サンティアゴ・デ・コンポステーラ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 歩く歩く歩く2016 北の道4<br /><br /> 歩き11日目  サントーニャ - Guemes<br /><br /> 5月23日(月)サントーニャ。大きくて立派なアルベルゲなのにペレグリノは8名しか泊まらなかった。他の人たちはみんな私営に泊まったのだろうか?

歩く歩く歩く2016 北の道4

8いいね!

2016/05/09 - 2016/07/29

268位(同エリア443件中)

旅行記グループ 歩く歩く歩く2016

0

38

おく

おくさん

 歩く歩く歩く2016 北の道4

 歩き11日目  サントーニャ - Guemes

 5月23日(月)サントーニャ。大きくて立派なアルベルゲなのにペレグリノは8名しか泊まらなかった。他の人たちはみんな私営に泊まったのだろうか?

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
徒歩
航空会社
カタール航空
旅行の手配内容
個別手配

PR

  •  朝飯を食べに昨日の食堂へ移動。一人でゆっくり食べる。まだ誰も起きてこないようだ。同室の女の子は夕飯をオーダーしなかったので、朝飯も抜くなら買っておいたパンを上げようかと思っていたが、朝飯は頼んだらしく後から来て一緒に食べ始めたので安心した。金欠病でもなかったのか。みんなより早く食べ終わったので、早めの8時少し前に出発する。大きな橋を渡って町に戻り、迷いそうな道を矢印を探しながら歩く。

     朝飯を食べに昨日の食堂へ移動。一人でゆっくり食べる。まだ誰も起きてこないようだ。同室の女の子は夕飯をオーダーしなかったので、朝飯も抜くなら買っておいたパンを上げようかと思っていたが、朝飯は頼んだらしく後から来て一緒に食べ始めたので安心した。金欠病でもなかったのか。みんなより早く食べ終わったので、早めの8時少し前に出発する。大きな橋を渡って町に戻り、迷いそうな道を矢印を探しながら歩く。

  •  小振りの山を越えてから次の町の中に入って行き、珍しくいつまでたっても家が途切れない道を1時間ほど歩いて巡礼路が分かれるという分岐点で立ち止まっていたらサントーニャで一緒だったフランス人グループが追いついてきた。ふたつのルートがある分岐では、昨日は短いルートを行こうと思っていたが、みんなは遠回りのルートを行くそうだ。そっちは景色が良いと言うので私もそっちへ行ってみるか。

     小振りの山を越えてから次の町の中に入って行き、珍しくいつまでたっても家が途切れない道を1時間ほど歩いて巡礼路が分かれるという分岐点で立ち止まっていたらサントーニャで一緒だったフランス人グループが追いついてきた。ふたつのルートがある分岐では、昨日は短いルートを行こうと思っていたが、みんなは遠回りのルートを行くそうだ。そっちは景色が良いと言うので私もそっちへ行ってみるか。

  •  途端に両手を使って登る程のすんごい上りが続き、足を踏み外したらまっ逆さまになるような所でフランスの太目おじさんは大変そうだった。しかし、上ってしまうと景色は抜群だった。こっちにして良かった。登り切った所からはすぐ下りになって、砂浜に下りるにもまた手を使って下りるような急坂があり一苦労だった。海岸沿いの道は登ったり降りたりどこもこんなのが多い。

     途端に両手を使って登る程のすんごい上りが続き、足を踏み外したらまっ逆さまになるような所でフランスの太目おじさんは大変そうだった。しかし、上ってしまうと景色は抜群だった。こっちにして良かった。登り切った所からはすぐ下りになって、砂浜に下りるにもまた手を使って下りるような急坂があり一苦労だった。海岸沿いの道は登ったり降りたりどこもこんなのが多い。

  •  狭い急坂をスティックで体を支えながら下りていくと途端に真っ平らな砂浜になった。前には一人フランス人のおっさんが歩いているので、その後を追う。

     狭い急坂をスティックで体を支えながら下りていくと途端に真っ平らな砂浜になった。前には一人フランス人のおっさんが歩いているので、その後を追う。

  •  砂浜なので矢印なんかは一切ないようだ。欧米人は詳しいガイドブックをみんな持っているから矢印に頼らなくても道をよく分かっているだろう。この小父さんが居たのでラッキーだと思っていたが、このフランス人も分かってなくて、30分ほど長い砂浜を歩いてから巡礼路に戻るために地元の人に聞きまくっている。あんたはスペイン語が話せるのかと聞いたらダメだそうだ。それでもフランス語と片言のスペイン語でやり取りしているので少しは話せるらしい。私も知っているスペイン語で聞いてみるが、スペイン人の話す早口スペイン語はだいたい分からない。泣

     砂浜なので矢印なんかは一切ないようだ。欧米人は詳しいガイドブックをみんな持っているから矢印に頼らなくても道をよく分かっているだろう。この小父さんが居たのでラッキーだと思っていたが、このフランス人も分かってなくて、30分ほど長い砂浜を歩いてから巡礼路に戻るために地元の人に聞きまくっている。あんたはスペイン語が話せるのかと聞いたらダメだそうだ。それでもフランス語と片言のスペイン語でやり取りしているので少しは話せるらしい。私も知っているスペイン語で聞いてみるが、スペイン人の話す早口スペイン語はだいたい分からない。泣

  •  尋ねても分からないので迷い狂ってしまい、とうとうフランス人は身長より背が高い葦の中に分け入ってしまった。こりゃダメだと見切りを付け、最後に見た海岸から上がれる地点まで一人で戻る。こっちの方が葦のジャングルに突入するよか何ぼがマシだ。<br /><br /> 小さい川を越えて住宅街に出ると、路上で車から荷物を降ろしている人にカミーノを聞いたところ、運良くこの人は知っていた。ハッキリしないまでも凡その方向が分かったので歩いていくと、程なく黄色い矢印を見つけられたのでやっとカミーノに復帰することができる。あー良かった。

     尋ねても分からないので迷い狂ってしまい、とうとうフランス人は身長より背が高い葦の中に分け入ってしまった。こりゃダメだと見切りを付け、最後に見た海岸から上がれる地点まで一人で戻る。こっちの方が葦のジャングルに突入するよか何ぼがマシだ。

     小さい川を越えて住宅街に出ると、路上で車から荷物を降ろしている人にカミーノを聞いたところ、運良くこの人は知っていた。ハッキリしないまでも凡その方向が分かったので歩いていくと、程なく黄色い矢印を見つけられたのでやっとカミーノに復帰することができる。あー良かった。

  •  ずっと舗装路を歩き続け、山の中に入っていった所に古い教会があって、その建物を背にお座りした二人のペレグリノがお昼を食べているという、長閑(のどか)な光景が気に入ったので私も靴を脱いで手持ちの食料でお昼にする。食料を持っていないとこう自由に食べることはできないので、多少重くても持っていないとだ。食べながら休憩にもなるので一石二鳥。<br /><br /> 今年は1リットルのジュースを良く持ち歩いていて、休むたびにゴクゴク飲んでいる。最初は重たいが徐々に軽くなるのが嬉しい。1日に1リットル飲んでしまう日もあれば、2日3日に渡って飲み続けるときもある。100%ジュースって数日持ち歩いたくらいじゃ腐らないよね?

