2008/06/22 - 2008/06/22
27位(同エリア285件中)
さっくんさん
今回はイランへの旅、最大の目的イスファハンを観光します。
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イスファハーンを散策します。先ずはアルメニア人地区のヴァーンク教会です。
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アルメニアはヨーロッパで初めてキリスト教を国教とした国です。アルメニア人は此処で暮らす事をサファビー朝に認めて貰った謝意として、イスファハーンに暮らすムスリムを刺激しない様に教会をモスクの様なデザインにしたと言います。素敵な共存の仕方だと思います。
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実はイスラームは元々異教に寛大な宗教でした。オスマン・トルコも税金さえ払えば宗教の自由を認めていましたし、スペインでユダヤ人が迫害された時もヴァルカン半島に移住させ保護しました。何かと異教徒を異端視したり、追放したりの歴史のキリスト教とは大きく異なります。現在のイランを頑なにさせたのも歴史を紐解けば欧米側にも原因があります。
因みに創設以来キリスト教の歴史は異端抑圧の歴史とも言えます。何かとスケープゴートを見つけては異端視して、大義名分を振りかざし攻撃を加える。中世の魔女狩り、現代のアンチ・イスラームや捕鯨反対運動迄、最早病気としか言い様がありませんが、昨今ではポリティカル・コレクトネスとかやらで大騒ぎしています。多様性を謳いながら、多様性を踏みにじるポリコレ。その悪習は言い出しっ屁の白人さえも辟易している様でポリコレを積極的に採用したディズニーは大コケしたそうです。自業自得ですね。 -
スイー・オ・セ橋。1602年建立。連続するイスラーム・アーチが美しい橋です。橋が観光名所になる程美しいデザインに魅了されます。
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ハージュー橋。1666年建立。二重構造になっており下層は川の水量調節の役目も果たします。
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ハージュー橋下層。
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橋下層からザーヤンデ川を眺めました。
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イスラームの幾何学的センスを凝縮した様な橋でした。
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イマーム広場に向かう途中からテンションがあがるモスクのドームがありました。
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欧州から訪れた使節が「世界の半分を見たに等しい。」と言わしめたイマーム広場に到着しました。
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それでは世界の半分を見に行きましょう!
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イスファハーン・ネスフェ・ジャハーン!
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向かって左手に王族専用のシェイク・ロトフォッラー‐・モスク。
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正面にイマーム・モスク。
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左手にアーリー・ガープー宮殿が聳えます。
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イマーム広場には観光用馬車が沢山お客さんを待っています。後述しますが此処イマーム広場は馬の競技で有名な場所でもあるのです。
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馬車とイマーム・モスク。
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イマーム・モスクには二つの門(アイヴァン)があります。先ず最初にイマーム広場に面する門です。中に入って第二の門はマッカに正対して建てられた門です。
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花壇の向こうにイマーム・モスクを眺めます。
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それでは、いざ入場します。
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イマーム・モスク門前から眺めたシェイク・ロトフォッラー・モスク。
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イマーム広場側のアイヴァン(前門)
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イマーム・モスクのムカルナスを見上げました。
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美しい装飾です。宗教的に偶像を描けないので、イスラームの芸術家はアラベスクの芸術性に全ての情熱を注ぎました。
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素晴らしいカリグラフィのタイル・ワーク。
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目が眩む程緻密なタイル・ワーク。間違い無くイスラーム界、いや世界中を見渡してもトップクラスの美しさです。
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イマーム・モスク中庭。
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中庭の池にアイヴァンが鏡面反射で映りました。中庭の四方には其々アイヴァンが聳えています。
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アイヴァンに施された緻密な装飾。
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ドームの装飾。
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作るのに虫眼鏡が必要なレベルだと思います。
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反対側のアイヴァン。
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ドームの装飾。
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イマーム・モスク本堂のアイヴァン。
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本堂のアイヴァンをアップしました。
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本堂のアイヴァンの上部の細かな装飾。
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イマーム・モスク第二のアイヴァンからミナレットを眺めました。
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ミナレットを見上げます。ミナレットの壁面も妥協無く装飾で埋め尽くされています。
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イマーム・モスク本堂を横から眺めました。
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イマーム・モスクのドームです。
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ドームのきめ細かい装飾。
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イマーム・モスク本堂内部。
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イマーム・モスク本堂のドームを見上げました。
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目線を下げました。
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イマーム・モスクのミフラーブ。
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続いて、イマーム広場のもう一つのモスク、シェイク・ロトフォッラー・モスクへ向います。
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シェイク・ロトフォッラー・モスクは王族専用のモスクです。王族専用故に呼び掛けの必要が無いのでミナレットはありません。
