2023/10/31 - 2023/10/31
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j-ryuさん
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★2023年最初の紅葉狩りは定番中の定番、裏磐梯の湖沼群へ。
例年なら紅葉狩りのスタートは那須岳か磐梯吾妻なのですが
沖縄旅行記の完結に時間がかかった上に
その後に訪れた夏場の写真も整理がついていないのでスキップし
いきなり紅葉狩りから再スタートします。
裏磐梯は福島県観光の主役と言っても過言じゃないくらい
県内外から多くの観光客がお見えになります。
でもその多くは知名度の高い五色沼などをぱぱっと見たら
大内宿や磐梯吾妻スカイラインなど次の観光地に移動してしまいます。
裏磐梯は半地元の私でさえ1日ではとても全部は周りきれません。
かと言って翌週になれば紅葉の見頃は終わってしまうかも知れないので
県外からお越しなら1,2泊してゆったりのんびり見て欲しいなと思います。
今回紹介する秋元湖、曽原湖は私にとっては定番中の定番ですが
訪れるのは写真愛好家くらいで一般観光客はほとんど見かけません。
でも四季折々訪れるたび違った表情を見せてくれ飽きることのない
インスタ映えスポットです。
果たして今年はどんな表情を見せてくれたでしょう・・・・・
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
◆錦秋の裏磐梯Part1~夜明けの秋元湖、水鏡の曽原湖、
大沢沼北入江のルートMap
※Google Mapに加筆
https://www.google.com/maps/@37.6678848,140.0941957,8327m/data=!3m1!1e3 -
◆錦秋の裏磐梯Part1~夜明けの秋元湖、ルートMap
※Google Mapに加筆
https://www.google.com/maps/@37.6678848,140.0941957,8327m/data=!3m1!1e3
我が家から裏磐梯までは車で約1時間15分。
今回も秋元湖の朝霧&日の出を期待して早朝4:40に出発し
5:55に秋元湖畔に到着しました。
福島気象台のこの日の日の出が6:01なので
ジャストな到着です。
秋元湖は山かげにあるので実際の日の出は6:10過ぎだと思います。
秋元湖へ、猪苗代方面からは諸橋近代美術館少し手前に秋元湖方面への標識があり、その道を右折し、道なりに秋元集落を通りぬけ突き当たりのY字路を左手、
中津川渓谷方面へ進みます。 -
☆秋元湖展望台への歩道 (※2021/6/1 撮影)
中津川渓谷方面へのY字路を80mくらい進むと右側にチェーンの手すりの付いた細い歩道があるので、道なりに進むと秋元湖の展望台に出ます。
ここは秋元湖のダムのような堰堤の上にある展望台です。
この展望台からは秋元湖が一望でき、堰堤近くには湖に浮かぶ小島がたくさんあり、霧の季節は幻想的な写真が撮れるビューポイントとして写真愛好家に人気のスポットです。
なお、駐車場は秋元湖展望台入口の少し手前に無料駐車場(8台)がありますが、
多くの車は左に寄せ路駐しています。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~堰堤(展望台)
◎AM 06:02
天気予報通り風は殆ど無く理想的な水鏡ですが
朝霧が濃すぎて遠くの山並みが全く見えません。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~堰堤
朝霧狙いなので当然朝霧はあった方が良いのですが
あり過ぎても困りもんです(--〆)。 -
☆初冬の秋元湖展望台(堰堤) AM6:28 (※2021/11/30 撮影)
秋元湖展望台(堰堤)に登ると正面にたくさんの小島が見えてきます。
秋元湖って磐梯山の噴火でできた自然の湖なのに
なぜダムのような堰堤があるのでしょう? -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~堰堤
秋元湖に限らずですが発電や農業用水確保のため
琵琶湖や猪苗代湖、檜原湖、中禅寺湖など多くの湖には
湖から川が流れだす地点に堰や堰堤を造りダム湖の役目も担っているからです。
中善寺湖から流れ出す川にあるのが華厳の滝ですが、
滝の水量が安定するよう堰で調整しているんですよ。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~堰堤
-
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~堰堤
裏磐梯を訪れる際にいつも気に掛けるのは風速です。
裏磐梯は湖沼が多いので風が無いと美しい水鏡が撮れるので
可能なら無風や微風の時が狙い目です。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~堰堤
私の場合、我が家から秋元湖まで車で1時間15分くらい。
天気予報を見てから出発するので高確率で水鏡に出会えますが
それでも秋元湖は比較的大きな湖なので到着してみないと分かりません。
大きな湖ほど風が吹き抜けやすいので微風でもさざ波が立ってしまいます。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~堰堤
朝霧が濃すぎますが、水墨画のようでこれはこれで良しとしましょう。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~堰堤
