◆錦秋の裏磐梯～大沢沼・曲沢沼は秋色の万華鏡

2020/10/27 - 2020/10/27

☆福島県内の紅葉狩り第三弾は裏磐梯へ。

裏磐梯シリーズのPart１では『有り明けの曽原湖』をご覧いただき
今回は曽原湖から車で５分ほど東に移動し大沢沼と曲沢沼へ。
大沢沼と曲沢沼は写真愛好家には絶大な人気を誇りますが、
一般観光客は殆ど訪れることがない裏磐梯の隠れ家的湖水エリアです。
特に秋は沼に映り込む紅葉が万華鏡のように美しく
一度訪れた写真愛好家なら必ずリピートするスポットの一つです。

知名度が高いのは曲沢沼の方ですが、
場所が少し分かり辛い大沢沼の北入り江は
クチコミで人気沸騰のインスタ映えスポット。
気象条件さえ良ければ裏磐梯で一番美しい水鏡の紅葉が楽しめます。
沼が小さく森に包まれている分、風の影響を受けにくいので
かなりの高確率で水鏡に巡り合うことができるでしょう。
2021年の紅葉撮影にはぜひ押さえておきたいスポットです。

エリア 裏磐梯・猫魔(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

☆裏磐梯・五色沼周辺　ルートマップ。

※Google Mapに加筆
https://www.google.com/maps/@37.6678848,140.0941957,8327m/data=!3m1!1e3

☆錦秋の裏磐梯～大沢沼＆曲沢沼エリア・ルートマップ。

※Google Earthに加筆
https://www.google.com/maps/@37.6856383,140.0696607,1197m/data=!3m1!1e3

曽原湖から大沢沼＆曲沢沼へはご覧んのGoogle Earth地図を
参照していただければ車で５分もかからない直ぐ近くなので
問題ないでしょう。
曽原湖湖岸道路を右折しすぐ左手の『レイクウッドペンション村通り』を
左折します。
間もなく見えてくるのが大沢沼ですが、大沢沼周辺の紅葉もキレイですが
沼は水草が多く水鏡は見られないので、
大沢沼の北側にある盲腸のような小さな入り江、通称『北入り江』に向かいます。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼は秋色の万華鏡

右手に大沢沼を見ながら『レイクウッドペンション村通り』を道なりに進むと
急坂手前でY字の分岐路があります。
大沢沼の北入り江はその分岐路の右奥にありますが
分岐路の終点には車１台分くらいしか駐車できないので
分岐路周辺に路駐します。
紅葉時は急坂手前に路駐車が多いのですぐ分かると思います。
右手分岐路の終点から藪道を１０ｍほど進むと『大沢沼北入り江』です。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

藪道を抜けて見えてきたのが
この素晴らしい紅葉と水鏡です。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

裏磐梯は明治時代までは小さな村が点在し、湖は存在していませんでした。
1888年（明治21年）、南方にある磐梯山が突如噴火し、
大規模な水蒸気爆発に伴って中央部の山腹が崩壊（山体崩壊）を起こし
桧原村方面に大量の土砂が流下、
さらに泥流も発生して集落は全滅する被害を受けました。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

噴火の際に長瀬川や中瀬川、小野川など裏磐梯地域を流れる河川が
山体崩壊や泥流によって方々で堰き止められ、桧原湖や小野川湖、五色沼といった大小様々な堰止湖が形成されました。
大沢沼は大沢が堰き止められてできた沼の一つです。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡


沼の所々にある岩のようなものは磐梯山の噴火で山体崩壊や泥流によって
堰き止められてできた沼に水没した大木の一部（水没樹』です。
幹の上部が朽ち、水に浸かった根元辺りだけが残り
その水没樹の上に植物が生えたものです。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

完璧な水鏡（リフレクション）です。
この大沢沼北入り江は小さく深い森に囲まれているので
風の影響を受けにくく水鏡になりやすい沼です。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

