2011/06/01 - 2011/06/02
534位(同エリア4515件中)
さっくんさん
2011年にドブロブニクの美しい街を堪能した後、本命のユーゴスラビア紛争の傷跡を辿って、ボスニア・ヘルツェゴビナを訪れました。そのトランジットで訪れたイスタンブールの小さな旅を紹介します。
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サラエボでボスニア紛争時サラエボの人々の命を救ったのはビール工場。ビールは綺麗な水から作られるので、爆撃の続き身動きが取れないサラエボの人々の貴重な水源となったのです。そんなサラエボの人々の命を救ったサライェフスコを飲みつつ、サラエボから帰国の為、経由地のイスタンブールへ、折角なのでイスタンブールでストップ・オーバーを楽しみました。
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イスタンブール到着は日没後でした。アヤ・ソフィアがライトアップされています。
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此方はブルー・モスク。
写真を写していると
「写真を撮ってくれますかぁ?」
と極々自然に近寄って来るスペイン系の若者。ハイハイ、貴方の目論見全てお見通しですよぉ!これから新市街のボッタクリ飲み屋迄私を誘導するアルバイトですね~。途中迄同じ道なのでお付き合いしますよ~。夜道の警護宜しく頼みます! -
ガラタ橋とガラタ塔。
十年前ですから今もいるか解りませんが、夜のイスタンブールではこうした輩がウジャウジャいました。そして大抵スペイン系。まぁインドに比べりゃ可愛いものです。 -
イエニ・モスクのライトアップを眺めながら、スペイン人をからかいながら、此処迄歩いてきた訳は?
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イスタンブールに立ち寄ったなら先ず訪れるべくはこの屋台!
ゴメンネ、アミーゴ。私の目的地は此処。私は末期の肝臓癌患ってるから酒も飲めないし、医者が鯖が肝臓に良いって言うんで遥々イスタンブール迄買いに来たんだよ!早くホテル帰って食べて寝なくちゃ。付き合ってくれてありがとう。グラシアス!アディダスじゃなかった。アディオス!
どうせ二度と逢う事なんて無い詐欺師ですから、幾らでも話を盛ってサヨナラしましょう。
写真を見直していて違和感を感じたのですが、店員さんの衣装は本物なのですが、妙に直立し過ぎじゃ無いですか?立ち位置も不自然だし顔色に生気が感じられません。もしかして…
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル -
鯖サンド!これを食べなきゃイスタンブールに来た気がしません!これを食べなきゃ眠れません(笑)
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さて朝が来ました。先ず訪れたのはエミノニュの港です。イスタンブールで一番活気を感じれる場所です。
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エミノニュと言えばイエニ・モスク。遠くにスレイマニエ・モスク。
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ガラタ橋の向こうにはガラタ塔。
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手前にリュステム・パシャ・モスクとスレイマニエ・モスク。
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エミノニュに浮かぶ二艘の船は名物鯖サンド屋さんです。
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太公望達の脇を抜け、新市街を目指します。
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丘の上建つスレイマニエ・モスク。
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スレイマニエ・モスクをアップしました。
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金角湾の向こうにスレイマニエ・モスク。
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急坂の階段を登っていきます。
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便宜上新市街と呼ばれますが、ガラタ塔界隈は十分歴史ある街並みです。
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新市街のメイン・ストリートのイスティクラル通り。
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イスティクラル通りとトラム。
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旧式のトラムが返って美しいです。
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とっても雰囲気の良い通りです。
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ガラタ塔に登りましょう。
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ガラタ塔はビザンティン帝国後期にジェノバの商人達によって建てられました。ビザンティン帝国後期になるとビザンティン帝国の国力は低下し、コンスタンティノープルと呼ばれた現在のイスタンブール旧市街にビザンティンの人々が暮らし、ガラタ塔のある現在で言う新市街は、ジェノバ人を含む異教徒や異邦人が暮らす地域でした。そんな中のジェノバ人が国会貿易を行う為に建設した塔がガラタ塔の発祥です。
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ボスフォラス海峡がキラキラ輝いています。
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遠くにアヤ・ソフィアとブルー・モスクが見えました。
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ガラタ塔から旧市街を眺めます。
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イスタンブール、ビザンティン帝国時代はコンスタンティンープルと呼ばれた街。ビザンティン帝国と言えば地中海沿いを北アフリカに及ぶ広大な領土を持つ巨大な帝国でした。
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ビザンティン帝国を滅亡させ、この街を奪取したオスマン帝国もまた、バルカン半島、アラビア半島、そして北アフリカの地中海沿いを現在のアルジェリアに及ぶ広大な領土を領有しました。
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驚くのは、この街を制した者は広大な領土を統べる者となったと言う歴史的事実です。イスタンブールは世界で唯一アジアとヨーロッパが一つの街に存在する街。そしてボスフォラス海峡と金角湾に挟まれた地政学的にも要衝にあたります。そんな席でも類稀なる街、それがイスタンブールと言う街です。
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ボスフォラス海峡と金角湾に挟まれた要衝に位置する場所に建つトプカプ宮殿。
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キラキラ輝くボスフォラス海峡を大小多くの船々が行き交っています。
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ビザンティン帝国とオスマン帝国、二つの巨大な帝国の首都となったイスタンブール、旧名コンスタンティノープル。現在のトルコの首都はアンカラに移りましたが、地政学上現在でも尚イスタンブールの重要性は変わる事がありません。
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ボスフォラス海峡は地中海から黒海に抜ける要衝に位置し、ウクライナ紛争時もロシアの黒海艦隊はトルコにボスフォラス海峡を封鎖されてはグゥの音も出ませんでした。
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また世界で唯一アジアとヨーロッパが交叉する地と言う事は欧州にも亜細亜にも中東にもアフリカにも近いと言う交易上にも重要な立地にあります。
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イスタンブールは古来もこれからも、魔都と呼ばれるに相応しい目には見えない大きな力を秘めた街だと思います。街の魅力としても何度トランジットで訪れても飽きる事は無いと思います。世界で数あるハブ空港として活躍している街の中では、間違いなく最大の魅力が詰まった街だと思います。
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ガラタ橋とイエニ・モスク。
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イエニ・モスクをアップしました。
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ガラタ橋には太公望が沢山集まります。
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スレイマニエ・モスクと渡し舟。
