2016/05/09 - 2016/07/29
242位(同エリア443件中)
おくさん
歩く歩く歩く2016 フィステラの道1
(歩く歩く歩く2016 イギリス人の道2の続き)
日本出発から66日目 Santiago - Negreira
7月11日(月)今日からは今年のカミーノ最後のルート、フィステラの道が始まる。5月12日に北の道から歩き始めて2ヶ月が経った(日本出発は5/9)。これが4つ目の道で、無事にここまで辿りついたかと、ホッとするのが正直な感想だ。北の道、ポルトガル人の道、イギリス人の道と渡り歩いて最後はここと決めていた。だってこの道はガリシア語でFisterraフィステラ、スペイン語ではFinisterreフィニス・テレ。英語ならさしずめフィニッシュ・テラかな。地の終わりと名前が着いた、巡礼を終わりにするには相応しい道だから。
中世の時代から、サンチャゴまで辿りついた巡礼は、当時の世界の終わりと噂のフィステラまで歩いて、そこに落ちていく夕日を眺めて自己の再生を誓ったとか何とかだそうです。現代人は地球が丸いことを知っているので世界の終わりはここじゃないと知ってますが、そこはそれ、やっぱり昔の故事に習ってフィステラまでやって来る人が沢山いると言う事です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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真っ暗な中をサンティアゴ・メノールのアルベルゲを6時半に出発する。このルートは昨年、ドイツのイーデンとずっと一緒に歩いた道で、フィステラまで同じ道筋をなぞって歩く。北の道を歩いたときは最後の数十キロをフランス人の道と合流して歩くため、余りの人の多さに辟易したが、ここフィステラルートは歩く人がぐっと少なくフランス人の道の10分の1以下なので楽しみにしていた道だ。
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メノールから出発してフィステラへ向かうには必ずカテドラル前のオブラドイロ広場を通ることになっている。広場に面している市役所には煌々と明かりが灯っているが、スペイン人がこの早朝から仕事をするとは思えないんだがな。右のパラドール前には大型バスが停まっているので、こちらはツアー客が出て来るのを待っているのだろう。
一度歩いたと言う事もあり、迷わないと思っていたが意外と覚えていなくてサンティアゴの町を出るところで一度地元の人に巡礼路を教えてもらった。早朝なので薄暗かったが運良く近くに人がいて助かった。
一度歩いたと言う事もあり、迷わないと思っていたが意外と覚えていなくてサンティアゴの町を出るところで一度地元の人に巡礼路を教えてもらった。早朝なので薄暗かったが運良く近くに人がいて助かった。 -
町をでる所にあった広場の片隅でテント泊している人が二人いた、その隣には建物の庇の下で寝ている人もふたり。アルベルゲさえ泊まらずに節約しているツワモノだ。若いころサイクリングで野宿を何度も経験した自分を見るようだった。そのことを思えば、あんな所で野宿してたって本人は惨めでもなんでもないだろう。そうやって巡礼したことが誇りに思えるんじゃないかな。きっと良い思い出になることだろう。
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所々に見覚えのある景色が現れるので、これもまた楽しい。7キロほど歩いて8時半に昨年と同じところにあった最初のバルに入って行く。ここはチョコラテとチュロスが美味かったので、同じのを頼んだのだが出てきたのはコラカオだった。これはホットミルクに袋入りのココアみたいのが付いてくるもので、袋を自分でビリッと破いてミルクの中に入れてかんますものだ。これも旨いので、ま、いいかな。チョコラテを頼むとチュロスが付いてきたのだが、チョコラテ自体がないのでチュロスも付かないようだ。手持ちの大きなコッペパンをコラカオに浸しながら食べると意外なほど旨い。まるごと1本食べてしまったので、栄養はともかく腹が減ることは避けられるだろう。