     ずっと舗装路を歩き続け、山の中に入っていった所に古い教会があって、その建物を背にお座りした二人のペレグリノがお昼を食べているという、長閑(のどか)な光景が気に入ったので私も靴を脱いで手持ちの食料でお昼にする。食料を持っていないとこう自由に食べることはできないので、多少重くても持っていないとだ。食べながら休憩にもなるので一石二鳥。

     今年は1リットルのジュースを良く持ち歩いていて、休むたびにゴクゴク飲んでいる。最初は重たいが徐々に軽くなるのが嬉しい。1日に1リットル飲んでしまう日もあれば、2日3日に渡って飲み続けるときもある。100%ジュースって数日持ち歩いたくらいじゃ腐らないよね?

  •  私より幾つか年上に見えるスペイン小父さんと、国が分からないおばさんの3人でアルベルゲを探しながら歩く。道連れがいると心強いのは誰でも同じだろう。おばさんは昨年、銀の道を歩いたそうだ。銀の道は一番ハードと聞いていたので感想を伺ってみる。銀の道はそんなじゃないよ、一番ハードなのはこの北の道だよと言っている。へー、そりゃ意外なことを聞いたな。じゃぁ来年はやっぱり銀の道に挑戦しようかと言う気になった。

     私より幾つか年上に見えるスペイン小父さんと、国が分からないおばさんの3人でアルベルゲを探しながら歩く。道連れがいると心強いのは誰でも同じだろう。おばさんは昨年、銀の道を歩いたそうだ。銀の道は一番ハードと聞いていたので感想を伺ってみる。銀の道はそんなじゃないよ、一番ハードなのはこの北の道だよと言っている。へー、そりゃ意外なことを聞いたな。じゃぁ来年はやっぱり銀の道に挑戦しようかと言う気になった。

  •  丘陵地帯を歩き続けて、2時過ぎにGuemesのアルベルゲに到着する。村から離れた山の中の一軒屋なのでスーパーもなければ雑貨屋もバルもないのは一目瞭然だった。それなのにこのアルベルゲには売店もなければ自販機さえ置いてないので楽しみにしていたビールが飲めないよ。大きなアルベルゲで、食堂で何か食べている人がいるが有料で食べているのでもないような、よく分からないシステムだ。私もできたら食べたいが係の人に尋ねるのも意地汚いようで恥ずかしいから我慢しておく。

     丘陵地帯を歩き続けて、2時過ぎにGuemesのアルベルゲに到着する。村から離れた山の中の一軒屋なのでスーパーもなければ雑貨屋もバルもないのは一目瞭然だった。それなのにこのアルベルゲには売店もなければ自販機さえ置いてないので楽しみにしていたビールが飲めないよ。大きなアルベルゲで、食堂で何か食べている人がいるが有料で食べているのでもないような、よく分からないシステムだ。私もできたら食べたいが係の人に尋ねるのも意地汚いようで恥ずかしいから我慢しておく。

  •  洗濯スペースには液体洗剤が置いてあったので誰でも使うことができた。いつもは自前の固形石鹸でちまちま洗っていたが、本物の洗剤は泡立ちが良くて気持ちいい。一段落したので手持ちのビスケットと干しブドウと水ボトルを持って外のベンチで飲み食いを始める。何でもいいから食料を持っているとこういう時に助かる。<br /><br /> そこにイタリアのレンソが到着。まだ相棒のセルジオは一緒でないが、携帯で連絡が取れたと言っていた。我々より一日二日後ろを歩いているそうだ。でも無事なのが分かってよかった。レンソはイタリア語だけで喋り続けているが、互いに知りたい目的がはっきりしているので何となく通じ合うことが出来るので不思議だ。実はこの26日後に私は一人で歩いていたセルジオとバッタリ再会することになるので、カミーノとは不思議なもんだ。その話はまた26日後のお楽しみです。<br /><br /> ビスケットと水じゃお腹は膨れないけど食べないよりずっとマシ。でも、このあと夕飯が食べられるのか食べられないのかはさっぱり分からないけど、オスピタレロに聞くのもハシタナイのでじっと待つより方法がない。スペインの夕食時間は遅く、普通は夜8時だ。運良く食べられたとしても、あと5時間は待たないとだろう。やっぱり常に食料は切らさないようにしないのが大切だ。昼間、村のミニスーパーで買っておいたビスケットと干しブドウが早速役に立った。また店を見つけたら仕入れておこう。

     洗濯スペースには液体洗剤が置いてあったので誰でも使うことができた。いつもは自前の固形石鹸でちまちま洗っていたが、本物の洗剤は泡立ちが良くて気持ちいい。一段落したので手持ちのビスケットと干しブドウと水ボトルを持って外のベンチで飲み食いを始める。何でもいいから食料を持っているとこういう時に助かる。

     そこにイタリアのレンソが到着。まだ相棒のセルジオは一緒でないが、携帯で連絡が取れたと言っていた。我々より一日二日後ろを歩いているそうだ。でも無事なのが分かってよかった。レンソはイタリア語だけで喋り続けているが、互いに知りたい目的がはっきりしているので何となく通じ合うことが出来るので不思議だ。実はこの26日後に私は一人で歩いていたセルジオとバッタリ再会することになるので、カミーノとは不思議なもんだ。その話はまた26日後のお楽しみです。

     ビスケットと水じゃお腹は膨れないけど食べないよりずっとマシ。でも、このあと夕飯が食べられるのか食べられないのかはさっぱり分からないけど、オスピタレロに聞くのもハシタナイのでじっと待つより方法がない。スペインの夕食時間は遅く、普通は夜8時だ。運良く食べられたとしても、あと5時間は待たないとだろう。やっぱり常に食料は切らさないようにしないのが大切だ。昼間、村のミニスーパーで買っておいたビスケットと干しブドウが早速役に立った。また店を見つけたら仕入れておこう。