裏磐梯は明治時代までは小さな村が点在し、湖は存在していなませんでした。
1888年(明治21年)、裏磐梯の南方に当たる磐梯山が突如噴火し、
大規模な水蒸気爆発に伴って中央部の山腹が崩壊(山体崩壊)を起こし
桧原村方面に大量の土砂が流下、
さらに泥流も発生して集落は全滅する被害を受けました。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~堰堤
噴火の際に長瀬川や小野川など裏磐梯地域を流れる河川が
山体崩壊や泥流によって方々で堰き止められ、
桧原湖や小野川湖、五色沼といった大小様々な堰止湖が
形成されました。
秋元湖は大倉川や中津川が堰き止められて誕生し、
裏磐梯三湖の中では水深が最も深く、面積は桧原湖に次いで大きい湖です。 -
★四季折々の秋元湖
あまり観光客が訪れない秋元湖ですが
四季折々趣があり写真愛好家には人気の湖です。
駐車場や遊歩道は整備されていますが
トイレは無いので留意して下さい。
最寄りの公衆トイレは五色沼近くの
裏磐梯ビジターセンターのトイレです。
ビジターセンターは五色沼自然探勝路の東側の入り口にあり
トイレ・駐車場は無料で、24時間利用可能です。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
朝霧が濃すぎて消えそうに無いので
同じ秋元湖の南岸にある千貫船泊りに車で移動しました。
数台分の駐車場がありますが、漁業関係者も利用するので
満車にならないよう注意が必要です。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
秋元湖には猪苗代・秋元非出資漁業協同組合に属し
秋元湖&猪苗代湖&流入河川の漁業管理をしています。
福島県知事から漁業権免許を受け、内水面の水産資源活用を図りながら、
自然環境保護活動にも取り組んでいます。
専業漁師がいるのかは分かりませんが
秋元湖南岸の千貫船泊りが漁港の役目をしているので
小型船舶がたくさん停泊しています。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
この小型船舶を嫌ってか、ここに撮影に訪れる写真愛好家は稀ですが
私的には朝霧に浮かぶ小島と船舶の景色も風情があり素敵だと思っています。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
この日の朝も堰堤(展望台)には写真愛好家が十数人訪れていましたが
千貫船泊りでの撮影者は私一人りでした。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
-
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
ここ千貫船泊りからは晴れていれば対岸に東京電力の
小野川発電所が見えるので
できれば朝霧があった方がナチュラルです。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
-
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
湖岸のモミジを入れて撮影してみました。
モノトーンの中の赤なのであざとくなりやすいですが
朝霧のスモーク感が派手さを抑えてくれています。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
湖岸の背後の山にはモミジがたくさんありますが
構図上撮り込めないのが残念です。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
-
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
それにしても微風もさざ波も全く無く
静寂そのものです。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
これで朝霧が少しずつ晴れて朝焼けになれば最高なのですが
一向に霧が晴れる様子がありません。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
-
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
今年の秋はあちこちで熊の出没や被害が多発しているので
いつも以上に用心して出かけました。
熊避け鈴を2個、音だけピストルを1丁、防犯ベルが1つ、
熊避けスプレーも欲しいところですが
高価だしカサバルのでまだ持っていません。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
でも、熊避けスプレーって風向きによって
効き目が大きく違うそうで、熊の風上に立たなないと
逆風で唐辛子成分が自分にも降りかかるそうな。
でも、突如熊に遭遇したら風向きなんて計算する余裕など無さそう。
運が悪いと熊避けじゃなく自爆スプレーになってしまうかも(--〆)。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
-
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
日本では九州や沖縄を除いた北海道、本州、四国に熊が生息しています。
ご存じのように北海道にいるのはヒグマで
本州&四国にいるのはツキノワグマです。
これらの道県で唯一熊(ツキノワグマ)が生息していない
県がありますが、ご存じですか?
