サンティアゴ・デ・コンポステーラ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 歩く歩く歩く2016 フィステラの道2<br /><br /> 日本出発から69日目  オリベイロア - セー<br /><br /> 7月14日(木)明け方気がついたら、近くのベッドで寝ていた筈の足に障がいがある自転車青年が見当たらない。どこに行ったんだろう?青年が昼寝をしていた時にイビキをかくのが分かったが、自分のイビキが大きいのを気にして離れたところに行ったんだろうか?<br /><br /> 別棟にあるキッチンに行ってみると長いすに毛布があったので、こっちに越して寝たようなのが分かる。随分と遠慮深い青年だなー。昨日話したときも日本人みたいな感覚を持っていると感じたけど、スペイン人でここまで気遣いする人を見たことないよ。

歩く歩く歩く2016 フィステラの道2

7いいね!

2016/05/09 - 2016/07/29

295位(同エリア447件中)

旅行記グループ 歩く歩く歩く2016

2

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おく

おくさん

 歩く歩く歩く2016 フィステラの道2

 日本出発から69日目  オリベイロア - セー

 7月14日(木)明け方気がついたら、近くのベッドで寝ていた筈の足に障がいがある自転車青年が見当たらない。どこに行ったんだろう?青年が昼寝をしていた時にイビキをかくのが分かったが、自分のイビキが大きいのを気にして離れたところに行ったんだろうか?

 別棟にあるキッチンに行ってみると長いすに毛布があったので、こっちに越して寝たようなのが分かる。随分と遠慮深い青年だなー。昨日話したときも日本人みたいな感覚を持っていると感じたけど、スペイン人でここまで気遣いする人を見たことないよ。

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
徒歩
航空会社
カタール航空
旅行の手配内容
個別手配

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  •  カステラ2個と持ち歩いているインスタントコーヒーで簡単に朝飯を摂って6時50に出発する。まっくら。今日はさすがに寒いので、長そでフリースを着混む。日本で7月半ばにフリースは幾ら何でも有り得ないが、スペインの朝は夏でも寒いときがあるので防寒着は捨ててはいけない。

     カステラ2個と持ち歩いているインスタントコーヒーで簡単に朝飯を摂って6時50に出発する。まっくら。今日はさすがに寒いので、長そでフリースを着混む。日本で7月半ばにフリースは幾ら何でも有り得ないが、スペインの朝は夏でも寒いときがあるので防寒着は捨ててはいけない。

  •  村を抜けて少し歩くと朝日が上って来たので、その奇麗な朝焼けの様子を撮る。この肌寒さと吹き抜ける風さえも、この抜群の景色に味付けしてくれてるみたいだ。感動がいっぱい。しかし寒い。。。

     村を抜けて少し歩くと朝日が上って来たので、その奇麗な朝焼けの様子を撮る。この肌寒さと吹き抜ける風さえも、この抜群の景色に味付けしてくれてるみたいだ。感動がいっぱい。しかし寒い。。。

  •  昨年間違って歩き続けてしまった分かれ道を横目で見て、眺めの良い山沿いの道を歩く。眼下にはちょっとした渓谷美が見えるし、本当にこのルートは景色が素晴らしい。ワクワクして歩き続ける。

     昨年間違って歩き続けてしまった分かれ道を横目で見て、眺めの良い山沿いの道を歩く。眼下にはちょっとした渓谷美が見えるし、本当にこのルートは景色が素晴らしい。ワクワクして歩き続ける。

  •  昨年も寄ったバル「O Logoso」が現れたので、2度目の朝飯を食べていくことにする。コラカオとトスターダ(トースト)、あえて昨年と注文も同じにしてみる。店の人に昨年もここで朝ごはんを食べたんだよと伝えたら嬉しそうにしてくれた。でも、昨年は男性で今回は女性が切り盛りしていた。

     昨年も寄ったバル「O Logoso」が現れたので、2度目の朝飯を食べていくことにする。コラカオとトスターダ(トースト)、あえて昨年と注文も同じにしてみる。店の人に昨年もここで朝ごはんを食べたんだよと伝えたら嬉しそうにしてくれた。でも、昨年は男性で今回は女性が切り盛りしていた。

  •  店内にある表示を何気に見たところ、ここはアルベルゲもやっていることに気づいた。こじんまりしていてバル以外には見えないが、奥には宿泊スペースがあるようだ。そう言えばアナが泊まりたいと言っていたアルベルゲが「O Logoso」だったことを思い出す。何だここだったんだと日記に書いていた所に突然アナが声を掛けてきたのでビックリする。タイミング良すぎだろう。今頃出発するのかアナは。アスタルエゴ(また後で)の言葉が思い出せてよかった。ロゴソは間口は狭いバルだったが、横に回ると細長い建物だった。これならアルベルゲもやってるのが分かる大きな建物だった。

     店内にある表示を何気に見たところ、ここはアルベルゲもやっていることに気づいた。こじんまりしていてバル以外には見えないが、奥には宿泊スペースがあるようだ。そう言えばアナが泊まりたいと言っていたアルベルゲが「O Logoso」だったことを思い出す。何だここだったんだと日記に書いていた所に突然アナが声を掛けてきたのでビックリする。タイミング良すぎだろう。今頃出発するのかアナは。アスタルエゴ(また後で)の言葉が思い出せてよかった。ロゴソは間口は狭いバルだったが、横に回ると細長い建物だった。これならアルベルゲもやってるのが分かる大きな建物だった。

  •  立派なインフォメーションはもっとずっと先だと思ったが、ロゴソを過ぎると意外と近い所にあった。ここでも記念にスタンプを押して貰う。係りのお姉さんもたまにしかやって来ない巡礼に嬉しそうだ。<br /><br /> ムシアとフィステラへの分岐が現れた。私は今回はムシアには行かないのでフィステラ方面へ歩いて行く。やっぱり両方行く人でも先にフィステラに行く人の方が多いんだろな?私の感覚としたら、ムシアの方が荒涼としていて、ずっと地の果て感が強いので、始めにフィステラに行ってから最後はムシアで締めくくりたい。今回はイギリス人の道を飛び入りさせたのでムシアへは行かないので少しだけ残念。

     立派なインフォメーションはもっとずっと先だと思ったが、ロゴソを過ぎると意外と近い所にあった。ここでも記念にスタンプを押して貰う。係りのお姉さんもたまにしかやって来ない巡礼に嬉しそうだ。

     ムシアとフィステラへの分岐が現れた。私は今回はムシアには行かないのでフィステラ方面へ歩いて行く。やっぱり両方行く人でも先にフィステラに行く人の方が多いんだろな?私の感覚としたら、ムシアの方が荒涼としていて、ずっと地の果て感が強いので、始めにフィステラに行ってから最後はムシアで締めくくりたい。今回はイギリス人の道を飛び入りさせたのでムシアへは行かないので少しだけ残念。

  •  アナから30分遅れて出発したが、1時間で追いついてしまう。やっぱり歩くのが遅いんだな。山の中にあった広場みたいな所でぶらぶらしていたから、もしかしたら昨日みたいに私がやって来るのを待っていたのか?都合よく考え過ぎかな。そのまま一緒に歩き出す。

     アナから30分遅れて出発したが、1時間で追いついてしまう。やっぱり歩くのが遅いんだな。山の中にあった広場みたいな所でぶらぶらしていたから、もしかしたら昨日みたいに私がやって来るのを待っていたのか?都合よく考え過ぎかな。そのまま一緒に歩き出す。

  •  日が昇ってまださほど時間が経っていないので、アナが道に写った長い影を撮るんだとポケットからスマホを出している。色んなアイデアが浮かぶようだ。これは後からメールで送ってくれた。<br /><br /> ずっとスペイン語の学習みたいなことをやって歩き続ける。相変わらず新しい単語は覚えられないがテストはされないので気楽。だから覚えられないんか?<br /><br /> 良い機会だから、前から発音が分からなかったXUNTAの言い方を教えてもらう。エックスンタじゃなくてシュンタだった。スペイン語のアルファベット読みは一風変わっていて難しい。

     日が昇ってまださほど時間が経っていないので、アナが道に写った長い影を撮るんだとポケットからスマホを出している。色んなアイデアが浮かぶようだ。これは後からメールで送ってくれた。

     ずっとスペイン語の学習みたいなことをやって歩き続ける。相変わらず新しい単語は覚えられないがテストはされないので気楽。だから覚えられないんか?

     良い機会だから、前から発音が分からなかったXUNTAの言い方を教えてもらう。エックスンタじゃなくてシュンタだった。スペイン語のアルファベット読みは一風変わっていて難しい。

  •  とうとう前方に海が見え出した。すっごい綺麗な景色に感激。加えて下りの坂もすっごいので足を痛めないように前にスティックを突きながら慎重に降りていく。坂を降り切れば今日の目的の地、セーは目の前だ。どうです、この空と海の青さ加減。やっぱりこのルートは最高です。必ずまた来よう。<br /><br /> セーでは昨年泊めてもらった私営に泊まろうかと思っていたが、アナは別の私営に予約を入れてあるそうだ。来る前に全ての私営アルベルゲに予約を入れてるらしい。昨年のアルベルゲは快適だったのだが、ひとつ難点があって、有料で朝晩の食事を出すのでキッチンが自由に使えないことだった。キッチンはオーナー夫婦が料理を作っていたから。しかしベッドやシャワールームは完璧だった。アナが予約した方はどうかな?

     とうとう前方に海が見え出した。すっごい綺麗な景色に感激。加えて下りの坂もすっごいので足を痛めないように前にスティックを突きながら慎重に降りていく。坂を降り切れば今日の目的の地、セーは目の前だ。どうです、この空と海の青さ加減。やっぱりこのルートは最高です。必ずまた来よう。

     セーでは昨年泊めてもらった私営に泊まろうかと思っていたが、アナは別の私営に予約を入れてあるそうだ。来る前に全ての私営アルベルゲに予約を入れてるらしい。昨年のアルベルゲは快適だったのだが、ひとつ難点があって、有料で朝晩の食事を出すのでキッチンが自由に使えないことだった。キッチンはオーナー夫婦が料理を作っていたから。しかしベッドやシャワールームは完璧だった。アナが予約した方はどうかな?

