サンティアゴ・デ・コンポステーラ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 歩く歩く歩く2016 イギリス人の道1<br />            (2016ポルトガル人の道5の続き)<br />  日本出発から60日目  Santiago - ネダ<br /><br /> 7月5日(火)サンティアゴ・アルベルゲ・メノール。早朝5時半にキッチンに下りてきたら扉には鍵が掛かっていて入ることができなかった。そう言えば二十日前にもこんなことがあったな。すっかり忘れていた。お湯を沸かしてスープかコーヒーを飲みたいのだがな。6時に開くことを予想して入り口のベンチで待つことにする。どっちみち時間はあるし。<br /><br /> 待っている間に予約してあるマドリッドのオスタルにメールを送信することにする。日本からネットで予約したオスタルだが、ここはチェックインの時間を必ず連絡するようにとのことだった。18日の午後4時くらいに着きますとgoogle様の翻訳サービスを使ってメールを送る。まだ2週間もあるが気がかりなので早めにやっつけておく。

歩く歩く歩く2016 イギリス人の道1(2016ポルトガル人の道5の続き)

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2016/05/09 - 2016/07/29

117位(同エリア443件中)

旅行記グループ 歩く歩く歩く2016

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 歩く歩く歩く2016 イギリス人の道1
(2016ポルトガル人の道5の続き)
日本出発から60日目  Santiago - ネダ

 7月5日(火)サンティアゴ・アルベルゲ・メノール。早朝5時半にキッチンに下りてきたら扉には鍵が掛かっていて入ることができなかった。そう言えば二十日前にもこんなことがあったな。すっかり忘れていた。お湯を沸かしてスープかコーヒーを飲みたいのだがな。6時に開くことを予想して入り口のベンチで待つことにする。どっちみち時間はあるし。

 待っている間に予約してあるマドリッドのオスタルにメールを送信することにする。日本からネットで予約したオスタルだが、ここはチェックインの時間を必ず連絡するようにとのことだった。18日の午後4時くらいに着きますとgoogle様の翻訳サービスを使ってメールを送る。まだ2週間もあるが気がかりなので早めにやっつけておく。

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
鉄道 徒歩
航空会社
カタール航空
旅行の手配内容
個別手配

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  •  結局、キッチンは開かなかったので6時45、駅に向かって歩き出す。サンチャゴ・デ・コンポステラ駅には7時2分に到着。いつものように20分弱で着くことができる。こういうときの所要時間を覚えておくことは結構重要だ。この駅から電車を利用するのはこれで3回目だけど、まだまだお世話になるだろう。

     結局、キッチンは開かなかったので6時45、駅に向かって歩き出す。サンチャゴ・デ・コンポステラ駅には7時2分に到着。いつものように20分弱で着くことができる。こういうときの所要時間を覚えておくことは結構重要だ。この駅から電車を利用するのはこれで3回目だけど、まだまだお世話になるだろう。

  •  電光掲示板には私が乗るア・コルーニャ行きは表示されているが、相変わらずホームの番号は空欄のままで出発20分前にならないと発表されないようだ。フランスもスペインも、これについて誰か改革しようって気にならないのかね。

     電光掲示板には私が乗るア・コルーニャ行きは表示されているが、相変わらずホームの番号は空欄のままで出発20分前にならないと発表されないようだ。フランスもスペインも、これについて誰か改革しようって気にならないのかね。

  •  今回も20分前になったらやっとホームは4番と発表される。電車はどうせ遅れて到着だろうと馬鹿にしていたら、今回は時間通りにやってきた。サンチャゴからコルーニャ間には幾つもトンネルが掘られていた。スペイン人もトンネル作るんだと感心する。<br /><br /> 窓の外はどんよりとした厚い雲で覆われているので、今日は雨の中の歩きになるかも知れないな。もともとこの辺りのガリシア州は雨の多い地域なので降られても仕方が無いだろうと覚悟しておく。

     今回も20分前になったらやっとホームは4番と発表される。電車はどうせ遅れて到着だろうと馬鹿にしていたら、今回は時間通りにやってきた。サンチャゴからコルーニャ間には幾つもトンネルが掘られていた。スペイン人もトンネル作るんだと感心する。

     窓の外はどんよりとした厚い雲で覆われているので、今日は雨の中の歩きになるかも知れないな。もともとこの辺りのガリシア州は雨の多い地域なので降られても仕方が無いだろうと覚悟しておく。

  •  コルーニャ駅から次のフェロール行きまでは時間があるので駅の外に出て様子を見ておく。いつかコルーニャには世界遺産のヘラクレスの塔観光で来るだろうと思っているから下調べの積り。駅前にバス停があったので、ヘラクレスの塔行きがあるかと見てみたが、そんな文字は見当たらないのでさっさと諦める。<br /><br /> 構内に戻ってベンチで手持ちのビスケットを食べて朝食を食べたつもりになっておく。コルーニャの駅は終着点の駅なので、全ての電車がこちらを向いて並んでいる、ちょっと面白い光景だ。電光掲示板にフェロール行きの表示が出ているが、そのうち「遅れ」という意味らしい文字が追加された。何だよ、ここまで順調だったのについてないなぁ。フェロールからの様子がまったく分かっていないので、なるべく早く着いて巡礼路探しを始めたいのだ。8時45分発が9時発に変わってしまったようだ。まぁ15分遅れくらいなら我慢のしどころだ。

     コルーニャ駅から次のフェロール行きまでは時間があるので駅の外に出て様子を見ておく。いつかコルーニャには世界遺産のヘラクレスの塔観光で来るだろうと思っているから下調べの積り。駅前にバス停があったので、ヘラクレスの塔行きがあるかと見てみたが、そんな文字は見当たらないのでさっさと諦める。

     構内に戻ってベンチで手持ちのビスケットを食べて朝食を食べたつもりになっておく。コルーニャの駅は終着点の駅なので、全ての電車がこちらを向いて並んでいる、ちょっと面白い光景だ。電光掲示板にフェロール行きの表示が出ているが、そのうち「遅れ」という意味らしい文字が追加された。何だよ、ここまで順調だったのについてないなぁ。フェロールからの様子がまったく分かっていないので、なるべく早く着いて巡礼路探しを始めたいのだ。8時45分発が9時発に変わってしまったようだ。まぁ15分遅れくらいなら我慢のしどころだ。

  •  ヨーロッパの駅には電車に乗るときの改札が無いことが多いのだが、この駅にはあった。ずらっと自動改札機が設置されていて、そこ以外は鉄の柵で囲われているので入ることが出来ない。私のチケットはコンポステラの国鉄出張所で発行された大判のチケットなので自動改札機に通すことができない。改札機を跨げば入ることは出来るが、正規のチケットを持っているんだからそんな事をする必要が無い。運よく少し離れたところに居る駅員に声を掛けてお願いする。大版チケットのバーコードには改札機が反応しなかったので、駅員が持っている専用カードでゲートを開けてくれる。言葉は分からなくても人対人ならだいたい何とかなるから有難い。機械相手ではこうは行かない。<br /><br /> 乗り込むときに一応確認のため、駅員さんに「フェロール?」と聞いてみる。同じ1本の列車だが、フェロール行きは先頭の1両だけと言っているらしい(いつも想像で理解しています)。こんなことがあるから確認は大切だ。乗り込む前にもう一度近くにいた駅員さんに確認してから乗り込む。どうやって1両だけフェロールに行くのだろう?1両だけ切り離されて行くので駆動できる先頭車両なんかな。

     ヨーロッパの駅には電車に乗るときの改札が無いことが多いのだが、この駅にはあった。ずらっと自動改札機が設置されていて、そこ以外は鉄の柵で囲われているので入ることが出来ない。私のチケットはコンポステラの国鉄出張所で発行された大判のチケットなので自動改札機に通すことができない。改札機を跨げば入ることは出来るが、正規のチケットを持っているんだからそんな事をする必要が無い。運よく少し離れたところに居る駅員に声を掛けてお願いする。大版チケットのバーコードには改札機が反応しなかったので、駅員が持っている専用カードでゲートを開けてくれる。言葉は分からなくても人対人ならだいたい何とかなるから有難い。機械相手ではこうは行かない。

