2024/03/27 - 2024/03/27
315位(同エリア1070件中)
杏仁豆腐さん
六義園は元禄15年(1702年)川越藩主柳沢吉保が築造した庭園で、江戸の大名庭園の中で現存する屈指の名園と言われています。
六義園のしだれ桜は有名で、毎年、多くの人々が六義園を訪れます。六義園のしだれ桜を見て、東洋文庫ミュージアムのオリエント・カフェでランチをと考え、3月に入り、オリエントカフェの予約をしました。
今年は最近では珍しく、染井吉野の開花も遅く、しだれ桜もまだまだでした。それでも雨が降る日が多い中、天気の良い一日だったので、春の日を楽しむことができました。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
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駒込駅から六義園までは歩いてすぐ。
染井門から入ります。 -
六義園に入って、まずはしだれ桜の所に。
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六義園のシンボルであるしだれ桜は、ソメイヨシノよりも一足早く開花し、東京に春の訪れを告げます。
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しだれ桜は、高さ約15m、幅約20mもある大木で、「エドヒガン」という品種が変化したものです。
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このしだれ桜は戦後に植えられたもので、樹齢約70年です。
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しだれ桜は3月18日に開花しました。9日目にして、やっと一分咲か二分咲といったところです。
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今年は、気温が高くならず、雨の日も多く、桜の開花も遅れていました。
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花がまだ少ないしだれ桜ですが、皆さんスマホやカメラで熱心に撮っています。
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枝垂桜の脇に「新修六義園碑」があります。
六義園は、柳沢吉保によって築造され、三代の柳沢信鴻(のぶとき)までは、しっかりと管理されていたようです。
信鴻が没した寛政4年(1792)以後は、20年間ほど、ほとんどその利用がなく、荒廃していました。文化6年(1809)、四代保光は、家臣に命じて復旧工事を行いました。このとき、失われた八十八境の石柱を補いました。
この時に建てられたのが、この「新脩六義園碑」だそうです。 -
六義館跡(むくさのたちあと)
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心泉跡(こころのいづみあと)
もともとはここに大泉水の元となる泉があったそうです。 -
妹山(いものやま) ・背山 (せのやま)
六義園の中央にあるのが「中の島」です。
「中の島」の中央にある小山が「妹背山(いもせやま)」と呼ばれています。
古語では、女性のことを「妹(いも)」、男性のことを「背(せ)」と呼びました。 -
蓬莱島
アーチ型の石の島です。
元禄15年の作庭当時にはなく、明治時代になって、岩崎家によって作られたものとだそうです。 -
指南岡(しるべのおか)
「志への岡」と刻まれた石柱があります。
柳沢吉保は、園内に、88カ所もの景勝地を造り、六義園八十八境(名所)としてそれぞれの地にこのような 石柱が置かれました。
現在は、こうした石柱は32個残っているそうです。 -
滝見茶屋
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枕流洞(まくらながしのどう)
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千鳥橋
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吹上松
吹上は、紀州の「吹上の浜」にちなんでいます。 -
吹上茶屋
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雪柳がきれいです。
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開放的な庭園は、気持ちいいです。
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田鶴橋が見えます。
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藤代峠
登ってみます。 -
藤代峠からの眺め
標高は35メートルあります。 -
六義園を造る時、和歌三神の衣通姫を祀った神社が和歌の浦にありました。新玉松と呼ばれ、和歌の聖地として柳澤吉保もお参りしていました。今も鳥居の跡があります。
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田鶴橋
妹山・脊山にかけられた田鶴橋は、苔むしていて渡ることはできません。 -
蛛道(ささがにのみち)
ささがにとはクモの古い呼び名で、藤代峠の北側を通る小道がクモの糸のように細いところから、そう名付けられましたそうです。 -
山陰橋です。
周囲の樹々に遮られて、陽の光が届いていない場所にあります。まさに山陰です。 -
つつじ茶屋
つつじ茶屋は、明治時代に岩崎氏がつつじの曲がりくねった古材で建てました。 -
ツツジの古木が柱材として用いられています。
とても風情がある場所です。 -
都会にあるとは思えない風景です。
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心泉亭(しんせんてい)
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宜春亭(ぎしゅんてい)
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馬酔木 (あせび)
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内庭大門です。
岩崎家所有当時の雰囲気を残していますが、現在の門は、東京市によって再建されたものです。 -
東京市石碑
昭和13年(1938)に、当時の所有者であった岩崎家の岩崎久弥によって、六義園は東京市に寄附されました。この石碑は、その時の記念として建てられたもので、六義園の成り立ちも記されています。 -
正門から六義園を出ます。
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しだれ桜の見ごろまでもうちょっとです。
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六義園の前はフレーベル社。
「アンパンマン」オリジナル製品を数多くプロデュースしています。 -
会社の入り口にもアンパンマン!!