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歩きだすと若者3人組に追い越された。さすがにとても足が早い。追いついたところで良く見たら、そんなに若くもない女性3人組で、一人が女性の坊主頭だったので若者に見えたのだった。道で出会う巡礼には全員声を掛けることにしている。オラ―・ブエンカミーノ。
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今日のメインエベントとも言える滝の名所にやってきた。でも巡礼はほとんど居ないので拍子抜けするほどだった。昨年はここにいっぱい居て写真を撮りまくっていたのだが、タイミングによってはこんな日にもなるようだ。そこを過ぎても見覚えのある所は何度も出てきて懐かしく楽しく歩くことができる。
途中にある大金持ちの門を撮ろうと思っていたが、今回は門が開いており、そこに2頭の(2匹じゃなくて2頭)どでかいジャーマン・シェパードが放し飼いされていたので怖くなって通り過ぎる。あんなのに襲われたんじゃたまらん。 -
11時過ぎにネグレイラ町の入り口にやってきた。昨年泊まったアルベルゲ・カルメンもちゃんとあった。昨年は私営に泊まりたがったイーデンに付き合ったが、節約巡礼者としての私なので今回は安い公営に泊まる予定だ。
公営は町を通り過ぎて1キロ歩いたところにあるので、ここでスーパーから食料を調達して行く作戦を考える。やはり同じことを考え付く人がいるもんだ。レジ袋を提げた巡礼が店から出てきた。スーパーのチェーン店、GADISで500ml缶ビールを2本、チーズ、ヨーグルト4、カット野菜、チョリソーにオレンジジュース、エンパナダ2、トマトと大量に買って8.61ユーロ。大きなレジ袋を提げて町を後に1キロ歩いていくと、巡礼路からは少し外れた所にアルベルゲはあった。と言っても100m外れただけだったので、これならお安い御用だ。 -
玄関のテーブルには手に障がいのあるブラジルおじさんが座って一人開くのを待っていたので良く分からない言葉と身振りでお喋り。ポルトガル語はオブリガード(ありがとう)と、ポルトガル娘に教わったボンディアしか知らないが、その国の言葉を言うと間違いなく喜んでくれる。
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すぐに4人のスペイン女性組も到着する。私と同じように、GADISのレジ袋を提げている人がいたのでニヤリとする。13時オープンと書いてあるが、12時過ぎにオスピタレラがやってきて早めに受付を開始してくれる。6ユーロWi-Fiなし。ここはベッドが全て平置きのしっかりしたものだった。凄いラッキー。いつものようにトイレに近い入り口脇をゲットする。
シャワーと洗濯をしてから昼飯の準備をする。ここには調理器具と食器が揃っていたのでこれも嬉しい。大皿にカット野菜、チョリソー、チーズ、トマトを盛り付けて、これは私としたら中々の出来だ。食器がないアルベルゲでは仕方なく袋から直接食べているが、こうやって皿に盛れると一味もふた味も違う気がする。このアルベルゲはキッチンもベッドも非常に気に入った。難点は1キロ戻らないとスーパーが無いことだが、差し引きしてもプラスだ。今のところ空いてるし、公営上位5本指に入るアルベルゲと認定しよう。アルベルゲを早く開けてくれたセニョーラに和風マリアカードを進呈する。
今日、右のスティックの石突きが取れてしまった。昨年から2000km以上使っている相棒なので、とうとう金属製の先端が擦り切れてしまい、残った部品がスティックの中でカランカランと音がしている。石突きがないとプラスチックが直接地面にあたるので、すぐ壊れてしまう気がするがどうかな?