  •  このアルベルゲは収容人数が多く、沢山の知り合いペレグリノが集まってくる。大部屋3つがいっぱいになると、キャンプ場で見られるようなバンガロー風の小さな家も解放してくれてる。少人数のグループ巡礼には専用部屋が貰えて楽しいだろうな。

     このアルベルゲは収容人数が多く、沢山の知り合いペレグリノが集まってくる。大部屋3つがいっぱいになると、キャンプ場で見られるようなバンガロー風の小さな家も解放してくれてる。少人数のグループ巡礼には専用部屋が貰えて楽しいだろうな。

  •  ブラジルのジルバート(ジルベルトじゃなくてジルバートだって)はスタートのイルンから一緒だ。カタランのバネッサ、イタリアのレンソ、黒人のアメリカ人は怖い顔と奇抜なファッションだが愛想が良い。みんな続々と到着してきたので一層楽しくなる。

     ブラジルのジルバート(ジルベルトじゃなくてジルバートだって)はスタートのイルンから一緒だ。カタランのバネッサ、イタリアのレンソ、黒人のアメリカ人は怖い顔と奇抜なファッションだが愛想が良い。みんな続々と到着してきたので一層楽しくなる。

  •  昨日一緒の部屋になった長い杖を持った女の子もやってきた。ロシアの夫婦とアメリカのリンダはここで知り合いになって、このあとも何度も一緒になる。こちらは覚えていなくても、向こうは親しげに話しかけてくる欧米人が何人もいるが、昨年はそういう場合はウーンなんて顔しか出来なかったが、今年は相手をガッカリさせないように記憶になくても愛想良くしようと心掛ける。

     昨日一緒の部屋になった長い杖を持った女の子もやってきた。ロシアの夫婦とアメリカのリンダはここで知り合いになって、このあとも何度も一緒になる。こちらは覚えていなくても、向こうは親しげに話しかけてくる欧米人が何人もいるが、昨年はそういう場合はウーンなんて顔しか出来なかったが、今年は相手をガッカリさせないように記憶になくても愛想良くしようと心掛ける。

  •  夕飯前に大きなミーティングルームで何やら集会が始まった。一人一人に何か言わせると嫌だなぁと思いながら参加したが、ここでは一人のリーダー格の男がスペイン語で何やら絶好調で喋り、それを子分みたいな青年が英語に訳して皆に伝えるスタイルがずっと続き、最後まで一人舞台で終わった。あー良かった、私に喋らせなくて。内容はさっぱり分からなかったが最後の方で食事やシャワーがどうとかなのでドナティーボを沢山入れてくれと言うところだけは分かった。周りの壁には色んな額が飾られていて、日本語で道と書かれた額もあった。

     夕飯前に大きなミーティングルームで何やら集会が始まった。一人一人に何か言わせると嫌だなぁと思いながら参加したが、ここでは一人のリーダー格の男がスペイン語で何やら絶好調で喋り、それを子分みたいな青年が英語に訳して皆に伝えるスタイルがずっと続き、最後まで一人舞台で終わった。あー良かった、私に喋らせなくて。内容はさっぱり分からなかったが最後の方で食事やシャワーがどうとかなのでドナティーボを沢山入れてくれと言うところだけは分かった。周りの壁には色んな額が飾られていて、日本語で道と書かれた額もあった。

  •  ミーティングの後は期待していた夕飯が食べられそうなので心を躍らせながら全員で大きな食堂へ移動する。やった食事の提供があったあった。ドロドロのスープはマルキナで皆で一緒に食べたものと同じだった。パンとワインは後からどんどん追加してくれる。2皿目はジャガイモと肉のスープ。人数がハッキリしない沢山の人に提供するのは決まった個数を作るのでなく、スープや煮込みにしちゃうのがいいんだろうと想像する。これも旨い。パンをいっぱい食べて腹いっぱいになった。最後のデザートには青りんごが全員に1個配られて、これは丸かじりするらしい。今夜の夕食は今回の旅で一番腹がいっぱいになった。今まで腹いっぱい食べられるような状況無かったし。

     ミーティングの後は期待していた夕飯が食べられそうなので心を躍らせながら全員で大きな食堂へ移動する。やった食事の提供があったあった。ドロドロのスープはマルキナで皆で一緒に食べたものと同じだった。パンとワインは後からどんどん追加してくれる。2皿目はジャガイモと肉のスープ。人数がハッキリしない沢山の人に提供するのは決まった個数を作るのでなく、スープや煮込みにしちゃうのがいいんだろうと想像する。これも旨い。パンをいっぱい食べて腹いっぱいになった。最後のデザートには青りんごが全員に1個配られて、これは丸かじりするらしい。今夜の夕食は今回の旅で一番腹がいっぱいになった。今まで腹いっぱい食べられるような状況無かったし。

  •  私の前にはレンソが座った。これがイタリアスタイルなのか、レンソはいつもスープにはパンを千切って入れている。日本ではこういうのはエチケット違反の気がしていたが、これを見てから私もスペインにいる時はスープに良くパンを浮かべるようになった。

     私の前にはレンソが座った。これがイタリアスタイルなのか、レンソはいつもスープにはパンを千切って入れている。日本ではこういうのはエチケット違反の気がしていたが、これを見てから私もスペインにいる時はスープに良くパンを浮かべるようになった。

  •  明日はサンタンデールまで21キロ歩くと思っていたが、渡し船の区間も入っているから歩きは14.5キロしかないそうだ。ジルバートも私と同じサンタンデールを目指すそうなので、今いる人数(40人位いる)が一斉にサンタンデールの公営アルベルゲを目指したらベッドがやばいかも知れない。早いスタートにした方がいいかな。<br /><br /> 私は公営があるなら公営の一択しかないが、人によっては私営やオスタル、ホテルに泊まる人もいるだろうから、この人数が全員公営アルベルゲに行くとは限らない。ここグエメスのアルベルゲはこの通りの名物アルベルゲなので、普段はオスタルやホテルに泊まる人も、ここだけはみんな泊まりに来ていると思われる。<br /><br /><br /> 歩き12日目   Guemes - サンタンデール<br /> <br /> 5月24日(火)家を出発してから17日目。Guemesのアルベルゲでいつもの簡単スタイルの朝食。肉や果物なんかはない。ドナティーボにはジルバートが5ユーロ入れたらしいので10ユーロ入れとく。ちょっと少ないかな?

