「翔んで埼玉2」公開、さいたま市立漫画会館でパタリロ王と記念撮影

2023/09/30 - 2023/09/30

さいたま市立漫画会館は、埼玉県の大宮駅から電車で5分の大宮公園駅へ、駅からは徒歩約5分で行ける場所にあります。
規模もそれほど大きくないので、企画展にどハマりしなければ、ちょっとした待ち時間を有効活用できると思います。
入館料無料ですから、ぜひ立ち寄ってください。
今回は、「翔んで埼玉2」の発表もあり、「画業50周年記念 魔夜峰央原画展～パタリロ！ラシャーヌ！翔んで埼玉！！」という企画漫画展が開催されていました。
目玉は、翔んで埼玉の出版社である白泉社の特別協力により、漫画会館に黄金のパタリロ王の像が展示されていることです。一緒に写真撮影もできます。
実は、漫画会館の常設展、企画展ともに撮影禁止です。
今回は、ある偉い方のお供のさらにオマケの身分で潜入させていただくとができましたので、数枚の写真を載せていますが、訪問日は明らかにできません。お許しください。

エリア 大宮(埼玉)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄 徒歩

大宮公園駅。
新幹線の停車駅・大宮駅から東武鉄道の野田線で5分です。駅の出入口は南側のみ。

漫画会館は駅の北側にあるので、踏切を渡ります。

かえで通りと名付けられた石畳の道を北へ進みます。

さいたま市のマンホール蓋。
旧大宮市の市章を中央に、周囲には市の花である「サクラ」の花びらを散りばめたデザインです。

柿の木の先に漫画会館が見えています。

漫画会館です。
お偉いさん方の到着を待ちます。

漫画会館の案内がありました。

漫画会館は昭和41年（1966年）11月に開館しました。

企画展の案内です。

漫画会館の建物は、大宮市に生まれた北澤楽天氏が、晩年に大宮に戻ってきたときに建てた「楽天居」を利用しています。
北澤楽天氏はその功績が讃えられて、初の大宮名誉市民に選出されました。

この部屋は再現ではなく、実際に晩年の北澤楽天氏が使っていた画室がそのまま残されています。

未完成の画。
北澤楽天氏が亡くなった後、夫人の「いの」氏は、作品とその著作権、愛用の品、楽天居の敷地を大宮市に寄贈しました。

昭和4年（1929年）、世界漫遊中の北澤楽天氏（左端）。その右は、藤田嗣治氏。パリの藤田氏のアトリエで撮られた写真です。

こちらは昭和3年、渋澤栄一翁を描く北澤楽天氏の写真です。

北澤楽天氏愛用のハット。

入り口から奥に進むと、常設展示室と、さらに奥に企画展示室があります。
まず常設展です。撮影禁止エリアですので、2枚だけアップします。
こちらは北澤楽天胸像。石井鶴三氏の遺作となった作品で、残念ながら未完成です。昭和48年11月。

北澤楽天氏は、昭和4年2月～翌年6月まで、1年3ヶ月間をかけて世界漫遊を行なっています。途中からは、シベリア鉄道で渡欧した夫人いの氏とも合流し、アフリカ～伊国・仏国～米国を回って帰国しました。
漫遊中の昭和4年（1929年）10月24日木曜日、ニューヨーク・ウォール街で株価が大暴落したことを引き金に世界恐慌となりました。日本でも危機的な経済状況に陥り、軍部が台頭、大陸に活路を求めて大東亜戦争へと突き進むことになった時期でした。

黄金のパタリロ像です。
常設展示室では、例外的に撮影OKとなっています。
この奥の企画展示室はアップできません。

お偉いさん方をお見送りしてから、順路に沿って2階へ上ります。
踊り場に掲げられている「蘇鉄図屏風」7／10サイズの複製です。
北澤楽天氏は日本画のモチーフに蘇鉄を描くことが多かったようです。

階段の壁にも2枚の肖像画があります。

北澤楽天先生の肖像画。

岡本一平先生の肖像画。
北澤楽天氏とともに日本漫画界の黎明期に活躍しました。長男は、岡本太郎氏。

2階ホールの展示。

魔夜峰央氏の「少年像」。

うーん、白紙かい。
「学なり難し」ですね。

ガラスケースに入れられたコロコロコミック。

ガラスケースに入れられたコロコロコミック。

2階のスペースはほとんど作業室でした。

お庭は自由に見学できます。

庭の池。

これは何だろうと見たのですが。

お狐様が鎮座していますので、台座には稲荷社が置かれていたのだろうと思います。
たぶん公共施設内に宗教的なものはけしからんとかクレームがあったのでしょう。
稲荷信仰も含めて北澤楽天氏の精神が形成されていたはずなのですが、残念です。

それほど広くはないのですが、森の感じが良いですね。

私は東武野田線で大宮駅に戻ります。

大宮公園駅を通過する急行電車。
日中は急行電車がありますので、大宮駅からの乗車の際は注意してください。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。