     乗り込むときに一応確認のため、駅員さんに「フェロール?」と聞いてみる。同じ1本の列車だが、フェロール行きは先頭の1両だけと言っているらしい(いつも想像で理解しています)。こんなことがあるから確認は大切だ。乗り込む前にもう一度近くにいた駅員さんに確認してから乗り込む。どうやって1両だけフェロールに行くのだろう?1両だけ切り離されて行くので駆動できる先頭車両なんかな。

  •  車両は小さくて古かった。シートカバーも端っこが切れてるし、乗客も私しか乗ってないし、なんか廃線間近のうらぶれた感じがする電車だなぁ。フェロールという所はあまり人が行かない町なんかな。<br /><br /> しばらく走ってから途中の駅で止まると、今度は逆走を始めた。スイッチバックするんか!?まさかフェロールに到着したので折り返し運転始めたんじゃないだろなと一抹の不安が湧き上がる!?訳が分からないが、乗っている箱の中には車掌はおろか乗客さえいないので聞くことができない。この電車がフェロールに行くことを祈ろう。心配しながら乗っていると、私服の駅員が「ネクスト ストップ フェロール」と声を掛けてくれたので、やっと安心する。スペイン人の喋るカタコト英語は母音がくっついてたので聞き取り易かった。

     車両は小さくて古かった。シートカバーも端っこが切れてるし、乗客も私しか乗ってないし、なんか廃線間近のうらぶれた感じがする電車だなぁ。フェロールという所はあまり人が行かない町なんかな。

     しばらく走ってから途中の駅で止まると、今度は逆走を始めた。スイッチバックするんか!?まさかフェロールに到着したので折り返し運転始めたんじゃないだろなと一抹の不安が湧き上がる!?訳が分からないが、乗っている箱の中には車掌はおろか乗客さえいないので聞くことができない。この電車がフェロールに行くことを祈ろう。心配しながら乗っていると、私服の駅員が「ネクスト ストップ フェロール」と声を掛けてくれたので、やっと安心する。スペイン人の喋るカタコト英語は母音がくっついてたので聞き取り易かった。

  •  やっとフェロール駅に着いたら、この車両以外にも箱があった。どっかで連結したってことなんだろうか。そっちの箱からは巡礼スタイルの親子らしき1組が降りてきたので、お、やったと思った。バックパックにはコンチャ(帆立貝)を付けているので間違いない。イギリス人の道で初の仲間にもう会うことが出来たと喜んで声を掛ける、オラ・ブエンカミーノ。<br /><br /> この二人は親子だった。女の子は巡礼らしからぬ都会的な雰囲気を撒き散らしているオシャレな子で、大きなスカーフを首に巻いてレザーのカウボーイハットという出で立ち。小さなビデオカメラをずっと回している。バックパックはアルミパイプの骨組が入っていて、パイプ入りのバックパックを背負った巡礼を初めて見た。親父さんは大きなクッションシートを持っているので野宿も視野に入っているのか?都会的で野宿しそうな二人には見えないが。二人も私に会えて嬉しそうだ。この二人は外国人だがスペイン語を良く話す。あ、スペイン以外の国から来た外国人です。<br /><br /> 実は、予定外のイギリス人の道なので、ここフェロールからの巡礼路がまったく分からないし地図もないのだ。道は凡その方角に歩いていけば見つかる可能性が高いが、フェロールをスタート地点と証明するためのスタンプは必ず必要なので、その場所もさっぱり分かっていなかった。その意味でも二人と出会えたのはとてもラッキーだった。<br /><br /> 私はポルトガル人の道で使ったクレデンシャルをイギリス人の道でも使うのでクレデンシャルを新たに手に入れる必要はないが、二人は今からクレデンシャルを入手するそうだ。駅にある案内で聞いてみたところ、街中にあるインフォメーションに行けと言うのでそちらを目指すことにする。タライ回しでなく、そっちのインフォメーションは巡礼者のための用意があるらしい。<br /><br /> 街の真ん中に公園らしき広い空間があって、その中に大きなインフォメーションがあった。ここでスタンプを押してくれて、フェロールの市街図とイギリス人の道の地図をくれたので願ってもない幸運だった。クレデンシャルはカテドラルで発行しているそうなので、今度はそっちを目指す。

     やっとフェロール駅に着いたら、この車両以外にも箱があった。どっかで連結したってことなんだろうか。そっちの箱からは巡礼スタイルの親子らしき1組が降りてきたので、お、やったと思った。バックパックにはコンチャ(帆立貝)を付けているので間違いない。イギリス人の道で初の仲間にもう会うことが出来たと喜んで声を掛ける、オラ・ブエンカミーノ。

     この二人は親子だった。女の子は巡礼らしからぬ都会的な雰囲気を撒き散らしているオシャレな子で、大きなスカーフを首に巻いてレザーのカウボーイハットという出で立ち。小さなビデオカメラをずっと回している。バックパックはアルミパイプの骨組が入っていて、パイプ入りのバックパックを背負った巡礼を初めて見た。親父さんは大きなクッションシートを持っているので野宿も視野に入っているのか?都会的で野宿しそうな二人には見えないが。二人も私に会えて嬉しそうだ。この二人は外国人だがスペイン語を良く話す。あ、スペイン以外の国から来た外国人です。

     実は、予定外のイギリス人の道なので、ここフェロールからの巡礼路がまったく分からないし地図もないのだ。道は凡その方角に歩いていけば見つかる可能性が高いが、フェロールをスタート地点と証明するためのスタンプは必ず必要なので、その場所もさっぱり分かっていなかった。その意味でも二人と出会えたのはとてもラッキーだった。

     私はポルトガル人の道で使ったクレデンシャルをイギリス人の道でも使うのでクレデンシャルを新たに手に入れる必要はないが、二人は今からクレデンシャルを入手するそうだ。駅にある案内で聞いてみたところ、街中にあるインフォメーションに行けと言うのでそちらを目指すことにする。タライ回しでなく、そっちのインフォメーションは巡礼者のための用意があるらしい。

     街の真ん中に公園らしき広い空間があって、その中に大きなインフォメーションがあった。ここでスタンプを押してくれて、フェロールの市街図とイギリス人の道の地図をくれたので願ってもない幸運だった。クレデンシャルはカテドラルで発行しているそうなので、今度はそっちを目指す。

  •  私はクレデンシャルは持っているし、スタンプもゲット出来たので早く歩き始めたいのだが折角なので親子に付き合うことにする。でも、カテドラルでは立派なスタンプがまたもらえたので来た甲斐があった。ここはアルベルゲにもなっているようだが、今晩の目的地はネダなのでノーサンキュー。

     私はクレデンシャルは持っているし、スタンプもゲット出来たので早く歩き始めたいのだが折角なので親子に付き合うことにする。でも、カテドラルでは立派なスタンプがまたもらえたので来た甲斐があった。ここはアルベルゲにもなっているようだが、今晩の目的地はネダなのでノーサンキュー。

  •  親子はまた別のところに寄ると言うので、私はもう歩き出すと言って分かれる。インフォメーションで貰った地図のおかげで街からの巡礼路も確認できた。この街は黄色い矢印でなく、モホン(巡礼路を示す石柱)でガイドしてくれていた。街の中では景観を汚すと思ってか、黄色いペンキで矢印を描きたがらない所が良くある。でも繁華な地域を過ぎるとちゃんと矢印も登場してきた。<br /><br /> 地図どおりに行くと海岸線をぐるっと歩かされて遠回りになるようだ。今日は歩き出しが遅いのでショートカットする道を選ぶ。でもバチが当たって迷ってしまった。幼稚園みたいな塀の中にいたおばちゃんセニョーラに教えてもらったら、ここが私が目指したショートカットの道と言うのが分かった。今日は何かとはついてる。

     親子はまた別のところに寄ると言うので、私はもう歩き出すと言って分かれる。インフォメーションで貰った地図のおかげで街からの巡礼路も確認できた。この街は黄色い矢印でなく、モホン(巡礼路を示す石柱)でガイドしてくれていた。街の中では景観を汚すと思ってか、黄色いペンキで矢印を描きたがらない所が良くある。でも繁華な地域を過ぎるとちゃんと矢印も登場してきた。