飲んで食べたあと、3時間くらいスコーンと昼寝して、目が覚めたら明るいので朝まで寝てしまったと早合点したが、時計を見たらまだ昼の4時だった。寝るには相当早いので、こうしてボーっとしてるより明日の食料を手に入れようと考え、また1キロ歩いて町まで行ってみる。今回も考えることは同じ人がいるらしく、スーパーには巡礼が3人やってきていた。メロン半分、桃缶(中)、ナッツ1袋、パン(大)、1リットル白ワイン、ソーセージ4本で5.44ユーロ。今日は結構食料に金掛けてるな。3枚残っていた50ユーロ札をとうとう使い始める。でもまだ全部あわせれば200ユーロくらい残っているので一週間は余裕でオーケーだ。この調子だとコンポステラに戻ってキャッシングしても間に合うかな。
帰り道でもスーパーへ行くと思しき数人の巡礼と会って笑って挨拶する。みんなこの道には店やアルベルゲが少ないことを知っているので食料確保の重要性を知っているのだ。 -
7時近くなってやって来たソロの女性がいた。どいいう訳か入口に立ったまま中に入ってこず、ベッドが空いているか心配顔をしている。オスピタレラは既に帰ってしまったので、ベッドが空いているかどうか確認できない。2つあるベッドルームに行って空いているベッドをチェックしてみると、一部屋に10人で、このアルベルゲは20人収容なのが分かった。1つ空いているようだが、念のため鍵の掛かった事務室に広げてある受付ノートをガラス越しに見たところ、今日は19人しか記入されてないのでピンポンだ。来い来いと呼びよせて、ノートを指さして大丈夫だよと告げてやったら、やっとホッとしたようだ。
ここは町に戻れば私営アルベルゲが何軒もあるのでまだいいが、やっぱり今夜の宿が決まらない不安は何度も経験しているので、ホッとする気持ちは良く分かる。スペイン人かと思ったら、ウルグアイだそうだ。ウルグアイって聞いたことあるけど地図では見たことない。どこなんだろう?イグアナが居る所かな?関係ないか。 -
この子が来る前に同じテーブルに居たカップルにワインを勧めたらノーサンキューだったが、この子に勧めたらオーケーだったので喜んで2杯飲ませてあげる。ノーサンキューと言った二人が良かったねと言う感じで笑っている。(写真、手前がウルグアイの子)
このテーブルにはイタリア人カップルが2組になった。知っているイタリア語を4つ使ったら手持ちがなくなったので、簡単なスペイン語で話してみると何となく通じるところが楽しい。本物のスペイン人と本物のイタリア人は母国語同士で喋っても通じるそうだ。
日本出発から67日目 Negreira - SantaMarina
7月12日(火)朝飯にインスタントスープを作ってカット野菜の残りとパンを入れる。食糧をいっぱい持っていると何時でも何所でも食べられて便利だし、もし、最悪宿に有り付けなかったとしても腹さえ空いてなければ歩き続けることができるので気持ちに余裕も生まれる。そんなこんなで心も豊かになるので良いことずくしだ。難点はバックパックがちょっと重たくなることか。これ前にも書いた気が・・・。 -
まだ薄暗い7時半に出発する。今朝も朝やけがすこぶる気持ちいい。もう7月だが、朝のうちは気温も低く風が吹いて寒い。歩きだせばすぐ暖かくなるのが分かっているので、今日も半そでTシャツで出発する。まず100m戻って巡礼路に復帰。今日も所々に見覚えのある所が現れて楽しく歩くことができる。
アナ登場 -
ソロのおばちゃんと何度も前後してその度に挨拶を交わす。丁度私と同じくらいのスピードで歩く人らしい。そんなことをしながら歩いていると、その前方にもソロの女性巡礼が歩いているのが目に入る。おばちゃんに追いつかれるんだから、随分ゆっくり歩いているようだ。この人は後からこの道で一番仲良くなるスペイン人アナだったが、この時点ではまだ挨拶程度の仲だ。そこへ向こうから歩いてくる巡礼発見。フィステラとムシアを回って、またコンポステラに戻る人のようだ。とても珍しいがたまに見かけることがある。私もいつか凄~く日数が余ったときにやってみてもいいかな。
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3人でお喋りしながら歩くようになり、おばちゃんに昨年泊まったビラセリオに泊まると言ったら、エーッと言われてしまう。幾ら何でも近すぎる(と言ってるようだ)。おばちゃんは次にアルベルゲがあるサンタマリーニャに泊まると言うので、じゃぁ私もそうするか。ビラセリオなら様子が分かっているので安心だが、知らないアルベルゲもそれはそれで面白いだろう。フィステラの道はこの後も何度か歩くか知れないので、情報は多いに越したことはない。そのビラセリオにはまもなく到着する。やっぱり近すぎた。アルベルゲも経営しているバルでビールを一杯飲ませてもらう。小さいグラスなのに1.6ユーロって高いんじゃね?