  •  11:40、アナの予約したアルベルゲは町の入り口にあった。どうせ安い公営はないことだし、ちょっと中を見せてもらおう。キッチン兼食堂スペースは完璧だしベッドも広々と置かれている。ここに決めた。仲良くなったアナが居るのが一番の理由だけどね。12ユーロ、予約がいくつかあるそうだが下段ベッドをゲットできる。<br /><br /> スーパーへ行ってトマト3、西瓜、ヨーグルト4、缶ジュース2、トロピカル缶詰、1リットルビール、生ハム、チーズ、カット野菜で10.82ユーロ。GADISはレジ袋が無料なのがいい。今日は山ほど買ってレジ袋が2袋になってしまった。

     11:40、アナの予約したアルベルゲは町の入り口にあった。どうせ安い公営はないことだし、ちょっと中を見せてもらおう。キッチン兼食堂スペースは完璧だしベッドも広々と置かれている。ここに決めた。仲良くなったアナが居るのが一番の理由だけどね。12ユーロ、予約がいくつかあるそうだが下段ベッドをゲットできる。

     スーパーへ行ってトマト3、西瓜、ヨーグルト4、缶ジュース2、トロピカル缶詰、1リットルビール、生ハム、チーズ、カット野菜で10.82ユーロ。GADISはレジ袋が無料なのがいい。今日は山ほど買ってレジ袋が2袋になってしまった。

  •  シャワー、洗濯して干し終わったら食堂で一人宴会。生ハムが少し硬くて外れだ。飲み終わったところにアナ登場。相変わらず何を言っているのか分からないスペイン語を連発しているが、ラテンのボディーアクションと豊かな表情がとても楽しい。泳ぎに行きたいらしく、既にビキニを下に着ているとめくって見せている。海に行こうと誘っているので着いていく。ヨーロッパの恋愛映画ってこんな感じじゃなかったか?(飛躍しすぎ)<br /><br /> 砂浜に下りていくと、さっさと水着になった。私も男なんだけど、そんなことは気にする風でもないようだ。何ともあっけらかんとしている。自分のスマホを渡してさかんに自分を撮らせる。カメラを向けると、ちょっと待ってと言って、フッと大きく息を吐きながらお腹をへっこませておどけている。本当に天真爛漫を絵に描いたような人だ。<br /><br /> 海の中に入って行ったが、思いのほか水が冷たかったので膝までしか入らないから泳ぐどころではないようだ。サンオイルを塗っているので、肌を焼くのも目的らしい。スポーツウーマンで、サーフィン、ボディーボード、クンフー、空手、テニスをやってたそうだ。サーフィンはボードが顔に当たって負傷してからはやってないとのこと。めちゃくちゃ元気な人なので、どのスポーツでもハイテンションで大騒ぎしながらやってたのが容易に想像できる。

     シャワー、洗濯して干し終わったら食堂で一人宴会。生ハムが少し硬くて外れだ。飲み終わったところにアナ登場。相変わらず何を言っているのか分からないスペイン語を連発しているが、ラテンのボディーアクションと豊かな表情がとても楽しい。泳ぎに行きたいらしく、既にビキニを下に着ているとめくって見せている。海に行こうと誘っているので着いていく。ヨーロッパの恋愛映画ってこんな感じじゃなかったか?(飛躍しすぎ)

     砂浜に下りていくと、さっさと水着になった。私も男なんだけど、そんなことは気にする風でもないようだ。何ともあっけらかんとしている。自分のスマホを渡してさかんに自分を撮らせる。カメラを向けると、ちょっと待ってと言って、フッと大きく息を吐きながらお腹をへっこませておどけている。本当に天真爛漫を絵に描いたような人だ。

     海の中に入って行ったが、思いのほか水が冷たかったので膝までしか入らないから泳ぐどころではないようだ。サンオイルを塗っているので、肌を焼くのも目的らしい。スポーツウーマンで、サーフィン、ボディーボード、クンフー、空手、テニスをやってたそうだ。サーフィンはボードが顔に当たって負傷してからはやってないとのこと。めちゃくちゃ元気な人なので、どのスポーツでもハイテンションで大騒ぎしながらやってたのが容易に想像できる。

  •  私を波間に立たせたり、近くのボートの上に乗れと言い出したりして写真を撮ってくれる。撮るのは好きなくせして自分が撮られるのは恥ずかしい。アナみたいに決めポーズなんて絶対にとれない。

     私を波間に立たせたり、近くのボートの上に乗れと言い出したりして写真を撮ってくれる。撮るのは好きなくせして自分が撮られるのは恥ずかしい。アナみたいに決めポーズなんて絶対にとれない。

  •  近くの岸壁を見たらムール貝らしき物がびっしりとくっついていた。その数何万個!?こんだけ集中しているときもい。誰も取らないのだろうか?それとも漁業権でもあるのか?<br /><br /> 大きな魚の群れがすぐ目の前までやってくるし、何とものんびりした海岸だ。こ1時間ほど浜でプラプラ遊んでアルベルゲに帰るが、アナは砂が付いた足を洗いもせずにベッドに寝転がってスマホをいじくりだした。やはり畳で生活する日本人とは根本的に違うようだ。<br /><br /> 日本人の女の子登場。彼女はCさんで、フランス人の道を歩き終えてからこっちに来たそうだ。フィステラでスマホが壊れたのでセーに直しに来たと言っている。確かにフィステラよりセーの方が倍以上大きな町だから色々便利な店があるのだろう。でも、幸運にも来る途中のバス内で直ったとか。まぁ電子機器なので時間をおいたら復活することはあるのだろう。<br /><br /> ここのアルベルゲが良かったので、再度泊まりに来たそうだ。無骨なおじさんがオスピタレロだが、見た目よりずっと細やかな心配りをするらしい。寡黙なおじさんだが、言われてみるとアチコチまめに掃除をしていたり、シャワールームの壁に付いた水滴まで奇麗に拭き取っているのを見ると確かにその通りのようだ。大雑把なスペイン人には珍しいタイプかも。ベッドは私の上段になった。もうそこしか空いてないし。(Cさんからは名前顔出しとも了解を頂いてますがやっぱり伏せておきます)<br /><br /> 夕飯はCさんがサラダを作ってくれると言うので残りの野菜とトマト1個にパンを提供する。ビールが大好きだと言うので、手持ちの缶だけじゃ足りないなとスーパーに再度買出しに行ってくる。<br /><br /> Cさんに教わったもう1軒のスーパーへ行ってみたところ、ここには冷えた1リットルビールが売られていた。70%OFFと言うリオハワインもあったので、これもゲット。大きなバゲットも1本買って3ユーロとは嘘みたいな値段だった。これ本当かな、レジ打ちを間違えてないか?リオハワインは偶然にも昼間アナとワインの話をしていたときに、「ワインはリオハだ」みたいなことを言っていたので面目躍如か。安かったけど。

     近くの岸壁を見たらムール貝らしき物がびっしりとくっついていた。その数何万個!?こんだけ集中しているときもい。誰も取らないのだろうか?それとも漁業権でもあるのか?

     大きな魚の群れがすぐ目の前までやってくるし、何とものんびりした海岸だ。こ1時間ほど浜でプラプラ遊んでアルベルゲに帰るが、アナは砂が付いた足を洗いもせずにベッドに寝転がってスマホをいじくりだした。やはり畳で生活する日本人とは根本的に違うようだ。

     日本人の女の子登場。彼女はCさんで、フランス人の道を歩き終えてからこっちに来たそうだ。フィステラでスマホが壊れたのでセーに直しに来たと言っている。確かにフィステラよりセーの方が倍以上大きな町だから色々便利な店があるのだろう。でも、幸運にも来る途中のバス内で直ったとか。まぁ電子機器なので時間をおいたら復活することはあるのだろう。

     ここのアルベルゲが良かったので、再度泊まりに来たそうだ。無骨なおじさんがオスピタレロだが、見た目よりずっと細やかな心配りをするらしい。寡黙なおじさんだが、言われてみるとアチコチまめに掃除をしていたり、シャワールームの壁に付いた水滴まで奇麗に拭き取っているのを見ると確かにその通りのようだ。大雑把なスペイン人には珍しいタイプかも。ベッドは私の上段になった。もうそこしか空いてないし。(Cさんからは名前顔出しとも了解を頂いてますがやっぱり伏せておきます)

     夕飯はCさんがサラダを作ってくれると言うので残りの野菜とトマト1個にパンを提供する。ビールが大好きだと言うので、手持ちの缶だけじゃ足りないなとスーパーに再度買出しに行ってくる。

     Cさんに教わったもう1軒のスーパーへ行ってみたところ、ここには冷えた1リットルビールが売られていた。70%OFFと言うリオハワインもあったので、これもゲット。大きなバゲットも1本買って3ユーロとは嘘みたいな値段だった。これ本当かな、レジ打ちを間違えてないか?リオハワインは偶然にも昼間アナとワインの話をしていたときに、「ワインはリオハだ」みたいなことを言っていたので面目躍如か。安かったけど。

  •  Cさんと一緒に夕飯を食べる。やっぱり女性が作るサラダは1枚も2枚も上手(うわて)だった。私のは袋から皿に撒けるだけだし。グラスもちゃんとあってありがたい。私は缶ビールもグラスで飲みたがる口なので、ガラスのコップがあるなしは結構重要だ。湯のみ茶碗だって缶から直接飲むよりずっとマシだ。二人で缶ビールと1リットルビールをぐびぐび飲みあう。Cさんは日本から持ってきた貴重なインスタントみそ汁も飲ませてくれた。私にとっては2カ月ぶりの日本食か。<br /><br /> やっぱり私が予定していた私営アルベルゲよりこっちの方がキッチンも食堂もポイントがずっと高かった。更にいいことは、ベッドは満員御礼なのに食堂を使う人がいないことだった。港町なので、みんな美味しい魚介類を食べに出たのだろうか。広い食堂を二人で占有し、誰に遠慮することなく楽しく日本語で喋りあう。<br /><br /> メガネを外したCさんは美人に変身していた。メガネの有るなしでこれだけ変わる人も珍しい気がする。「メガネ外すと美人ですね!」と言ったら、「はい~」と言う返事が返ってきたので自覚があるらしい。サラダとパンの他に、昼間バルで食べた残りをテイクアウトしてきたと言うパエージャもあった。スペインで数回だけパエージャを食べたことがあるが、これは本当に美味かった。冷えててこれなら出来たてはどんだけ美味いんだろう。<br /><br /> 簡単スペイン語講座:パエージャは日本ではパエリアと呼ばれているがスペインではパエージャと言います。同じようにセビリアの理髪師はセビージャ。LLAはリャじゃなくてジャ。「そうじゃん」は「soullan」と書きます(ホントか?)。

     Cさんと一緒に夕飯を食べる。やっぱり女性が作るサラダは1枚も2枚も上手(うわて)だった。私のは袋から皿に撒けるだけだし。グラスもちゃんとあってありがたい。私は缶ビールもグラスで飲みたがる口なので、ガラスのコップがあるなしは結構重要だ。湯のみ茶碗だって缶から直接飲むよりずっとマシだ。二人で缶ビールと1リットルビールをぐびぐび飲みあう。Cさんは日本から持ってきた貴重なインスタントみそ汁も飲ませてくれた。私にとっては2カ月ぶりの日本食か。