     明日はサンタンデールまで21キロ歩くと思っていたが、渡し船の区間も入っているから歩きは14.5キロしかないそうだ。ジルバートも私と同じサンタンデールを目指すそうなので、今いる人数(40人位いる)が一斉にサンタンデールの公営アルベルゲを目指したらベッドがやばいかも知れない。早いスタートにした方がいいかな。

     私は公営があるなら公営の一択しかないが、人によっては私営やオスタル、ホテルに泊まる人もいるだろうから、この人数が全員公営アルベルゲに行くとは限らない。ここグエメスのアルベルゲはこの通りの名物アルベルゲなので、普段はオスタルやホテルに泊まる人も、ここだけはみんな泊まりに来ていると思われる。


     歩き12日目   Guemes - サンタンデール

     5月24日(火)家を出発してから17日目。Guemesのアルベルゲでいつもの簡単スタイルの朝食。肉や果物なんかはない。ドナティーボにはジルバートが5ユーロ入れたらしいので10ユーロ入れとく。ちょっと少ないかな?

  •  昨晩の私は3段ベッドのてっぺんだった。下で準備をしているジルバートがあんな下に見えてます。さすがに3段目は怖いし、上り下りも大変なのでこれっ切りにしたいところだ。

     昨晩の私は3段ベッドのてっぺんだった。下で準備をしているジルバートがあんな下に見えてます。さすがに3段目は怖いし、上り下りも大変なのでこれっ切りにしたいところだ。

  •  7時半に出発する。みんな今日は短い距離のサンタンデールを目指しているのか、出発が遅いようだ。この中では私はこれでも早い方だ。山の中、朝のうちは肌寒いが半袖で出発。歩いていればすぐに暖かくなるのが分かっているので。<br /><br /> お粗末地図で昨日のうちに巡礼路をチェックしといたので、計画通り海岸方面に誘導している矢印は無視してまっすぐ歩き続ける。20分ほど歩いた所でまたカミーノの黄色い矢印を見つける。ここで海コースと再合流だったか、思惑ぴったり。

     7時半に出発する。みんな今日は短い距離のサンタンデールを目指しているのか、出発が遅いようだ。この中では私はこれでも早い方だ。山の中、朝のうちは肌寒いが半袖で出発。歩いていればすぐに暖かくなるのが分かっているので。

     お粗末地図で昨日のうちに巡礼路をチェックしといたので、計画通り海岸方面に誘導している矢印は無視してまっすぐ歩き続ける。20分ほど歩いた所でまたカミーノの黄色い矢印を見つける。ここで海コースと再合流だったか、思惑ぴったり。

  •  10時頃、小さな町に入って行き海岸に出たところに船着場があり、二人のペレグリノが待っていた。貼りだされている時刻表を見ると30分置きに船は出るようだ。少し待って時間通り10時半に対岸のサンタンデール目指して出航。渡し船はこれで3回目だ。北の道は上り下りが多くてハードだけど、変化に富んでいて面白い。船賃は船内で払って2.75ユーロだった。まっすぐサンタンデールに行くのかと思っていたが、途中の船着場でも客の乗り降りがあった。

     10時頃、小さな町に入って行き海岸に出たところに船着場があり、二人のペレグリノが待っていた。貼りだされている時刻表を見ると30分置きに船は出るようだ。少し待って時間通り10時半に対岸のサンタンデール目指して出航。渡し船はこれで3回目だ。北の道は上り下りが多くてハードだけど、変化に富んでいて面白い。船賃は船内で払って2.75ユーロだった。まっすぐサンタンデールに行くのかと思っていたが、途中の船着場でも客の乗り降りがあった。

  •  サンタンデールは大都会だった。大きな街ではいつも迷うので要注意だ。時間は早いがまず何と言っても今夜の宿を確認しておきたいので街中にあるアルベルゲを目指す。GPSを見ながらグネグネと都会の真ん中を歩いて、ほどなくアルベルゲ前までやってこられた。

     サンタンデールは大都会だった。大きな街ではいつも迷うので要注意だ。時間は早いがまず何と言っても今夜の宿を確認しておきたいので街中にあるアルベルゲを目指す。GPSを見ながらグネグネと都会の真ん中を歩いて、ほどなくアルベルゲ前までやってこられた。

  •  都会のアルベルゲなので、1階にある入り口は狭く、階段で2階に上がった廊下の突き当たりにアルベルゲのドアがあった。時間はまだ12時、受付開始は2時半とドアの紙に書いてある。行き止まりのドアなので関係ない人はやってこないだろうと思ってバックパックはドアの前に置いてサンタンデール見物に出かけることにする。勿論、貴重品だけは持参だ。

     都会のアルベルゲなので、1階にある入り口は狭く、階段で2階に上がった廊下の突き当たりにアルベルゲのドアがあった。時間はまだ12時、受付開始は2時半とドアの紙に書いてある。行き止まりのドアなので関係ない人はやってこないだろうと思ってバックパックはドアの前に置いてサンタンデール見物に出かけることにする。勿論、貴重品だけは持参だ。

  •  このブログを参考にして北の道を行こうとする人が居ないとも限らないので分かり辛いサンタンデールのアルベルゲへの行き方を紹介しておきます。矢印の奥に石段がありますが、それを上って左に曲がると1つ前の写真で紹介しているアルベルゲ前の坂道に出られます。<br /><br /> 後続のペレグリノがやって来ないかなと港へ行ってみたり、大きな教会の中を見物したり当てもなくあちこちウロウロする。人通りの多い道端でホタテ貝を付けたバックパックを横に置いて物乞いしている人がいた。ひと目で偽物のペレグリノと言うのが分かるが、知らない人が見たら巡礼中に路銀が尽きた可愛そうなペレグリノと見えるのかも知れない。私も最初の内はそう思ったが、このスタイルの物乞いはアチコチで目にするので物乞いのテクと言うのが分かった。

     このブログを参考にして北の道を行こうとする人が居ないとも限らないので分かり辛いサンタンデールのアルベルゲへの行き方を紹介しておきます。矢印の奥に石段がありますが、それを上って左に曲がると1つ前の写真で紹介しているアルベルゲ前の坂道に出られます。

     後続のペレグリノがやって来ないかなと港へ行ってみたり、大きな教会の中を見物したり当てもなくあちこちウロウロする。人通りの多い道端でホタテ貝を付けたバックパックを横に置いて物乞いしている人がいた。ひと目で偽物のペレグリノと言うのが分かるが、知らない人が見たら巡礼中に路銀が尽きた可愛そうなペレグリノと見えるのかも知れない。私も最初の内はそう思ったが、このスタイルの物乞いはアチコチで目にするので物乞いのテクと言うのが分かった。