このバルからは一人旅になる。気分よく歩いていたら後ろから「こんにちは」と日本語で声を掛けられる。おっ、珍しいソロの日本人青年だ。1時間ほどお喋りしながら一緒に歩く。どちらも久しぶりの日本語会話なので、後から後から話題が尽きなくて喋る喋る。 -
予定のサンタマリーニャに着いたら、お兄ちゃんはここで昼飯にするそうだ。私もチェックインを済ませてからビールを買って一緒のテーブルで飲む。ここは私営アルベルゲなので12ユーロだった。
食べ終わった頃になって「あーっ、写真撮るの忘れた」と言っている。毎回、何を食べたのか写真で記録しているらしい。私と同じようなことする人いるんだなぁ。一緒に写真を撮り手作り名詞をもらう。H君は臨時で仕事をしては失業保険を貰って好きなことをするを繰り返しているそうだ。色んな生き方があるなぁ。私も若いころに乗っていたランドナーと言う旅行用自転車で日本一周したこともあるそうで、宗谷岬で撮った写真を見せてくれる。私も国内なら北は札幌から南は下関まで走りまわっていたので、そこでも話が盛り上がる。今日はまだ先まで歩き、Oriveiroaの私営アルベルゲ泊まりだそうだ。 -
さて、このアルベルゲの具合はと言うと・・・ベッドルームは狭いし暗い。シャワールームもゴチャゴチャして使い勝手が悪そうだ。洗濯スペースはないので、狭い洗面所で洗濯して道路の反対側にある離れた物干し場まで干しに行く。これもマイナスポイントだが、一番の難点はキッチンは元より、食事するテーブルさえ無いことだった。バルやレストランもやっているアルベルゲに良くあるパターンだが、これは無さ過ぎだろう。小さな村には雑貨屋の一軒もないから食事は全員この店で食べてお金を落としてくださいねと言う無言の圧力を感じる。そうは行くかい!手持ちの食料を持ってバルのテーブルで食べさせてもらう。泊まり客だって客なんだから文句はないだろう。こっちは昨日大量に食料を買ったので、今晩と明日の朝飯の分まで持ってるんだぜぇ。
手前のビラセリオのアルベルゲもバル併設だが、キッチンには鍋釜や食器もあったし、もちろん食事するためのテーブルもある。あっちの方がずっと良かったなぁと思うが後の祭りだ。次にこの道にやって来たときは、ここには絶対に泊まらないぞと心に誓う。(おおげさ)
店も何もない小さな村なので、やることをやったらもうすることが何も残っていない。あとは寝るだけなのでさっさとベッドに入ってしまう。こんなアルベルゲなのに、ほぼ満員の盛況だった。昨日泊まったネグレイラを出発すると、手前のビラセリオかここしかないので、好き嫌いなんか言ってられない。でももうここには泊まらない。
日本出発から68日目 SantaMarina ー Olveiroa
7月13日(水)アルベルゲの1階にあるバルでコラカオだけ頼んで一昨日仕入れておいたエンパナダを1個食べて朝飯とする。ちょっと遅めの8時15に出発。昨日の日本人お兄ちゃんは車に詳しくて、ここんちの車は1千万以上もする高級車の何トカだと言っていた。小さなバル兼アルベルゲだけど付近に競争相手がまったくいないのでやって来る巡礼を漏れなく総取りしてるのだろう。物価が安いスペインで1千万円以上の車を買えるなんてものすごく儲かっているようだ。金儲けコンセプトが随所に現れていてあまり良い感じがしないアルベルゲだったな。もうお世話になることもないだろう。
せいぜい丘程度のなだらかな起伏の道を延々と歩く。とても歩きやすくて気持ちのいい道だ。出来たら来年も歩きたい。 -
非常に不思議に見える木が道端に現れた。え、これどうなってるの!?写真を撮りながら良~く眺めていると、太い親木が倒れて、そこから枝が1本の木のように真っ直ぐ上に伸びているのが分かった。親木は地面と見分けが付かないほど同化していたので、とても不思議に見えた。