     やっぱり私が予定していた私営アルベルゲよりこっちの方がキッチンも食堂もポイントがずっと高かった。更にいいことは、ベッドは満員御礼なのに食堂を使う人がいないことだった。港町なので、みんな美味しい魚介類を食べに出たのだろうか。広い食堂を二人で占有し、誰に遠慮することなく楽しく日本語で喋りあう。

     メガネを外したCさんは美人に変身していた。メガネの有るなしでこれだけ変わる人も珍しい気がする。「メガネ外すと美人ですね!」と言ったら、「はい~」と言う返事が返ってきたので自覚があるらしい。サラダとパンの他に、昼間バルで食べた残りをテイクアウトしてきたと言うパエージャもあった。スペインで数回だけパエージャを食べたことがあるが、これは本当に美味かった。冷えててこれなら出来たてはどんだけ美味いんだろう。

     簡単スペイン語講座:パエージャは日本ではパエリアと呼ばれているがスペインではパエージャと言います。同じようにセビリアの理髪師はセビージャ。LLAはリャじゃなくてジャ。「そうじゃん」は「soullan」と書きます(ホントか?)。

  •  食べ終わるころにアナも参加して3人で楽しくお喋りする。ワイン好きと言うアナに手慣れたところで栓を抜いてもらいカンパーイ。ここでもアナは身振り手振りを交えて大騒ぎしている。なんとも楽しい人だ。凝った言葉は殆ど分からないが、意味もなく楽しい。

     食べ終わるころにアナも参加して3人で楽しくお喋りする。ワイン好きと言うアナに手慣れたところで栓を抜いてもらいカンパーイ。ここでもアナは身振り手振りを交えて大騒ぎしている。なんとも楽しい人だ。凝った言葉は殆ど分からないが、意味もなく楽しい。

  •  アナのパパは耳が聞こえないそうで、アナは手話が上手。喋るより手話の方が得意らしい。私の父親も高齢になってからは耳がまったく聞こえなくなったので筆談になったと伝える。Cさんも手話ができるらしく、良く分からないポーズを取っている。スペインと日本の手話に共通点はないらしいが、動作で伝えるものなので言葉を覚えるよりはずっと理解できるのかも知れない。今日はとても楽しい夕げになったので、二人に感謝感謝だ。<br /><br /> 後日談になりますが、この3年後の2019年にポルトガル人の道巡礼に行った時に、リスボンに語学留学していたCさんが丸一日リスボン市内を案内してくれました。重ねてありがとうCさん。Muito obrigado.<br /><br /><br /><br /> 日本出発から70日目   セー - フィステラ<br /><br /> 7月15日(金)キッチンでスープを作り、パンをたくさん浮かべ、ヨーグルトも食べて朝飯とする。残りのパンにチーズをいっぱい挟んでボカディージョを作り、これは昼の弁当だ。アナは近くでデサジュノ(朝食)すると言って先に出発していった。上のベッドで寝ているCさんにパンと冷蔵庫に入れてあるフルーツ缶とヨーグルトを食べてくれるように伝えて8時に出発する。

     アナのパパは耳が聞こえないそうで、アナは手話が上手。喋るより手話の方が得意らしい。私の父親も高齢になってからは耳がまったく聞こえなくなったので筆談になったと伝える。Cさんも手話ができるらしく、良く分からないポーズを取っている。スペインと日本の手話に共通点はないらしいが、動作で伝えるものなので言葉を覚えるよりはずっと理解できるのかも知れない。今日はとても楽しい夕げになったので、二人に感謝感謝だ。

     後日談になりますが、この3年後の2019年にポルトガル人の道巡礼に行った時に、リスボンに語学留学していたCさんが丸一日リスボン市内を案内してくれました。重ねてありがとうCさん。Muito obrigado.



     日本出発から70日目   セー - フィステラ

     7月15日(金)キッチンでスープを作り、パンをたくさん浮かべ、ヨーグルトも食べて朝飯とする。残りのパンにチーズをいっぱい挟んでボカディージョを作り、これは昼の弁当だ。アナは近くでデサジュノ(朝食)すると言って先に出発していった。上のベッドで寝ているCさんにパンと冷蔵庫に入れてあるフルーツ缶とヨーグルトを食べてくれるように伝えて8時に出発する。

  •  数分歩いたところで道路の反対側からスマホでこちらを撮っているアナを見つける。もしかして待ってたのか?これで3回、いつもアナとはこんな出会い方をしているので本当に待っていたのかも知れない。女性のソロは危険と不安が付きまとうので、常に道ずれを求めているのは想像に難くない。こちらも道連れがいるのは願ってもないので一石二鳥だ(使い方合ってる?)。いつものように、そこからは一緒に歩いていく。

     数分歩いたところで道路の反対側からスマホでこちらを撮っているアナを見つける。もしかして待ってたのか?これで3回、いつもアナとはこんな出会い方をしているので本当に待っていたのかも知れない。女性のソロは危険と不安が付きまとうので、常に道ずれを求めているのは想像に難くない。こちらも道連れがいるのは願ってもないので一石二鳥だ(使い方合ってる?)。いつものように、そこからは一緒に歩いていく。

  •  急坂の丘をえんやこらと越えて次の村に入る手前に大きなアルベルゲがあった。へー、知らないアルベルゲだよ。しかもこんなにでっかい。看板を読むとアルベルゲ・サン・ロキと書いてあり、通年開いているとも書かれている。大きさから言ったら公営ぽいが、公営を示すムニシパルの文字がどこにも見当たらないので違うのかな?

     急坂の丘をえんやこらと越えて次の村に入る手前に大きなアルベルゲがあった。へー、知らないアルベルゲだよ。しかもこんなにでっかい。看板を読むとアルベルゲ・サン・ロキと書いてあり、通年開いているとも書かれている。大きさから言ったら公営ぽいが、公営を示すムニシパルの文字がどこにも見当たらないので違うのかな?

  •  村に入った道端に子猫がいた。アナは動物が大好きなようでさっさと抱きかかえだした。可愛がっても連れてく訳にはいかないのだがな。案の定、ひとしきり可愛いがってから道端に戻してもアナの後を付いて来ようとする。付いてきちゃダメですよーと言う感じでまた元に戻し、それを数回繰り返してから子猫が何かに気を取られてる隙にバタバタと逃げるように振り切る。

     村に入った道端に子猫がいた。アナは動物が大好きなようでさっさと抱きかかえだした。可愛がっても連れてく訳にはいかないのだがな。案の定、ひとしきり可愛いがってから道端に戻してもアナの後を付いて来ようとする。付いてきちゃダメですよーと言う感じでまた元に戻し、それを数回繰り返してから子猫が何かに気を取られてる隙にバタバタと逃げるように振り切る。

  •  林を突っ切ると海が見えるところに出る。真っ青な海の向こう側にフィステラの町が小さく見える。町の後ろが小高くなっていて、その向こう側がフィステラ岬で旅の終わりだ。ここで写真を撮っていた巡礼に、アナと一緒のところを写真に撮って貰う。<br /><br /> ほどなく海岸沿いの広い通りに出る。走っている車もほとんどないし、舗装された海岸線を歩くのは気持ちがいい。私にとっては2か月以上を旅してきた果てのエンディング感が強く感じられ、まるでウィニングランとして用意されたような明るい道路だ。

     林を突っ切ると海が見えるところに出る。真っ青な海の向こう側にフィステラの町が小さく見える。町の後ろが小高くなっていて、その向こう側がフィステラ岬で旅の終わりだ。ここで写真を撮っていた巡礼に、アナと一緒のところを写真に撮って貰う。

     ほどなく海岸沿いの広い通りに出る。走っている車もほとんどないし、舗装された海岸線を歩くのは気持ちがいい。私にとっては2か月以上を旅してきた果てのエンディング感が強く感じられ、まるでウィニングランとして用意されたような明るい道路だ。

  •  海岸沿いのキャンプ場を過ぎるとビーチの砂浜にバルが現れたので、もうフィステラに着いたも同然だから祝杯をあげる。私はもちろんビールでアナはアクエリアスだ。ここは私がおごったる。つまみに持参のナッツを出したらムイビエンと言って、盛んにポリポリと食べてくれる。自分が出した物をこれくらい遠慮なく食べて貰うと、こっちも気持ちがいい。二人とも靴紐をゆるめてゆっくりのんびり過ごす。<br /><br /> 公営アルベルゲに到着したが、オープンにはまだ時間があるので暫らく待つことになった。先着はどっかのカップルが扉の前に座り込んでいるだけなので、隣にザックを置いてバルに行くことにする。Cさんお勧めのバルがすぐ近くにある筈なので、見渡してみると教わったとおり、半地下で一段下がったところにバルがある。私はまたビールを1杯もらう。ビール1杯につきピンチョス(小皿料理)を2皿も出してくれる。これも教わったとおり、サービス満点のバルのようだ。昨日、ここでテイクアウトした料理をセーで食べて美味しかったことをアナに伝えてもらう。それを聞いたオーナーは嬉しそうだった。ここの勘定はアナが持ってくれた。一人で歩いてばかりだから、奢ったり奢られたりは少し煩わしいが楽しいからいいや。アルベルゲでチェックインしてからここで昼飯を食べることにしたので、その大物支払いをどうするか今から悩む。

     海岸沿いのキャンプ場を過ぎるとビーチの砂浜にバルが現れたので、もうフィステラに着いたも同然だから祝杯をあげる。私はもちろんビールでアナはアクエリアスだ。ここは私がおごったる。つまみに持参のナッツを出したらムイビエンと言って、盛んにポリポリと食べてくれる。自分が出した物をこれくらい遠慮なく食べて貰うと、こっちも気持ちがいい。二人とも靴紐をゆるめてゆっくりのんびり過ごす。

     公営アルベルゲに到着したが、オープンにはまだ時間があるので暫らく待つことになった。先着はどっかのカップルが扉の前に座り込んでいるだけなので、隣にザックを置いてバルに行くことにする。Cさんお勧めのバルがすぐ近くにある筈なので、見渡してみると教わったとおり、半地下で一段下がったところにバルがある。私はまたビールを1杯もらう。ビール1杯につきピンチョス(小皿料理)を2皿も出してくれる。これも教わったとおり、サービス満点のバルのようだ。昨日、ここでテイクアウトした料理をセーで食べて美味しかったことをアナに伝えてもらう。それを聞いたオーナーは嬉しそうだった。ここの勘定はアナが持ってくれた。一人で歩いてばかりだから、奢ったり奢られたりは少し煩わしいが楽しいからいいや。アルベルゲでチェックインしてからここで昼飯を食べることにしたので、その大物支払いをどうするか今から悩む。