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イマーム・モスクよりシンプルではありますが、その装飾は全く引けを取りません。
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ブルーを基調としたイマーム・モスクとは逆にベージュを基調としたドーム。
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それでは拝観したいと思います。
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シェイク・ロトフォッラー・モスクのアイヴァンです。
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イマーム・モスクに負けない美しいムカルナスです。
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シェイクロトフォッラー‐モスクに入りました。神秘的な空間です。
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アラベスクとカリグラフィで埋め尽くされた礼拝堂。昔から聴かん気が強かった私はお寺に入ろうと、教会に入ろうと、仏様やイエス様には「どうして意味も無く私が頭下げにゃならんのかい!」って気持ちが強く素直になれませんでした。しかしそんな私が自ら頭下げたくなる様な空間がモスクでした。祈る対象も無く、只々静謐で幻想的な空間。このモスクはそんなモスクの中でも一際神秘的な空間でした。
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シェイクロトフォッラー‐モスクのドームの装飾です。イスラームの職人は人間や動物などの偶像を描く事が出来ないので、アラベスクと呼ばれる紋様に自らの芸術性全てを注ぎ込みました。
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なんて言う事でしょう!採光窓から光が差し込めば、紋様に命が注ぎ込まれ、孔雀が舞いました。職人さんはこれを意図して造り上げたのでしょうか?偶像として描く事が出来ない故に光を操って孔雀が舞う様に孔雀の紋様をドームに描いたと言うのでしょうか?暫しあんぐりと口を開いたまま、匠の技に目が釘付けの私でした。
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シェイクロトフォッラー‐モスクのミフラーブです。
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此方のドームも細かな芸当に惚れ惚れしました。
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アーリー・ガープー宮殿。宮殿にしては小さいと思う事なかれ。現在では当時の宮殿は城壁が無くバラバラになってしまっていますが、アーリー・ガープー宮殿は宮殿の東端。王族のイマーム広場の展望台の役割を果たしました。
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アーリー・ガープー宮殿からイマーム・モスクを眺めました。四方をアイヴァンに囲まれた中庭があるのが解ります。
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ドームをアップしました。
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遥か向こうには渇いた山脈が連なります。
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アーリー・ガープー宮殿内部です。
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王族がこの宮殿からの眺めで一番楽しみにしていたのはポロです。ポロはペルシャ発祥の馬術競技です。良くイギリスと混同されますが、それは近代スポーツとしてのポロのルールがイギリスによって制定されたからです。
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アーリー・ガープー宮殿内部。
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アーリー・ガープー宮殿から西の端に位置するのが迎賓館としての役割も果たしたチェヘル・ソトゥーン宮殿です。
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宮殿に入りました。
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イスラーム界では非常に珍しい人物画が描かれています。
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細かい所にも油断なく装飾が施されています。
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イランで人物画を見る事になるとは思いもよりませんでした。
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宴会の様子でしょうか?素朴な画です。
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宮殿内にもムカルナスが施されていました。
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ムカルナスをアップしました。その形状から鍾乳石飾りとも呼ばれます。
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アイヴァンの半ドームにも人物画の描写がありました。
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宮殿は前面の池に鏡面反射し映る様にっ設計されています。真正面から撮影してしまったので、解り辛いですが、宮殿前面は20本の柱が建てられており、その柱が鏡面反射し40本に見える事から(イランで40は縁起が良い数)40本の柱の宮殿と言う意味でチェヘル・ソトゥーン宮殿と呼ばれる様になりました。
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周囲を渇いた大地に囲まれたイランでは水を巧みに使い楽園を表現するペルシャ式庭園が発達しました。この宮殿もまた前面に大胆に池を設け涼を演出しました。
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最後のひとつ、広場の北側にはのバザールの入口が口を開けています。現在では広場を囲う回廊もバザールとなっており、此処からジャーメ・モスク迄長大なバザールを形成しています。
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イマーム広場から続くバザール。
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イスファハーン一高いミナレットを誇るアリー・モスク。
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アリー・モスクのドーム。
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ミナレットを高く作る理由は砂漠の中の灯台の役割を果たしたからです。
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バザールの終点には金曜モスク、ジャーメ・モスクが建っています。
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イスファハーン最古のモスクであり、その後様々な時代に増改築が行われた事から、一つのモスクでありながらイランのモスク建築史を纏めている様なモスクでもあります。
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どのモスクも例外無く緻密な装飾が施されていて驚かされます。
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中庭の四方に半球状のドームを持つアイヴァン(前門)を築くモスクのスタイルはこのモスクで生まれました。以降イランや中央アジアでこのスタイルのモスクが建てられました。
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ミナレットを持つメインのアイヴァン。
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ひとつひとつのアイヴァンは全て違った年代に、異なるデザインで建てられています。
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渋い、けど素敵なドームです。落ち着きます。
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背の低い白い洞窟の様な室内。
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ミフラーブ、此方も渋い造りです。
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此方もミフラーブですが現役かな?