  •  そのうち腹も減ってきたので安そうな店を物色して一軒の大型バルに入る。ビールと何かのフライ2品にサラダで9ユーロ。都会にしては安いほうだろう。注文したレジで支払ってから、レシートを持って調理場にお願いすることを教えて貰える。これも都会的だ。Wi-Fiもあってフェイスブックとメールをチェックできたし腹いっぱいになったし、これは満足だった。<br /><br /> 時間が経つと、やっぱり廊下に置いたバックパックが心配なので2度も様子を見に行ってくる。どうせ他にやることないし。二度目に行った時には他のバックパックは3つあるのに私のがないので心配になる。すると廊下手前のアルベルゲでない部屋のドアが開いて、中に入れてあるわよ的なことを言ってくれたので確信が持てないまでも一安心する。<br /><br /> 時間になりアルベルゲのドアが開いて受付が始まると、中には6つ7つのバックパックが置いてあり、私のもその中にちゃんとあった。自分が一番かと思っていたが、こんだけあると誰が一番だったのかは分かる筈もない。でもそんなの関係なく、いまいる人で並んだ順に受付が始まった。ここは公営だけど10ユーロと高め設定だった。都会だから仕方ないんか。今日は下段ベッドで一安心。

     そのうち腹も減ってきたので安そうな店を物色して一軒の大型バルに入る。ビールと何かのフライ2品にサラダで9ユーロ。都会にしては安いほうだろう。注文したレジで支払ってから、レシートを持って調理場にお願いすることを教えて貰える。これも都会的だ。Wi-Fiもあってフェイスブックとメールをチェックできたし腹いっぱいになったし、これは満足だった。

     時間が経つと、やっぱり廊下に置いたバックパックが心配なので2度も様子を見に行ってくる。どうせ他にやることないし。二度目に行った時には他のバックパックは3つあるのに私のがないので心配になる。すると廊下手前のアルベルゲでない部屋のドアが開いて、中に入れてあるわよ的なことを言ってくれたので確信が持てないまでも一安心する。

     時間になりアルベルゲのドアが開いて受付が始まると、中には6つ7つのバックパックが置いてあり、私のもその中にちゃんとあった。自分が一番かと思っていたが、こんだけあると誰が一番だったのかは分かる筈もない。でもそんなの関係なく、いまいる人で並んだ順に受付が始まった。ここは公営だけど10ユーロと高め設定だった。都会だから仕方ないんか。今日は下段ベッドで一安心。

  •  このアルベルゲは2段ベッドが5・6台置かれた部屋が3つ4つあったので、外から見るより遥かに収容人数が多いようだった。でも有名なサンタンデルなので巡礼も沢山集まって来て、その内フルになりそうだ。<br /><br /> シャワーはしたけど洗濯場も干し場もないので靴下だけ洗濯してベッドの手すりに干しておく。キッチンには洗濯乾燥機が置いてあるので、お金に余裕のある人は利用するのだろう。今日は短い行程だったので、汗をかく程でないのが幸いしたか。<br /><br /> アメリカのリンダおばちゃんがチェックインしてきた。リンダとは宿が3回目なので、逢ったらとても嬉しそうでほっぺにチューされたので、オッと思った。ハグしてくる女性はいても、チューされたのは初めてだったので驚いた。<br /><br /> 若い男女がスーパーに行くと言うので私も買い物がしたいので着いて行く。途中、青年がキャッシングしたいと言うので、そろそろお金が乏しくなってきた私も、もっけの幸いと一緒に銀行に入っていく。外国のATM操作は未だにイマイチ自信がないので、アルバニアの女の子に操作を見て貰いながら300ユーロをゲットする。男の子がカードの暗証番号を入力するときは、その上に隠しカメラが付いていないか注意した方がいいと盛んに言っている。国によってはそんなことがあるようだ。<br /><br /> ユーロは昨年は1ユーロ140円だったが、今は120円ほどに下がっているので同じ300ユーロキャッシングしたのでも昨年より6000円もお得になっている。不労所得が6000円だよ、すっごいラッキーだ。計算合ってるかな?<br /><br /> 借りるタイミングもカードの決済日27日に近いので、利息も数日分で済むから更にお得。私の一日の必要経費は泊まって飲んで食べて一日20ユーロ、2,400円を目標にしているので、6,000円も浮くということは2・3日分の経費が浮くことになるので大儲けだ。だったら2日に1回くらいバルの定食を食べてもいいような気もしないでもないが、それをやらないのが私のポリシーだ(勿体なくて出来ないだけ)。

     このアルベルゲは2段ベッドが5・6台置かれた部屋が3つ4つあったので、外から見るより遥かに収容人数が多いようだった。でも有名なサンタンデルなので巡礼も沢山集まって来て、その内フルになりそうだ。

     シャワーはしたけど洗濯場も干し場もないので靴下だけ洗濯してベッドの手すりに干しておく。キッチンには洗濯乾燥機が置いてあるので、お金に余裕のある人は利用するのだろう。今日は短い行程だったので、汗をかく程でないのが幸いしたか。

     アメリカのリンダおばちゃんがチェックインしてきた。リンダとは宿が3回目なので、逢ったらとても嬉しそうでほっぺにチューされたので、オッと思った。ハグしてくる女性はいても、チューされたのは初めてだったので驚いた。

     若い男女がスーパーに行くと言うので私も買い物がしたいので着いて行く。途中、青年がキャッシングしたいと言うので、そろそろお金が乏しくなってきた私も、もっけの幸いと一緒に銀行に入っていく。外国のATM操作は未だにイマイチ自信がないので、アルバニアの女の子に操作を見て貰いながら300ユーロをゲットする。男の子がカードの暗証番号を入力するときは、その上に隠しカメラが付いていないか注意した方がいいと盛んに言っている。国によってはそんなことがあるようだ。

     ユーロは昨年は1ユーロ140円だったが、今は120円ほどに下がっているので同じ300ユーロキャッシングしたのでも昨年より6000円もお得になっている。不労所得が6000円だよ、すっごいラッキーだ。計算合ってるかな?