  •  オープンの1時が近くなってきたのでアルベルゲ前に戻ってみる。でも、1時かと思っていたが本当は1時半のオープンだった。開くのを待つ人もだんだんと増えてきて、その内の一人が握手を求めてきた。一呼吸おいて、あー、オルベイロアで一緒になった足に障がいがあるサイクリストだと思い出す。ウィス アルベルゲと言ったら、オルベイロアと返してきた。このお兄ちゃんは細やかな性格に加え笑顔が素敵だ(右の人)。<br /><br /> 時間になったのでチェックイン開始。私はバックパックで順番を取っておいたとおり3番目なのですぐだ。フィステラーノ(フィステラへ徒歩で到達した証明書)も問題なくゲット。アナは宿泊はしないがフィステラーノの発行はこの公営アルベルゲでしか出来ないのでスタンプを集めたクレデンシャルを出して申請する。

     オープンの1時が近くなってきたのでアルベルゲ前に戻ってみる。でも、1時かと思っていたが本当は1時半のオープンだった。開くのを待つ人もだんだんと増えてきて、その内の一人が握手を求めてきた。一呼吸おいて、あー、オルベイロアで一緒になった足に障がいがあるサイクリストだと思い出す。ウィス アルベルゲと言ったら、オルベイロアと返してきた。このお兄ちゃんは細やかな性格に加え笑顔が素敵だ(右の人)。

     時間になったのでチェックイン開始。私はバックパックで順番を取っておいたとおり3番目なのですぐだ。フィステラーノ(フィステラへ徒歩で到達した証明書)も問題なくゲット。アナは宿泊はしないがフィステラーノの発行はこの公営アルベルゲでしか出来ないのでスタンプを集めたクレデンシャルを出して申請する。

  •  アナは来る前からこれが貰えないんじゃないかと心配していた。スタンプを集めたクレデンシャルを提出すると、受付のお姉さんは丁寧にスタンプの種類をチェックし始めたが、同じだけ歩いて来たんだからまったく問題なくアナもフィステラーノをゲットできる。半信半疑だっただけに嬉しそうだ。何故かと言うと、アナは道中でも心配していたが、証明書をもらうには徒歩で100㎞を歩いたことが証明されなくてはならないと思い込んでいたらしい。それはサンチャゴでの証明書発行の条件で、フィステラの道ではサンチャゴから歩いて来たことが証明できるスタンプさえあれば発行されるのだ。フィステラ―ノを貰えたアナはやっと心配の種がなくなって晴れ晴れとした顔をしている。

     アナは来る前からこれが貰えないんじゃないかと心配していた。スタンプを集めたクレデンシャルを提出すると、受付のお姉さんは丁寧にスタンプの種類をチェックし始めたが、同じだけ歩いて来たんだからまったく問題なくアナもフィステラーノをゲットできる。半信半疑だっただけに嬉しそうだ。何故かと言うと、アナは道中でも心配していたが、証明書をもらうには徒歩で100㎞を歩いたことが証明されなくてはならないと思い込んでいたらしい。それはサンチャゴでの証明書発行の条件で、フィステラの道ではサンチャゴから歩いて来たことが証明できるスタンプさえあれば発行されるのだ。フィステラ―ノを貰えたアナはやっと心配の種がなくなって晴れ晴れとした顔をしている。

  • ※巡礼証明書の名称ですが、アナから「コンポステラで発行するのはコンポステラ―ノ。フィステラの証明書はフィステラ―ノ」と教わったので、これに統一しました。スペイン人が言うんだから本当じゃないのかな。<br /><br /> 先ほどのバルへ今度は昼飯を食べに行く。私は白ワインのデカンタで、アナは水をチョイスした。酒が飲める日本人には信じられないだろうが、ヨーロッパの人は酒が飲める人でも水を頼む人がいる。もちろん、水もワインも同じ定食料金の中に入っているので、ワインを頼んだからと言って割り増しが付くことはないし、水で割り引かれることもない。想像するに、ヨーロッパの人は普段から水とワインは同じと思っているので、レストランで水をチョイスしたから損と言う発想自体がないのかも知れない。水はタダでワインは必ず有料が身に沁みている日本人の私には有り得ない発想だけどね。

    ※巡礼証明書の名称ですが、アナから「コンポステラで発行するのはコンポステラ―ノ。フィステラの証明書はフィステラ―ノ」と教わったので、これに統一しました。スペイン人が言うんだから本当じゃないのかな。

     先ほどのバルへ今度は昼飯を食べに行く。私は白ワインのデカンタで、アナは水をチョイスした。酒が飲める日本人には信じられないだろうが、ヨーロッパの人は酒が飲める人でも水を頼む人がいる。もちろん、水もワインも同じ定食料金の中に入っているので、ワインを頼んだからと言って割り増しが付くことはないし、水で割り引かれることもない。想像するに、ヨーロッパの人は普段から水とワインは同じと思っているので、レストランで水をチョイスしたから損と言う発想自体がないのかも知れない。水はタダでワインは必ず有料が身に沁みている日本人の私には有り得ない発想だけどね。

  •  1皿目は前から食べたかったピニエント デ パドロン(小ピーマンの素揚げ)、本当はポルトガル人の道終盤に泊まったパドロンでこれを食べたかったがチャンスがなかった。でも、ここで食べられるだけでも満足だ。2皿目はプルポ(たこ)、デザートには小さいオレンジが2個ゴロンと出てきた。一人10ユーロをアナの分も出したる。節約巡礼の私には大いなる決断だ。(おおげさ)<br /><br /> この後はフィステラ灯台までの片道3キロを歩いて行くので、アナのバックパックをバルで預かってくれるか交渉。もちろんオーケー。私が一人で交渉するとしたら身振り手振りで騒ぎだろうが、スペイン人同士なので何てことなくクリアできる。私のは既にアルベルゲに置いてあるので、水ボトルだけ持って歩き始めるが、アナはボトルを持ってこなかったな。<br /><br /> 暑い暑い、少しでも日陰を歩きたいので反対側の車道でもどこでも歩いていく。ボトルの水は既にお湯と化している。アナに最初に飲ませてあげようと勧めてみたが、いらないそうだ。珍しく遠慮してるのかな?

     1皿目は前から食べたかったピニエント デ パドロン(小ピーマンの素揚げ)、本当はポルトガル人の道終盤に泊まったパドロンでこれを食べたかったがチャンスがなかった。でも、ここで食べられるだけでも満足だ。2皿目はプルポ(たこ)、デザートには小さいオレンジが2個ゴロンと出てきた。一人10ユーロをアナの分も出したる。節約巡礼の私には大いなる決断だ。(おおげさ)

     この後はフィステラ灯台までの片道3キロを歩いて行くので、アナのバックパックをバルで預かってくれるか交渉。もちろんオーケー。私が一人で交渉するとしたら身振り手振りで騒ぎだろうが、スペイン人同士なので何てことなくクリアできる。私のは既にアルベルゲに置いてあるので、水ボトルだけ持って歩き始めるが、アナはボトルを持ってこなかったな。

     暑い暑い、少しでも日陰を歩きたいので反対側の車道でもどこでも歩いていく。ボトルの水は既にお湯と化している。アナに最初に飲ませてあげようと勧めてみたが、いらないそうだ。珍しく遠慮してるのかな?

  •  中間地点あたりに水場があって日陰になっているので、そこで一息つきながら、やっと灯台に到着。普通の観光客がいっぱいいる。昨年は沈む夕陽だけ見て帰ってしまったので、今回は0キロメートルのモホンや灯台の中、突端の崖っぷちにあるオブジェ迄念入りに見ておく。

     中間地点あたりに水場があって日陰になっているので、そこで一息つきながら、やっと灯台に到着。普通の観光客がいっぱいいる。昨年は沈む夕陽だけ見て帰ってしまったので、今回は0キロメートルのモホンや灯台の中、突端の崖っぷちにあるオブジェ迄念入りに見ておく。

  •  アナが盛んに自分のスマホで撮ってくれと言ってくる。アナはポーズを取るのが上手なので感心する。欧米人はそういう人が多く、見事にポーズを決めたり満面の笑顔で撮られたりしているが、日本人は照れ隠しにピースをするのがせいぜいだ(わたしね)。私のカメラはモニターがクルリと回転して自撮りが出来るのだが、いつも苦虫を噛み潰したようなしょーもない顔しかできない。アナは自撮りするときも弾けるような笑顔とポーズを決めている。

     アナが盛んに自分のスマホで撮ってくれと言ってくる。アナはポーズを取るのが上手なので感心する。欧米人はそういう人が多く、見事にポーズを決めたり満面の笑顔で撮られたりしているが、日本人は照れ隠しにピースをするのがせいぜいだ(わたしね)。私のカメラはモニターがクルリと回転して自撮りが出来るのだが、いつも苦虫を噛み潰したようなしょーもない顔しかできない。アナは自撮りするときも弾けるような笑顔とポーズを決めている。

  •  大きな岩の上で私にアナのホタテ貝を持たせて撮ってくれ、後で送って貰えた。それは真っ青なフィステラの海をバックにして、今回の旅で一番のお気に入りになった。<br /><br /> 心ゆくまで見物したので、また暑い中をフーフー言いながら帰って行く。アナは我慢ができなくなったのか、途中の水場で湧水をゴクゴク飲みだしたので内心心配した。あとで貰ったメールには、少し下痢をしたと書かれてあったから、やっぱり湧き水はやたらと飲まないが身のためだと再認識する。

     大きな岩の上で私にアナのホタテ貝を持たせて撮ってくれ、後で送って貰えた。それは真っ青なフィステラの海をバックにして、今回の旅で一番のお気に入りになった。

     心ゆくまで見物したので、また暑い中をフーフー言いながら帰って行く。アナは我慢ができなくなったのか、途中の水場で湧水をゴクゴク飲みだしたので内心心配した。あとで貰ったメールには、少し下痢をしたと書かれてあったから、やっぱり湧き水はやたらと飲まないが身のためだと再認識する。

