2022/04/09 - 2022/04/09
916位(同エリア3089件中)
たれたびさん
成田空港周辺を1日お散歩してきました。
ひこーき好きとして一度行ってみたかった航空科学博物館、成田空港温泉空の湯、初代成田空港駅、そして第2ターミナルをのんびりめぐったらあっという間に1日が過ぎてしまいました。
お供は小2坊主(卵アレ持ち)と、いつものカビゴンさんではなくて、たれぱんださんがついてきます
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川崎の自宅から2時間ほどかけて(遠いっ!)成田空港に到着。東京駅から乗ったバスは7割くらいの乗車率でしたが、実際にターミナルに着くと、やはり人がいない。ここなら大勢で鬼ごっこをしてもあまり迷惑はかからないかな、となぜか場違いかつ不謹慎な想像を(^_^)
成田空港第2ターミナル 空港
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1階のバスターミナルから成田駅行きのバスに乗車。これがまぁ、今ではなかなか見かけないボロ、、、おっと、レトロなバス。坊主も「古いねー」と驚いてました。その分、エンジン音もワイルドでこれはこれで趣があります。
ちなみに空港から航空科学博物館までは土日は1時間に2本程度バスが出ているのでアクセスは良好です。平日は少なめなので要注意 -
2タミから15分ほどでとうちゃくー
航空系の博物館らしくエントランスはランウェイのデザイン。
34=340度=北北西方向に向かって進入せよ、でち航空科学博物館 美術館・博物館
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入館料700円(小学生200円。大人も含めてお安い!)を払って入館します。
入ると大きなボーイング747(ジャンボ)がお出迎えです -
初期の747で使われたジェットエンジン(JT9D)。人の背たけより大きな(2.2m)ファンでたくさん空気を吸い込み後ろに吐き出すことで推進力を得ます。高温なので鳥が吸い込まれると焼き鳥に、たれぱんだが吸い込まれるとたれぱんだ焼きに((((;゚Д゚)))))))
いまどきだとこの倍近いサイズのエンジンも売られているそうで、技術の結晶だなと -
ジャンボ実物の輪切り。機首部分の2階建てになっているところ。こうやって見るとかなり大きい。空港で見ると、空港自体が広いせいかそこまで大きく感じませんが、室内で目の当たりにすると大きさを実感できます
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さて移動して屋外へ。オプショナルのボーイング747ツアーが空いていたので申し込み。こちらはセクション41という機首部分の実物展示の中に入り、いろいろ解説してもらうものです。ひとり500円支払って中に入ります。これがなかなか秀逸でした
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機体内部。旧ノースウエスト航空で活躍した機体だった747-200型。747クラシックと言われる747シリーズ初期の機体で1980年に初飛行。シンガポール航空やノースウエスト航空で2006年まで活躍した機材だそうです。説明用に内部の構造材がむき出しになっています。スマートに見える航空機も、一皮むけば結構無骨なつくりでちょっと新鮮でした
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天井裏。これだけ見ると町工場の天井と見まがう感じです(笑)。画像中央を上下に走るケーブルは尾翼を操る油圧式コントロールケーブル。切れたらあかんやつ。
フェイルセーフの思想で4本走ってますが、御巣鷹山の事故で全部切れたのは多分これ。パッと見は案外普通のケーブルが無造作に通されているように見えました(もちろんそんなことはない)。
現代のヒコーキは、油圧ケーブルで直接押し引きするのではなく、各翼に設置されたモーター等を電線を介して操作するので、このケーブルはあまり無いそうです -
コックピットも見せてもらえます。70年代設計の旧型機だけあって、アナログ計器がてんこ盛り。計器萌えな方には天国のような操縦席でした
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真ん中の丸型計器はエンジン関連。下は航法、無線関係の操作盤。現代のひこーきは液晶画面で必要な情報を必要なときにコンピュータが表示する仕様になりましたが、多数の計器を一瞥して、サッと判断する昔のパイロットもすごいなと思います。
ちなみに説明してくれたボランティアのおいさん(元整備士さん)曰く、今のひこーきは電気がないと画面真っ暗で何も説明できないから、こういう場では計器がたくさんある旧型機のほうが説明しやすいねぇ、と。
なるほど(^^) -
航空機関士席。747は4発機なだけにたくさんの計器があります。人間工学的な配慮として、各計器の指針が正常値なときは左側進行方向を指すように作られているそうです。
今はコンピュータに取って代わられましたが、機関士さんが計器や音からエンジンの息吹を感じていた時代も素敵だなと思います -
操縦席から、パチリ。機長アナウンスとかやってみたくなりました。
たくさんある計器のせいか中央の計器盤の背が高く、前方視界は思ったより良くなくて、操縦は少し大変だったのかなと思います -
館内には管制卓もありました。ちょっとレトロですが、スイッチやら景気があると萌えてしまうのはなぜでしょう(^-^)/
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建物3階の展望エリアからはA滑走路が眺められます。ちょうど日本貨物航空の747-8が離陸するところでした。APS-Cの250mm望遠で撮るとこのくらいに写ります
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轟音とともにテイクオフ!