     地図どおりに行くと海岸線をぐるっと歩かされて遠回りになるようだ。今日は歩き出しが遅いのでショートカットする道を選ぶ。でもバチが当たって迷ってしまった。幼稚園みたいな塀の中にいたおばちゃんセニョーラに教えてもらったら、ここが私が目指したショートカットの道と言うのが分かった。今日は何かとはついてる。

  •  ほどなく巡礼路と合流し、賑やかな街中から郊外にやってきた。この辺りの海は潮が引くと干潟になるようでドブ臭い。どっかのおじさんとすれ違ったら後ろから「ペレグリノ?」と声を掛けてきた。え、なに?と振り向くと何か伝えたそうに口をモゴモゴやっているが怪しい人でないのは雰囲気で分かる。こちらが東洋人だったので戸惑っているようだ。やっと出てきた言葉が「ペレグリノ カンサードス(巡礼は疲れる)」だった。ノーカンサードスと言ってみる。握手を求められた。ちょっと挙動不審ぽいけど怪しい人ではなかった。地元の人からブエンカミーノと声を掛けられることは良くあるが、こういうのは珍しいなぁ。<br /><br /> 寂しい丘を越えるところに大きな陸橋があった。この下は高速道路が走っているらしい。近くで女の子の巡礼3人が休んでいたのでブエンカミーノと声を掛けても返事がなく戸惑っている様子だ。巡礼同士の挨拶を知らないらしい。もう夏休みに入ったのだろう、この子たちを見ると綿密な準備をすることなく勢いで歩きだす若い子が増える予感がする。

     ほどなく巡礼路と合流し、賑やかな街中から郊外にやってきた。この辺りの海は潮が引くと干潟になるようでドブ臭い。どっかのおじさんとすれ違ったら後ろから「ペレグリノ?」と声を掛けてきた。え、なに?と振り向くと何か伝えたそうに口をモゴモゴやっているが怪しい人でないのは雰囲気で分かる。こちらが東洋人だったので戸惑っているようだ。やっと出てきた言葉が「ペレグリノ カンサードス(巡礼は疲れる)」だった。ノーカンサードスと言ってみる。握手を求められた。ちょっと挙動不審ぽいけど怪しい人ではなかった。地元の人からブエンカミーノと声を掛けられることは良くあるが、こういうのは珍しいなぁ。

     寂しい丘を越えるところに大きな陸橋があった。この下は高速道路が走っているらしい。近くで女の子の巡礼3人が休んでいたのでブエンカミーノと声を掛けても返事がなく戸惑っている様子だ。巡礼同士の挨拶を知らないらしい。もう夏休みに入ったのだろう、この子たちを見ると綿密な準備をすることなく勢いで歩きだす若い子が増える予感がする。

  •  干潟の中に海の中を突き抜けるような細い道が続いていて、そこを通って反対側の町に渡る。地図によるとそろそろアルベルゲがありそうなので、GPSを出して位置を確認したいのだが、いつまで経っても電波をキャッチできないでいる。仕方ないので向こうから歩いてきたあんちゃんに声をかけ、タブレットの地図を見せながら聞いたところ、このあんちゃんはまったく考える気も教える気もなさそうで明後日の方を向いたまま「No se」分からないと言うだけ。やっぱり鼻カンしてるようなのはロクなのが居ないなと諦める(自分から声かけたのにディスる)。<br /><br /> 次に聞いたのは地元の女の子で、この子はさっきよりマシだったがアルベルゲを知らなくて、更にこの場所を聞こうにも女性にありがちな地図をまったく理解できない子だったので現在地さえ分からなかった。次に土木作業員のおじさんに聞いたところ、この人は運良くアルベルゲを知っていた。さすが歳の功だ。ここを真っ直ぐ行ったらプエンテ(橋)を右に行くんだと教えてくれる。アルベルゲの近くに来たと思い込んでいたが、まだ大分離れていた所だった。

     干潟の中に海の中を突き抜けるような細い道が続いていて、そこを通って反対側の町に渡る。地図によるとそろそろアルベルゲがありそうなので、GPSを出して位置を確認したいのだが、いつまで経っても電波をキャッチできないでいる。仕方ないので向こうから歩いてきたあんちゃんに声をかけ、タブレットの地図を見せながら聞いたところ、このあんちゃんはまったく考える気も教える気もなさそうで明後日の方を向いたまま「No se」分からないと言うだけ。やっぱり鼻カンしてるようなのはロクなのが居ないなと諦める(自分から声かけたのにディスる)。

     次に聞いたのは地元の女の子で、この子はさっきよりマシだったがアルベルゲを知らなくて、更にこの場所を聞こうにも女性にありがちな地図をまったく理解できない子だったので現在地さえ分からなかった。次に土木作業員のおじさんに聞いたところ、この人は運良くアルベルゲを知っていた。さすが歳の功だ。ここを真っ直ぐ行ったらプエンテ(橋)を右に行くんだと教えてくれる。アルベルゲの近くに来たと思い込んでいたが、まだ大分離れていた所だった。

  •  もやもやが続いていたが、道が分かったので元気を取り戻して歩いて行くと、ほどなく教わった橋が現れて、そこから川沿いに行くと目的のアルベルゲが見つかった。ネダのアルベルゲは臨海公園の中にあって、これ以上は無いという程のロケーションだった(写真:黄色い建物)。いいんか、こんな市民の憩いの場になってる公園の中にアルベルゲなんか作って。アルベルゲは公園の中に溶け込むことなく凄く浮いた存在だった。

     もやもやが続いていたが、道が分かったので元気を取り戻して歩いて行くと、ほどなく教わった橋が現れて、そこから川沿いに行くと目的のアルベルゲが見つかった。ネダのアルベルゲは臨海公園の中にあって、これ以上は無いという程のロケーションだった(写真:黄色い建物)。いいんか、こんな市民の憩いの場になってる公園の中にアルベルゲなんか作って。アルベルゲは公園の中に溶け込むことなく凄く浮いた存在だった。

  •  中に入っていくと、意外や既に10人ほどが先着していた。私よりこんなに早く着く人がいるということは、もしかしたら昨日はフェロールに一泊して今朝出発した人たちかも知れないな。でもベッドは下段を確保することができたので一安心。ここはオスピタレロが夕方やってくるタイプのアルベルゲだった。チェックインしなくてもベッドやシャワーはOKなので、このスタイルは大好きだ。<br /><br /> 暫くしたらフェロール駅で会った親子がやってきたので元気良く挨拶するも、二人はこのアルベルゲには泊まらなかった。薄暗い中に2段ベッドがズラッと並んでいる室内を見たので恐れをなしたか?この親子とはこれ以降会うことはなかった。<br /><br /> 遅れてやってきたオスピタレロが言うことには、昨日、日本人が二人泊まっていったそうだ。一人はポルトガル人の道で一緒だったNさんかも知れないな。イギリス人の道も歩くと言ってたので。一日先行されると詰めるのは難しいので、もう会うことはないだろう。ここもガリシア州なので同じ6ユーロでWi-Fiはスマホの人のみ使えるロクデナシだった。<br /><br /> シャワー、洗濯してから少し離れたスーパーへ買出しに行く。まだ3時なのでシエスタやってるかなと心配しながら行ってみたが、運良く開いていた。カット野菜、1リットルビール、トマト、ヨーグルト4、バゲットパン、生ハムに6Pならぬ12Pチーズで、こんだけ大量に買っても5ユーロちょっとと格安なのが嬉しい。早速アルベルゲに戻って一人宴会。次ぐ朝用に同じ材料でボカディージョを作っておく。ちなみに、12Pチーズとは、丸いケースが妙に分厚いので不審に思っていたが、6Pチーズが2段重ねに入っている豪華版だった。<br /><br /><br /> 日本出発から61日目  ネダ - ミーニョ

     中に入っていくと、意外や既に10人ほどが先着していた。私よりこんなに早く着く人がいるということは、もしかしたら昨日はフェロールに一泊して今朝出発した人たちかも知れないな。でもベッドは下段を確保することができたので一安心。ここはオスピタレロが夕方やってくるタイプのアルベルゲだった。チェックインしなくてもベッドやシャワーはOKなので、このスタイルは大好きだ。