  •  アルベルゲに戻り、一息入れてから近くのバルでビールを飲む。アナが家で良く飲むという酒の話になったが良く分からないでいると、店の人を捕まえてその酒を注文したようだ。小さなグラスで一杯飲ませてくれる。甘いコーヒー牛乳みたいだが17度あるそうだから日本酒くらいか。口当たりがいいが、見た目より強いので小さなグラスで飲むそうだ。ここの支払いはアナが持ってくれた。まさかボトルで取ったんじゃないだろな。<br /><br /><br /> アナは今日のうちにコンポステラまでバスで戻り、そっからは自分の車を運転してア・コルーニャに帰るそうだ。今日のうちに自宅かよ、羨ましい~。ここ、ヨーロッパの西の果てから極東と呼ばれる日本へ帰るには超特急でも最低3日は掛かるだろう。<br /><br /> バックパックを預けてあるバルに受け取りに行く。アナはお土産を買った近くの店にスティックを忘れてきたそうなので、それも取りに行く。ちゃんと保管しておいてくれてた。7時のバスを待っていると、やがてとても大きなバスがやってきた。夕方コンポステラへ帰る人は余りいないようで、ガラガラだった。アナが握手しようと手を出してきたので、禁を破って今度ばかりはこちらからハグしてお別れする。ばいばい、アナのお陰で楽しいフィステラの道になったよ、Ana muchas gracias。<br /><br /> アナとはフェイスブック友達になったので、この後も付き合いは続いて互いの写真を送り合えたりしました。更に、この3年後にアナは私が泊まっていたアルベルゲまで手土産を携えて訪ねて来てくれ、一緒にビールを飲みました。とても嬉しかったです。<br /><br /> 明日は自分がこのバス停から乗って帰るので時刻表をチェックしておく。9時45分のバスがカテドラルのミサに間に合うので具合が良さそうなのが分かる。よし、明日はこれで帰ろう。頑張って歩いたお陰で日程が1日余るので、フィステラに来るまではここで2泊しようかと思っていたが、来てみたら思いのほか騒がしいのでコンポステラに戻ることにした。慣れたメノールのアルベルゲでゆっくり2泊することにしよう。<br /><br /> アルベルゲ隣のスーパーで1リットル白ワイン、バケツ野菜、8Pチーズ、OIKOSヨーグルトで5ユーロちょっと。食料を買ったとこだけど、昨日作って置いたチーズをたっぷり挟んだボカディージョがまだ食べてなかったことに気づき、レンジでチンしてカット野菜も追加して挟んだら、チーズも良い具合に溶けてかなりいけた。硬くなったパンはこうして食べるのも良いかなと新たな発見をする。<br /><br /> 狭い食堂で食べていたら、オスピタレラのお姉さんが私の名前を呼んで、あと少しでこのブースは閉めると伝えてきた。いきなり名前を呼んだので、エッと思ったけど、日本人は私一人だけなので受付簿を見れば名前が分かるのだろう。食べていた物をすぐ片付けたら、あちらもすぐ閉める作業に入った。Cさんが受付の女性は凄い美人だったと言ってたのを思い出し、一緒に写真を撮っていいかと言ったら、二人とも機嫌よく入ってくれたので良いアルベルゲ記念になった。<br /><br /> もう巡礼的な歩き方はしないので、使っていた2本のスティックを縮めたいのだが、このスティックは関節部が渋くなっていて簡単には縮まらないのだった。2箇所ある縮めるためのリングが硬いの何のって、容易に回せないのは昨年から経験済みなので、最後の地では何か手段を考えなくてはとずっと思っていた。ペンチが2本あれば回せたので、どっかに工具を貸してくれるところがないかなぁと町をさまよう。自転車や車の修理工場のようなのは一切見当たらない。アルベルゲから大分離れたところまでやってくると、家の前で中高生くらいの少年が数人固まっているのが見えたので近づいて行くと、ビックリして緊張している。アルベルゲの近くなら東洋人も珍しくないだろうが、これだけ離れると珍しいのかも知れないな。驚かしてごめんよ。ペンチ持ってる?とスペイン語で言ってみるがペンチはスペイン語で何て言うのかな。そうなったらここは身振りしかない。挟んで回す仕草を繰り返したら通じたようで工具ボックスを持ってきてくれる。が、この中にペンチもプライヤーもなかった。年長の大柄な子は力自慢らしく回そうとするも歯が立たなかった。仕方ないので一旦あきらめ、ムチャス・グラシアスと言って少年たちと別れる。まぁ、明日もあるのでマドリッドに行くまでに縮められればいいか。<br /><br /> そのあと自分で回してみたら、なんと全ての関節がまわる。え、どうして?少年たちが力いっぱい回そうとしたお陰で緩んだのか?でもこれには回し順があったのかも知れない。今までは上の関節だけ回そうとして回らなかったが、下の間接を緩めてから上を回したら、そんなに苦労することなく回ったからだ。知らなかったがそういう仕組みがあったのかも知れない。何はともあれ、スティックが縮められたので一件落着だ。<br /><br /> ヒマ潰しに港をブラブラしてみる。もう10時近いのに薄明るく、人も普通にたくさん出ている。時間も時間だしやることもないので寝ることにしてアルベルゲに戻ってみると、全てのベッドがモヌケノ空だった。みんなバルで飲んでいるかフィステラ岬でサンセットを見ているのだろう。<br /><br /> ここのアルベルゲは独特のルールがあって、受付事務室やキッチンのある管理棟とベッドルームがある棟には空間があって、そこは外から直接入ることができる。勿論、安全のためにベッドルームに入るには扉に設置してある数字ボタンを間違いなく押さないと入ることができない。フィステラ岬のサンセットを見に行く人のための粋な計らいと言うことだ。巡礼最終地なので早起きすることもないし、みんな夜更かしし放題だ。<br /><br /><br /><br /> 日本出発から71日目  フィステラ - Santiago

     アルベルゲに戻り、一息入れてから近くのバルでビールを飲む。アナが家で良く飲むという酒の話になったが良く分からないでいると、店の人を捕まえてその酒を注文したようだ。小さなグラスで一杯飲ませてくれる。甘いコーヒー牛乳みたいだが17度あるそうだから日本酒くらいか。口当たりがいいが、見た目より強いので小さなグラスで飲むそうだ。ここの支払いはアナが持ってくれた。まさかボトルで取ったんじゃないだろな。


     アナは今日のうちにコンポステラまでバスで戻り、そっからは自分の車を運転してア・コルーニャに帰るそうだ。今日のうちに自宅かよ、羨ましい~。ここ、ヨーロッパの西の果てから極東と呼ばれる日本へ帰るには超特急でも最低3日は掛かるだろう。

     バックパックを預けてあるバルに受け取りに行く。アナはお土産を買った近くの店にスティックを忘れてきたそうなので、それも取りに行く。ちゃんと保管しておいてくれてた。7時のバスを待っていると、やがてとても大きなバスがやってきた。夕方コンポステラへ帰る人は余りいないようで、ガラガラだった。アナが握手しようと手を出してきたので、禁を破って今度ばかりはこちらからハグしてお別れする。ばいばい、アナのお陰で楽しいフィステラの道になったよ、Ana muchas gracias。

     アナとはフェイスブック友達になったので、この後も付き合いは続いて互いの写真を送り合えたりしました。更に、この3年後にアナは私が泊まっていたアルベルゲまで手土産を携えて訪ねて来てくれ、一緒にビールを飲みました。とても嬉しかったです。

     明日は自分がこのバス停から乗って帰るので時刻表をチェックしておく。9時45分のバスがカテドラルのミサに間に合うので具合が良さそうなのが分かる。よし、明日はこれで帰ろう。頑張って歩いたお陰で日程が1日余るので、フィステラに来るまではここで2泊しようかと思っていたが、来てみたら思いのほか騒がしいのでコンポステラに戻ることにした。慣れたメノールのアルベルゲでゆっくり2泊することにしよう。

     アルベルゲ隣のスーパーで1リットル白ワイン、バケツ野菜、8Pチーズ、OIKOSヨーグルトで5ユーロちょっと。食料を買ったとこだけど、昨日作って置いたチーズをたっぷり挟んだボカディージョがまだ食べてなかったことに気づき、レンジでチンしてカット野菜も追加して挟んだら、チーズも良い具合に溶けてかなりいけた。硬くなったパンはこうして食べるのも良いかなと新たな発見をする。

     狭い食堂で食べていたら、オスピタレラのお姉さんが私の名前を呼んで、あと少しでこのブースは閉めると伝えてきた。いきなり名前を呼んだので、エッと思ったけど、日本人は私一人だけなので受付簿を見れば名前が分かるのだろう。食べていた物をすぐ片付けたら、あちらもすぐ閉める作業に入った。Cさんが受付の女性は凄い美人だったと言ってたのを思い出し、一緒に写真を撮っていいかと言ったら、二人とも機嫌よく入ってくれたので良いアルベルゲ記念になった。

     もう巡礼的な歩き方はしないので、使っていた2本のスティックを縮めたいのだが、このスティックは関節部が渋くなっていて簡単には縮まらないのだった。2箇所ある縮めるためのリングが硬いの何のって、容易に回せないのは昨年から経験済みなので、最後の地では何か手段を考えなくてはとずっと思っていた。ペンチが2本あれば回せたので、どっかに工具を貸してくれるところがないかなぁと町をさまよう。自転車や車の修理工場のようなのは一切見当たらない。アルベルゲから大分離れたところまでやってくると、家の前で中高生くらいの少年が数人固まっているのが見えたので近づいて行くと、ビックリして緊張している。アルベルゲの近くなら東洋人も珍しくないだろうが、これだけ離れると珍しいのかも知れないな。驚かしてごめんよ。ペンチ持ってる?とスペイン語で言ってみるがペンチはスペイン語で何て言うのかな。そうなったらここは身振りしかない。挟んで回す仕草を繰り返したら通じたようで工具ボックスを持ってきてくれる。が、この中にペンチもプライヤーもなかった。年長の大柄な子は力自慢らしく回そうとするも歯が立たなかった。仕方ないので一旦あきらめ、ムチャス・グラシアスと言って少年たちと別れる。まぁ、明日もあるのでマドリッドに行くまでに縮められればいいか。

     そのあと自分で回してみたら、なんと全ての関節がまわる。え、どうして?少年たちが力いっぱい回そうとしたお陰で緩んだのか?でもこれには回し順があったのかも知れない。今までは上の関節だけ回そうとして回らなかったが、下の間接を緩めてから上を回したら、そんなに苦労することなく回ったからだ。知らなかったがそういう仕組みがあったのかも知れない。何はともあれ、スティックが縮められたので一件落着だ。

     ヒマ潰しに港をブラブラしてみる。もう10時近いのに薄明るく、人も普通にたくさん出ている。時間も時間だしやることもないので寝ることにしてアルベルゲに戻ってみると、全てのベッドがモヌケノ空だった。みんなバルで飲んでいるかフィステラ岬でサンセットを見ているのだろう。

