルに加えてオリジナル品種の「シナノスマイル」など20種類以上を栽培している農園です。ぶどう品種の豊富な組み合わせが魅力で、こだわりの贈答品に対応してくれるのが魅力です。
　
　営業時間
9時30分～16時30分
●定休日
不定期休みぶどうの品種をいくつか紹介します！

　まずはクイーンルージュ。

　クイーンルージュは種なしで皮ごと食べられる赤いブドウであり、「ユニコーン」と「シャインマスカット」を交配して誕生しました。平均糖度22-23％位、出荷時期は9月下旬～10月下旬となっています。

　2021年に本格的に市場デビューし、ひと粒口にすれば濃厚な甘さが広がります。名前の由来でもあるルージュ（赤）を象徴するように、鮮やかでつややかな赤色をしています。現在は長野県内でのみ栽培されており、希少性が高ぶどうとなっています。
　次はナガノパープル。
　
　ナガノパープルは長野県で育成された甘みの強いぶどうであり、「巨峰」と「リザマート」を交配して誕生しました。平均糖度は18-21％位、出荷時期は9月上旬～10月中旬となっています。手を汚すことなく皮ごと食べられます。

　2004年には品種登録され、シャインマスカットと同等に高級ブドウとして扱われています。2013年8月にじゃ日本野菜ソムリエ協会の第15回野菜ソムリエサミット：テーマ”ブドウ”」においてJAながのが食味評価部門で大賞を受賞した経歴があります。巨峰に勝るとも劣らない糖度ながら、「さわやかな甘さ」が特徴であります。
　最後はシャインマスカット。

　シャインマスカットはマスカット・オブ・アレキサンドリアが先祖であり、糖度18～20度と非常に高いです。ぎゅっと凝縮された果汁の甘さと、マスカットならではの豊かで高貴な香りが特徴です。スムージーやスイーツの材料としても使えます。

　美しい黄緑の粒と光沢はエメラルドグリーンの宝石を思わせ、贈り物としても人気を集めています。
　次は岡澤果樹園を訪問しました。

　岡澤果樹園は1890年頃の創業から4代にわたり続いており、除草剤を極力使わずぶ実の量を制限することでぶどう本来の味を引き出しているのぶどう栽培している農園であります。ナガノパープルをはじめ、10品種のぶどう狩りが出来ます。9月中旬からはりんご狩りも楽しむ事が出来ます。

　岡澤果樹園の開設期間は8月～11月、営業時間9:00～18:00となっています。味わい深い築60年の店舗で、親しみやすいおもてなしが人気を集めています。
　
　岡澤果樹園で栽培されているぶどう。

　ぶどうの栽培の見学は昨年の山梨県甲州市以来で、見れて刺激的でした!

　種無しぶどうを栽培するのに大事なのはブドウの花が咲いた頃にブドウの花を一房ずつジベレリンに浸す作業であります。タイミングは難しいですが、もちろん家庭栽培でも挑戦することが出来ます。
　岡澤果樹園で栽培されているりんご。

　りんごの栽培の見学は須坂市が始めてだったので、青果の仕事をしている自分にとって良い刺激になりました!次は青森か岩手に行ってみたいです。
　果樹園に来たので、クイーンニーナを買いました。

　クイーンニーナは2011年（平成23年）に品種登録され、「ブドウ安芸津20号」と「安芸クイーン」を交配して誕生した赤ぶどうであります。果肉がしっかりしていて歯切れがよく、糖度が高くて酸味がおだやかなのが特徴であります。時期や栽培環境によっては、色が薄かったり少し黄色が残っている場合もあります。

　シャインマスカットの平均糖度が16～20度、巨峰が18～20度であるのに対して、クイーンニーナは平均糖度は21度と非常に高いのです。味わいの良さから現在全国で栽培面積拡大中ですが、名前が世に知れ渡ったら争奪戦になってしまうかもしれないぐらい美味しかったです!
　3番目の果樹園はやまとフルーツ農園。

