王子・駒込・早稲田、桜めぐり散歩

2024/03/27 - 2024/04/06

春の訪れを告げる桜の開花宣言を待って、王子、駒込、早稲田周辺の桜の名所に行ってきました。可憐な梅も可愛らしいですが、桜はどこか優美さと、寒さを打ち破って短期間で一気に咲く力強さも感じられます。どこに行っても多くの人が花見をしていて、桜が日本人に好まれる花であることを実感した散歩でした。

今回の散策は桜の満開に合わせて各場所を訪れましたが、日数を短縮したい場合は、訪れ先の順番を変更することで、日数や時間の短縮が可能になると思います。

エリア 大塚・巣鴨・駒込(東京)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自転車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

東京に桜開花宣言が出る2日ほど前に、日本庭園内に咲く、すでに７分咲きになっていた陽光桜や東海桜を観賞してきました。何本もの桜がまとまって植えられているわけではないので豪華さは感じられませんでしたが、真っ赤な椿の花とコラボし、春の到来を感じることができました。

椿山荘 公園・植物園

雲海をバックに撮った一枚。

椿山荘 公園・植物園

どこで知ったか、欧米やアジア系の外国人も訪れ、満開近い桜をカメラに収めていました。
椿山荘の桜は開花宣言前に見頃を迎えるようです。
写真は桜開花宣言前に7分咲きになっていた桜の様子です。

椿山荘 公園・植物園

JR駒込駅から5分ほどのところに残る大名庭園です。
庭園をを象徴するのが、樹齢70年、高さ15m、幅20mの枝垂桜です。
訪れた時は二分咲きだったため、遠くからは桜特有の薄ピンク色は目立ちませんが、開花宣言が待ちきれないかのように、色づき始めていました。

六義園 しだれ桜 名所・史跡

近づいて見ると、はっきりと開花した桜を見ることができました。
満開まであと数日、再訪しようと思いますが、多くの人で混雑することと思います。

六義園 しだれ桜 名所・史跡

六義園から200mほど、本郷通りを本駒込駅方向に行ったところに建つ神社です。
富士山に見立てた高台に拝殿があり、江戸時代の富士信仰の拠点の一つだったそうです。

駒込富士神社 寺・神社・教会

拝殿に向かう途中に植えられた桜は、開花宣言を待たずに満開を迎え、一部はすでに落花していました。

駒込富士神社 寺・神社・教会

神社境内は大きく生育した桜が1本だけですが、上下左右に枝を拡げ、満開だったこともありとても豪華に見えました。

駒込富士神社 寺・神社・教会

東京に桜開花宣言が出た翌日に訪れました。
水戸徳川家の初代藩主・頼房と二代藩主・光圀によって造られた庭園です。
緑豊かな庭園で、春は梅や桜、椿が、初夏には蓮や菖蒲が楽しめます。桜が開花していないところも多く、開花した桜を求め多くの人が訪れていました。
写真は復元された、かつての後楽園の正式な入口だった唐門と花開いた桜です。

小石川後楽園 公園・植物園

七分咲きの馬場桜です。
園内で唯一開花していた桜だったため、多くの人が集まりシャッターを切っていました。

小石川後楽園 公園・植物園

2日前と比べかなり色づいてきた枝垂桜です。
2日目は二分咲きでしたが、この日は七分咲きになっていました。

ちなみに4月3日に再再度訪れたところ、桜に花はすでに散り始めていました。

六義園 しだれ桜 名所・史跡

桜開花宣言が出た次の日でしたが、すでに満開が近く、東京でも早咲きの木のようです。土曜日だったこともあり、園内にある茶屋はどこも多くの人で賑わっていました。

六義園 しだれ桜 名所・史跡

王子駅からは少し離れていますが、桜まつりが行われていた舎人公園に立ち寄りました。
満開の桜は一部だけでしたが、多くの人がテントを持参したりバーベキューをしたりして休日を楽しんでいました。

舎人公園 公園・植物園

園内には露店が出たり神輿が出たりと、大変な賑わいでした。
広々とした遊戯広場には多くの家族連れが訪れ、子どもたちが走り回っていました。
これまで平日にしか訪れたことがなかったので、あまりの人の多さにびっくりしました。

舎人公園 公園・植物園

丸ノ内線・茗荷谷駅から5分ほど、春日通り・小石川5丁目と千川通りをつなぐ播磨坂で開かれていました。イベントが行われる土日は歩行者天国となり、吹奏楽や太鼓の演奏が行われるようですが、平日訪れたため周辺は静かで、ゆっくり桜を観賞することができました。

第53回文京さくらまつり 祭り・イベント

400mほど続く坂道は、かつて松平播磨守の上屋敷があったところで、現在も歩行者専用の中央分離帯とその両側に歩道があり、40mほどの幅広い坂道です。
中央分離帯には彫刻やベンチが設置されていて、のんびり散策が楽しめます。

