2020/09/19 - 2020/09/19
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たれたびさん
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ことの次第はこんな感じ。
「9月4連休前の木曜日から日曜日まで、博多へ出張してきてね。あ、土曜日は仕事なくてお休みだけど、帰宅すると交通費高いからそのまま博多で休んでね」、と業務命令。
なんかCAさんの現地ステイみたいだなと思いつつ、九州でひとり1日放牧かぁ、どこ行こっかなあと考えてたら、おくさんから「だったら九州の皿買っておいで」と業務指示(^-^)。それは楽しそうだ、九州は焼き物王国だしな。というわけで前から気になっていた波佐見におつかいへ。
有田や伊万里、唐津などくらべ、焼き物の里としては少し地味な印象の波佐見ですが、行ってみると落ち着いた山あいの里で素敵な焼き物がたくさん作られていました(写真は江戸時代に活躍した世界2位の登り窯跡です)。
出張ですが、いつも通りお目付役に旅好きなカビゴンさんたちがついて来ます
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
[木曜日]
やってきました。羽田空港。今年初ひこーきです。
私も、お目付役のこいつらもワクワクしてます(^_^)羽田空港 第1旅客ターミナル 空港
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福岡に向かってテイクオフ。
今回はJALさんが国内線に昨年投入したばかりの新鋭機ボーイング787に搭乗。窓が大きくて眺めがよいのが特長です -
全席モニターつき。動画からから電子書籍まで多彩なコンテンツがありました。こちらは現在の飛行データを表示中。なんたかカッコいいじぇ
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ひさしぶりのひこーき。空の青さがとても印象に残るフライトでした
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[土曜日]
福岡に着いた日と翌日はお仕事して、今日は3日め。
おやすみの日だけど6時前に早起きしてホテルを出発東急ステイ博多 宿・ホテル
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4連休の初日といっても、朝6時の博多駅は人影もまばら。九州新幹線「つばめ」にのってしゅっぱーつ
博多駅 駅
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今回はJR九州さんの「みんなの九州きっぷ」を利用。土日など連続する休日2日間にJR九州が乗り放題。北部九州版(豊肥本線より北側)が5000円、全九州版が10000円で、九州新幹線をはじめ特急も乗り放題というかなり太っ腹な切符です。今年12月まで発売延長が決まったので、九州に行かれる方はぜひ!
https://www.jrkyushu.co.jp/train/minnnanokyushu/
(3日前までに予約購入が必要) -
朝焼けだじぇ。旅はなんだかワクワクするな
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九州新幹線、1駅めの新鳥栖でおります。
「とーちゃん、もう降りちゃうのか?」新鳥栖駅 駅
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新鳥栖駅で長崎行き「かもめ3号」に乗車。
かもめも博多発なので最初からこれに乗ってきても良かったのですが、出張の荷物を新鳥栖駅のロッカーに預けたくて、あえて新幹線を利用しました。
驚いたのは特急列車にぞろぞろ通学の高校生が乗ってきたこと。近距離の特急料金が安いからなのかもしれません(300円~)。新鳥栖から10人くらい乗って、みんな佐賀駅で降りて行きました -
秋空の下、美しい田園風景のなか、列車は佐賀平野を快走。この風景を眺めるだけでも早起きしたかいがあるものです
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途中、肥前山口駅を過ぎると目の前には有明海
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ダイヤに合わせるためか、サービスなのか、一番景色の良いところですごくゆっくり走ってくれて、美しい風景を楽しめました
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新鳥栖から1時間半弱で諫早駅に到着。ここで大村線に乗り換え。なんかピカピカした派手顔のヤツが来たな!