     暫くしたらフェロール駅で会った親子がやってきたので元気良く挨拶するも、二人はこのアルベルゲには泊まらなかった。薄暗い中に2段ベッドがズラッと並んでいる室内を見たので恐れをなしたか?この親子とはこれ以降会うことはなかった。

     遅れてやってきたオスピタレロが言うことには、昨日、日本人が二人泊まっていったそうだ。一人はポルトガル人の道で一緒だったNさんかも知れないな。イギリス人の道も歩くと言ってたので。一日先行されると詰めるのは難しいので、もう会うことはないだろう。ここもガリシア州なので同じ6ユーロでWi-Fiはスマホの人のみ使えるロクデナシだった。

     シャワー、洗濯してから少し離れたスーパーへ買出しに行く。まだ3時なのでシエスタやってるかなと心配しながら行ってみたが、運良く開いていた。カット野菜、1リットルビール、トマト、ヨーグルト4、バゲットパン、生ハムに6Pならぬ12Pチーズで、こんだけ大量に買っても5ユーロちょっとと格安なのが嬉しい。早速アルベルゲに戻って一人宴会。次ぐ朝用に同じ材料でボカディージョを作っておく。ちなみに、12Pチーズとは、丸いケースが妙に分厚いので不審に思っていたが、6Pチーズが2段重ねに入っている豪華版だった。


    日本出発から61日目  ネダ - ミーニョ

  •  7月6日(水)ネダのアルベルゲを7時5分に出発する。今日も朝焼けの中を歩き始められた。暫くは海岸沿いの遊歩道を歩いていき快適。そこを過ぎると急坂が現れる。北の道でいっぱい経験したが、やはり海岸沿いの道と言うのは常に上り下りを繰り返している。少ないが数人の巡礼に出会える。

    7月6日(水)ネダのアルベルゲを7時5分に出発する。今日も朝焼けの中を歩き始められた。暫くは海岸沿いの遊歩道を歩いていき快適。そこを過ぎると急坂が現れる。北の道でいっぱい経験したが、やはり海岸沿いの道と言うのは常に上り下りを繰り返している。少ないが数人の巡礼に出会える。

  •  漁村のような村に入って来たところでカミーノを見失う。見失うどころか今回は行き止まりになってしまった。こうなったら戻るしかない。そしたら朝の漁を終えたらしい漁師さんが、カミーノはあっちだと教えてくれる。都会と比べ、田舎の人はカミーノを知っている人が多いので助かる。

     漁村のような村に入って来たところでカミーノを見失う。見失うどころか今回は行き止まりになってしまった。こうなったら戻るしかない。そしたら朝の漁を終えたらしい漁師さんが、カミーノはあっちだと教えてくれる。都会と比べ、田舎の人はカミーノを知っている人が多いので助かる。

  •  出発したフェロールからこちら側に渡ってこられる大きな橋が現れた。あの橋を渡れればネダのアルベルゲに簡単に着いたのだが、橋は自動車専用橋らしいので我々歩行者は渡せてくれないらしい。お陰で大きな湾をグルッと遠回りしなければならなかった。まぁ急ぐ旅でもないのでいいんですが。

     出発したフェロールからこちら側に渡ってこられる大きな橋が現れた。あの橋を渡れればネダのアルベルゲに簡単に着いたのだが、橋は自動車専用橋らしいので我々歩行者は渡せてくれないらしい。お陰で大きな湾をグルッと遠回りしなければならなかった。まぁ急ぐ旅でもないのでいいんですが。

  •  人家もまばらな田舎道を歩いていると、道の隅っこでモゾモゾと動いている小動物が目に留まる。近づいてみたら何とハリネズミだった。えーっ、スペインって野生のハリネズミが居るところなの!?それとも飼われていたペットが逃げ出したのかな?ハリネズミは近づいても逃げないので、どこか具合が悪いようだ。かと言って連れてく訳にも行かない。やって来た地元の人に、こんなんがいるけどと指差してみたが、小父さんは「別に!」と言う感じで素通りしてしまった。この辺りでハリネズミは珍しくないのかな?ネズミと言う名前が付くので、日本で言ったらドブネズミくらいの低い位置づけなんか?前に見た日本のNHKテレビでは、これと同じのをペットショップで売ってたぞ。

     人家もまばらな田舎道を歩いていると、道の隅っこでモゾモゾと動いている小動物が目に留まる。近づいてみたら何とハリネズミだった。えーっ、スペインって野生のハリネズミが居るところなの!?それとも飼われていたペットが逃げ出したのかな?ハリネズミは近づいても逃げないので、どこか具合が悪いようだ。かと言って連れてく訳にも行かない。やって来た地元の人に、こんなんがいるけどと指差してみたが、小父さんは「別に!」と言う感じで素通りしてしまった。この辺りでハリネズミは珍しくないのかな?ネズミと言う名前が付くので、日本で言ったらドブネズミくらいの低い位置づけなんか?前に見た日本のNHKテレビでは、これと同じのをペットショップで売ってたぞ。

  •  10時半に海沿いの町、Cabanasと言う町にでる。勝手に道案内にしていたカップルはこの町に泊まるのか、巡礼路から外れて海岸の方に行ってしまった。二人は歩きながらいっぱい写真を撮っていたり、のんびりしていたのでペースメーカーとして調度良かったので残念。<br /><br /> この町は海岸沿いが良く整備されている町で、観光客や海水浴客が訪れる町なのだろう。アルベルゲはないようだがホテルなどは沢山ありそうな小洒落た町だった。海岸近くの松林の傍を歩いて行くと道端のところどころにベンチが設置してあるので座らせてもらい、バックパックから出した1リットルジュースをぐびぐび飲んでおく。

     10時半に海沿いの町、Cabanasと言う町にでる。勝手に道案内にしていたカップルはこの町に泊まるのか、巡礼路から外れて海岸の方に行ってしまった。二人は歩きながらいっぱい写真を撮っていたり、のんびりしていたのでペースメーカーとして調度良かったので残念。

     この町は海岸沿いが良く整備されている町で、観光客や海水浴客が訪れる町なのだろう。アルベルゲはないようだがホテルなどは沢山ありそうな小洒落た町だった。海岸近くの松林の傍を歩いて行くと道端のところどころにベンチが設置してあるので座らせてもらい、バックパックから出した1リットルジュースをぐびぐび飲んでおく。

  •  大きな町のPonte de Umeに入るには、大きな橋を渡っていく。この橋の根元は自然の岩で出来ている消波ブロックみたいのが沢山積まれていて、それが境目になって左側は海、右側は干潟になっていた。干満の差で今の時間は干潟から海側に海水が音を立てて勢い良く流れ出ている。ちょっと見たことのない不思議な光景だな。モーゼの海割れみたい。もしかしたら、この干満の差を利用して閉じ込められた魚を捕っている漁業法があったりして。<br /><br /> 橋を渡り終えたところで巡礼路を見失う。あれーと辺りを見回していたら、目の前のバルで一杯やっている女性軍は足もとにバックパックを置いた巡礼だった。でもこの人たちに聞いても巡礼路は知らなかった。今日はこの町にあるアルベルゲに泊まるんだとのこと。まだオープンまでには相当あるそうだ。しかもここのアルベルゲは何とか言う人の家に電話して鍵を貸してもらい、自分で開けるんだと面倒なことを言っている。どうしたもんかな。今後の行程を考えると、ここで泊まった場合、次ぐ日はBetanzosまでの21.8km、その後はBrumaまでの28.3kmが手ごろな気がするが、鍵が面倒なので「私はミーニョに行くよ」と言ってご婦人方とはバイバイする。<br /><br /> ご婦人方が「あっちじゃないの?」と教えてくれた巡礼路は間違っていた。でもこれかなと言う道を歩いて行くと道端に矢印を見つけられたので、それに従い急坂を上っていく。良くこんな急坂を町の中に作ったもんだなと呆れるほどの急坂だ。車がやってきたのでその上り方を見ていたけど普通に上っていた。スリップして尻を振りながら上っていくのを期待したんだがそんなことはしてくれなかった。<br /><br /> 広場に出たところでまた巡礼路を見失ってしまった。都会あるあるだ。町の人に聞いてもハッキリしない。困ったなと思っていたら調度そこへ昨日のアルベルゲで一緒だった親子(父と男の子)が通りかかったので、これ幸いと町を抜けるまで付いて行く。