　やまとフルーツ農園は1969年創業のエコファーマーとして有機肥料栽培に取り組んでいる農園であり、「愛情こめたぶどう栽培」をモットーにしています。アットホームな雰囲気が魅力で、親子二世代で通う常連さんもたくさんいます。ナガノパープルやクイーンルージュなど様々な18種類のぶどうを栽培しているので色々なぶどうの味を楽しみたい人にお勧めです!ぶどうを紹介します！

　まずはクイーンマスカット。クイーンマスカットはシャインマスカットに匹敵するマスカットの芳香と高い糖度を持ち、山梨県の志村葡萄研究所がシャインマスカットと「甲斐乙女」を交配して開発した赤ぶどうです。栽培が難しいので、市場に出回ることが少なく希少な品種とされています。
　次はマスカットノワール。

　マスカットノワールはシャインマスカットの改良品種であり、シャインマスカットより少し小さいのでそのままパクパクと食べやすいサイズのぶとうです。厚さはシャインマスカットよりも多少厚いが、十分皮ごと食べられます。

　名前はほのかに漂うマスカット（麝香）の香りと、フランス語で「黒」を意味するノワール（ノアール）から付けられたと言われています。糖度は18℃～21℃と高く、皮ごと食べると皮はパリッと果肉はサクッとした歯ごたえがあります。
　やまとフルーツ農園栽培されているぶどう。間近で見れて良かったです!

　最後の果樹園はヤマホンそりまち農園。

　ヤマホンそりまち農園は明治25年創業の老舗の果樹園で挨拶、現在七代目が営んでいます。「土がうまいと、ブドウがうまい」をモットーに、有機質肥料と酵素栽培で出来たふかふかの土と減農薬で安心な果物づくりを続けています。

　ナガノパープルやシャインマスカットなどの王道から、富士の輝やマイハートなど希少品種まで約25種が栽培されています。ヤマホンそりまち農園の営業時間は9時～17時、定休日は水曜となっています。目の前にぶどう畑が広がっています!
　ペット連れのお客様も大歓迎で、広い園内を走り回って
楽しむ事も出来ます!
　ヤマホンそりまち農園で栽培されているナガノパープル。見て食べたくなりました!
　ヤマホンそりまち農園で見つけたシナノスマイル。

　シナノスマイルは1995年（平成7年）に品種登録され、巨峰のような香りがあ赤ぶどうです。果肉は果汁を多く含んでいて、甘味が強くて酸味は少ないのが特徴です。品種登録出願時は「夕映」という名前でしたが、最終的にシナノスマイルになりました。

　8月下旬～9月下旬が旬となっています。ワイン好きの方には堪らない、ほのかな渋みが楽しめるのもポイントです。
　近くの畑。
　果樹園見学の後は須坂アートパークを訪問しました。

　須坂アートパークは須坂市の中心部である自然が豊富な臥竜公園の南側に位置しており、「世界の民俗人形博物館」「須坂版画美術館・平塚運一版画美術館」「歴史的建物園」の3施設の総称であります。近隣の臥竜公園、須坂市動物園、百々川緑地とともに、訪れる人たちの憩いの場の役割を担っています。　

　2010年4月には「恋人の聖地」として認定されました。設置されているモニュメントは、春分の日と秋分の日の頃、正午にリングの影が台座に「ハート」を結びます。
　
　

須坂アートパーク美術館・博物館
　最初は小池千枝コレクション世界の民俗人形博物館美術館・博物館に入りました。

　小池千枝コレクション世界の民俗人形博物館美術館・博物館は小池千枝名誉館長より寄贈された世界100数ヵ国の民俗人形およそ3000体あまりを所蔵と公開しており、プロが選ぶ人気観光施設100選にも選ばれている博物館であります。民俗人形を通して、国々の文化や歴史・生活・ファッションをより深く学べる楽しい場所となっています。

　小池千枝名誉館長は、アジア・ヨーロッパ・中東・アフリカ・南北アメリカ・オセアニアの各地を巡ったなかで、その土地土地の民俗衣装や表情豊かな人形が収集されています。開館時間9:00～17:00、休館日は水曜日、年末年始、展示替え等による臨時休館なっています。館内を紹介します！