千葉県が唯一熊が生息していない県です。
20年くらい前の調査では茨城県にも生息していないと
されてきましたが、近年は茨城県北部で数例の目撃例があるので
繁殖もしているのだろうとされています。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
福島県でも20年前の調査では阿武隈山地から東(太平洋側)には
熊(ツキノワグマ)は生息されていなとされていましたが、
やはり近年は年に数回の目撃が報告されています。
以前は阿武隈山地に撮影しに行く時は熊避け対策はしていませんでしたが
これからは生息数が増加するようなら対策が必要になるかも。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
茨城県は猿も以前は生息されていないとされてきましたが
近年は数例目撃例があるようです。
ただ、まだ目撃例が少ないので栃木県や福島県側からの
ハグレ猿なのかも知れません。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
秋元湖畔ではまだ熊も猿も見たことがありませんが
桧原湖周辺では主要道路沿いで猿は良く見かけます。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖~千貫船泊り
千貫船泊りから爺ちゃん2人を乗せた小型ボートが
出航していきました。
この時期ならワカサギを釣るのかも知れません。
朝霧が一向に薄くなる様子が見られないので
次は車で10分ちょっとの曽原湖に向かいます。 -
◆錦秋の裏磐梯Part1~水鏡の曽原湖&大沢沼北入江の逆さ磐梯、ルートMap
※Google Mapに加筆
https://www.google.co.jp/maps/@37.6841223,140.0737389,1346m/data=!3m1!1e3?hl=ja
秋元湖から曽原湖へは国道459号から県道2号(米沢・猪苗代線)に
右折北上し約15分ほど。
国民休暇村裏磐梯の北外れの次の道を右折します。 -
◆錦秋の裏磐梯Part1~曽原湖&大沢沼北入江の拡大ルートMap
※Google Mapに加筆
https://www.google.co.jp/maps/@37.6841223,140.0737389,1346m/data=!3m1!1e3?hl=ja
曽原湖の一つ島や三つ島の主なビューポイントは
磐梯高原曽原湖キャンプ場側ですがここは私設のキャンプ場なので
断わりなしに敷地内には入れないのでご注意下さい。
『磐梯高原曽原湖キャンプ場』HP
http://soharako.qee.jp/ -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
秋元湖から車で約15分、曽原湖畔に到着しました。
ここも風が無く水鏡はキレイですが
秋元湖とは正反対に期待していた朝霧はほとんど出ていません。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
湖面には殆ど朝霧は出ていませんでしたが
向こうの山並みの中腹から上が山霧に覆われいい感じです。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
その山霧が水鏡になって映っているので
まるで曽原湖にも霧が出ているかのようで
霧の無い部分が帯状に見えています。 -
◆幽玄の水鏡~白川ダム湖の水没林 (※2021/05/11)
上記の霧の水鏡と同じような現象を山形県飯豊町の白川ダム湖でも
見たことがあります。
この時もダム湖の水面には霧は無かったのですが
少し上に霧が漂い、その霧が水鏡に反映して
まるで水面にも霧が出ているように見えました。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
この霧の水鏡は水面が完璧な凪の状態じゃないと
錯覚するような霧には見えないと思います。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
曽原湖には4つの小島があり、
この平たい島は通称『一つ島』などと呼ばれています。
正式名があるのかは不明ですが、
少なくと地理院地図などに島名の表記はありません。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
-
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
曽原湖は裏磐梯4湖(桧原湖、秋元湖、小野川湖、曽原湖)の中で
一番小さいので比較的水鏡になり易いですが
湖全体が水鏡になるのはとても貴重です。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
こちらは通称『丸島』とか『まん丸島』
上空から見れば楕円形ですが真横からは半円に見え
水鏡に映るとまさに『まん丸島』です。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
曽原湖キャンプ場側から見て『一つ島』の左て後ろに見えるのが
通称『三つ島』です。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
通称『三つ島』はリズミカルに大中小の小島が並んで見えます。
南岸からみればこの並びですが
当然他の場所から見れば重なって見えたり不均等だったりするので
南岸『磐梯高原曽原湖キャンプ場』側から見るのが『三つ島』らしいかも。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
曽原湖は写真では大自然の中にあるように見えるかも知れませんが