     大きな町のPonte de Umeに入るには、大きな橋を渡っていく。この橋の根元は自然の岩で出来ている消波ブロックみたいのが沢山積まれていて、それが境目になって左側は海、右側は干潟になっていた。干満の差で今の時間は干潟から海側に海水が音を立てて勢い良く流れ出ている。ちょっと見たことのない不思議な光景だな。モーゼの海割れみたい。もしかしたら、この干満の差を利用して閉じ込められた魚を捕っている漁業法があったりして。

     橋を渡り終えたところで巡礼路を見失う。あれーと辺りを見回していたら、目の前のバルで一杯やっている女性軍は足もとにバックパックを置いた巡礼だった。でもこの人たちに聞いても巡礼路は知らなかった。今日はこの町にあるアルベルゲに泊まるんだとのこと。まだオープンまでには相当あるそうだ。しかもここのアルベルゲは何とか言う人の家に電話して鍵を貸してもらい、自分で開けるんだと面倒なことを言っている。どうしたもんかな。今後の行程を考えると、ここで泊まった場合、次ぐ日はBetanzosまでの21.8km、その後はBrumaまでの28.3kmが手ごろな気がするが、鍵が面倒なので「私はミーニョに行くよ」と言ってご婦人方とはバイバイする。

     ご婦人方が「あっちじゃないの?」と教えてくれた巡礼路は間違っていた。でもこれかなと言う道を歩いて行くと道端に矢印を見つけられたので、それに従い急坂を上っていく。良くこんな急坂を町の中に作ったもんだなと呆れるほどの急坂だ。車がやってきたのでその上り方を見ていたけど普通に上っていた。スリップして尻を振りながら上っていくのを期待したんだがそんなことはしてくれなかった。

     広場に出たところでまた巡礼路を見失ってしまった。都会あるあるだ。町の人に聞いてもハッキリしない。困ったなと思っていたら調度そこへ昨日のアルベルゲで一緒だった親子(父と男の子)が通りかかったので、これ幸いと町を抜けるまで付いて行く。

  •  その後の山の中には小さな川を渡る橋が何か所もあって、渡り始めるとガタガタと揺れ出したのでビックリした。今にも崩れ落ちそうな橋だったので、こんな所で落っこちて旅が続けられなくなったんじゃたまらん。写真で見るとそれほどに見えないが、渡してある板は乗るとグラグラして落ちそうだった。<br /><br /> 目的の町、ミーニョに到着。アルベルゲは巡礼路から大分外れたところにあった。町の中の三叉路に巡礼路を示す黄色い矢印に加え、「A」付きの矢印が現れたのでそこだけは間違うことがなかった。AはアルベルゲのAだから。でも、そこから少し歩いた所でまた分からなくなってしまったので、今回もGPSのお世話になる。電波さえ捕らえられれば滅多なことでは迷わない。

     その後の山の中には小さな川を渡る橋が何か所もあって、渡り始めるとガタガタと揺れ出したのでビックリした。今にも崩れ落ちそうな橋だったので、こんな所で落っこちて旅が続けられなくなったんじゃたまらん。写真で見るとそれほどに見えないが、渡してある板は乗るとグラグラして落ちそうだった。

     目的の町、ミーニョに到着。アルベルゲは巡礼路から大分外れたところにあった。町の中の三叉路に巡礼路を示す黄色い矢印に加え、「A」付きの矢印が現れたのでそこだけは間違うことがなかった。AはアルベルゲのAだから。でも、そこから少し歩いた所でまた分からなくなってしまったので、今回もGPSのお世話になる。電波さえ捕らえられれば滅多なことでは迷わない。

  •  1時半、アルベルゲに到着。隣が消防署なので、前にもあった消防署が管理しているアルベルゲのようだ。入口ののガラスには「開いている」と書かれた紙が張られているがオスピタレロは誰もいない。だから「開いている」なんか。ここも勝手にベッドを確保してシャワーなどを浴びていい方式らしいので気楽でいい。ベッドルームにはバックパックが置かれているので先着が二人いるようだがどっかに買い物に行っているらしく姿が見えない。<br /><br /> この大きな施設に私一人が自由に歩き回ってシャワーまで浴びている。普通に考えたら凄く妙ちくりんなことをやっているな。洗濯もして入り口の木に渡してあるロープに干しておく。<br /><br /> ここは町から10分ほど離れてポツンとあるアルベルゲなので、すっごく暑い中を日陰のある所を伝いながらスーパーへ行く。途中で向こうからやってくる親子と遭遇。あの先着二人分は、やっぱりこの親子だったようだ。お互いに顔見知りになっているので「オラ」と挨拶を交わす。<br /><br /> 時間が心配だったが、スーパーはシエスタをやってなかったので良かった。でも1リットルビールは冷えていなかった残念。今日もヨーグルト4にバケツ野菜、それにカット西瓜も買ってみる。買い物がどうもワンパターン化しているが仕方ない。誰かに簡単に食べられる新しい食材を教えてもらいたいな。明日の朝用にエンパナダまで買って7ユーロちょっと。

     1時半、アルベルゲに到着。隣が消防署なので、前にもあった消防署が管理しているアルベルゲのようだ。入口ののガラスには「開いている」と書かれた紙が張られているがオスピタレロは誰もいない。だから「開いている」なんか。ここも勝手にベッドを確保してシャワーなどを浴びていい方式らしいので気楽でいい。ベッドルームにはバックパックが置かれているので先着が二人いるようだがどっかに買い物に行っているらしく姿が見えない。

     この大きな施設に私一人が自由に歩き回ってシャワーまで浴びている。普通に考えたら凄く妙ちくりんなことをやっているな。洗濯もして入り口の木に渡してあるロープに干しておく。

     ここは町から10分ほど離れてポツンとあるアルベルゲなので、すっごく暑い中を日陰のある所を伝いながらスーパーへ行く。途中で向こうからやってくる親子と遭遇。あの先着二人分は、やっぱりこの親子だったようだ。お互いに顔見知りになっているので「オラ」と挨拶を交わす。

     時間が心配だったが、スーパーはシエスタをやってなかったので良かった。でも1リットルビールは冷えていなかった残念。今日もヨーグルト4にバケツ野菜、それにカット西瓜も買ってみる。買い物がどうもワンパターン化しているが仕方ない。誰かに簡単に食べられる新しい食材を教えてもらいたいな。明日の朝用にエンパナダまで買って7ユーロちょっと。

  •  アルベルゲには冷蔵庫がないので水道の水をちょろちょろ出しっぱなしにしてビールを冷やす作戦にするが効果のほどは期待できない。キッチンは写真のとおり立派なのだが、ここも調理器具は置いてなかった。でも、コップが1つだけあったのでビールはコップから飲むことができた。皿でもコップでも、なにかひとつだけでも食器が置いてあると食事っぽくなって嬉しい。<br /><br /> 大きくてきれいなアルベルゲなのに6時を過ぎても誰もやって来ないので、いまいる3人だけだ。昨日のネダには十数人が泊まっていたので、ここまでやって来れたのはたった3人か!?この次にアルベルゲがあるのは11.8km先のベタンソスだけなので、イギリス人の道のショートコースで一日に36kmも歩くはずないだろう。という事は、ほとんどの人たちはネダから14kmのPonte de Umeに泊まったのかも知れないと想像する。と書いていたらネダで一緒だった女の子3人組がやって来た。これでやっと6人。女の子達はベッド数が少なく見晴らしの良い小部屋に陣取れた。自分たちだけの専用部屋になったのでご機嫌のようだ。<br /><br /> 親子に明日はどこまで行くのかと聞いたら、プレセドと即座に言ったのでプレセドのアルベルゲを知っているようだ。だったらカミーノの情報ほぼゼロの私もそうしよう。ジョ タンビエン(自分もそうする)と伝える。これで明日、明後日の予定が立った。やっぱり言葉が不自由でも積極的に声を掛けると良いことがいっぱいある。親子はスーパーで買ってきたもので夕飯を食べ始めた。パッと見、父親は歳げだったので孫と歩いているのかと思ったが、近くで見たらまだ若い人だった。<br /><br /> 夕食の後、外のベンチで親子が寛いでいたので、頑張って歩いている少年にマリアカードを上げる。それが縁でいろいろ話すようになる。この人の英語は私以下だったので、変な英語と変なスペイン語で会話をしていく。この人は教師だった。名前はホワンパブロで子供はハイメ。ホワンはお返しにサンチャゴのカードをくれたので、裏に名前を書いてもらう。<br /><br /> ホワンは何と7人の子持ちで上が27で下は5歳だそうだ。連れている子供は11歳らしかった。子供がこの年になると毎回サンチャゴ巡礼に連れ出しているのだろうか?そのことを聞いてみたいが、そこまでのスペイン語を使えない。学校では数学、科学と宗教を教えているそうだ。連れている子供はなんと同じ学校に通っているって。日本でもなくはないだろうが、スペインではそれが普通なんか?