     ここのアルベルゲは独特のルールがあって、受付事務室やキッチンのある管理棟とベッドルームがある棟には空間があって、そこは外から直接入ることができる。勿論、安全のためにベッドルームに入るには扉に設置してある数字ボタンを間違いなく押さないと入ることができない。フィステラ岬のサンセットを見に行く人のための粋な計らいと言うことだ。巡礼最終地なので早起きすることもないし、みんな夜更かしし放題だ。



     日本出発から71日目  フィステラ - Santiago

  •  7月16日(土)のんびりと8時に起き出す。足に障がいのあるサイクリストの兄ちゃんが居たので一緒に写真を撮らせてもらう。このお兄ちゃんともかれこれ4日も会っていたことになる。いつもニコニコとして愛想はいいのだが、あまり話しかけてはこない。元々シャイなのか、東洋人なのでスペイン語は通じないと思っているのだろうか。まぁほぼ当たっているが。顔はこのとおり、人の良さそうな穏やかな顔をしている。

     7月16日(土)のんびりと8時に起き出す。足に障がいのあるサイクリストの兄ちゃんが居たので一緒に写真を撮らせてもらう。このお兄ちゃんともかれこれ4日も会っていたことになる。いつもニコニコとして愛想はいいのだが、あまり話しかけてはこない。元々シャイなのか、東洋人なのでスペイン語は通じないと思っているのだろうか。まぁほぼ当たっているが。顔はこのとおり、人の良さそうな穏やかな顔をしている。

  •  今朝の朝飯は昨日買っておいたバケツサラダだ。アルベルゲの食事スペースは鍵が掛かっていて入れないので、室内では食べることができない。バックパックを担いで食料を入れたレジ袋を手に港へ行ってみる。朝早いのでまだ人もまばらなので何処で食べてもオーケーだろう。海岸沿いに石でできた手ごろなベンチがあったので、ここで食べることにしよう。バケツサラダにはパスタも入っているので一食分としては十分だ。チーズと1リットルのオレンジジュースもグビグビ飲んでおく。日陰なので肌寒いくらいだ。山の上なら分かるが、夏の海岸ってこんなに寒いかなぁ!?<br /><br /> 海を見ながらのんびりした時間をすごすが、ずっと同じところに居るのも飽きたのでバス停に行ってみるか。バスは9:45発で現在まだ9時なので誰もいない。しかし時間が近づくにつれ沢山の巡礼達が集まりだして、これ全部乗れるのかなと心配になるほどになった。列を作って待ってる訳でもないので、バスが到着したらどういう順序で乗り始めるんだろう。最後の方は乗り切れないんじゃないのかな。愛想のいい自転車のお兄ちゃんもこのバスで帰るらしいが、この人数なので車体の荷物室はバックパックで一杯になってしまう気がする。お兄ちゃんの自転車まで乗せられるかと心配になる。

     今朝の朝飯は昨日買っておいたバケツサラダだ。アルベルゲの食事スペースは鍵が掛かっていて入れないので、室内では食べることができない。バックパックを担いで食料を入れたレジ袋を手に港へ行ってみる。朝早いのでまだ人もまばらなので何処で食べてもオーケーだろう。海岸沿いに石でできた手ごろなベンチがあったので、ここで食べることにしよう。バケツサラダにはパスタも入っているので一食分としては十分だ。チーズと1リットルのオレンジジュースもグビグビ飲んでおく。日陰なので肌寒いくらいだ。山の上なら分かるが、夏の海岸ってこんなに寒いかなぁ!?

     海を見ながらのんびりした時間をすごすが、ずっと同じところに居るのも飽きたのでバス停に行ってみるか。バスは9:45発で現在まだ9時なので誰もいない。しかし時間が近づくにつれ沢山の巡礼達が集まりだして、これ全部乗れるのかなと心配になるほどになった。列を作って待ってる訳でもないので、バスが到着したらどういう順序で乗り始めるんだろう。最後の方は乗り切れないんじゃないのかな。愛想のいい自転車のお兄ちゃんもこのバスで帰るらしいが、この人数なので車体の荷物室はバックパックで一杯になってしまう気がする。お兄ちゃんの自転車まで乗せられるかと心配になる。

  •  そのバスがやって来た。みな一斉にバックパックをバス横の荷物室に放り込んでから早い者順に乗り込んでいく。カオス状態だが運転手も乗客のやりたいようにやらせていてノータッチだ。私もいい位置をキープして無事に乗る込むことが出来る。チケットは乗り込んだ所のステップで運転手から直接買うスタイルなので、お金を出すだけでチケットが買え、言葉はいらない。これが一番簡単でありがたい。コンポステラまで13ユーロと少し。やっぱり幾人かは乗り切れなかったようで諦めた人がチラホラいる。<br /><br /> コンポステラまではノンストップだったので、11時前には到着してしまう。5日掛けて辿り着いた距離がたったの1時間ちょっとだった。なんてこと。

     そのバスがやって来た。みな一斉にバックパックをバス横の荷物室に放り込んでから早い者順に乗り込んでいく。カオス状態だが運転手も乗客のやりたいようにやらせていてノータッチだ。私もいい位置をキープして無事に乗る込むことが出来る。チケットは乗り込んだ所のステップで運転手から直接買うスタイルなので、お金を出すだけでチケットが買え、言葉はいらない。これが一番簡単でありがたい。コンポステラまで13ユーロと少し。やっぱり幾人かは乗り切れなかったようで諦めた人がチラホラいる。

     コンポステラまではノンストップだったので、11時前には到着してしまう。5日掛けて辿り着いた距離がたったの1時間ちょっとだった。なんてこと。

  •  コンポステラの大きなバスターミナルを利用するのはこれで3回目だ。最初は昨年ムシアから戻ったときに降り立ち、2回目も昨年ポルト行きに乗った。なので道は間違えようがないだろうと高を括っていたが迷ってしまう。相当いい加減な記憶だな。まぁこっちだろうと勘と記憶を頼りにメノールに辿り着き、今回は2晩のチェックインをする。1泊12ユーロなので24ユーロ。こんだけ大きな金額がビニール袋の財布から一度に出て行くと少し寂しい気分になる。まぁ日本円なら3,000円に満たない額だけど、金銭感覚がスペインモードになっているので2桁を超えると大金に思えてしまう。お陰で手持ちのユーロが100を切ってしまったので、明日のうちにはキャッシングをして補充しておきたい。明後日からはマドリッド始めトレド、バルセロナを8泊9日で観光しまくるので、今までみたいに一日20ユーロで収まる筈がない。<br /><br /> メノールは清掃時間なので今回もベッドルームにはすぐ行けない。バックパックは地下のキッチン前に置いてパラドールの無料ランチを食べに行くことにする。もうすっかりコンポステラの住民みたいだ。住民と言うかホームレス的な?<br /><br /> 無料ランチを食べるには、発行されて3日以内の巡礼証明書の提示が必要なのだが、そんなの一度もチェックされたことがないので今回も持たないで行く。ペタペタ歩いてタダメシ待合所に行くと4人の人が待っていた。15分前なのに私でやっと5人目。その中の一人のおじさんが、筒に入れた巡礼証明書を掲げて、これが必要なんだと壁に張り出してある注意書きを指しながら言っている。先刻承知だが、そんなのいらないんだよと身振りで伝えると「そーかなぁ?」と言う感じで納得いかないようだった。そのあと一人やって来たので今回も定員に満たない6人だけだった。あと4人も食べられるのに、も、もったいない。5つ星パラドールのご飯だよ。<br /><br /> 時間になったら今回もホテルの人が表から顔を見せて連れてってくれる。フロントの人に何か告げてから「誰か食べたことのある人がいるか?」と聞いているようだが、恥ずかしいので手を上げなかった。なので、係りの人がそのまま厨房まで連れてってくれ、ここで食べ物を貰ったらあそこの部屋で食べるんだと教えてくれて去って行った。

     コンポステラの大きなバスターミナルを利用するのはこれで3回目だ。最初は昨年ムシアから戻ったときに降り立ち、2回目も昨年ポルト行きに乗った。なので道は間違えようがないだろうと高を括っていたが迷ってしまう。相当いい加減な記憶だな。まぁこっちだろうと勘と記憶を頼りにメノールに辿り着き、今回は2晩のチェックインをする。1泊12ユーロなので24ユーロ。こんだけ大きな金額がビニール袋の財布から一度に出て行くと少し寂しい気分になる。まぁ日本円なら3,000円に満たない額だけど、金銭感覚がスペインモードになっているので2桁を超えると大金に思えてしまう。お陰で手持ちのユーロが100を切ってしまったので、明日のうちにはキャッシングをして補充しておきたい。明後日からはマドリッド始めトレド、バルセロナを8泊9日で観光しまくるので、今までみたいに一日20ユーロで収まる筈がない。

     メノールは清掃時間なので今回もベッドルームにはすぐ行けない。バックパックは地下のキッチン前に置いてパラドールの無料ランチを食べに行くことにする。もうすっかりコンポステラの住民みたいだ。住民と言うかホームレス的な?

     無料ランチを食べるには、発行されて3日以内の巡礼証明書の提示が必要なのだが、そんなの一度もチェックされたことがないので今回も持たないで行く。ペタペタ歩いてタダメシ待合所に行くと4人の人が待っていた。15分前なのに私でやっと5人目。その中の一人のおじさんが、筒に入れた巡礼証明書を掲げて、これが必要なんだと壁に張り出してある注意書きを指しながら言っている。先刻承知だが、そんなのいらないんだよと身振りで伝えると「そーかなぁ?」と言う感じで納得いかないようだった。そのあと一人やって来たので今回も定員に満たない6人だけだった。あと4人も食べられるのに、も、もったいない。5つ星パラドールのご飯だよ。

     時間になったら今回もホテルの人が表から顔を見せて連れてってくれる。フロントの人に何か告げてから「誰か食べたことのある人がいるか?」と聞いているようだが、恥ずかしいので手を上げなかった。なので、係りの人がそのまま厨房まで連れてってくれ、ここで食べ物を貰ったらあそこの部屋で食べるんだと教えてくれて去って行った。

  •  今回のランチは今までで一番豪華だった。今回が松なら前回は梅、最初が竹と言うところだ。でもどのランチもみんな美味しい。先に食堂に入った5人が1つのテーブルに座り、最後にやって来たじいちゃんが隣の小さなテーブルに一人で座った。みんなが席を詰めて一緒にと誘ったが、こっちでいいそうだ。我々は5人でワイン1本だが、じいちゃんは一人でワイン1本になってしまった。それでかな?