播磨坂 名所・史跡

中央分離帯と両側の歩道には120本ほどの桜が植えられています。

播磨坂桜並木 花見

中央分離帯に植えられた桜の様子です

播磨坂桜並木 花見

歩道から見た中央分離帯と歩道の桜の様子です。

播磨坂桜並木 花見

訪れた時は5分咲きほどでしたが、枝と枝が重なり合うように伸びていて、桜並木らしい豪華な雰囲気が感じられました。
静かな並木を観賞したい方は平日がおすすめです。
坂を下った先には、播磨坂同様、桜の美しい小石川植物園もあります。

播磨坂桜並木 花見

南北線・本駒込駅から歩いて5分ほど東京大学方向に進んだ、本郷通り沿いに建つ寺です。
寺の入口には高さ5mほどの布袋尊が祀られています。

常光院 浄心寺 寺・神社・教会

本堂向かいに造られている墓地を覆い尽くすように、何本もの桜が植えられていて見ごたえがありました。

常光院 浄心寺 寺・神社・教会

浄心寺から駒込駅方向に10分ほど行ったところに建つ寺です。
江戸城築城の際に、井戸の中から吉祥の金印が発見されたことから名付けられた寺で、江戸時代に僧侶の養成機関があったとのことです。

吉祥寺 寺・神社・教会

本郷通り沿いに建つ堂々とした山門の先には、100mほどの参道が続いています。

吉祥寺 寺・神社・教会

山門から本堂までの参道沿いには枝垂れ桜が植えられ、並木を作っています。
参道にはイチョウも植えられていて、秋には紅葉が楽しめます。

吉祥寺 寺・神社・教会

広々とした境内や鐘楼付近にも、濃いピンクや淡いピンク色の桜が満開の花を付けていました。
隠れた桜の名所です。

吉祥寺 寺・神社・教会

JR駒込駅北口に造られている公園です。
江戸時代、駒込周辺には染井と呼ばれ、植木の産地だったそうです。
そんな中、染井で誕生したソメイヨシノは世界で代表的な桜になりました。
ソメイヨシノ発祥の地を記念して造られた公園で、園内には10本ほどのソメイヨシノが植えられています。

染井吉野桜記念公園 公園・植物園

都電荒川線・面影橋付近から江戸川橋公園を通り、有楽町線・江戸川橋駅まで神田川沿いには多くの桜が植えられています。
訪れた日は天候がよくありませんでしたが、満開の桜と出会うことができました。

神田川桜並木 花見

川の両側には遊歩道が設置されていて、川に垂れ下がった桜や目の前に広がる桜を見ることができます。
平日の朝訪れましたが、多くのにわかカメラマンや外国人が橋の上や遊歩道から写真を撮っていました。

神田川桜並木 花見

目黒川の桜並木は有名ですが、神田川の桜も日本らしさや桜の美しさが感じられ見ごたえがあります。
目黒川との違いは川沿いに飲食店や店舗が少ないことでしょうか。

神田川桜並木 花見

桜が終わると、次は遊歩道沿いにぎっしり植えられたツツジが花を咲かせます。
ツツジの季節もおすすめの神田川沿いです。

神田川桜並木 花見

300年ほど前、徳川吉宗が庶民の行楽地にするために桜を植えて以降、東京の桜の名所として知られる公園です。たくさんの桜が植えられた桜のエリアなどがあり、桜の季節は多くの花見客で賑わいます。桜の季節が終わると公園にはツツジが咲き始めます。6月にはJRの線路沿いの飛鳥の小径に色とりどりのアジサイが咲き、訪れる人を楽しませてくれます。

飛鳥山公園 公園・植物園

小雨降る中での花見でしたが、桜は満開で、朝から多くのグループが場所取りをしていました。
日本らしさが感じられる姿です。

飛鳥山公園 公園・植物園

天候が悪く、桜の美しさを表現できなかったのが残念でした。

飛鳥山公園 公園・植物園

午前中からアルコールを楽しんでいるグループが多く見られました。

飛鳥山公園 公園・植物園

飛鳥山公園から3分ほど、JR王子駅北口からすぐのところに造られている公園です。こじんまりした公園ですが、飛鳥山公園同様、桜の名所として知られています。園内には小川が流れ、川には橋が架かり、大きな石が配置されています。

音無親水公園 花見

水車も回り趣が感じられ、テレビドラマの撮影も行われています。公園から先、板橋に向かって、石神井川沿いには桜並木と4㎞程の遊歩道があり、桜の季節は多くの花見客で賑わいます。近くには創建700年を迎えた王子神社や、渋沢栄一が住んでいた旧渋沢庭園も見どころです。

音無親水公園 花見

王子駅北口に造られている音無親水公園の先を流れる石神井川沿いに、板橋方向に向かって４㎞程の桜並木が形成されています。川の両側には遊歩道が整備されていて、桜を観賞しながら散策することができます。

石神井川並木 花見

大きく生育した桜の枝が川を覆っていたり、枝が低く垂れさがっていたりと、桜を間近で鑑賞できます。川沿いに飲食店等の店がないためこれまではそれほど知られていませんでしたが、最近は多くの人が桜の鑑賞に訪れています。

石神井川並木 花見

目黒川沿いと異なり、桜の下でシートを敷いて宴会する場所や飲食店はありません。

天候に恵まれない桜ウィークでしたが、桜を眺めながらの楽しい散策でした。

石神井川並木 花見