     アルベルゲには冷蔵庫がないので水道の水をちょろちょろ出しっぱなしにしてビールを冷やす作戦にするが効果のほどは期待できない。キッチンは写真のとおり立派なのだが、ここも調理器具は置いてなかった。でも、コップが1つだけあったのでビールはコップから飲むことができた。皿でもコップでも、なにかひとつだけでも食器が置いてあると食事っぽくなって嬉しい。

     大きくてきれいなアルベルゲなのに6時を過ぎても誰もやって来ないので、いまいる3人だけだ。昨日のネダには十数人が泊まっていたので、ここまでやって来れたのはたった3人か!?この次にアルベルゲがあるのは11.8km先のベタンソスだけなので、イギリス人の道のショートコースで一日に36kmも歩くはずないだろう。という事は、ほとんどの人たちはネダから14kmのPonte de Umeに泊まったのかも知れないと想像する。と書いていたらネダで一緒だった女の子3人組がやって来た。これでやっと6人。女の子達はベッド数が少なく見晴らしの良い小部屋に陣取れた。自分たちだけの専用部屋になったのでご機嫌のようだ。

     親子に明日はどこまで行くのかと聞いたら、プレセドと即座に言ったのでプレセドのアルベルゲを知っているようだ。だったらカミーノの情報ほぼゼロの私もそうしよう。ジョ タンビエン(自分もそうする)と伝える。これで明日、明後日の予定が立った。やっぱり言葉が不自由でも積極的に声を掛けると良いことがいっぱいある。親子はスーパーで買ってきたもので夕飯を食べ始めた。パッと見、父親は歳げだったので孫と歩いているのかと思ったが、近くで見たらまだ若い人だった。

     夕食の後、外のベンチで親子が寛いでいたので、頑張って歩いている少年にマリアカードを上げる。それが縁でいろいろ話すようになる。この人の英語は私以下だったので、変な英語と変なスペイン語で会話をしていく。この人は教師だった。名前はホワンパブロで子供はハイメ。ホワンはお返しにサンチャゴのカードをくれたので、裏に名前を書いてもらう。

     ホワンは何と7人の子持ちで上が27で下は5歳だそうだ。連れている子供は11歳らしかった。子供がこの年になると毎回サンチャゴ巡礼に連れ出しているのだろうか?そのことを聞いてみたいが、そこまでのスペイン語を使えない。学校では数学、科学と宗教を教えているそうだ。連れている子供はなんと同じ学校に通っているって。日本でもなくはないだろうが、スペインではそれが普通なんか?

  •  8時に女の子3人組が買い物から帰ってきた。これから仕入れたもので夕飯にするらしい。明日はどこまで行くのか聞いたら、やっぱりプレセドだそうだ。自分も同じだと言ってみる。ホワンが女の子に教えてもらったのか、ここの受付は10時にやってくると言っている。10時~っ、一眠りしてからだな。しかし、一眠りして起きたら真っ暗で、既に12時になっていた。みんなはチェックインできたのだろうか?<br /><br /><br />  日本出発から62日目  ミーニョ - プレセド<br /><br /> 7月7日(木)日本じゃ七夕様だ。ミーニョのアルベルゲ。隣の消防署が管理していると思われるが、結局、昨晩はオスピタレロはやって来なくて、誰もチェックイン手続きはしなかったらしい。期待した訳ではないが全員タダ泊まりか。当然、ここのスタンプは無しになった。

     8時に女の子3人組が買い物から帰ってきた。これから仕入れたもので夕飯にするらしい。明日はどこまで行くのか聞いたら、やっぱりプレセドだそうだ。自分も同じだと言ってみる。ホワンが女の子に教えてもらったのか、ここの受付は10時にやってくると言っている。10時~っ、一眠りしてからだな。しかし、一眠りして起きたら真っ暗で、既に12時になっていた。みんなはチェックインできたのだろうか?


    日本出発から62日目  ミーニョ - プレセド

     7月7日(木)日本じゃ七夕様だ。ミーニョのアルベルゲ。隣の消防署が管理していると思われるが、結局、昨晩はオスピタレロはやって来なくて、誰もチェックイン手続きはしなかったらしい。期待した訳ではないが全員タダ泊まりか。当然、ここのスタンプは無しになった。

  •  親子はまだ真っ暗けの内に出発していった。やっぱり子供の足が鈍いので早く出発して途中はゆっくり歩く作戦のようだ。朝飯には昨日買っておいたエンパナダとヨーグルト。それにホワンが飲んでいいよと言って残してくれてったオレンジジュースを飲ませてもらう。

     親子はまだ真っ暗けの内に出発していった。やっぱり子供の足が鈍いので早く出発して途中はゆっくり歩く作戦のようだ。朝飯には昨日買っておいたエンパナダとヨーグルト。それにホワンが飲んでいいよと言って残してくれてったオレンジジュースを飲ませてもらう。

  •  6時50に出発する。ここは町の外れなので尚更暗いようだ。スペインはサマータイムを導入しているので朝が遅い。ポルトガル時間なら5時50だ。町の中で矢印に従って歩いていたら、また同じ所に戻ってしまい狐につままれたようだった。あれー、何で?と思って元来た道を戻ってみると、分岐点に矢印が2つもあった。どう言うことだよ。二つの矢印はアルベルゲへ行く方が目の高さにあったので、普通に見ていたら戻ってしまうようだ。間違えてしまう巡礼が5割くらいいるんじゃないかな。

     6時50に出発する。ここは町の外れなので尚更暗いようだ。スペインはサマータイムを導入しているので朝が遅い。ポルトガル時間なら5時50だ。町の中で矢印に従って歩いていたら、また同じ所に戻ってしまい狐につままれたようだった。あれー、何で?と思って元来た道を戻ってみると、分岐点に矢印が2つもあった。どう言うことだよ。二つの矢印はアルベルゲへ行く方が目の高さにあったので、普通に見ていたら戻ってしまうようだ。間違えてしまう巡礼が5割くらいいるんじゃないかな。

  •  町はずれになっても家が途切れない所をみると、このミーニョの町は結構大きいのが分かる。普通、スペインは町の境を越えると極端に家がなくなるのだが、もしかして海岸が近い町なので平らな土地が少ないから結果的に町が薄く延びているんだろうか。ここにやって来るとミーニョ町の終わりを示す赤い斜線が描かれた看板と、分岐には黄色い矢印に加え、モホンまで立っていてとても親切。それに従い、右の道を選択して歩き続ける。

     町はずれになっても家が途切れない所をみると、このミーニョの町は結構大きいのが分かる。普通、スペインは町の境を越えると極端に家がなくなるのだが、もしかして海岸が近い町なので平らな土地が少ないから結果的に町が薄く延びているんだろうか。ここにやって来るとミーニョ町の終わりを示す赤い斜線が描かれた看板と、分岐には黄色い矢印に加え、モホンまで立っていてとても親切。それに従い、右の道を選択して歩き続ける。

  •  長い陸橋を越えて海岸線を越えて山坂を越えてベタンソスの町へ入る。この町は城砦都市だったのか、橋を渡り終えた突き当たりには城門みたいなのがあって、町へはこの門を潜って入るのだった。雰囲気ある~。まるで町全体で橋を渡ってやってくる敵ににらみを利かせているみたいだ。