小池千枝コレクション世界の民俗人形博物館美術館・博物館
　まずはテディベア。

　テディベアはクマのぬいぐるみ全般の事であり、こども達が乱暴に取り扱っても壊れにくくて 100年以上経ってもきれいな状態で残っているものがあるの特徴です。ドイツのシュタイフ社、イギリスのメリーソート社に代表となっています。

　名前はアメリカ第２６代大統領セオドア・ルーズベルトの愛称から由来しています。ルーズベルト大統領は熊狩りの時に瀕死のクマに出くわしましたが、大統領は打ち殺すことを拒んでその熊を助けた出来事が美談としてクリフォードベリーマンの風刺画とともにワシントンポスト紙に掲載されました。それを見たお菓子屋さんが一体のクマのぬいぐるみを作り、セオドア・ルーズベルトのニックネーム”テディ”をもらって”テディベア” と名付けたのがはじまりとされています。

小池千枝コレクション世界の民俗人形博物館美術館・博物館
　次はクリスマスツリー。

　冬が来た実感させてくれます!

小池千枝コレクション世界の民俗人形博物館美術館・博物館
　3番目は様々なキャラクター！ミッキーマウスやドラえもんなど並んでいます。

小池千枝コレクション世界の民俗人形博物館美術館・博物館

　4番目は動く人形。

小池千枝コレクション世界の民俗人形博物館美術館・博物館
　5番目は長野のマスコットキャラクター。

　代表的なマスコットキャラクターは「アルクマ」であり、県内の各市町村にはそれぞれ独自のマスコットキャラクターが存在します。

小池千枝コレクション世界の民俗人形博物館美術館・博物館
　特に印象に残ったのがかんなちゃん。

かんなちゃんは広島に原子爆弾が投下された後に「75年間は草木も生えない」と言われた中で約一か月後に廃墟の中に咲いた真っ赤なカンナの花をモチーフにして誕生し、「かんなスマイル」でみんなに希望と元気をあげること特技の須坂市のマスコットキャラクターであります。頭の花びら3枚は希望と勇気と笑顔、2本のおしべは未来と平和、花びらとおしべをあわせて五大陸を表現しています。

　花と緑のまちづくり事業マスコットキャラクターの役割を担っています。めちゃくちゃ可愛いです!

小池千枝コレクション世界の民俗人形博物館美術館・博物館
　小池千枝コレクション世界の民俗人形博物館美術館・博物館の後は須坂市歴史的検物園に行きました。

　須坂市歴史的検物園は須坂市内にあった様々な歴史的価値の高い建造物を移築または復元した施設であり、須坂アートパーク内にあります。入口の長屋門は須坂の製糸王と称された実業家「越寿三郎」の別邸の一部として明治30年(1897)に作られたものを移築復元しました。須坂市の有形文化財に指定されています。

　江戸時代の武士と町人の住居であった武家長屋や油屋、藩医が開いた私塾、明治時代の製糸業の繁栄を偲ばせる長屋門が、出来るだけ建築当時と忠実に復元されています。訪れる人びとに当時の暮らしや文化を肌で感じさせてくれます。

須坂市歴史的建物園美術館・博物館
　須坂市歴史的検物園の中で元板倉家を訪問しました。

　元板倉家は慶応元年に建築され、須坂藩医板倉雄碩氏の居宅であります。２階は１５畳敷で私塾（寺子屋）が開かれており、１３２名の生徒に読、書、珠（算）を教える場所でした。邸内には佐久間象山の処方箋等、板倉家ゆかりの資料が展示されています。

　明治中頃から須坂の製糸王といわれた越寿三郎の別邸となり、1995（平成7）年度に太子町より須坂アートパーク内の須坂市歴史的建物園に移転復元されました。2012〔平成24〕年2月29日に文化財に指定されました。

須坂市歴史的建物園美術館・博物館
　須坂市の旅行、最高でした!

長野電鉄乗り物