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中庭から眺めるイエニ・モスク。
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門からイエニ・モスクを覗きました。
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旧市街を走る近代的トラム。
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地下宮殿と呼ばれる地下の貯水槽です。ローマ遺跡の列柱が建材として流用されているので、まるで宮殿の様な趣があります。
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メデューサの首です。最初に此処を発掘した人、飛び上がっただろうなぁ。
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今やローマの柱で押さえつけられもう悪さは出来ません。
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此方の彼女は横から柱で押さえ付けられています。
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何度見ても痛そうに思うのです。でも柱を外したら…。
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前回とだいたい同じ構図で写真を撮っています。当時デジカメが急速に画素数が上がった時代です。暗闇でも前回よりだいぶしっかり写せる様になりました。
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地下宮殿からアヤ・ソフィアはすぐ其処です。
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アヤ・ソフィアに入場しました。
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アヤ・ソフィアのドームを見上げました。
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その中心はカリグラフィで埋め尽くされていました。
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モスク時代のカリグラフィーに挟まれた聖母マリア。
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聖母マリア様です。モスク時代は漆喰で覆われていました。
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モスクとして利用されていた時のミフラーブです。
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アヤ・ソフィア内部は本当に巨大な空間があります。
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2階から全体を眺めました。
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カリグラフィの脇にキリスト教の天子様の壁画。
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天使様をアップしました。
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当然この方もいらっしゃいます。貴方がいないと始まりません。
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アヤ・ソフィアを出ればすぐその対面にはブルー・モスク。
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振り向けばアヤ・ソフィア。
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目前にはブルー・モスク。
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再び振り向いてアヤ・ソフィア。オスマン帝国のモスクの見本となったビザンティンの至宝の建築です。
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ブルー・モスクの中庭に入りました。残念ながらこの時はド逆光で本堂は写せませんでした。出直してこようと思います。
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ブルー・モスク内部です。
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ドームを見上げました。
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神秘的な空間です。
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美しい…。
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ドームを見上げました。
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エジプトの神殿に在るべきオベリスク。パリにあるのも有名ですね。
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グラン・バザールの近くに建つガジ・アティック・アリ・パシャ・モスク。
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グラン・バザールです。
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有名になり過ぎた為、ふっかける金額が恐ろしい程なので地元の人は買い物しません。観光客が多いのでかなり強気です。買い物するなら覚悟を持って強気でいきましょう。
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だから雰囲気だけ楽しむのが正解ですが、私はトルコ・コーヒーの湯沸かしとグラスが欲しかったのです。でも此処では買わず職人さんの工房に直接出向こうと思っています。
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17世紀製のキオスク。
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グラン・バザールでリサーチする事は、お望みの器にどんなバリエーションがあるか?どれぐらいの値段を吹っかけてくるかで相場を探る事です。
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ケバブ屋さん。
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此方にもケバブ屋さん。
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ふっかけてくる金額は高いですが、雰囲気は良いので散策にはもってこいです。
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チャイの出前屋さん。
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渡し舟に乗りました。
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クルーズ船より断然安く、断然本数があり、ルートも豊富です。
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7月15日殉教者の橋が見えました。
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アジア・サイドも太公望さんで大賑わいです。
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ドルマバフチェ宮殿が見えました。
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7月15日殉教者の橋とオルタキョイ・モスクも見えました。
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乙女の塔です。
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誰ですか!チャイハネで釣り糸垂れてるのは(笑)
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チャイを頂きました。
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アジア・サイド、ウスキュダルの海岸線を散策しました。
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アジア・サイドでもケバブは大人気です。
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ボスフォラス海峡の向こうにブルー・モスク。
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ボスフォラス海峡から眺めるブルー・モスクとアヤ・ソフィア。
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川面がキラキラ輝いています。あれ?ボスフォラス海峡は海でしたっけ?