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東洋文庫ミュージアムの付設レストランのオリエント・カフェに来ました。
予約してあります。
満開のしだれ桜を見て、オリエンカフェでランチの予定でした。 -
テーブル席はすでに満席だったので、カウンター席でした。
店内は、ほとんど女性客です。
オイレンブルクセットをいただきました。スープ、サラダが付きます。 -
小岩井農場産牛100%のハンバーグです。
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食後の珈琲
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東洋文庫ミュージアムに入ります。
東洋文庫は1924(大正13)年に設立された東洋学の研究図書館です。国宝5点、重要文化財7点を含む約100万冊を収蔵し、世界5大東洋学研究図書館のひとつに数えられています。 -
入館して、最初に目に入る展示室が「オリエントホール」です。吹き抜けの天井が高く明るい空間です。
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ホールから階段を上がった場所にあるのが、東洋文庫ミュージアムを代表するスポット「モリソン書庫」です。
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「モリソン書庫」に並ぶ約2万4000点に及ぶ蔵書は、ロンドン・タイムズ特派員G・E・モリソンが、北京に在住した19世紀末から20世紀初頭の20年間に収集した東アジアに関する文献です。1917年、三菱第三代当主の岩崎久彌がモリソンのコレクションを購入、これがのちに東洋文庫の礎となりました。
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高さ約9m、横幅約6mの書架3本にぎっしりと収められた本はすべて実物です。
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圧巻の書棚です。
書棚の前に座って、眺めていると、特別な空間にいることが感じられます。 -
上皇陛下、東洋文庫にご来館(2014年4月9日)
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しばしの間、モリソン文庫での空間を味わいました。
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「キリスト教交流史ー宣教師の見た日本、アジアー」を開催中
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東方見聞録
マルコ・ポーロ口述、ルスティケッロ著 1485年 -
モリソン手書きの蔵書カードと蔵書票
ジョージ・アーネスト・モリソン 年代不詳 -
聖書
ニュルンベルク刊 1686年 -
回顧の路
足元に注目です。果てしない深淵がいくつも口を開けているように見えます。小石をちりばめた橋が架かっています。 -
「クレバス・エフェクト」と呼ばれる作品で、実際の深さはたったの10cmだそうです。どう見ても、10cmには見えません。
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とても幻想的な異次元空間です。
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ザビエル関連の展示
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天正遣欧使節記
グアルティエーリ 1586年 ローマ刊 -
国指定重要文化財 ドチリーナ・キリシタン
1592年 天草刊
1549年のザビエル来日以降、日本でキリスト教を布教したイエズス会による出版物。 -
NIPPON
フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト 1832-52年 ライデン刊
踏み絵図です。 -
島原天草日記
松平輝綱 1638(寛永15)年
川越藩の2代藩主、松平輝綱が、父の信綱に従って島原天草の乱を鎮圧するために従軍した時の日記。 -
知恵の小径
ミュージアムとレストランエリアを繋ぐ通路です。 -
壁にさまざまな言語の文字が書かれています。
アジア各地の名言をその土地の言葉で書き表してあります。 -
シーボルトガルテンに出ました。ガルテンとは庭を指します。
ミュージアムとレストランに挟まれた中庭です。 -
オリエントカフェです。
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キリスト教交流史ー宣教師の見た日本、アジアー
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キリスト教交流史ー宣教師の見た日本、アジアー
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東洋文庫を出て、駒込富士神社に来ました。
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石段の両側には冨士講や「まとい」の絵や「九番組」「れ組」などの火消の碑が並んでいます。
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火除けの札を出すため、各火消組による纏の紋章の石碑が多く建てられています。
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富士神社の桜は、きれいに咲いています。
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江戸・東京の農業 駒込ナス
幕府がおかれた事で、江戸の人口は急増しました。主食のお米は全国から取り寄せましたが、一番困ったのは新鮮な野菜の不足で、江戸城内でも野菜を栽培していた記録があります。多くの大名たちは国元から百姓を呼び寄せ、下屋敷などで野菜を作らせました。
このようにして、江戸近郊の農村では換金作物として、ナスやダイコン、ゴボウなどの野菜栽培が盛んになり、当富士神社周辺でも、各種の野菜栽培が生産されるなど、大消費地江戸の供給基地として発達しました。
とくに、ナスは優れたものが出来たことから「駒込ナス」として江戸庶民に好まれ、徳川幕府が発行した「新編武蔵風土記稿」(1828年)にも記されています。
農家はナス苗や種子の生産にも力を入れるようになり、タネ屋に卸していました。ここ、巣鴨駅の北西になる旧中山道にはタネ屋が集まり、さながらタネ屋街道の趣をなし、駒込、滝野川など周辺の農家が優良品種の採種と販売に大きく貢献していました。 -
一富士二鷹三茄子
江戸時代に最も古い富士講組織の一つがあった「駒込富士神社」の周辺に鷹匠屋敷(現在の駒込病院)があり、駒込茄子が名産であったため、当時の縁起物として「駒込は一富士二鷹三茄子」と川柳に詠まれたそうです。 -
駒込富士神社は、全長45m、高さ5.5mの堂々とした墳丘の後円部上に鎮座しています。
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石段の上からの眺め
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拝殿は富士山に見立てた富士塚の上にあります。
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駒込駅に戻りました。
染井吉野桜記念公園の桜はまだです。
日本中に植えられているソメイヨシノは、駒込のこの地域でつくりだされました。駒込の駅前広場を地下駐輪場とともに公園として整備した時に、このことを記念して園名がつけられ、「桜の里」の碑が建てられました。 -
4月7日(日)に、第22回染井よしの桜まつりが開催されます。
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駒込駅のポストも桜
駒込駅から山手線に乗り、帰宅しました。
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