最近では少なくなった4発機の離陸は大迫力でした。
さえぎる物が少ないのでひこーき見物には良い場所ですが、コロナ禍のせいで離陸機が少ない。長いときは20分くらい間隔が空いている気がします。はやく絶え間なく行き交う姿をみたいものです -
ANAさんのフライングホヌ3号機「ラー」。納品された時にはコロナ禍まっただなかで活躍の場はお預け中。フライングホヌ3姉妹で唯一お仕事場のハワイに行けていない機体です。4月になり、ツアー販売再開のニュースもちらほら出始めたので、オレンジのカメさんがハワイの空を舞う日が楽しみです
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ちなみにひとつ上の4階にあるレストラン。ひこーきの離着陸を眺めながらのランチですが、ややメニューにバリエーションが少なく、見た目もややレトロ感が…。お昼どきでしたが並ぶほどてはないと判断して撤収。なお、アレルギー表示はありました
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屋外展示としてかつて活躍したひこーきが飾られています。こちらは戦後初の国産旅客機YS-11。私が初めて乗ったのが多分これ。当時住んでいた旭川から父母と一緒に帰省するときに使ってました。プロペラ機なので羽田まで3時間くらい。乗る前に荷物ごと大きな体重計で重量チェックされたことを思い出します。そのうちジェット化されましたけど。
室内見学はコロナ禍で中止でした(残念)。 -
あ、密航者はっけーん
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ロールス・ロイスのエンブレムが誇らしげに輝くエンジン。
初飛行から60年経ちますが、今でも少数機が自衛隊で活躍しています。戦後初めての開発となったYS11は、すべて手探りでどう作ったら良いかわからず、結果として必要レベルをはるかに超えて頑丈に作られたというエピソードを思い出します -
屋外にはその他にも昔活躍したひこーき(官公庁の機体や新聞社の社用機など)が並べられています。ちなみに屋外展示エリアへの立ち入りは無料でした
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防災ヘリも静かに翼を休めています。「東京消防庁」の書体がレトロ。
3時間近く、航空科学博物館をのんびりと堪能しました。写真は省略しましたが、機体のほかにも成田空港の紹介など色んなジャンルを扱っていてひこーき好きにも楽しめる展示でした。ただ展示に少し古さが出てきてるので、入場料を倍くらい(といっても1400円)にして、展示を今風に充実させても良い気がします。レストランも場所はいいのだからもっと機内食っぽくしたり、地産地消を打ち出せばもっと売れそうかと -
航空科学博物館を堪能したあとは、昼食休憩を兼ね、バスで5分ほどの成田空港温泉「空の湯」さんへ。空港フェンスすくそばにあるまさに成田空港の湯です。実際第2・第3ターミナルビルから送迎バスが出ており、トランジットのついでに日帰り温泉ができてしまいます(^_^)
成田空港温泉 空の湯 宿・ホテル
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温泉は茶褐色の薄めな濁り湯。露天風呂は結構広くてくつろげます。そして離陸するひこーきも見える、なかなか希少な日帰り温泉です。
ひとっ風呂浴びたら遅めの昼ごはん。卵アレの坊主向けメニューです(ポテトのマヨネーズは回避)。Wポテトが310円でこの大盛り。お腹いっぱいになりました(^_^) -
その後休憩室でくつろぐ坊主。
まずまずゆったりしたスペースでした。カプセルホテルも完備されており、早朝便の前泊にも使えます -
空の湯外観。かなり大きな建物で、温泉施設のほかにサイクリングターミナルなども併設されています(どこに行くのだ?)
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3時間ほど「空の湯」でゴロゴロしてから出発。成田空港に戻るのですが、あえて送迎バスを使わず、徒歩5分弱の芝山鉄道芝山千代田駅へ
芝山千代田駅 駅
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芝山鉄道は営業路線はひと駅(東成田ー柴山千代田)という日本一短い私鉄というのがウリだそうで。一番短いと言っても京成線に直通して上野まで行く便も出ているので、あまり短いという印象はありませんが
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そして、一駅先の東成田駅で下車。実は一度ここに来てみたかった
東成田駅 駅
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電車は40分に1本、人気のないひっそりした駅としては不釣り合いの大きなホーム。そして向かい側(左)にも真っ暗なホームがもう1本。これはいかに?