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逆光にイエニ・モスクとスレイマニエ・モスクが影絵の様に浮かびます。
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ボスフォラス海峡から眺めたトプカプ宮殿。
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アヤ・ソフィアも間近に見えました。
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遥か遠くに7月15日殉教者の橋。
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戻ってきました。ガラタ橋とガラタ塔が出迎えてくれました。
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イエニ・モスク外観。
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イエニ・モスクを拝観しました。
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イエニ・モスクの中庭から。
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エジプシャン・バザールです。
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エジプシャン・バザールを散策します。
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別名スパイス・バザールとも呼ばれ、香辛料を中心に食料品も多く扱っています。
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食料品市場はその国の国柄や地域性が顕著に出るのでとても興味深いです。
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噴水とアヤ・ソフィア。
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薔薇とアヤ・ソフィア。
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ブルー・モスクの愛称で親しまれているこのモスクの本名はスルタン・アフメッド・モスクです。ブルー・モスクの愛称の由来は内部にふんだんに使用されたイズミック・タイルが光の加減で屋内を青味を加えるからです。
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このモスクの特徴として6本のミナレットを持つと言う事です。これは世界的にも珍しい事です。これは建設発注時に、「黄金(altin)のミナレット」と発注たものを「6本(alti)のミナレット」と建築家が聞き間違えた為と言われます。
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今回は前回より広角に強いカメラを入手出来たので、やっと中庭からモスク全体を撮れる様になりました。当時はスマホでは全然ダメ、コンデジも成長過程、そんな時代でした。
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ゲートからブルー・モスクがチラリズム。
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これは何処の神殿から持ち去ったものでしょうか?トルコと言いヨーロッパ勢と言い、みんなエジプトの遺跡は大好きですね。
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街角からボスフォラス海峡が見えました。
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ドンドルマ屋さん。フェイントが特技です。
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再びグラン・バザールを訪れました。
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トルコ・コーヒーのセットを探しています。カップと1~2杯用の湯沸かしがセットになったものです。グラン・バザールでは高過ぎるので買いませんが、バリエーションと相場を調査します。
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珈琲はエチオピアで産まれ、紅海を渡りイエメンのモカから中東に広がりました。モカ・珈琲は有名ですね。アラブでは香辛料を加え、王族の医薬用の飲料として飲まれていましたが、オスマン朝時代は庶民にも飲まれる様になりました。これがトルコ・珈琲です。
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トルコ・珈琲は粉を沸かせて小さなカップに注ぎ、上澄みを頂く、原始的で濃厚な味わいに特徴があります。ロクムと呼ばれる非常に甘いお菓子が添えられる事も多いです。只本家トルコではチャイの方が人気がある様です。バルカン半島のムスリムの方が多くトルコ珈琲嗜んでいた気がしました。
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そんな珈琲がヨーロッパに伝わったのは、オスマン軍のウイーン包囲がきっかけです。オーストリアのウイーンがカフェの発祥と言われるのもその為です。その後ヨーロッパで珈琲はドリップ式やエスプレッソ等様々な楽しみ方が生まれました。
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スレイマニエ・モスク脇の職人街で直でトルコ・珈琲の器セットを買いました。職人のおじさんです。
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此方が職人さんの作品です。珈琲粉とロクムも買いました。ちっちゃな湯沸かしはすぐにお湯を沸かしたい短気な私にはピッタリの逸品でした。
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スレイマニエ・モスクを見上げました。
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スレイマニエ・モスクのドームを見上げました。
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スレイマニエ・モスク内部です。
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スレイマニエ・モスクの丘から眺めたガラタ塔。
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ガラタ橋も見えました。
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金角湾沿いに降りてきました。
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賑やかなバザールに紛れ。
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エジプシャン・バザールを通り過ぎ。
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エミノニュに戻ってきました。そろそろトランジットの時間も、今日一日も終わります。旅の最期にエミノニュ名物を頂きましょう。
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エミノニュ名物鯖サンド屋さんの船。
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勿論頂きます。
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師匠が技を伝授しているのかな?
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夕陽を受けるイエニ・モスク。
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金角湾が字の如く黄金色に輝いています。
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イスタンブールに蕩ける様に夕陽が沈みます。
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イスタンブールに陽が沈みます。今回も良い旅になりました。
最後までご覧になってくださり、ありがとうございました。
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