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遠くに大きな湖が見える所までやってきた。どこもかしこもすこぶる気持ちのいい道だ。それに加えて、歩いている人が殆どいないのがいかにもひなびた巡礼路ぽくて心が和む。日程に余裕があるなら、こんな気持ちの良い道をフィステラまでバスでひとっ飛びしてしまうのは勿体ないだろう。
田舎道を歩いていくと、前方の背が高い草むらから女性の頭が出たり入ったりしているのが目に入る。あれー、トイレタイムのようだ困ったな。もうあちらからも見える距離まで近づいて来てしまっている。立ち止まってモジモジしているのも不自然だろう。下を向いたまま知らない振りして通り過ぎることに決める。
問題の横に来たところで向こうから声が掛かった。トイレじゃなくて靴を脱いで休憩していただけだった。頭が出たり入ったりしていたのは、どうも私がやって来るのを確認していた気がする。それは昨日、歩きながら話した女性だった。それから自然と一緒に歩くことになった。 -
分かりやすいスペイン語を身ぶりと共に使ってくれるので、喋っていて楽しい。道々に出てくる物を指差してはスペイン語では何々と教えてくれるのだが、教わるそばからポロポロ忘れていく。もの凄く明るい人でラテン女性そのもの。ずっと賑やかに喋ったり笑ったりしている。
次の村のバルで一緒に休んでいくことになった。私はもちろんビールで女性はファンタみたいのを注文していた。ちょっと親しくなったので日記帳に名前を書いてもらう。名前はアナで、コンポステラから北へ90キロほどのア・コルーニャの人だった。ア・コルーニャには世界遺産のヘラクレスの塔があるので、いつか行ってみたい街だ。このフィステラの道だけを歩きに来たらしい。 -
外国からわざわざサンチャゴ巡礼しにやって来た人にはフィステラの道はおまけの道なので、外国人の自分にはとても珍しいパターンに見えるが、地元のスペイン人ならアリなのかも知れない。コンポステラには電車でやってきたのかと思ったら、マイカーでやってきて路上駐車してきたと言っている。いいんか5日も路上駐車しといて!?ボロイ車だから悪戯されてもいいそうだが、そういう問題か?バルの人にお互いのカメラを渡して一緒のところを写真に撮ってもらう。前にも感じたが、欧米の人ってこういう時にポーズを取ったり表情を決めるのが上手いんだよなーと感心してしまう。まるで写真慣れしている芸能人みたい。ビールはおごられてしまったので機会があったらお返ししよう。
休憩後も一緒に歩いていき、先週が誕生日だと言うのでしらばくれて幾つになったのか聞いてみると、ためらいもなく教えてくれたがスペイン語だったのでハッキリとは分からなかった(20以上の数字は苦手)。
ほどなく次の村、オリベイロアに到着する。私はここの公営アルベルゲに泊まるが、アナは次のLogosoと言う村のアルベルゲに泊まるそうなので、ここで分かれることにする。ロゴソ、初めて聞く名前だな。そんなとこにもアルベルゲがあったんだ。 -
アルベルゲの入口まで行ってみたら、オスピタレラが中を掃除中だったので外で少し待ってから声を掛ける。昨年も泊まったんだよとスペイン語と身振りで伝えたら分かったらしく喜んでくれる。何時に開けるのかと良く分からないスペイン語で言ってみたら、鍵の掛かっていない扉をスッと開けてくれたので入ってもいいらしいのが分かる。