     借りるタイミングもカードの決済日27日に近いので、利息も数日分で済むから更にお得。私の一日の必要経費は泊まって飲んで食べて一日20ユーロ、2,400円を目標にしているので、6,000円も浮くということは2・3日分の経費が浮くことになるので大儲けだ。だったら2日に1回くらいバルの定食を食べてもいいような気もしないでもないが、それをやらないのが私のポリシーだ(勿体なくて出来ないだけ)。

  •  スーパーで1リットルビールにトマト2、オレンジ、パン、生ハムにチョリソー迄買って4.84ユーロと目茶安。早速アルベルゲに戻って狭いキッチンで一人宴会。隣の受付に座っているオスピタレラにビールをコップに1杯ついで上げたら喜ばれる。オレンジ、トマト、パンは明日の食料だ。<br /><br /> スーパーに一緒に行った兄ちゃんがサンタンデール見物に行かないかと誘ってくれるが、もう寝ると言っておく。きっと、アルバニアの女の子(割と美人)と一緒に行くだろうから気を利かせた積りだ。このお兄ちゃんも気持ちの良い青年だ。<br /><br /><br /> 歩き13日目 サンタンデール ー Requejada(ポカンコ)<br /><br /> サンタンデールのアルベルゲを遅めの7時50に出発する。出勤時間と重なったようで歩道は凄い人出だ。ビジネスマンに混ざってヨレヨレバックパックスタイルはちと恥ずかしいものがある。服装もそうだが、みんな忙しく働く場所に向かっているのに、私は一目で遊んでいるのが分かってしまうので。

     スーパーで1リットルビールにトマト2、オレンジ、パン、生ハムにチョリソー迄買って4.84ユーロと目茶安。早速アルベルゲに戻って狭いキッチンで一人宴会。隣の受付に座っているオスピタレラにビールをコップに1杯ついで上げたら喜ばれる。オレンジ、トマト、パンは明日の食料だ。

     スーパーに一緒に行った兄ちゃんがサンタンデール見物に行かないかと誘ってくれるが、もう寝ると言っておく。きっと、アルバニアの女の子(割と美人)と一緒に行くだろうから気を利かせた積りだ。このお兄ちゃんも気持ちの良い青年だ。


     歩き13日目 サンタンデール ー Requejada(ポカンコ)

     サンタンデールのアルベルゲを遅めの7時50に出発する。出勤時間と重なったようで歩道は凄い人出だ。ビジネスマンに混ざってヨレヨレバックパックスタイルはちと恥ずかしいものがある。服装もそうだが、みんな忙しく働く場所に向かっているのに、私は一目で遊んでいるのが分かってしまうので。

  •  歩道に埋め込まれたホタテをあしらったプレートを頼りに歩き続けるが、市街を抜けた辺りでこのプレートは品切れとなり、代わりに黄色い矢印がチラホラ現れだした。しかし、この矢印はそれほど親切ではなく三叉路に差し掛かった所で見失ってしまう。<br /><br /> 忙しい出勤時間なので悪いとは思うが、こっちも真剣なので二人の男性を捕まえてカミーノを聞いてみたところ、一人が知っていたので都会にしては良くできましたを上げたいところだ。だが、この人に聞いて歩いて行ってもカミーノを示す黄色い矢印はさっぱり現れなくて、大きなラウンドアバウトに出たところでどっちに行ったらいいのか皆目分からなくなってしまう。親切なサラリーマンさんは凡その方向だけを教えてくれたらしい。<br /><br /> 近くでスマホゲームに夢中になっている兄ちゃんに教えてもらおうと試みたが、予想通りこの兄ちゃんはカミーノを知らなかったし外国人が話しかけただけでもドギマギしてしまった。どこでも若い人はカミーノを知らなくて、年配の人は知っている確立が高い。

     歩道に埋め込まれたホタテをあしらったプレートを頼りに歩き続けるが、市街を抜けた辺りでこのプレートは品切れとなり、代わりに黄色い矢印がチラホラ現れだした。しかし、この矢印はそれほど親切ではなく三叉路に差し掛かった所で見失ってしまう。

     忙しい出勤時間なので悪いとは思うが、こっちも真剣なので二人の男性を捕まえてカミーノを聞いてみたところ、一人が知っていたので都会にしては良くできましたを上げたいところだ。だが、この人に聞いて歩いて行ってもカミーノを示す黄色い矢印はさっぱり現れなくて、大きなラウンドアバウトに出たところでどっちに行ったらいいのか皆目分からなくなってしまう。親切なサラリーマンさんは凡その方向だけを教えてくれたらしい。

     近くでスマホゲームに夢中になっている兄ちゃんに教えてもらおうと試みたが、予想通りこの兄ちゃんはカミーノを知らなかったし外国人が話しかけただけでもドギマギしてしまった。どこでも若い人はカミーノを知らなくて、年配の人は知っている確立が高い。

  •  仕方ないのでまたタブレットを引っ張り出して地図のGPSで、次に通過するであろう町を調べ、こっちだろうと思う方へ歩き続けると電柱に矢印を発見する。おっやったぁ。都会だけにこんな道路がカミーノだったのか。<br /><br /> 疲れたのでバス停横のベンチで休んでいたら物好きなスペインおばちゃんが話しかけてきた。スペイン語は少しだけだと言ったら行ってしまった。スペイン人にしたら淡白なおばちゃんだったな、スペイン語の勉強にもなるし退屈しのぎにもなるので、もっと話しかけてくれればいいのに。

     仕方ないのでまたタブレットを引っ張り出して地図のGPSで、次に通過するであろう町を調べ、こっちだろうと思う方へ歩き続けると電柱に矢印を発見する。おっやったぁ。都会だけにこんな道路がカミーノだったのか。

     疲れたのでバス停横のベンチで休んでいたら物好きなスペインおばちゃんが話しかけてきた。スペイン語は少しだけだと言ったら行ってしまった。スペイン人にしたら淡白なおばちゃんだったな、スペイン語の勉強にもなるし退屈しのぎにもなるので、もっと話しかけてくれればいいのに。

  •  GPS頼りで歩き続けているうちに、偶然、本日のメインエベントがあるBoo de Pielgosの村までやってきていた。おっ、この村じゃんと気が付く。何でかと言うと、この村から川を越えるのには列車専用の鉄橋を越える必要があるのだ。列車専用なので勿論歩いて越えてはいけない。でも、この橋を渡らない場合は川をずっと遡って8kmも余計に歩かないとならないそうだ。さすがにそれは勘弁なので、強引に徒歩で渡ってしまうペレグリノがいると言うことなので私もそのコースだと思っていた。が、昨日のアルベルゲで聞くところによると「橋にはポリスがいる」との情報が!だからガイドブックでは鉄橋を越える区間の一駅を電車を利用しろと奨励しているそうだ。来る前は私も鉄橋なんか歩いてしまえばいいやと思っていたが、せっかく橋まで行って戻されたんじゃたまらないので、ひと駅電車を利用することに変更する。