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深淵を覗く時、深淵もまた、此方を覗いているのだ…。byフリードリッヒ・ニーチェ。
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緩やかなムカルナスに支えられたドーム。
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かなり古式の太い柱が屋根を支えている空間がありました。
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バザールを辿ってイマーム・広場へと戻ります。
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とても風情があるバザールです。
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吸い込まれる様に歩きながらイマーム・広場を目指しました。
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カイサリエ・バザールの門。
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夕刻になり厳しい陽射しが収まるとイマーム・広場は家族連れで足の踏み場も無くなる程込み合っていました。
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この賑わいは陽が落ちても、私がホテルへ戻る時でさえ続いていました。治安の悪い場所では、国では、そんな事は出来ません。我が国でさえそんな時間に子供を遊ばせる場所は数少ないでしょう。これが私の見たイランの真実の姿です。偏向報道ばかりのマスゴミの報道は本当に信用できませんね。テレビなど十年以上前に捨てましたが。
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見渡せば左側、シェイク・ロトフォッラー・モスク前にも団欒を楽しむイランの家族達。
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正面にはイマーム・モスク。目前では子供達が夢中にはしゃぎ回っています。
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右側にはアーリー・ガープー宮殿。此方でも家族団欒の時を過ごす多くの家族の姿がありました。
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これが欧米主体の報道がこぞって流す抑圧されたイランの真実の姿です。我々が如何に偏った主観の歪んだ報道を信じさせられているかが解ります。逆にそれを報道しているアメリカで日没後、子供を外に放置していたら…?
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夕陽に染まるイマーム・モスクのアイヴァン。
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イマーム・モスクのアイヴァンを、ムカルナスを目に焼き付けました。
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イランの若者がシーシャを楽しんでます。勿論私も!
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暮れなずむイマーム広場。
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すっかり陽が落ちてイマーム・モスクがライトアップが始まっても広場に集まる子供連れの家族が引いていく様子は全くありません。子供達は未だ広場ではしゃいでいます。これが私達が恐い国と考えているイランの本当の姿です。
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イマーム・広場の回廊2階のレストランで夕食です。
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回廊を見下ろしました。
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イスラーム式ディナーは靴を脱いで絨毯の上で。
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窓からシェイク・ロトフォッラー・モスクが見えました。
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イスファハーンの女性教師さん達と一緒に夕食を摂りました。素敵な思い出をありがとうございます。
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イマーム・モスクの夜景。
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ライトアップされたイマーム・モスクのアイヴァン。
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ライトアップされたイマーム・モスクのムカルナス。
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ライトアップを受けてイマーム・モスクが浮かび上がります。
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イマーム広場の夜景、世界の半分と言う称号に負けない、素晴らしい広場でした。
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イスファハーン・ネスフェ・ジャハーン!
世界の半分を見終わりました。余は満足です。
最後までご覧になって下さり、ありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- kummingさん 2023/05/20 22:41:05
- イマーム広場♪
- さっくんさん、こんな処にむかーし、既に、行かれていたのですね! やっぱり、達人だったんだ(*_*;
私も、排他性では、イスラムよりキリスト教の方が、格段も↑だと思っています。異教徒でもない同じキリスト教徒を異端裁判、魔女狩り、十字軍で糾弾、抹殺した黒歴史。
ニーチェは一時期ハマっていました、若気の至りで(;O;)
イマーム広場、死ぬ前にぜひ行ってみたい♪
光さし鳩が舞う?!?!
現在、日本→イランって、出入国可能なのでしょうか?
で、さっくんさん、なぜにイスハフォーンの女性教師さんたちに囲まれておいでなのか?目尻下がって緩んだお顔は、サングラスでも隠せない(笑笑)
- さっくんさん からの返信 2023/05/21 20:06:08
- Re: イマーム広場♪
- こんばんは
イラン出入国は問題無い筈です。情勢さえ注意しておけば通常なら欧米より治安は良いです。(特に盗まれる確率は断然低いです。)ただイランは厳格なイスラームの国なので、服装(髪を隠す、身体のラインを出さない。ネクタイを着用しない。)に注意する。ラマダン周辺の時期は行かない方が良いでしょう。
また欧米しか旅した事が無い人は、アジアのあるあるを理解する必要があるでしょう。トイレとか移動とかホテルとか、欧米や日本の様にスムーズにいかない事が多く、イランも当てはまります。英語の通用度も低いので、不安ならホテル、移動がセットになったフリー・ツアー使うのも手だと思います。
橋とアルメニア教会を除けば、イマーム広場に見所が集約されているので観光もしやすく、その美しさは「世界の半分」と称されたのも納得がいきます。イスラーム圏広しと言えど、その装飾の美しさはトップクラスでイスラーム好き以外の方にもお奨め出来ます。是非訪れてください。
日本では欧米の影響でイラン=怖い国扱いですが、イランは逆に親日の国です。しかしイランを訪れる日本人は珍しいので皆親切にしてくれます。中でも教師と言う職業柄、語学力もある事から日本人や日本の文化に興味津々だったのだと思います。イマーム広場を見下ろせるレストランで近くの席に座ったのがきっかけで楽しい文化交流が叶いました。
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