諫早駅 駅
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なんでもこの3月に投入された新車だそうで、外も中もピカピカ。もちろんエコな車両で、「やさしくてちからもち(Yasashikute Chikaramochi)」がコンセプトのYC1系と名乗っておられました(実話です)
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列車は大村湾に沿って進みます。先ほど以上に海のそばを走るので、絶景の連続です
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なあなあ本当に来てよかったなあ。
そうだじぇ。
カビゴンさんたちも上機嫌 -
40分ほどの汽車旅は途中の川棚駅で終了。駅前のバスセンターから波佐見方面行きの西肥バスに乗ります。
川棚駅到着とバス発車まで2分しかなく、しかもその後は2時間後。テレ東のバス旅番組みたいなハラハラドキドキな乗り継ぎでしたが、なんとか乗り継げました川棚駅 駅
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川沿いの道をバスは進みます。
公共交通機関で波佐見に入るには、大村線川棚駅から西肥バスで入るか、佐世保線有田駅から乗合タクシーの2択。博多からは有田回りが近くて早いですがタクシーは10時台からの運行なので、朝に行くなら川棚回りのみになります。
ちなみに西肥バスといえば名曲「シルバーブルー」。高校の修学旅行で合唱したのが忘れらんない(笑)。♪「あの丘越えて、里越えて、届けてくれる夢のバス。シルバーブルー」(^ ^) -
バスに揺られて30分で目的地、やきもの公園に到着。
そうか、英語だとセラミックスパークなんだなやきもの公園 公園・植物園
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やきもの公園のメインは、この陶芸の館。波佐見焼の即売所はもちろん、町の観光案内所としての機能を持っています
陶芸の館 美術館・博物館
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中に入ると波佐見町にある各窯のウツワが勢ぞろい。主だった窯のものは揃ってるので、時間がなければここに寄るだけで十分に買い物できます
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おしゃれなディスプレイもありました。
波佐見焼、有田や唐津と比べると知名度は低いですが、ふだん使いのお皿として至るところで流通しています。統計によると日本の食器の1割以上は占めてるとか(以前は有田と波佐見をまとめて有田焼と名乗っていた時代もあったそう) -
でもとりあえずお皿は買いません。ここに来た目的は、波佐見町内をめぐる自転車の貸し出し。4時間500円で借り出しました。アシストタイプなので多少のアップダウンも平気なはず
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町の中心部から山側に向けてペダルを漕ぎます
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途中休憩。小さな滝に癒やされるじぇ。水が豊かな里山という感じがします
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ペダルを漕ぐこと15分。最初の目的地に到着!
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鬼木の棚田です。
日本の棚田100選にも選ばれている棚田で、大変美しい風景が目の前に広がりました鬼木棚田(日本の棚田百選) 自然・景勝地
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まだ青々としてますが、あと少しで実りの秋。黄金色に染まるところを見てみたいです。
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彼岸花もたくさん咲いていました。今年はたいへんな猛暑でしたが、季節は少しずつ進んでいます
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鬼木の棚田でたっぷり休憩し、向かうは一番の目的地、中尾山
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まずは一番奥の交流館へ。ここもやきもの公園と同じで、観光案内所兼直売所になっています。まずはここからお邪魔するじぇ
陶芸の里 中尾山交流館 美術館・博物館
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お皿を眺めているとお店番をしていた上品なおばさまが土地のことを教えてくれました
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もともと波佐見焼は町中心部の方で盛んだったのですが、陶工の人たちがより良い土の取れる中尾山へと移住してきて、江戸時代には庶民の器の一大産地として大変栄えたそうです
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中尾山には大きな登り窯がいくつもあり、(写真では見づらいですが)大正時代に作られた石炭窯の煙突が7本くらい現存しています。今はガス釜などにとってかわられて使っていないですが、往時をしのんで残されているそうです。ちなみに江戸時代に作られた登窯跡は今でも世界1位から3位まで中尾山にあるそうで、その規模の大きさが伺われます
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そんな中尾山も今は過疎化が進み、小学生は6名しかいないとか。それでも波佐見焼の窯元が集まるエリアとして、観光客は増えているそうです
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こちらは往時の煙突の一本。存在感すごい
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交流館を後に、おばさまお勧めかつセール中と聞いた窯元「一真窯」さんへ。陶房の向かいにあるギャラリー「とっとっと」にお邪魔します。
「とっとっと」は九州の方言で、「あなたのために取っておいた」という意味一真窯 専門店
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民家を改装したギャラリーには素敵なお皿がたくさん
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多種のカンナを使った手彫りが一真窯さんの特徴だそうで、左側のそば猪口のような白い器が主力製品だそうです
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この青は素敵でした。お買い上げ決定!