     今回のランチは今までで一番豪華だった。今回が松なら前回は梅、最初が竹と言うところだ。でもどのランチもみんな美味しい。先に食堂に入った5人が1つのテーブルに座り、最後にやって来たじいちゃんが隣の小さなテーブルに一人で座った。みんなが席を詰めて一緒にと誘ったが、こっちでいいそうだ。我々は5人でワイン1本だが、じいちゃんは一人でワイン1本になってしまった。それでかな?

  •  イタリアのじいちゃんが一人でワインを1本飲んでしまい、いい調子で何やら演説をぶち出したが一個も分からない。分からないがきっと巡礼のことを言っているのだけは分かる。酔ったので巡礼についての思いを熱く語っているようだ。こんなじいちゃんで、しかもイタリア人なのに英語で喋っているので偉いなぁと思った。年配のイタリア人とフランス人は英語を喋らない人の方が殆どだ。ドイツ人と韓国人は良く喋り日本人は色々で私は中学1年程度。スペイン語に至っては2歳児くらいかな?

     イタリアのじいちゃんが一人でワインを1本飲んでしまい、いい調子で何やら演説をぶち出したが一個も分からない。分からないがきっと巡礼のことを言っているのだけは分かる。酔ったので巡礼についての思いを熱く語っているようだ。こんなじいちゃんで、しかもイタリア人なのに英語で喋っているので偉いなぁと思った。年配のイタリア人とフランス人は英語を喋らない人の方が殆どだ。ドイツ人と韓国人は良く喋り日本人は色々で私は中学1年程度。スペイン語に至っては2歳児くらいかな?

  •  食事がすんでパラドールのレセプションに戻る途中で赤と白のバラの花びらが通路や階段などあちこちに散っている。これは結婚式がこのパラドールで行われたんだと想像する。こんな派手なことは真似したいとは思わないが洒落たことをする人がいるんだな。

     食事がすんでパラドールのレセプションに戻る途中で赤と白のバラの花びらが通路や階段などあちこちに散っている。これは結婚式がこのパラドールで行われたんだと想像する。こんな派手なことは真似したいとは思わないが洒落たことをする人がいるんだな。

  •  オブラドイロ広場に戻ると夏休みシーズンが始まったので、広場は子ども会でいっぱいだった。ひと夏の貴重なイベントで一生の宝物になるのだろう。そこから少し離れたところにあるスーパーGADISを目指す。前にも来たことがあるが、どうもこの辺の道は似ているのですぐには辿り着けない。なんとか探し当てて、1リットルビール、カット西瓜、スナック菓子に冷凍ご飯を買って5.36ユーロ。主食とビールにデザートまで買って600円は安くてたまらん。<br /><br /> メノールに戻り、シャワー・洗濯する。メノールには物干し場があるが、室内で日が当たらないので乾くのが遅い。なので慣れてからは日の当たる窓枠に干すようにしている。もちろん、風で飛ばないように洗濯バサミで挟んでおくから心配いらない。これだとすぐ乾くので気に入っている。それを見たのか真似をしている人が出てきたが、洗濯ばさみで固定してないので今にも落ちそうだ。落ちた先は中庭なので、一般の人は拾いに行くことができないよ。<br /><br /> 地下の食堂に移動してこれを書いているが、まだ3時なのでもう少し腹を空かせてから飲みはじめたい。満腹のままビールを飲むと美味くないので勿体ない。ここには冷蔵庫が2台もあるので、幾らでも冷やしておくことができる。その冷蔵庫だが、フィステラの道を歩き始める前に飲みきれなかったジュースを入れておいて帰ったら飲もうと思っていたところ無くなっていた。誰かが飲んだのかとも思ったが、偶然、係りの人が冷蔵庫のチェックを始めたのを目にしたので捨てられたのが分かった。あまり長い期間は入れて置けないらしい。大勢が使う冷蔵庫なので当たり前だが、そうして貰ったほうが全体としたら有難いだろう。<br /><br /> 日記帳の残りが裏表で8ページと終わりそうになってきた。どうしよう、別のを買うか?とりあえず文字を小さくしてなるべく長く使う方法を適用する。それでも足りなくなったら裏が白紙の紙は(何かの案内の紙)何枚も持っているので、そっちに書くことにしよう。先が長いと不要な物は片っ端から捨てていたが、そろそろ終わりが近づいて来たので捨てないで持っていたのが良かった。<br /><br /><br /> 日本出発から72日目  Santiago de Compostera 2日目<br /><br /> 7月17日(日)コンポステラ・メノール2日目。移動が無い日はとてものんびり気分で過ごすことが出来る。このベッドルームのフロアは昨日来たときはガラガラだったが、夕方にはいっぱいになった。今朝早く出立して行った人たちはフィステラへ行くか故郷へ帰る人たちだろう。ゆっくり組は私と同じで連泊か。<br /><br /> 何十日もの日程で歩いて到着する訳だから、誰しも幾日かは予備日を設定しておくものだ。日にちを余して辿りついた場合は、飛行機や列車の予約日との調整をするためにコンポステラで数日を過ごすことが多い。なので、ここだけは連泊が認められているのは有り難い。<br /><br /> 今日はドミンゴなのでミサの中でボタフメイロのぐるんぐるんがあると期待してミサに与ろう。キッチンに下りて行って冷凍ご飯をチンして3分の2食べる。朝からコメが食べられたので幸せ。キッチンにビンに入ったインスタントコーヒーがあったので貰って飲んでみる。私は本物のコーヒー好きではないが、コーヒーを飲むと何となくゆったり感が味わえるのでインスタントのコーヒーは大好きだ。食堂のソファに座りのんびり人間ウォッチングをしていると、8時過ぎて出発する人たちがパラパラいる。この時間に出るということは国に帰る人たちだろう。一人一人がみんな素晴らしい土産話を持って帰ることだろな。それを考えただけで、こちらまでワクワクしてくる。

     オブラドイロ広場に戻ると夏休みシーズンが始まったので、広場は子ども会でいっぱいだった。ひと夏の貴重なイベントで一生の宝物になるのだろう。そこから少し離れたところにあるスーパーGADISを目指す。前にも来たことがあるが、どうもこの辺の道は似ているのですぐには辿り着けない。なんとか探し当てて、1リットルビール、カット西瓜、スナック菓子に冷凍ご飯を買って5.36ユーロ。主食とビールにデザートまで買って600円は安くてたまらん。

     メノールに戻り、シャワー・洗濯する。メノールには物干し場があるが、室内で日が当たらないので乾くのが遅い。なので慣れてからは日の当たる窓枠に干すようにしている。もちろん、風で飛ばないように洗濯バサミで挟んでおくから心配いらない。これだとすぐ乾くので気に入っている。それを見たのか真似をしている人が出てきたが、洗濯ばさみで固定してないので今にも落ちそうだ。落ちた先は中庭なので、一般の人は拾いに行くことができないよ。

     地下の食堂に移動してこれを書いているが、まだ3時なのでもう少し腹を空かせてから飲みはじめたい。満腹のままビールを飲むと美味くないので勿体ない。ここには冷蔵庫が2台もあるので、幾らでも冷やしておくことができる。その冷蔵庫だが、フィステラの道を歩き始める前に飲みきれなかったジュースを入れておいて帰ったら飲もうと思っていたところ無くなっていた。誰かが飲んだのかとも思ったが、偶然、係りの人が冷蔵庫のチェックを始めたのを目にしたので捨てられたのが分かった。あまり長い期間は入れて置けないらしい。大勢が使う冷蔵庫なので当たり前だが、そうして貰ったほうが全体としたら有難いだろう。

     日記帳の残りが裏表で8ページと終わりそうになってきた。どうしよう、別のを買うか?とりあえず文字を小さくしてなるべく長く使う方法を適用する。それでも足りなくなったら裏が白紙の紙は(何かの案内の紙)何枚も持っているので、そっちに書くことにしよう。先が長いと不要な物は片っ端から捨てていたが、そろそろ終わりが近づいて来たので捨てないで持っていたのが良かった。


     日本出発から72日目  Santiago de Compostera 2日目

    7月17日(日)コンポステラ・メノール2日目。移動が無い日はとてものんびり気分で過ごすことが出来る。このベッドルームのフロアは昨日来たときはガラガラだったが、夕方にはいっぱいになった。今朝早く出立して行った人たちはフィステラへ行くか故郷へ帰る人たちだろう。ゆっくり組は私と同じで連泊か。

     何十日もの日程で歩いて到着する訳だから、誰しも幾日かは予備日を設定しておくものだ。日にちを余して辿りついた場合は、飛行機や列車の予約日との調整をするためにコンポステラで数日を過ごすことが多い。なので、ここだけは連泊が認められているのは有り難い。

     今日はドミンゴなのでミサの中でボタフメイロのぐるんぐるんがあると期待してミサに与ろう。キッチンに下りて行って冷凍ご飯をチンして3分の2食べる。朝からコメが食べられたので幸せ。キッチンにビンに入ったインスタントコーヒーがあったので貰って飲んでみる。私は本物のコーヒー好きではないが、コーヒーを飲むと何となくゆったり感が味わえるのでインスタントのコーヒーは大好きだ。食堂のソファに座りのんびり人間ウォッチングをしていると、8時過ぎて出発する人たちがパラパラいる。この時間に出るということは国に帰る人たちだろう。一人一人がみんな素晴らしい土産話を持って帰ることだろな。それを考えただけで、こちらまでワクワクしてくる。

  •  ミサはきっと混むだろうと、早めにカテドラルへ向かう。どうせ時間はあることだし、普段は歩かないルートでカテドラルへ行ってみる。イギリス人の道でコンポステラに進入してきた道筋をもう一度見ておきたいので、そっちへも行ってみる。ついこないだだけど、仲良くなったグループ8人でワイワイ到着してきたので既に懐かしい。あの人達にまた会いたいが、みんなそれぞれの故郷に帰ってしまっているので不可能だ。

     ミサはきっと混むだろうと、早めにカテドラルへ向かう。どうせ時間はあることだし、普段は歩かないルートでカテドラルへ行ってみる。イギリス人の道でコンポステラに進入してきた道筋をもう一度見ておきたいので、そっちへも行ってみる。ついこないだだけど、仲良くなったグループ8人でワイワイ到着してきたので既に懐かしい。あの人達にまた会いたいが、みんなそれぞれの故郷に帰ってしまっているので不可能だ。