     GPS頼りで歩き続けているうちに、偶然、本日のメインエベントがあるBoo de Pielgosの村までやってきていた。おっ、この村じゃんと気が付く。何でかと言うと、この村から川を越えるのには列車専用の鉄橋を越える必要があるのだ。列車専用なので勿論歩いて越えてはいけない。でも、この橋を渡らない場合は川をずっと遡って8kmも余計に歩かないとならないそうだ。さすがにそれは勘弁なので、強引に徒歩で渡ってしまうペレグリノがいると言うことなので私もそのコースだと思っていた。が、昨日のアルベルゲで聞くところによると「橋にはポリスがいる」との情報が!だからガイドブックでは鉄橋を越える区間の一駅を電車を利用しろと奨励しているそうだ。来る前は私も鉄橋なんか歩いてしまえばいいやと思っていたが、せっかく橋まで行って戻されたんじゃたまらないので、ひと駅電車を利用することに変更する。

  •  ちょうど巡礼路沿いに目的の Boo de Pielgos 駅があったので、次の電車を待つことにする。無人駅で駅舎も何にもなくて唯一券売機みたいな箱があるが、見ても分からないのでチケットは電車の中で買えるだろうと待つことしばし、電車がやってきたので乗り込んでいく。パラパラと居た乗客は電車に似つかわしくない格好の私を見て怪訝な顔をしているが仕方なかろう。<br /><br /> 車掌から切符を買えるものと思っていたがこの箱には乗っていないのか、誰もやってこない。件の鉄橋はすぐあって、せいぜい50m程度の短い橋だったので、これなら列車が来ないのを見計らってすぐ渡れそうだったな。ポリスも今日はいないようだったし。

     ちょうど巡礼路沿いに目的の Boo de Pielgos 駅があったので、次の電車を待つことにする。無人駅で駅舎も何にもなくて唯一券売機みたいな箱があるが、見ても分からないのでチケットは電車の中で買えるだろうと待つことしばし、電車がやってきたので乗り込んでいく。パラパラと居た乗客は電車に似つかわしくない格好の私を見て怪訝な顔をしているが仕方なかろう。

     車掌から切符を買えるものと思っていたがこの箱には乗っていないのか、誰もやってこない。件の鉄橋はすぐあって、せいぜい50m程度の短い橋だったので、これなら列車が来ないのを見計らってすぐ渡れそうだったな。ポリスも今日はいないようだったし。

  •  乗った時間は2・3分程度で、すぐ次の駅 Moguro に着いてしまったので結局そのまま降りてしまう。図らずも無賃乗車してしまったようだ。日本の鉄道で考えると、車掌は必ず駅で乗り降りがあったかを後ろの列車から身を乗り出して確認してる筈だ。もしかしたら、この駅から一駅だけ乗る巡礼は毎日いるのが分かっているので、それで切符を売りに来なかったのかも知れないなと思った。<br /><br /> 無人駅に降りると期待していた黄色い矢印はなかったが取りあえず腹に何か入れたいので駅前のバルに入ってトルティージャ(パン付き)とセルベッサ(ビール)グランデでお昼にする。食べ終わってから店の人にカミーノを教えてもらうと、マスターはちゃんと知っていたので歩き出す事が出来る。

     乗った時間は2・3分程度で、すぐ次の駅 Moguro に着いてしまったので結局そのまま降りてしまう。図らずも無賃乗車してしまったようだ。日本の鉄道で考えると、車掌は必ず駅で乗り降りがあったかを後ろの列車から身を乗り出して確認してる筈だ。もしかしたら、この駅から一駅だけ乗る巡礼は毎日いるのが分かっているので、それで切符を売りに来なかったのかも知れないなと思った。

     無人駅に降りると期待していた黄色い矢印はなかったが取りあえず腹に何か入れたいので駅前のバルに入ってトルティージャ(パン付き)とセルベッサ(ビール)グランデでお昼にする。食べ終わってから店の人にカミーノを教えてもらうと、マスターはちゃんと知っていたので歩き出す事が出来る。

  •  乾いた道に敷設してある水道管だかガス管だか分からない大きな管の隣りを飽きるほど歩き続け、線路をまたぐ大きな歩行者用鉄橋を超えたらやっと今晩のアルベルゲ Requejada(読み方が分からない、レケハダ?)に到着する。中に入っていったところ、先着のペレグリノが、ここは通りの反対側にあるバルでチェックインするんだと教えてくれる。<br /><br /> バルへ行って5ユーロ払い無事にチェックイン完了。定員が14ベッドしかないアルベルゲで、私の後は残り2ベッドだけだった。危なかった。次にやってきた黒人のアメリカ人ともう一人はセーフだったが、夕方やってきた南米のソロ女性は気の毒に満杯でチェックインすることが出来なかった。知った顔の女性だったので可愛そうだった。アディオスと言い残して次の宿を求めて出て行ったが、その女性と仲のいい男性が追いかけて行ったので、別の宿のアドバイスでもしてやったのだろうか。

     乾いた道に敷設してある水道管だかガス管だか分からない大きな管の隣りを飽きるほど歩き続け、線路をまたぐ大きな歩行者用鉄橋を超えたらやっと今晩のアルベルゲ Requejada(読み方が分からない、レケハダ?)に到着する。中に入っていったところ、先着のペレグリノが、ここは通りの反対側にあるバルでチェックインするんだと教えてくれる。

     バルへ行って5ユーロ払い無事にチェックイン完了。定員が14ベッドしかないアルベルゲで、私の後は残り2ベッドだけだった。危なかった。次にやってきた黒人のアメリカ人ともう一人はセーフだったが、夕方やってきた南米のソロ女性は気の毒に満杯でチェックインすることが出来なかった。知った顔の女性だったので可愛そうだった。アディオスと言い残して次の宿を求めて出て行ったが、その女性と仲のいい男性が追いかけて行ったので、別の宿のアドバイスでもしてやったのだろうか。

  •  カタリナ登場<br /><br /> 取りあえずチェックインしたら何を置いてもシャワーだ。ベッドルームから一旦外に出て一段下がったところがシャワールームで、入って行ったら下着姿になった年配の女性がいたのでギョッとする。ここは着替えるスペースもないようだ。肝心のシャワールームを覗いてみたらシャワーヘッドが4つ並んでいるだけで仕切りはおろか男女別でもないのが分かった。幾ら何でも女性と一緒にシャワーを浴びる訳にはいかないだろう。朝ドラじゃないが、どうしたもんじゃろうと少し考えて、ユーがシャワーしてる間、私はここで待っていると何となく告げるも、女性は忘れ物したとベッドルームに戻って行ったので、これ幸いとその隙にシャワーを浴びることにする。5分もあれば浴びることが出来るので、こういう緊急事態の場合にカラスの行水の私は便利だ。