大沢沼北入り江は遊歩道も周回道路もありません。
沼の周囲は藪道の突き当りだけ少し開けていますが
他は藪、さらにその開けた部分はかなりぬかるんでいるので
長靴着用がベストです。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

完璧な水鏡は本物と写し出されたものの
区別がだんだんつかなくなってきます。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

水没樹は静寂な湖面のほど良いアクセント。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

まさに万華鏡のような水鏡（リフレクション）です。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

裏磐梯には大小３００程の湖や沼があると言われますが
湖は桧原湖、秋元湖、小野川湖、曽原湖のわずか４つで
他はほとんどが沼で池がわずかにあります。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡


池、沼、湖の違いはなんだと思います？

沼と湖の違いは、深さにあります。
沼は一番深いところでも5mほどで、湖は一番深いところが5m以上あります。
池は人工的なものですが自然にできたものでも池と名付けらたものも
あるし、深さも必ずしも当てはまりません。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

陸水学では、下記のように分けられているそうです。
池：　人が造ったもの。ダムや貯水池など。
湖：　天然にできたもので、水草の生えない深いところがあるもの。
沼：　天然にできたもので、水草が全面に生えているもの。
一般的に、水草の生えない深さは、水深5mを指すことが多いです。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

裏磐梯の湖沼池の名付けられ方はおおよそあっていると思いますが、
この大沢沼北浦は沼にしては珍しくあまり水草は生えていません。
でもここはあくまで大沢沼の入り江で沼本体は
ほぼ一面水草に覆われています。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

確かに桧原湖、秋元湖、小野川湖、曽原湖の４湖には
ほとんど水草は生えていません。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

大沢沼から１ｋｍほど東にある裏磐梯フォレストパークの沼は
元々の名は分かりませんが水草はほとんど生えていません。
でも湖とは呼ばれていません。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

藪漕ぎして北入り江の西岸に回り込んでみました。
上記の写真で赤や黄色のモミジが沼に迫り出している地点です。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

朝、西岸は逆光になり、モミジの葉が透過光効果で鮮やかに見えます。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

透過光で撮ると葉が透明感ある鮮やかな色になるので
紅葉の撮影にはぜひ応用したいスキルです。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

透過光を利用し背後が日陰だと黒バック効果で
手前の被写体がより鮮明に浮かび上がります。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

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◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

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◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

苔玉のような水没樹

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

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◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

朝は右手（東）から朝日が射し込み
紅葉にスポットライトが当たったようになりとてもキレイです。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

北隣りの曲沢沼も紅葉の水鏡が人気ですが
水鳥のカモが時々湖面を波立たせ迷惑ですが
この大沢沼北入り江にはなぜか水鳥はやって来ません。
餌になる水草があまり無いせいかも。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

中央奥の赤いモミジのさらに奥にGoogle Earthで見ると
もう一つ小さい沼があるので以前藪漕ぎしながら
行ってみたことがあります。
頑張って行った割にはどうってことのない沼でした(－－〆)。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

大沢沼北入り江は確かに他所よりは波が立ちにくい沼ですが
それにしてもこの日は滞在中全く波が立ちませんでした。
こんな無風ベタ凪は初めてです。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

大沢沼北入り江は撮影できるポイントが限定的なので
どうしても似たような構図の写真になりがちです。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

裏磐梯紅葉の一番見頃なときだったので
この日の大沢沼北入り江には私を含め最大で８人ほどの
撮影者がいました。
それでも北隣りの曲沢沼に比べたら人は少ないです。

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～大沢沼北入り江は秋色の万華鏡

晴天無風ベタ凪で紅葉Max、
これ以上の好条件の日はないので
似たような写真とは分かりながらこれでもかと撮りまくりましたが
この日はまだまだ予定地があるので
名残り惜しいですがそろそろ移動することにしました。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

大沢沼北入り江から車で３分。
すぐ北隣りの曲沢沼にやってきました。
曲沢沼はレイクウッドペンション村通りに面し
知名度が高いせいもあり既に大勢のカメラマンが湖畔に陣取っていました。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