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向かいのホームには、あれ、成田空港??の案内板が
そう、ここは初代の成田空港駅。1991年に開設された現成田空港駅ができるまでは、ここが成田空港駅でした。当時の事情で旅客ターミナルから少し離れて建設されたため、ここから連絡バスに乗り換ええるのですが、乗り換えの不便さやその後の情勢の変化もあり空港直結の現駅に移転。その後廃駅に…はならず、東成田駅と改名し、整備部門など空港で働く方が主に利用する駅として存続しています。
そして、使用していないホームはそのまま残されています。下のWelcome to Japanのサインボードも往時のまま -
広ーいコンコース。さすがは元・日本の玄関口。ただ現在はガランとして、古くて広いだけ。京成電鉄さんも改装する気はないらしく、オンボロ感が強いです(それはそれで味わい深いですが)
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移転して広すぎるようになった部分は改装されず、備品を積み上げ、簡単に囲っただけで30年の歳月が流れました。当時の遺構がそのまま残って、今となると逆に価値がでてきているような(^_^;)
積み上げてあるベンチのデザインとか、“スカイライナー“のフォントとか当時を感じさせます -
駅ナカのコーヒーショップ「エクレール」跡。30年という歳月はあまり感じさせません。ちょっと手を入れれば再開できそう。エクレールのフォントに少し歴史を感じます
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柱のポスターは、今は無きあの会社でした。レーシングチーム作ったりCMバンバン流してブイブイいわせてた時代ですね。
閉鎖部分の写真はフェンス越しに撮影したものです。たまーに京成電鉄主催の内部探訪ツアーも行われている様子 -
大きなレリーフ「曲水の宴」。外国人旅行者をお迎えするなんともジャパネスクなレリーフです。これはどこかに目につく場所に移設しても良いのでは
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地上に上がるとこんな感じ。少し前まで成田空港入域には検問があったため、検問所跡と一体化した形で残っています
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再び地下に戻り、成田空港に向かいます。実は東成田駅からは全長500mの地下通路で空港第2ターミナルに通じており、徒歩移動が可能となっています。電車で行く場合は、いったん成田駅まで行って乗り換えなので、このルートが早いかと
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ひたすら長く、無機質なトンネルが続きます。成田空港という土地柄、山ほど監視カメラが設置されており、治安面は問題なし。
すれ違う人は同好の士的な親子連れが1組だけでした(^_^;) -
歩くこと5分ほどでようやく人里、もとい第2ターミナルビルに戻ってきました。午後になっても相変わらず閑散としています
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ショッピングエリアも空いているお店は2割くらい。飲食店が比較的開いていますが、全体的には開店休業の状態です。”明るい廃墟”とは言い過ぎでしょうがそれに近い状態がまだ続いています。賑わいはいつ戻ってくるのでしょうか
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さらに進んで展望フロアへ。こちらはそこそこ人が居ました。しばらくひこーきウオッチングをします
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フライングホヌの1号機「ラニ」が翼を休めていました。エンジンにはカバーらしきものがかけられていて、長期留置中であることをうかがわせます。他の国際線機材はときどき国内線でアルバイトしているようですが、オール2階建てで対応空港が限られるA380はそうも行かないのかもしれません
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隣には2号機「カイ」も。これで三姉妹コンプリートです。色だけでなく、カメさんの表情も1機1機異なり「カイ」は笑顔だそうですが、こちらにお尻をむけていて残念、、、
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ハワイといえばこちらも。鮮やかな尾翼のハワイアン航空が夜の出発に備えていました。人流が滞る中、粘り強く成田線を継続していたようで、落ち着いたらぜひ利用したいです
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とはいえ、少しずつ需要も回復しているようで、30分ほどで数本JALさんの出入りがあり、多少動きのあるところも見ることができました
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滑走路が遠い2タミからは離陸機はよく見えません。先ほどの250mm望遠でこれが精一杯。離着陸を見るなら、航空科学博物館かより近くのさくらの山公園がおすすめです
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帰りは成田エクスプレスで新宿へ直行。坊主は総武線の2階建てグリーン車試乗を希望したのですが、今は成田エクスプレスの特急料金が安い。チケットレスで特急料金が半額の860円になっていました(子ども半額・乗車券別・6月末まで)。といってもガラガラでほぼ貸切でしたが
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新宿駅とうちゃくー。神奈川からは少し遠かったですが、ひこーき好きが遠足するにはなかなか楽しいところでした。航空科学博物館から成田駅にバスも出てるので、空の湯ではなく成田山にお参りというのもあるかもしれません。
また国際線がたくさん飛ぶようになったら行ってみようと思います新宿駅 駅
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