     長い陸橋を越えて海岸線を越えて山坂を越えてベタンソスの町へ入る。この町は城砦都市だったのか、橋を渡り終えた突き当たりには城門みたいなのがあって、町へはこの門を潜って入るのだった。雰囲気ある~。まるで町全体で橋を渡ってやってくる敵ににらみを利かせているみたいだ。

  •  砦の門を入ると急坂になっていて、すぐカクンと90度に曲がって居る。これやっぱり城や砦の防御法だよね。門を突破されても一気に雪崩込めない作り方だ。きっと昔はこの曲がった所にも頑丈な門があって、侵入してきた敵を上から攻撃して皆殺しにしたんだろう。そう考えると怖い所だな。

     砦の門を入ると急坂になっていて、すぐカクンと90度に曲がって居る。これやっぱり城や砦の防御法だよね。門を突破されても一気に雪崩込めない作り方だ。きっと昔はこの曲がった所にも頑丈な門があって、侵入してきた敵を上から攻撃して皆殺しにしたんだろう。そう考えると怖い所だな。

  •  この町もウメの町以上のすっごい角度の坂が続いていた。いいんか、こんなメインストリートみたいな道路なのにアホみたいな坂にして。車で登るのはいいとして、逆にこの角度を下るのは怖いな。うっかりブレーキなんか踏んだら確実に終点まで滑ってしまいそうだ。

     この町もウメの町以上のすっごい角度の坂が続いていた。いいんか、こんなメインストリートみたいな道路なのにアホみたいな坂にして。車で登るのはいいとして、逆にこの角度を下るのは怖いな。うっかりブレーキなんか踏んだら確実に終点まで滑ってしまいそうだ。

  •  町の中は印が少なくて分かりづらかった。迷っていたら調度そこへホワン親子が通りかかったので助かる。二人も分からないようだが、それでも3人だと心強いし、言葉が分かるスペイン人の先達なら大船に乗ったようなもんだ。

     町の中は印が少なくて分かりづらかった。迷っていたら調度そこへホワン親子が通りかかったので助かる。二人も分からないようだが、それでも3人だと心強いし、言葉が分かるスペイン人の先達なら大船に乗ったようなもんだ。

  •  混雑が途切れた街中を抜けたところにバルがあったので、後ろを振り向いたハイメにここでコーヒーを飲んでいくと指でサインを送り分かれる。実は昨日のアルベルゲでスタンプが貰えなかったので、ここベタンソスの町のスタンプが欲しかったのだ。店の人に聞いたら、ちゃんとスタンプを備えてあった。どこにでもあるような町のバルだが、巡礼路になっているのでちゃんとスタンプを作っているので感心する。<br /><br /> カフェコンレチェには小さなチュロスが付いてきた。珍しく塩味が付いている。両方で1.1ユーロ。少し長めに休む時は必ず日記を付けている。この地味な行動が後になって詳細なブログを作る決めてになります。なんちゃって自分の楽しみの為ですが。<br /><br /> 余談ですが、私は巡礼の準備で3か月ほどを情報収集や地図作り、その他諸々に費やします。そして本番の巡礼に3か月弱、家に帰ってから3か月かけて巡礼記を作るのがもっぱらのパターンになっています。無職なので時間もヒマもそれだけは湯水のように使えます。無いのは金だけ。<br /><br /> ひと山越えて、周りには人家がなく広い道路だけが幾つも交差している大きな交差点に出た所で巡礼路を見失う。タブレットのGPSは今日もご機嫌が悪いようでさっぱり電波をキャッチしてくれない。勘で歩くかと考えていたところへ運良く地元の人がマラソンでやって来たので声を掛ける。巡礼にはとても好意的な人だった。教えて貰った方角に行ってみたところ、道を入ったところにちゃんと印があった。なんだ、道に入る手前とか、もっと分かり易い所にしてくれないかなと思ったものの、これだって無償のボランティアさんがやっていることなので文句を垂れるのはお門違いだ。

     混雑が途切れた街中を抜けたところにバルがあったので、後ろを振り向いたハイメにここでコーヒーを飲んでいくと指でサインを送り分かれる。実は昨日のアルベルゲでスタンプが貰えなかったので、ここベタンソスの町のスタンプが欲しかったのだ。店の人に聞いたら、ちゃんとスタンプを備えてあった。どこにでもあるような町のバルだが、巡礼路になっているのでちゃんとスタンプを作っているので感心する。

     カフェコンレチェには小さなチュロスが付いてきた。珍しく塩味が付いている。両方で1.1ユーロ。少し長めに休む時は必ず日記を付けている。この地味な行動が後になって詳細なブログを作る決めてになります。なんちゃって自分の楽しみの為ですが。

     余談ですが、私は巡礼の準備で3か月ほどを情報収集や地図作り、その他諸々に費やします。そして本番の巡礼に3か月弱、家に帰ってから3か月かけて巡礼記を作るのがもっぱらのパターンになっています。無職なので時間もヒマもそれだけは湯水のように使えます。無いのは金だけ。

     ひと山越えて、周りには人家がなく広い道路だけが幾つも交差している大きな交差点に出た所で巡礼路を見失う。タブレットのGPSは今日もご機嫌が悪いようでさっぱり電波をキャッチしてくれない。勘で歩くかと考えていたところへ運良く地元の人がマラソンでやって来たので声を掛ける。巡礼にはとても好意的な人だった。教えて貰った方角に行ってみたところ、道を入ったところにちゃんと印があった。なんだ、道に入る手前とか、もっと分かり易い所にしてくれないかなと思ったものの、これだって無償のボランティアさんがやっていることなので文句を垂れるのはお門違いだ。

  •  プレセドのこじんまりとしたアルベルゲには1時半に到着する。周りにはなんもない。既にホワン親子が先着していて、他にスペイン人の家族グループがいるようだ。お母さんらしい人にオスピタレロはいるかと聞いたが、この人は上はTシャツだが下は下着のパンツ姿のまま私と立ち話している。その後もこの姿のまま部屋の中をウロチョロしているが、相当な美人さんなのでこんな美人がいいんかなと思った。こっちの方がドキドキしてまうやろ。<br /><br /> ここもオスピタレロは夕方やってくるタイプだった。シャワーと洗濯をして建物隣に無造作にロープが一本張られただけのお粗末な物干しに工夫して干しておく。ロープは斜めってるので洗濯ばさみで挟んでおかないと下にずれ落ちそう。

     プレセドのこじんまりとしたアルベルゲには1時半に到着する。周りにはなんもない。既にホワン親子が先着していて、他にスペイン人の家族グループがいるようだ。お母さんらしい人にオスピタレロはいるかと聞いたが、この人は上はTシャツだが下は下着のパンツ姿のまま私と立ち話している。その後もこの姿のまま部屋の中をウロチョロしているが、相当な美人さんなのでこんな美人がいいんかなと思った。こっちの方がドキドキしてまうやろ。

     ここもオスピタレロは夕方やってくるタイプだった。シャワーと洗濯をして建物隣に無造作にロープが一本張られただけのお粗末な物干しに工夫して干しておく。ロープは斜めってるので洗濯ばさみで挟んでおかないと下にずれ落ちそう。

  •  今日のアルベルゲは知らない顔がいっぱいなので我々とは一日ずれた人たちのようだ。何はともあれ、ホワン親子だけでも知り合いがいるので心強い。この狭いアルベルゲに工夫してベッドを並べているが、隣とのベッドの距離はゼロだ。隣は男だったので緊張も内場だったが、美人のママならドキドキものだったろう。自意識過剰か?<br /><br /> ここのチェックインは7時だとホワンが教えてくれた。イギリス人の道はみんなこのパターンなのが段々分かってくる。この村はとても小さいのでスーパーはおろか、雑貨屋もないらしい。食べられるレストランは400m離れたところに1軒あるのみで、必然的にみんなそこに歩いて行くことになる。親子が行った後に私も行ってみる。着いてみると山の中のレストランにしては大きなもので立派な物だった。地元の人もみんなここで食べるようで、常連と思しき人たちが何組も飲み食いしていた。

     今日のアルベルゲは知らない顔がいっぱいなので我々とは一日ずれた人たちのようだ。何はともあれ、ホワン親子だけでも知り合いがいるので心強い。この狭いアルベルゲに工夫してベッドを並べているが、隣とのベッドの距離はゼロだ。隣は男だったので緊張も内場だったが、美人のママならドキドキものだったろう。自意識過剰か?