駐車場は曲沢沼が見えてきて道が下り始めた
レイクウッドペンション村通り右手に１０台ぶんくらい。
あとは路駐します。
撮影ポイントは西岸から北岸にかけてです。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

曲沢沼も紅葉の水鏡が美しいので人気がありますが
大沢沼北入り江より水草がやや多いのが残念。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

曲沢沼はスポットライトを浴びたような朝日の他に
夕方の西日で赤く染まる紅葉もまた人気です。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

葦もこの程度ならかえってアクセントになっていいですが
増えすぎると邪魔になります。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

ぱっと見は静寂ですが
私が撮影しているサイドには全部で３０人ほどのカメラマンがいます。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

曲沢沼も周回する遊歩道はおろか藪道も無いので
撮影ポイントは北西岸だけ。
誰もがほぼ同じ条件で撮影するので
あとは腕の見せ所(^^;)。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

曲沢沼も大沢沼と同じように
1888年（明治21年）、磐梯山が突如噴火し、
大規模な水蒸気爆発に伴って中央部の山腹が崩壊（山体崩壊）を起こし
桧原村方面に大量の土砂が流下、
それによって沢が堰き止めらで来た沼です。
大沢沼のすぐ北側にありますが大沢沼とは小川でつながっていないようです。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

この芝生のような浜辺が解放感ある写真に寄与してくれています。
おそらく地元の人が草刈などして美しい景観を保っているのでしょう。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

曲沢沼にも西岸や南岸辺りに多くの水没樹があります。
磐梯山の噴火から既に１３０年以上が経ちますが
まだ完全に朽ちずに残っているのは
常に水分に浸かっているからでしょう。
縄文時代などのの木製出土品の多くも水分の多い場所で発見発掘されています。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

そもそも木材が腐るということは、木材腐朽菌が木材を朽ちさせるからです。
つまり木材についた菌が木材の中の栄養分を吸収する過程で分解しいきます。
こうした現象がおこるためには、木材腐朽菌が繁殖できなければなりません。
その条件として、菌が生きていくのに必要な栄養分（木材）、適度な水分、
繁殖しやすい湿度、そして酸素の４つがあります。
この４条件のうちの一つでも欠けてしまうと菌はうまく繁殖することができずに、結果として木は腐らずに残る可能性が高くなります。
なのど水没当時は相当の高さがあった大木でも
空気にふれる水面より上はいち早く朽ち、
水中や水分の多い水面付近は朽ちずに残っているわけです。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

右側に水鳥(カモ)が見えます。
ときどき動き回るので水鏡をぶち壊します。
オシドリとかだったら絵になるけど地味なカモです。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

沼の西岸や北岸には水草があまり無いので
水鏡がキレイに映し出されますが
沼の中央部は水草が多いので水鏡はイマイチです。

これは曲沢沼に限らず裏磐梯は３００もの湖沼があっても
水深の浅い沼ばかりで水草が多い茂っているので
残念ながら紅葉の水鏡が美しい沼はそう多くはありません。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

朝、朝日が当たるのは北岸周辺だけ。
スポットライトのようでキレイではあるけれど
焦点を当てる場所もほぼ同じになってしまうのが玉に瑕。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

西岸ではツタウルシ(蔦漆/ウルシ科ウルシ属)が鮮やかに紅葉していました。
このツタウルシ、蔓状なのでぱっと見は全然ウルシ（漆）っぽく見えませんが
ウルシの仲間ではカブレに関しては最強最悪の悪者です。
そう言う私はウルシに弱く、以前酷い目に遭いました。
特に新芽や若葉の頃は毒性が強く、近づくだけでもカブレ易いので要注意です。
紅葉しても毒性はあるので葉っぱに直接触れるのは厳禁です。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

ツタウルシの紅葉

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

曲沢沼は赤いモミジが多いわけではありませんが
朝日や夕日に照らされると茶系の紅葉も赤みを帯びてみえ、
引いては全体の紅葉が鮮やかに見えます。
曇天の日や晴天でも日中は太陽が真上かえあ射すせいか
あまり鮮やかな紅葉には見えないかも。
出来れば晴天の朝夕に訪れるのがお薦めです。