  •  11時に聖堂内へ入る。1時間も前だが、もう殆どの椅子は埋まっていた。運良く残った数少ない椅子に座ることが出来た、早く来て良かったこと。いつもはボタフメイロの動きが良く見える祭壇の側面だが、たまには祭壇の正面に座ってみる。その10分後には空いた椅子は全て無くなってしまったようで皆さん通路に座り込みだした。通路はなぁ~、場所によっては追い立てられてしまうのだよ。案の定、中央の通路に座っていい席をゲットできたと喜んでいる人たちを係が排除しだした。ミサが始まるまでにはまだ30分以上あるので、いたちごっこを繰り返している。気の毒だが決まりなので仕方が無い。<br /><br /> 堂内に入るには階段を下りて入るのだが、そこも腰を下ろすには手ごろなスペースなので多くの人が座りだすが、安全対策上そこももちろん禁止。堂内にはこういう役目をする人が沢山いるので抜け駆けは難しい。

     11時に聖堂内へ入る。1時間も前だが、もう殆どの椅子は埋まっていた。運良く残った数少ない椅子に座ることが出来た、早く来て良かったこと。いつもはボタフメイロの動きが良く見える祭壇の側面だが、たまには祭壇の正面に座ってみる。その10分後には空いた椅子は全て無くなってしまったようで皆さん通路に座り込みだした。通路はなぁ~、場所によっては追い立てられてしまうのだよ。案の定、中央の通路に座っていい席をゲットできたと喜んでいる人たちを係が排除しだした。ミサが始まるまでにはまだ30分以上あるので、いたちごっこを繰り返している。気の毒だが決まりなので仕方が無い。

     堂内に入るには階段を下りて入るのだが、そこも腰を下ろすには手ごろなスペースなので多くの人が座りだすが、安全対策上そこももちろん禁止。堂内にはこういう役目をする人が沢山いるので抜け駆けは難しい。

  •  肝心のミサはいつもより長めに感じたのは疲れてのことか?ボタフメイロは予想どおり振ってくれた。今回は正面の席に座ったので、ミサは良く見えていいのだが、ボタフメイロを見るには横に振られるので正面を通過する瞬間しか見えないのでイマイチ。終わると拍手がまた沸き起こった。ショーじゃないんだから拍手なんかするなよ。ミサだよミサ。

     肝心のミサはいつもより長めに感じたのは疲れてのことか?ボタフメイロは予想どおり振ってくれた。今回は正面の席に座ったので、ミサは良く見えていいのだが、ボタフメイロを見るには横に振られるので正面を通過する瞬間しか見えないのでイマイチ。終わると拍手がまた沸き起こった。ショーじゃないんだから拍手なんかするなよ。ミサだよミサ。

  •  暇でしょうがないので巡礼博物館に入ってみることにする。受付の人に幾らですか?と聞いたところ、無料だった。無料なのにレシートもくれて、それにはゼロユーロと書かれているから普段は有料なのか?もしかしたら今年は慈しみの特別聖年だから特別大判振る舞いなのかな。何はともあれタダなのは有難い。内容は、タダだからいっかなと言う程度だった。それとも有料で入れば見る目が違って良く見えるのか?

     暇でしょうがないので巡礼博物館に入ってみることにする。受付の人に幾らですか?と聞いたところ、無料だった。無料なのにレシートもくれて、それにはゼロユーロと書かれているから普段は有料なのか?もしかしたら今年は慈しみの特別聖年だから特別大判振る舞いなのかな。何はともあれタダなのは有難い。内容は、タダだからいっかなと言う程度だった。それとも有料で入れば見る目が違って良く見えるのか?

  •  オブラドイロ広場をウロウロしてみるが、長い距離を歩いてサンチャゴを目指した巡礼の後だと、広場で知り合いに会える可能性があるが、それからはもう何日も経過しているので誰にも会うことはなかった。この大勢いる広場だが一人ぽっちの感じがして寂しい。<br /><br /> 昨日買い物したスーパーに行ってみよう。日曜なので閉まっている可能性もあるが、遠くはないのでブラブラと歩いていくと日本人の団体がいたので後ろに居た男性に話しかけてみる。ビジネスクラスの飛行機でやって来たツアーだそうだ。節約旅の私はビジネスクラスと聞くだけで「おっ」と怯んでしまう。こないだ会った日本人ツアーが全部パラドール泊まりだったのを思い出し、「じゃぁ全部パラドール泊まりですか?」と聞いたら、そこは違った。でも50万円もするツアーだそうなので私の80数日間の全費用より10数万円も高い。近くにいた同じツアー仲間のご婦人が私たちの会話を聞きつけて「ひとりで来てるんですってよっ」と仲間を呼び集めだした。どうやってスペインを回っているのか興味津々らしい。海外にはツアーでしか行ったことがない人には個人で海外に出かける人は羨望の眼差しで見られるようで何となくくすぐったい。私の日程を披露すると一様に驚いた顔をされる。<br /><br /> スーパーは残念ながら閉店してたので、日曜もやっているいつものパン屋に行くことにする。パン屋ではいつものように1リットルビールその他を買って暑い日ざしの中をメノールへ帰る。

     オブラドイロ広場をウロウロしてみるが、長い距離を歩いてサンチャゴを目指した巡礼の後だと、広場で知り合いに会える可能性があるが、それからはもう何日も経過しているので誰にも会うことはなかった。この大勢いる広場だが一人ぽっちの感じがして寂しい。

     昨日買い物したスーパーに行ってみよう。日曜なので閉まっている可能性もあるが、遠くはないのでブラブラと歩いていくと日本人の団体がいたので後ろに居た男性に話しかけてみる。ビジネスクラスの飛行機でやって来たツアーだそうだ。節約旅の私はビジネスクラスと聞くだけで「おっ」と怯んでしまう。こないだ会った日本人ツアーが全部パラドール泊まりだったのを思い出し、「じゃぁ全部パラドール泊まりですか?」と聞いたら、そこは違った。でも50万円もするツアーだそうなので私の80数日間の全費用より10数万円も高い。近くにいた同じツアー仲間のご婦人が私たちの会話を聞きつけて「ひとりで来てるんですってよっ」と仲間を呼び集めだした。どうやってスペインを回っているのか興味津々らしい。海外にはツアーでしか行ったことがない人には個人で海外に出かける人は羨望の眼差しで見られるようで何となくくすぐったい。私の日程を披露すると一様に驚いた顔をされる。

     スーパーは残念ながら閉店してたので、日曜もやっているいつものパン屋に行くことにする。パン屋ではいつものように1リットルビールその他を買って暑い日ざしの中をメノールへ帰る。

  •  シャワー、洗濯後に地下のキッチンへ移動する。冷蔵庫に入れておいた食料は処分されずに残っていたので良かった。インスタントスープを作り、その中に残った冷凍ご飯を入れる。こういうの大好きだが期待したようにはならずに粒はしっかり粒のままだった。日本の米とは違うので、雑炊みたいにはならないらしい。これにとき卵を落とせれば更に良いんだが、残念ながら今回は卵なしだ。

     シャワー、洗濯後に地下のキッチンへ移動する。冷蔵庫に入れておいた食料は処分されずに残っていたので良かった。インスタントスープを作り、その中に残った冷凍ご飯を入れる。こういうの大好きだが期待したようにはならずに粒はしっかり粒のままだった。日本の米とは違うので、雑炊みたいにはならないらしい。これにとき卵を落とせれば更に良いんだが、残念ながら今回は卵なしだ。

  •  ベッドルームは運悪く西日がストライクの部屋だったので、9時過ぎても暑くて寝られる状態ではない。またキッチンへ降りていって自販機の缶ビールを飲んでみる。1ユーロ、高っ!<br /><br /> 明日からは「おまけ」のスペイン9日間観光が始まる。まずマドリッドへ電車で移動する。電車やバスを利用するときは時間厳守なので緊張する。朝も早いし。なので明日のタイム・テーブルを作り、起きた時からそれに従って行動するようにする。<br /><br />起 床    6:45<br />メノール出発 7:15<br />サンチャゴ駅 7:35、余裕があれば朝飯を食べる<br />駅出発    7:48<br /><br /> まぁ、ビビりなので大体作った予定より早めに行動開始するのですが。<br /> 唯一の心配は、マドリッドに着いてからが分かっていない。マドリッドにはチャマルティン駅と言う所に到着して、そこから約10㎞離れた街中のアトーチャ駅へ移動しなければならないのだが、その行き方が分かっていない。5kmなら歩いてしまうが炎天下の10kmはさすがに勘弁だ。アトーチャ駅からオスタルへは30分の歩き。歩きならいつでも何とかなるので心配してない。さてどうなるか。<br /><br /><br />「歩く歩く歩く2016 おまけ」シリーズに続きます。<br />

     ベッドルームは運悪く西日がストライクの部屋だったので、9時過ぎても暑くて寝られる状態ではない。またキッチンへ降りていって自販機の缶ビールを飲んでみる。1ユーロ、高っ!

     明日からは「おまけ」のスペイン9日間観光が始まる。まずマドリッドへ電車で移動する。電車やバスを利用するときは時間厳守なので緊張する。朝も早いし。なので明日のタイム・テーブルを作り、起きた時からそれに従って行動するようにする。

    起 床    6:45
    メノール出発 7:15
    サンチャゴ駅 7:35、余裕があれば朝飯を食べる
    駅出発    7:48

     まぁ、ビビりなので大体作った予定より早めに行動開始するのですが。
     唯一の心配は、マドリッドに着いてからが分かっていない。マドリッドにはチャマルティン駅と言う所に到着して、そこから約10㎞離れた街中のアトーチャ駅へ移動しなければならないのだが、その行き方が分かっていない。5kmなら歩いてしまうが炎天下の10kmはさすがに勘弁だ。アトーチャ駅からオスタルへは30分の歩き。歩きならいつでも何とかなるので心配してない。さてどうなるか。


    「歩く歩く歩く2016 おまけ」シリーズに続きます。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • shinさん 2021/10/18 20:36:08
    おくさんのマーク(トラベラーページのトップの写真)
    おくさん、こんにちは!

    毎度楽しませて頂いているshinです。
    トラベラーページのトップの写真は、今回出て来た真っ青なフィステラの海をバックにアナさんに撮ってもらったものだったのですね。

    こんなに巡礼の旅を楽しんでいらっしゃったら、早く行きたくてうずうずされているのでしょうね。来年はどうでしょうか。

    また、よろしくお願いします。

    おく

    おくさん からの返信 2021/10/18 22:42:30
    Re: おくさんのマーク(トラベラーページのトップの写真)
    shinさんコメントと、いつも見てくれてありがとうございます。
    そうなんですよ、あれはアナがスマホで撮ってくれました。
    2020年も全ての計画が出来て、航空券を探していたらコロナが蔓延しだして延期せざるを得ませんでした。
    生き甲斐なのでとても残念です。
    早くコロナが終息して自由に出かけたいですね。

おくさんのトラベラーページ

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