2024/02/15 - 2024/02/15
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この旅行記スケジュールを元に
異業種交流会で鉄道博物館を見学した記録の後半です。
引き続きお読みいただけましたら幸いです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
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-
人車(じんしゃ)。
大正11年(1922年)から昭和4年(1929年)まで宮城県志田郡松山町(現在の大崎市)で運行していた松山人車軌道の車両です。人が押して動かしました。
木製の車体の大きさは全長1.82m、幅1.21m、高さ1.82m。 -
わずか2.5㎞間の短い軌道。定員は12名(座席8名)でしたが、混雑時には15~16人が乗車したそうです。
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善光号機関車(1290形蒸気機関車)。鉄道記念物。
日本鉄道会社が鉄道建設工事用に英国マニング・ワードル社(Manning Wardle & Co., Boyne Engine Works)から輸入した蒸気機関車3両のうち、明治13年(1881年)に製造された車両です。 -
本機は明治14年(1881年)に輸入され、埼玉県川口市にある善光寺のそばに陸揚げされたことから「善光」号の愛称で呼ばれていました。善光寺は旧日光街道に近く、江戸時代には長野の善光寺、甲斐善光寺とともに三大善光寺と呼ばれていた名刹です。
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埼玉県内を走行した最初の蒸気機関車です。
大正12年(1923年)に廃車となりましたが、「善光」の名は広く知られていたことから、当時池袋にあった東京鉄道教習所に保管され、昭和17年(1942年)に秋葉原に新築された鉄道博物館(後の交通博物館)で展示されました。 -
インサイドシリンダー。鉄道建設工事用の目的に合わせ、障害物との接触を避けるために動輪を動かすシリンダーが台枠の内側に取り付けられています。
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碓氷第三橋梁(めがね橋)の写真とED4010電気機関車。国指定重要文化財、鉄道記念物。
鉄道院が大正8年(1919年)から製造した信越本線のアプト式区間である横川~軽井沢間(碓氷峠)の専用電気機関車です。
よろしければ、めがね橋と碓氷峠鉄道文化むらを訪ねたときの旅行記もご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11720080
https://4travel.jp/travelogue/11720956 -
本機は、大正10年(1921)に鉄道省大宮工場で製造されたゴツイ箱形の車体です。運転台は坂下の横川寄りにのみ設けられています。
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日本国有鉄道から昭和22年(1947年)に東武鉄道へ譲渡された2両のうち1両が本機で、昭和43年(1968年)に日本国有鉄道に戻し譲渡され、準鉄道記念物として大宮総合車両センターに静態保存されていました。
鉄道博物館の開館時から展示され、平成30年に国の重要文化財に指定されました。 -
左側が運転席で横川寄り、右側の軽井沢方は連結器上に張り出す形で抵抗器室が設置、電動機は、動輪用、歯車用に各1基が床上に設置されています。
全長 9,924mm、全幅 2,606mm、全高 4,080 mm。
本線上では第三軌条から集電しますが、停車場内で使用するためパンタグラフも設置されています。 -
碓氷峠の軽井沢側には連結器が設置されています。
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ED40の連結器側。
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アプト式線路と鉄製の枕木。昭和38年(1963年)まで使用された実物です。
中央にラックレールが敷設されていました。 -
大きな推進力を得るため、3枚のラックレールは歯の位相をずらして設置されています。
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車輪。
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車体側のピニオンギア(歯車)も3枚を重ねています。
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鉄道博物館では床下から見ることができます。
展示用のアクリル製ラックレールとピニオンギア。 -
関釜連絡船 金剛丸。
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関釜連絡船 金剛丸の説明板。
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明治末期から始まった欧亜連絡ルート。
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日本最初の海峡連絡船・壱岐丸の号鐘です。
壱岐丸は、明治38年(1905年)に三菱長崎造船所で製造されました。
関釜航路、青函航路、稚泊航路で就航しました。 -
国鉄オハ31系客車の前面パネル(車内にありました)。
昭和2年(1927年)製造の客車。
このパネルの車体は、ストーブ列車で有名だった津軽鉄道最後のオハ311で、引退後は芦野公園駅に保存されていたものです。かなり傷んでいますが、歴史を感じます。 -
国鉄オハ31系客車は、鉄道省が昭和2年(1927年)から導入した初の鋼製車体の17m級客車です。
台枠、柱、車体外部は鋼製化していますが、屋根・内装などは木製のハイブリッド構造です。 -
鉄道博物館での展示を前に大宮車両センターで整備されました。
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昭和35年(1960年)に津軽鉄道に譲渡され、冬季暖房用に石炭ストーブを装備しました。昭和63年(1983年)に廃車となりました。
よろしければ、津軽鉄道と芦野公園を訪ねたときの旅行記もご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11696588 -
EF55形電気機関車。
昭和11年(1936年)に製造。
車体の前面が丸みを帯びた特徴的な形状をしています。
運用上の効率の悪さから、わずか3両で製造を打ち切られてしまいました -
展示車両はEF55型の1号機「EF55 1」です。昭和39年(1964年)に引退しましたが、リバイバルトレインでの運用を前提として大宮工場で復元され、昭和61年(1986年)に復活しました。
平成21年(2009年)まで高崎運転所に配置され、活躍していました。
この1号機は戦時中に機銃掃射を受けた経歴があり、運転台の真上部分にその弾痕が残っているそうです。 -
建造当時は世界的に流線形(ストリームライナー)の車体がブームとなっており、その独特の形状から、後に「ムーミン」という愛称で親しまれました。
当初は東海道本線の特急用として「つばめ」や「富士」の牽引しました。運用最高速度は95km/h。 -
日立製作所、日本車輌製造・東洋電機、川崎車輛で1両ずつ、計3両が製造され、EF55 1は日立製です。