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昨年と同じ、2階のトイレに近いベッドをゲットしてみたが、外に出ようとしたら入口から一段下がった所の半地下にもベッドルームがあるのに気づいたので見にいって見る。ベッドの間隔も広々しているのに加え、ここには1台だけ平ベッドがあった。勿論さっさと引越しして到着1番のアドバンテージを最大限に生かす。今日はショートコースだったのでシャワーだけして洗濯はしないでおく。洗濯しないと楽でいい。
昨年、昼飯を食べたり買い物をした、アルベルゲ隣りのバルは店じまいしたのか人けがなかった。少し離れた所に大きな私営アルベルゲ兼バルがオープンしてたので、客を取られてしまったか。そっちに行ってみたら販売コーナーもあって、そこそこの品揃えだった。これじゃぁ向こうは潰れるはずだよ。昨年のバルでも食品は少しだけ売っていたが、1坪ほどの倉庫の中に種類が幾らもない品が雑然と置かれていて、客はその中から選んだ品を離れたバルまで持っていって金を払うという、なんとものんびりした店だった。それだけに潰れたなら気の毒だ。 -
さて、我に返って新しく出来た店には何が置いてあるのか見渡してみる。いつもの1リットルビールはなかったので、缶ビール3、ヨーグルト2、8Pチーズ、カステラ2で5.9ユーロ。こんな不便な村だけど、ぼられもしないで定価で売っていたので感心した。今回はさすがに野菜は手に入らなかった。早速アルベルゲに戻り、キッチンでスープを作って前に買っておいた小さなソーセージを4本入れる。旨くも不味くもないので、まぁまぁかな。
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ここのアルベルゲは非常に独特なつくりで、真ん中の道を挟んでベッドルームは離れ離れに3棟ありキッチンと食事スペースはまた別棟で、受付のレセプションも別にある。まだ人が居ないので、他のベッドルームはどんなことになっているのか探検しに行ってみると、ひとつはワンフロアにベッド数が6で2階にもあるようだ。ここは自転車の人が泊まる棟らしく、室内に自転車スタンドが備えてあった。もうひとつ、一番小さな棟を見てみたら、ここはベッド数4ほどなので小グループには持って来いだが張り紙を見たらハンディキャップを持った人専用だったのが分かる。
暇なので、少し離れたところにある昔の保存地区みたいな所に写真を撮りに行ってみる。説明板があるようだが読めないから分からない。ただ、古いのだけは分かる。石つくりの穀物倉庫オレオが何台もあった。 -
6時過ぎに今度は夕飯を作る。残り半分のスープの素に、昨日買っておいたトルティージャを入れてぐずぐずに煮てみる。西洋おじやみたいでこれもまずまず。それと残りのパンとヨーグルトにチーズ2個。1本残しておいた缶ビールも一緒に飲む。食後にはナッツをポリポリ。スペインのナッツは割りといけるのが分かった。夕飯も食べたことだし、もう寝てしまいたいのだが、肝心のチェックインが7時なので寝ることができない。歯を磨いて時間つぶしをしている内に受付が始まる。今回も6ユーロ。勿論Wi-Fiなし。
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夕方になったら昨年と同じように、隣の牛小屋からボーッと大きな音が鳴り始まる。オスピタレラによると、発電機のようだが、発電機ってあんな音を出すか?エンジンの発電機とは違うのかな。何はともあれ2階より1階の方がはるかに音が小さく聞こえるのでありがたい。
歩く歩く歩く2016 フィステラの道2へつづく
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