実際は湖畔にはペンションやレジャー施設が多くあり
ごく普通に撮影すればご覧のように建物の一部が見隠れします。
霧が立ち込めれば見えなくなりますが
霧が無ければけっこう目立つので、
なるべく画角に入らないよう撮影するのがコツです。 -
★四季折々の曽原湖
曽原湖も秋元湖と同じように一般観光客はあまり訪れませんが
秋元湖と違って湖畔にペンションなどがあるので
秋元湖よりは観光地らしいかも。
四季折々趣がありますが、やはり狙い目は風の無いときの水鏡です。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
-
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
裏磐梯には映えるビューポイントがたくさんありますが
私的にはこの曽原湖の一つ島と三つ島を望む眺めが
大のお気に入りです。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
湖や沼が美しい観光地や紅葉が美しい景勝地などは
全国に数多あると思いますが
曽原湖の一つ島と三つ島を望む眺めは
唯一無二の絶景だと思います。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
-
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
一つ島、三つ島、朝霧、水鏡など
どれ一つ欠けてもこの唯一無二の絶景は成り立たない気がします。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
まるで絵に描いたようなこの絶景は磐梯山の大噴火と言う
悲劇と引き換えに神様が授けてくれた宝物ですが
磐梯山北側のたくさんの集落が埋没し477 名もの
尊い命が奪われたことは絶対忘れてはいけないことだと思います。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
世界中の湖や沼には美しい小島はたくさんありますが
小山のような島はあっても
この一つ島のような平たくまん丸い小島(実際は楕円)は
そうそう無いと思います。
裏磐梯でもこの一つ島だけです。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
この『まん丸島』も実際は楕円形ですが
こんな美しい半円形の小島もとても貴重だと思います。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
-
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
一つ島、まん丸島、三つ島、それぞれに個性的な美しい小島ですが
曽原湖には贅沢にも3つも勢ぞろいしているんですから
鬼に金棒、唯一無二の絶景であるわけですね。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
曽原湖南岸(曽原湖キャンプ場)が見た曽原湖東岸です。
東岸は樹木に覆われていますが
この樹木の向こう側にはたくさんのペンションが建っています。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
ふつう朝霧は太陽が昇るとともに次第に薄くなっていきますが
この日の山霧は次第に濃くなってきて
向こうの山並みが殆ど見えなくなってきました。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
-
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
3年前は湖の霧が次第に濃くなり三つ島やまん丸島が
まったく見えなくなったことあります。
底冷えする早朝は放射霧だったのが気温が上がると
移流霧に変わるからだと思われます。
さらに気温が上がると蒸気霧(混合霧)になります。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
◎放射霧
放射霧は放射冷却で気温が下がることで発生します。
晴れて風の弱い夜間は放射冷却が進み、夜間や明け方に霧が発生します。
風が強いと地表付近の冷えた空気と、その上の冷えていない空気が混合して
地表付近の気温はあまり下がないので霧は発生しにくくなります。
また、地上なら前日に雨が降って地表付近の湿度が高くなっていると、
さらに発生しやすくなります。
日が昇ると気温が上がり霧粒が蒸発して次第に霧は消滅します。
発生しやすい地形としては盆地でよく見られます。
冷たい空気は密度が大きく盆地にたまるからです。
盆地周辺の山から見下ろすと雲海として見えます。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
◎移流霧
暖かい空気が温度の低い地表面(地面・水面)上に移動し、
冷やされて発生します。
夏に北日本の太平洋側の海沿いでよく発生する海霧が
その典型的なものです。
この場合、暖かい黒潮の上にあった暖かい空気が南寄りの風が吹くと北上し、
冷たい親潮の上で冷やされて発生します。
さらに、季節や場所によっては移流霧の仕組みに夜間の放射冷却が加わって発生する混合型が表れることがあります。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
◎蒸気霧(混合霧)
水蒸気を多く含んだ暖かい空気が周りの冷たい空気と混合して飽和に達し
発生します。冬の寒い日に息が白く見えるのと同じです。
●気嵐(けあらし)
冬の日本海側や太平洋側では冷たい季節風海の上の比較的暖かい空気が
混じりあって海面から盛んに蒸気が立ち上って発生します。
●川霧