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それまで蒸気機関車の蒸気を使って客車を暖房していたため、暖房用に蒸気を発生させる暖房車が機関車の次に連結されていました。
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EF55 1と転車台のC57 135です。
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C57形蒸気機関車は、昭和12年(1937年)~ 昭和22年(1947年)までに201両が製造されました。
展示車両は、北海道で最後のSL定期列車を牽引した「C57 135」号機です。 -
昭和50年(1975年)12月14日、室蘭駅から岩見沢駅まで引退運行しました。
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細身のボイラーと1,750㎜ボックス動輪からなるプロポーションの良さから「貴婦人」の愛称で呼ばれていました。
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昭和15年(1940年)三菱重工業製造、
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従台車とテンダー台車が一体鋳鋼製とされた基本型のC57です。
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転車台の回転が始まると人が集まります。
1975年11月24日、加藤芳郎氏と山口百恵さんの二人がNHKの「さらば蒸気機関車」のロケで乗車しました。 -
転車台の回転中。
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転車台の回転中。
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転車台の回転中。
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EF66形電気機関車。
日本国有鉄道(旧国鉄)が昭和43年 (1968年)から、日本貨物鉄道(JR貨物)が平成元年(1989年)から平成3年まで製造していた直流電気機関車です。 -
東海道・山陽本線系統の高速貨物列車専用機として開発され、生鮮品輸送を中心に貨物列車の高速化に取り組みました。最高速度100km/hで走行可能でした。
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昭和60年(1985年)3月からはブルートレイン「はやぶさ」「富士」など旅客列車の牽引にも使用されました。
主電動機は、1,000tの貨物列車を100km/hで運転することを目標として三菱電機が開発しました -
EF66形電気機関車は55両が製造され、EF6611は第1次仕様車20両の11号機です。
展示のための整備・復元を行いました。 -
EF6611の運転席。
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コキ50000形貨車。
トラックとの共同一貫輸送体制に合わせコンテナ専用列車用のコンテナ車として 昭和46年(1971年)に製造、JR貨物後も長年にわたり使用され続け、平成29年度(2017年度)に引退しました。 -
ナハネフ22形客車(20系客車)。
夜行特急あさかぜ用に製造された寝台特急用客車で、ナハフネ22 1は、昭和39年(1964年)に製造されました。 -
あさかぜは、昭和31年(1956年)から平成17年(2005年)まで東京~下関・博多間を走行していました。
後年、EF66に牽引されていました。 -
ナハネフ22形は冷暖房完備で、空気バネ台車や防音2重窓を採用していました。
昭和30年代の花形列車として人気を集め、「東洋一の動くホテル」とも呼ばれていました。 -
あさかぜB寝台。
上段、中段、下段の3段ベッドです。
寝台設置時間以外は、このように片側3人掛けの座席です。 -
あさかぜ。寝台仕様。
東海道・山陽新幹線の高速化や航空機移動が普及して、長距離夜行列車の利用客は減少し、最後まで残った下関発着のブルートレインは平成17年(2005年)2月28日発の列車を最後に運行を終了しました。 -
C51形蒸気機関車。
大正8年(1919年)に国産初の本格的な高速旅客用蒸気機関車として開発、本機はその翌年に浜松工場で製造された5番機です。
狭軌の条件下で常用最高速度を100km/hとするため、設計当時の狭軌用蒸気機関車では世界最大の動輪直径1,750mmとなりました。 -
特急「燕」「富士」など当時の花形列車を牽引し、全国各線で活躍しました。
安定した性能から御召列車の牽引機にも使われました。C51 236とC51 239はお召し列車の専用機関車に指定されていました。 -
設計当時、国内の鉄道を広軌に改築する意見も出されていましたが、C51が狭軌での性能向上を果たしたことから、「何も広軌にする必要はない」とされてしまったそうです。
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C51は、昭和40年(1965年)に全車が運用を終了しました。
終戦後、C51 5は、関西本線、奈良線、さらに参宮線で活躍の後に引退、旧国鉄が当初より保存車両にしました。その後、青梅鉄道公園で公開されていましたが、鉄道博物館に移りました。 -
運転席の計器類。
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平成30年7月には新規オープンした南館への通路。南館4Fには、ビューレストランがあります。
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南館の1Fには、400系新幹線電車とE5系新幹線が展示されています。
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新橋駅の模型がありました。
よろしければ、旧新橋停車場・鉄道歴史展示室を訪問した旅行記もご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11796624 -
「井上勝全身像雛形 1912(明治45)年」です。
初代鉄道頭に就任した井上勝は、明治5年(1872年)に新橋~横浜間を開通させました。その功績から「鉄道の父」と呼ばれ、東京駅の「丸の内駅前広場」に銅像が建てられています。その像の元になったものです。 -
こちらは大宮駅の西口にある鐘塚公園に建立されている白井助七翁之像です。
大宮駅と大宮工場の誘致によって「鉄道の町」の礎となった功績が讃えられ「大宮維新の人」と紹介されています。さいたま市名誉市民。
よろしければ、白井翁の功績にも触れている街歩きの記録もご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11859746 -
「エキタグ」デジタルスタンプラリーが開催されていました。
今回は第二弾「機関車シリーズ」です。
弁慶号機関車(7100形蒸気機関車)、EF66形電気機関車、EF55形電気機関車が対象でした。
私はうっかりしていたのですが、第一弾の新幹線シリーズも延長されているので、ぜひ全部のスタンプを集めましょう。 -
スタンプを集めてインフォメーションに提示すると、紙製の認定証がもらえました。
視察の証拠になりました。できれば発行日を記してもらいたいですね。
この後の懇親会でも鉄道に関する小ネタを得て、翌日には田端を街歩きをすることになりました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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