◆錦秋の裏磐梯～曲沢沼は秋色の万華鏡

これで◆錦秋の裏磐梯～大沢沼・曲沢沼は秋色の万華鏡はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。

この日訪れる予定の紅葉スポットはまだまだあるので
先を急がなければ・・・・・
でも裏磐梯はそのスポットがそれぞれ、かなり隣接しているので
効率良く巡れるのもありがたいことです。

※オヤジの独り言
TVのワイドナショーなどを見ていると
MCもコメンテーターも政府批判一辺倒。
もちろん政府の不手際も大いに問題があると思いますが
行政府ができることには自ずと限界があります。
行政府や政治家を悪者にすれば番組的にはやりやすいのかも知れませんが
行政府がどんなに頑張って対策をしたって
国民一人一人がそれを守らなければ絵に描いた餅だと思います。
政治家や行政府を批判しただけでは感染は無くなりません。
おそらく国民の7割、８割は真面目に順守していると思いますが
残りのいい加減な輩にどう政策を順守してもらうかが一番の課題だと思います。
今まで罰則規定なしで対策をしてきましたが
もう性善説だけでは残念ながら感染拡大は防げなくなっています。
罰則は最悪の対策ですが、もうそれも止む得ない潮どきなのかも知れませんね。


ではまた。　j-ryu

この旅行記へのコメント （2）

• クッシーさん 2021/01/23 14:58:10

  今年の秋旅も裏磐梯に決定！

  j-ryuさん、こんにちは。
  
  素晴らしい裏磐梯の風景の数々、ため息ものです！
  私はj-ryuさんの1週間ほど後に夕方の曲沢沼、大沢沼を訪れたのですが
  同じ場所とは思えない（＾＾；）
  もちろんカメラの腕が違うので、写真も違って当然ですが・・・
  
  そして早朝の曽原湖、錦秋のフォレストスプリングスの美しさといったら！！！
  さすが、福島の魅力を知り尽くしているj-ryuさん
  絶景写真集を見せていただいたようでした。
  
  私の住む神奈川からだと、お天気や紅葉状況をチェックして即行するのは難しいですが
  今年の秋も裏磐梯の錦秋に会いに行きたいと思います。
  
  本年もどうぞよろしくお願いいたします。
  
  クッシー

  j-ryuさん からの返信 2021/01/23 21:23:36

  Re: 今年の秋旅も裏磐梯に決定！

  クッシーさん、こんばんは。
  
  いつもご来訪＆いいね＆コメント、ありがとうございます。
  その上過分なお褒め恐縮です。
  
  ＞1週間ほど後に夕方の曲沢沼、大沢沼を訪れたのですが
  同じ場所とは思えない（＾＾；）
  もちろんカメラの腕が違うので・・・・
  
  ≫いやいや、カメラも腕も関係ありませんよ。
  たまたま運よく条件に恵まれていただけです。
  違いが出るとしたら構図や切取り方の違いくらいでしょう。
  
  ＞早朝の曽原湖、錦秋のフォレストスプリングスの美しさといったら・・・
  
  ≫これこそ気象条件が良かったからこそ撮れた写真です。
  風や波があったり曇っていたら絶対撮れないラッキーショットです。
  
  ＞私の住む神奈川からだと、お天気や紅葉状況をチェックして即行するのは難しいですが
  
  ≫私は福島県民ですが自営業なので定休日が決まっており
  よほどでない限り定休日以外は休まないので
  お天気だけは運しだい。
  ただ中止することだけは自由です(^^ゞ。
  
  ＞今年の秋も裏磐梯の錦秋に会いに行きたいと思います。
  
  ≫地元民でも何度訪れても納得のいく写真は中々撮れませんが
  毎回新たな発見や出会いがあるのであきることがありません。
  ぜひまたクッシーさんならではの視点や感性で
  裏磐梯の秋を切取って下さい。
  楽しみにしています。
  
  
  j-ryu