     ここのチェックインは7時だとホワンが教えてくれた。イギリス人の道はみんなこのパターンなのが段々分かってくる。この村はとても小さいのでスーパーはおろか、雑貨屋もないらしい。食べられるレストランは400m離れたところに1軒あるのみで、必然的にみんなそこに歩いて行くことになる。親子が行った後に私も行ってみる。着いてみると山の中のレストランにしては大きなもので立派な物だった。地元の人もみんなここで食べるようで、常連と思しき人たちが何組も飲み食いしていた。

  •  巡礼メニューとビールを頼む。1皿目は野菜サラダ。健康的でこれはグー。さて、ビールを飲み終わったのに巡礼メニューに付き物のワインが出てこない。隣のホワン親子も同じ巡礼メニューで、そこにはワインの瓶がドスンと立っているので、レストランのお姉さんに「メニューペレグリノ コン ビーノ?」と言ったら出してきたが、言わないと出てこなかった可能性が高い。ビールを飲んだからワインは要らないだろうと勝手に想像したのか?すぐワインと水も持ってきてくれるが、ワインも水も新しいものじゃなくて離れたテーブルにあった別の客のを何事もなかったようにかっさらって持ってきたので内心ビックリした。これもスペイン流か。

     巡礼メニューとビールを頼む。1皿目は野菜サラダ。健康的でこれはグー。さて、ビールを飲み終わったのに巡礼メニューに付き物のワインが出てこない。隣のホワン親子も同じ巡礼メニューで、そこにはワインの瓶がドスンと立っているので、レストランのお姉さんに「メニューペレグリノ コン ビーノ?」と言ったら出してきたが、言わないと出てこなかった可能性が高い。ビールを飲んだからワインは要らないだろうと勝手に想像したのか?すぐワインと水も持ってきてくれるが、ワインも水も新しいものじゃなくて離れたテーブルにあった別の客のを何事もなかったようにかっさらって持ってきたので内心ビックリした。これもスペイン流か。

  •  このワインは味が分からない私が飲んでもとても美味いものだったので、残っていたボトルの3分の2を全部飲んでしまう。水もいつも飲んでいる水道水より旨くて、ミネラル・ウォーターって実はこんなに旨いのかと思った。二皿目は鶏肉だ。鶏肉は骨が多くて食べづらいけど、いつもこんなもんだ。

     このワインは味が分からない私が飲んでもとても美味いものだったので、残っていたボトルの3分の2を全部飲んでしまう。水もいつも飲んでいる水道水より旨くて、ミネラル・ウォーターって実はこんなに旨いのかと思った。二皿目は鶏肉だ。鶏肉は骨が多くて食べづらいけど、いつもこんなもんだ。

  •  このレストランに突然凄い数の巡礼が押し寄せてくる。えーっ、一体どこから沸いてきたんだと驚くほどの人数で、こっちのテンションまで上がる。その数は20名はいそうだ。イギリス人の道のもうひとつの出発地、ア・コルーニャとの合流地点は次の町ブルナかと思っていたが、この山の中で合流するのかも知れない。この人たちはここには泊まらずにブルナを目指すようだ。ブルナまでは急な山道が14kmも続くので、今からそこへ行くのは大変だろな。何はともあれ、この大所帯が今晩ブルナに泊まってくれれば我々と一日ずれるのでこちらとしては助かる。<br /><br /> ホワンが飲みきれずに残していったワインが5分の1ほど残っていたので、卑しさを発揮してそれも飲んでおく。ここんちのワインはそれほど旨かった。バルやレストランでは多くの場合、その土地で作られたワインを出すらしいので、この土地は美味いワインが作られる地域なのかも知れないな。ここのレストランではビールと巡礼メニュー、それとホワンが次ぐ朝用にボカディージョを注文してたので、自分も同じのを頼む。合計で14ユーロちょっと。店がない小さな村でも何とか食べられることが出来たので良かった。<br /><br /> 外のテーブル席にアルベルゲで一緒だったグループが座っていて、アルベルゲの玄関の鍵は郵便受けの中にあるよとネットの翻訳で教えてくれる。グラシアス。でも、戻ったら玄関には鍵が掛かってなかったけどね。

     このレストランに突然凄い数の巡礼が押し寄せてくる。えーっ、一体どこから沸いてきたんだと驚くほどの人数で、こっちのテンションまで上がる。その数は20名はいそうだ。イギリス人の道のもうひとつの出発地、ア・コルーニャとの合流地点は次の町ブルナかと思っていたが、この山の中で合流するのかも知れない。この人たちはここには泊まらずにブルナを目指すようだ。ブルナまでは急な山道が14kmも続くので、今からそこへ行くのは大変だろな。何はともあれ、この大所帯が今晩ブルナに泊まってくれれば我々と一日ずれるのでこちらとしては助かる。

     ホワンが飲みきれずに残していったワインが5分の1ほど残っていたので、卑しさを発揮してそれも飲んでおく。ここんちのワインはそれほど旨かった。バルやレストランでは多くの場合、その土地で作られたワインを出すらしいので、この土地は美味いワインが作られる地域なのかも知れないな。ここのレストランではビールと巡礼メニュー、それとホワンが次ぐ朝用にボカディージョを注文してたので、自分も同じのを頼む。合計で14ユーロちょっと。店がない小さな村でも何とか食べられることが出来たので良かった。

     外のテーブル席にアルベルゲで一緒だったグループが座っていて、アルベルゲの玄関の鍵は郵便受けの中にあるよとネットの翻訳で教えてくれる。グラシアス。でも、戻ったら玄関には鍵が掛かってなかったけどね。

  •  7時にオスピタレラがやってきて、やっと受付が開始される。今回も6ユーロ。オスピタレラが帰った後にスペインの3人娘がやって来たので、3人娘は昨日に引き続き今晩も無料になったらしい。しかし、同じ距離を私より6時間も遅く着くとはどういう歩き方をしてるのか?今朝は私が出発するときに二階から手を振って見送っていたから、その時間には起きることは起きていたのに。ベッドは下段から埋まって行くので、遅く着くと必然的に上段ベッドに決まりだが、私と違って若い子は気にしないようだ。時には下段が空いていても上段ベッドを選ぶ若者だっていることだし。<br /><br /> そう言えばホワンパブロとはどっかで聞いたことのある名前だな。そこで気がついた、何代か前の教皇の名前で日本的にはヨハネパウロⅡ世だ。ホワンにあんたの名前はローマのパパと同じかと言ったらそのとおりだった。極東の日本人が西の果てに住む自分の名前の由来を知っているとは驚いたことだろう。気が付いて良かった。

     7時にオスピタレラがやってきて、やっと受付が開始される。今回も6ユーロ。オスピタレラが帰った後にスペインの3人娘がやって来たので、3人娘は昨日に引き続き今晩も無料になったらしい。しかし、同じ距離を私より6時間も遅く着くとはどういう歩き方をしてるのか?今朝は私が出発するときに二階から手を振って見送っていたから、その時間には起きることは起きていたのに。ベッドは下段から埋まって行くので、遅く着くと必然的に上段ベッドに決まりだが、私と違って若い子は気にしないようだ。時には下段が空いていても上段ベッドを選ぶ若者だっていることだし。

     そう言えばホワンパブロとはどっかで聞いたことのある名前だな。そこで気がついた、何代か前の教皇の名前で日本的にはヨハネパウロⅡ世だ。ホワンにあんたの名前はローマのパパと同じかと言ったらそのとおりだった。極東の日本人が西の果てに住む自分の名前の由来を知っているとは驚いたことだろう。気が付いて良かった。

  •  明日の巡礼路を確認に行く。アルベルゲから少し離れた所にあって、薄暗くて寂しそうな道だった。明日は暗いうちにここを歩くのか、なんか嫌だな。<br /><br /><br /> 歩く歩く歩く2016 イギリス人の道2へつづく

     明日の巡礼路を確認に行く。アルベルゲから少し離れた所にあって、薄暗くて寂しそうな道だった。明日は暗いうちにここを歩くのか、なんか嫌だな。


     歩く歩く歩く2016 イギリス人の道2へつづく

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