孫たちの社会見学（後半） 神奈川県総合防災センター

2023/06/01 - 2023/06/01

６月１日（木）晴れ
社会見学の後半は、神奈川県総合防災センターです。

神奈川県総合防災センターは、災害時における県の応急活動体制の拠点であり、またその中央基地としての役割を担っています。大規模災害時には物資の保管場所として、さらに臨時ヘリポートにもなるそうです。
併設する消防学校は、消防職員や団員、自主防災組織等の対応能力向上を図る目的で建てた国内最大規模の消防施設です。

昼食を済ませた後、小田原厚木道路で二宮から厚木に向かいます。

エリア 厚木(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

厚木西ICで降りて現地に着いてみると、神奈川県総合防災センターは広大な敷地（面積66,283m2）の中にあります（写真はGoogleMap）。広すぎて入り口が分かりません。たまたま居合わせた消防署員に入り方を教えてもらいました。

13:30 現地到着。敷地内に入ると消防車がいっぱい。

聞いてみると６日後に開催される第48回神奈川県消防救助技術指導会に向けた練習だそう。訓練とは言いつつ、「陸上の部」７種目、「水上の部」７種目で行われる競技会です。神奈川県知事以下、数百名規模で行われる大規模なイベントです。

神奈川県総合防災センター 名所・史跡

ガチの練習風景に孫たちは大喜び。
全国大会をNHKの番組で観たことがありますが、消防署員の真剣勝負は興味深く必見です。

総合防災センターの見学施設「防災情報・体験フロア」はこの建物の中にあります。

見学は10名未満だと予約不要、いつでも訪れることができます。

この日はちょうど県内の小学校が社会見学に訪れていました。
私たちの見学は13:50スタートと告げられたので、それまでホール内の展示を見物します。

消防用具発達の歴史コーナー
江戸時代の消防用具です。

雲龍水

手引きポンプ

印半纏

馬引き蒸気ポンプ

手引きガソリンポンプ

３輪ポンプ車

東日本大震災の津波の高さに仰天。人間はひとたまりもないことを思い知らされます。

地震に関する壁面展示

台風や竜巻など気象に関する壁面展示

地震の震度と建物の揺れ方の変化が模型で確認できます。

13:50 「防災情報・体験フロア」のガイドツアーが始まりました。
まず映像でガイダンス。

地震体験
東日本大震災と兵庫県南部地震（阪神・淡路大震災）の二つの揺れを体験できます。前者は海溝型（プレート境界型）、後者は内陸型（直下型）でメカニズムが違い、揺れ方の違いも実感できます。

どちらも最大震度７、立っていることすらできない強烈な振動です。しゃがんでいても何かに掴まっていないと振り飛ばされそうな勢い。下の孫（小２）は怯えてしまって「もう帰りたい」と言い出す始末です。帰宅後もしばらく放心状態。

東日本大震災ではこの揺れが６分以上も続いたなんて、信じられない思いです。

続いて風水害体験。最大風速30m/sを体験できます。これも強烈、吹き飛ばされないようにするのに必死です。

最大雨量50mm/hの雨体験は新型コロナウイルス感染症予防対策で中止しています。

２階に上がって消火体験。
いざという時の消化器の使い方が練習できます。

続いて煙避難体験。

煙が充満した迷路の中を有毒ガスの煙を吸わないよう低い姿勢で避難する訓練です。部屋の中は煙が蔓延していて真っ暗、パニック状態になって、避難経路を見つけるのがいかに難しいかを体感できます。

最後に、防災シアターで防災に関する映像を見学。火山の噴火や津波など自然の猛威を目の当たりにして、防災意識を高めることができます。

その後は２階の神奈川県の災害コーナーなどを見学して思い思いに過ごします。

孫たちは通報体験や心肺蘇生体験などにも参加しました。

災害と防災に関する情報が総合的に集積され、防災に関する知識を楽しく学ぶことができます。予約なしでいつでも行けるので気軽に訪れてほしいと思う施設です。

15時 充実した見学を終えて、新東名厚木南ICから東名高速に出て帰宅しました。