     カタリナ登場

     取りあえずチェックインしたら何を置いてもシャワーだ。ベッドルームから一旦外に出て一段下がったところがシャワールームで、入って行ったら下着姿になった年配の女性がいたのでギョッとする。ここは着替えるスペースもないようだ。肝心のシャワールームを覗いてみたらシャワーヘッドが4つ並んでいるだけで仕切りはおろか男女別でもないのが分かった。幾ら何でも女性と一緒にシャワーを浴びる訳にはいかないだろう。朝ドラじゃないが、どうしたもんじゃろうと少し考えて、ユーがシャワーしてる間、私はここで待っていると何となく告げるも、女性は忘れ物したとベッドルームに戻って行ったので、これ幸いとその隙にシャワーを浴びることにする。5分もあれば浴びることが出来るので、こういう緊急事態の場合にカラスの行水の私は便利だ。

  •  乾いた服に着替えていたら女性が戻ってきた。下着姿そのままで一旦外に出てから外階段を上がり皆がいる二階のベッドルームに行ってきたらしい。一緒にやってきた若い女性も私がいるのにパッションピンクのビキニ紐パンのまま年配の女性とキャッキャッとはしゃいでいる。欧米の人はこういうところが日本人と決定的に違う。女性はもとより若い男もおっさんも、みんながいる所で普通にパンツ姿で寛ぐし、これに慣れると日本人は裸に対して意識しすぎなんじゃと言う気がして来る。<br /><br /> チェックインしたバルにまた行ってビールを1杯飲んでから、5時過ぎてシエスタが終わった時間になったので雑貨屋まで行き、今晩と明日の食料を仕入れる。ビールは置いてなかったのでピーチジュースの1リットルを買っておく。全部で4.8ユーロ。

     乾いた服に着替えていたら女性が戻ってきた。下着姿そのままで一旦外に出てから外階段を上がり皆がいる二階のベッドルームに行ってきたらしい。一緒にやってきた若い女性も私がいるのにパッションピンクのビキニ紐パンのまま年配の女性とキャッキャッとはしゃいでいる。欧米の人はこういうところが日本人と決定的に違う。女性はもとより若い男もおっさんも、みんながいる所で普通にパンツ姿で寛ぐし、これに慣れると日本人は裸に対して意識しすぎなんじゃと言う気がして来る。

     チェックインしたバルにまた行ってビールを1杯飲んでから、5時過ぎてシエスタが終わった時間になったので雑貨屋まで行き、今晩と明日の食料を仕入れる。ビールは置いてなかったのでピーチジュースの1リットルを買っておく。全部で4.8ユーロ。

  •  アメリカ人がビールを飲みに行こうと誘ってくれるので、また道路を挟んだバルに行く。そのほかの人たちも揃って、これは中々いい時間だった。

     アメリカ人がビールを飲みに行こうと誘ってくれるので、また道路を挟んだバルに行く。そのほかの人たちも揃って、これは中々いい時間だった。

  •  長い杖でお馴染みになったアルバニアの女性(写真左)やパッションピンクの女性(同右)も後からやってきて大盛り上がり。この女性の父親は盆栽が趣味で、かなり沢山の盆栽を育てているらしく、高いのは2,000ユーロだと言っていた。2,000ユーロって24万円だよ、ビックリ。以前見た日本のニュースで海外からやってきた盆栽マニアが鹿沼の盆栽タウンで視察してたのを見たことあると訳の分からない英語で伝えたら、自分のパパは行かなかったと言っていた。

     長い杖でお馴染みになったアルバニアの女性(写真左)やパッションピンクの女性(同右)も後からやってきて大盛り上がり。この女性の父親は盆栽が趣味で、かなり沢山の盆栽を育てているらしく、高いのは2,000ユーロだと言っていた。2,000ユーロって24万円だよ、ビックリ。以前見た日本のニュースで海外からやってきた盆栽マニアが鹿沼の盆栽タウンで視察してたのを見たことあると訳の分からない英語で伝えたら、自分のパパは行かなかったと言っていた。

  •  黒人青年の名前はカンザス、そういう名前の町がアメリカにあった気がするが出身地じゃなく名前が間違いなくカンザスだそうだ。シャワー室でバッティングした女性はオーストリアのカタリナ。60歳で今年定年退職したそうだ。オーストリアとオーストラリアが聞き取れないので何度も聞くはめになる。刈り上げのショートカットが良く似合ってシャキシャキしているので、現役中はさぞやバリバリのキャリア・ウーマンだったと想像できる。カタリナとはこの後も何日にも渡ってとても仲良くなる。

     黒人青年の名前はカンザス、そういう名前の町がアメリカにあった気がするが出身地じゃなく名前が間違いなくカンザスだそうだ。シャワー室でバッティングした女性はオーストリアのカタリナ。60歳で今年定年退職したそうだ。オーストリアとオーストラリアが聞き取れないので何度も聞くはめになる。刈り上げのショートカットが良く似合ってシャキシャキしているので、現役中はさぞやバリバリのキャリア・ウーマンだったと想像できる。カタリナとはこの後も何日にも渡ってとても仲良くなる。

  •  自分の分のビール代金を払ってアルベルゲに帰ろうとしたら、カンザスが知らないうちに追加注文しといたので、それも飲んでから1杯分の2ユーロをテーブルに置いてみんなより一足先に就寝する。<br /><br /> このころから妙に腰に違和感を感じ始め、休んだ後の歩き始めで苦労するようになる。これが今回の旅、最大の危機の始まりだった。<br /><br /><br />歩く歩く歩く2016 北の道5へつづく<br />

     自分の分のビール代金を払ってアルベルゲに帰ろうとしたら、カンザスが知らないうちに追加注文しといたので、それも飲んでから1杯分の2ユーロをテーブルに置いてみんなより一足先に就寝する。

     このころから妙に腰に違和感を感じ始め、休んだ後の歩き始めで苦労するようになる。これが今回の旅、最大の危機の始まりだった。


    歩く歩く歩く2016 北の道5へつづく

8いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

旅行記グループ

歩く歩く歩く2016

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

スペインで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
スペイン最安 383円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

スペインの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

PAGE TOP