初冬に比較的水温が高い川や湖の上に冷たい空気が流れ込んで発生します。
初夏の頃に只見川で見られる川霧は尾瀬からの冷たい雪解け水が
中流域で温かい空気に触れて発生します。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
完全に向こうの山並みが山霧で隠れてしまいました。
今回は湖面には霧があまり出なくて助かりました。
秋元湖と曽原湖は直線距離で7㎞ほどしか離れていませんが
同じような気象条件でもこれだけ差があるのですから
霧の予報は非常に難しいと思います。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
水鏡の場合は曽原湖の方が小さく風の影響を受けにくいので
秋元湖よりは水鏡になるケースが多いような気がします。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
一つ島に生えている高木はおそらくハンノキだと思います。
◎ハンノキ(榛の木/カバノキ科ハンノキ属)は湿地や沼地など
一般的な樹木が育ちにくい場所に自生する落葉高木です。
湿原や湿地で真っすぐ育つ落葉樹を見たら
おそらく半分はハンノキではないかと思われるほど
水辺にとても強い木です。
ただ、この木は残念ながら美しく紅葉も黄葉もせす落葉します。
もしこのハンノキも紅葉すれば日本の湖沼地帯の紅葉は
もっと美しかっただろうと思われます。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
水辺に強い木と言えばハンノキの他にはヤナギの仲間も
水辺に強い木です。
とくにシロヤナギやイヌコオリヤナギなどは
水没してもしばらくは生きていけます。
ただ、これらのヤナギもハンノキと同じで
なぜか美しい紅葉にはなりません。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
ハンノキもヤナギも確かに水には強い木ですが
さすがに長い間水没状態にあると次第に枯れてしまいます。
この一つ島も相当水分量が多いと思われますが
水没しているわけでは無いので
長生きできるのでしょう。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
今回は秋元湖は濃霧で曽原湖の水面には殆ど朝霧はありませんでした。
秋元湖と曽原湖は車で15分ほどしか離れていませんが
秋元湖に朝霧が出ていなくても曽原湖に出ている場合もあるし
その逆もあります。
もしどちらかを先に訪れて朝霧が出ていなくても
片方は出ている場合もあるので、
朝霧が出ていない場合は早々に見切りをつけ、
移動するのもアリだと思います。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
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◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
湖畔の灌木を入れて撮影してみました。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
目に鮮やかな紅葉樹はありませんが
遠近感を出すには良いと思います。 -
◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~秋色の曽原湖・山霧と水鏡
これでもかと撮影しましたが
水鏡も朝霧も継続しています。
こんなベストな状況は滅多に無いので
まだまだ眺めていたいところですが
まだ撮りたいスポットが何か所もあるので
後ろ髪を引かれる思いで撤収することにしました。
次は大沢沼の北入江に向かいますが
果たして朝霧は出ているでしょうか。
曽原湖からは車でわずか3分なので期待したいと思いますが
こればりは大沢沼北入江にいってみないと分かりません。
これで◆錦秋の裏磐梯2023,Part1~朝霧の秋元湖&錦水鏡の曽原湖は
お仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
ではまた。 j-ryu
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この旅行記へのコメント (2)
-
- pedaruさん 2023/11/15 07:01:26
- 驚く美しさ
- j-tyuさん おはようございます。
いつも美しい写真に感心して鋳ますが、今度ばかりは驚きです。朝の光に輝く水鏡、霧、紅葉の山。えーっ?こんな景色があるのですね?この世の物とは思えない!
こんな美しいカレンダーも見たことはない!素晴らしいの一言に尽きます。
ありがとうございました。
pedaru
- j-ryuさん からの返信 2023/11/15 20:10:59
- Re: 驚く美しさ
- pedaruさん,こんばんは。
いつもご来訪&いいね&コメント、ありがとうございます。
>今度ばかりは驚きです。朝の光に輝く水鏡、霧、紅葉の山。えーっ?こんな景色があるのですね?この世の物とは思えない!
≫過分なお褒め恐縮です(^-^;。
ほぼ全ての条件が揃った結果だと思います。
毎年のように通っていますが、今回はTOP3に入るほどの
好条件に恵まれました。
>こんな美しいカレンダーも見たことはない!素晴らしいの一言に尽きます。
≫いやいや、それは褒め過ぎです。
今回は理想に近い好条件でしたが
欲を言えば曽原湖の水面にも少し霧があれば良かったし
もう少し朝焼けに染まれば尚良かったと思います。
それらの条件が完璧に揃った写真が撮れるまで通い続けたいと思います。
j-ryu
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