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もう1軒お訪ねしたのは、陶房 青 さん
(写真を撮りわすれたのでHPから拝借) -
こちらも中尾山では大きな陶房さんのようで、いろいろな器がディスプレイされていました。特に子ども向けの食器が多数揃っていました
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食べて楽しそうな器がいっぱい。こういったちゃんとした食器で食べることも食育の観点からも良いのかなと思います
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我が家のお姉ちゃんと坊主にもお土産を買いました。一見洋皿のようなデザインは、ドイツ人の陶芸家さんの手によるものだそうです。波佐見焼が好きで、青さんで働いたあと、今は独立した窯を開かれた方のものだとのこと
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結構荷物が増えてきたので、買い物は終わりにして中尾山を少し歩きます
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交流館のおばさまに教えてもらった世界2位の登窯跡にやってきました。
中尾上登窯跡。江戸時代にできたざっくり160m、33室の窯室を備える登窯だそうです。同じく中尾山にある世界1位の大新窯とあわせて磁器を大量生産し、国内はもとより長崎の出島を通じて広く海外に輸出されたそうです -
山の斜面に沿って、一番奥まで登窯が続きます。江戸時代にこれほどのスケールの登り窯が2つも3つもあるって、どれほど栄えていたのでしょう。
今は文化財として整備されつつありますが、ここ数年熊本地震や相次ぐ水害など九州全体で自然災害が続いたため、少し先送りになっているそうです。早く落ち着くと良いのですが -
振り返って街を見下ろすの図。
今夜はぼんぼりを灯して(左下の白い袋のようなもの)ライトアップするそうで、見てみたい気もしました。よく見ると登り窯に煙突も見えます -
かれこれ2時間以上滞在して、中尾山を後にします。買ったお皿がいっぱいで、自転車でそろりそろり進みます(自転車は楽しかったけど荷物を積めないデメリットが予想外(^_^;))。
ちなみに橋の欄干も波佐見焼です -
山を降りてもう1軒だけ陶房をまわります。波佐見を代表すると言えば白山陶器。今回の波佐見行きは、白山陶器さんのお皿が我が家にあったために決まったようなものなので、ぜひ訪ねたいと思っていました
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中は撮影禁止だったので写真はなしで。
本社ならではの特典で全品3割引です。主力ラインのブルームや使いやすいCOMMOなど含めて3割引。白山陶器ファンにはたまりません -
お土産に夫婦どんぶり?をお買い上げ。廃番商品みたいですが、シンプルさが気に入ってお買い上げ。後先あまり考えずに買ったので、自転車移動がそろりそろりからヨタヨタに(^_^;)
ちなみに白山陶器さんは東京・青山にもショールームがあります
http://www.hakusan-shop.com/shops.html -
自転車の返却時間がもうすぐなので、町中に戻ります。やきもの公園からほど近い、西の原にやってきました。ココは廃業した製陶所をリノベした複合商業施設で、多くの人で賑わっていました
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とーちゃん腹減ったな。ってもう1時すぎてるじゃないか。ご飯食べようじぇー(>_<)、というわけで空いていたカフェに飛び込みます
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お昼ごはんだじぇー。近くの棚田で作られたお米のおにぎりと、同じく地元のお味噌で作ったお味噌汁のセット。お皿はもちろん波佐見焼。まさに地産地消だじぇ
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外国の方向けランチのご案内。これはたいへん分かりやすいじぇ。でも今は日本人しかいないな。早く世界中の人たちが自由に行き来できる時代になるといいな
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西の原で扱われてるのは、若手デザイナーのものが多いようで、シュッとしたデザインの器がたくさん
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靴下?スプーン??
(これ買ってくれば良かった) -
施設は旧製陶所の施設を生かした販売所や
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ジェラート屋さんもありました。
分かってるじぇ、昼メシ食ったばかりだからデザートはお預けだろ -
西の原を少々ホロホロしたら、やきもの公園に戻って自転車を返却。次の移動まで、公園内を散策して時間をつぶします。公園内には古今東西の焼きものの窯が展示されていました
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恐る恐るのぞき込むちびカビちゃん。
さて、そろそろ波佐見を後に有田に向かう時間だよ -
今から向かう有田町は10kmも離れてない隣町ですが、佐賀への県境超えになるせいか、バス便がありません。3年前から開始された乗合タクシーが唯一の交通手段。有田駅前からやきもの公園を経由して中尾山の間が乗り放題で1日1000円。1時間前の予約が必要ですがうまく使えば便利かも
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15分ほどで佐世保線有田駅に到着
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本当は有田でも焼き物巡りしたかったのですが、荷物も多く、かなり動きづらくなってきたので諦めることにしました。写真は駅前の九州陶磁文化館。ここも含めて次の機会に来ることにします
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電車の時間まで駅前さんぽ。こちらは有田の観光案内所。おしゃれなカフェも併設で、街巡りの自転車も貸してくれます
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有田駅に戻ります。ホームの装飾は柿右衛門と豪勢です
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博多行きの特急「みどり」に乗り、新鳥栖へ戻ります(このあと熊本城を見たくて熊本に移動しました)
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以上で波佐見お買い物ツアーは終了です。たくさんお皿買ったじぇ。
もともとは波佐見と有田を1日で回るつもりでしたが、波佐見だけで十分楽しめました。自転車で街の空気感を感じるのも楽しくって、今度来るときは1泊したいです
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