2020/10/31 - 2020/10/31
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旅人のくまさんさん
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『志段味古墳群』は、空白期間を境に4世紀前半から中頃、5世紀中頃から6世紀前半、6世紀後半から7世紀の三つの時期に分けることができます。その特徴は、全時期を通して、規模・形の異なる様々な古墳が、起伏に富んだ狭い地形に築かれていて、『日本の古墳時代の縮図』と言えるところにあります。(しだみ古墳群ミュージアム紹介文より)
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『記号のある埴輪から、どんなことが分かる?』のタイトルがあった説明パネルの光景です。刻まれた記号の類似性から、『城山2・3号窯』で焼かれた埴輪が、西大久手古墳と東大久手古墳で並べられていたことが確認されています。右の図面は、その3箇所の位置関係です。
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『記号の持つ意味とは?』のタイトルがあった説明パネルの光景です。作った職人を見分けるための記号と考えられていますが、完全な解明には至っていないようです。記号がない埴輪も多いとされます。
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少しだけズームアップした、『記号の持つ意味とは?』のタイトルがあった説明パネルの光景です。記号に類型もあるようでしたが、しばらく眺めてもいいアイデアは浮かびませんでした。戦国時代から江戸時代の城造りの石垣には、所有者や施工者の略号が刻まれましたが、こちらは、持ち去られ対策が主な目的だったようです。技能者集団の研究が進まないと特定は難しそうです。
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左側からスタートして、轆轤(ろくろ)を使った円筒埴輪の制作法の解説です。推測ですが、レプリカを制作する際に実際に確認されたようです。轆轤で円筒形を作り上げ、代から切り離す方法は、現代工法でも使用されているようです。なお、轆轤がいつ発明されたかははっきりしていませんが、紀元前6000年前から紀元前2400年前の間に発明されたようです。
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イチオシ
底部を乾燥させた後、次は『背の高い埴輪を効率よく作る技』の解説です。台に乗せた上部が早く乾き、強度が上がりますので、そこでひっくり返します。粘土ひもを積み上げ、板で叩いて成形しながら、更に積み上げていきます。レプリカの制作としては合理的ですが、古代の人がせっかちに物を仕上げたかどうかは、分かりません。
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名称:『朝顔形埴輪』
年代:古墳時代
出土:勝手塚古墳(名古屋市守山区)
その他:縄、叩き板を使った跡が表示されていましたが、倒立させた底の位置は、左側に筋などがなく、あまりはっきりしません。 -
名称:『円筒埴輪』
年代:古墳時代
出土:勝手塚古墳(名古屋市守山区)
その他:大きな楕円形の穴が開けられています。 -
右端は、先ほど紹介した『朝顔形埴輪』です。sの左側も勝手塚古墳(名古屋市守山区)からの出土品の円筒埴輪(部分)です。中央の円筒埴輪には、紐がずれた跡と、指がずれた跡が表示してありました。左端の円筒埴輪には、工具で切り出し跡が表示してありました。制作過程で、底の部分のようです。
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イチオシ
手回し轆轤を使った、円筒埴輪の制作工程の開設コーナーです、轆轤などの道具類も一緒に展示してありました。叩き板、刀子(とうす)、ヘラ、皮布などです。刀子は、現代の小刀(:こがたな:ナイフ)、皮布は表面仕上げ用でしょうか、轆轤の上は、製作中の勝手塚古墳の円筒埴輪のレプリカです。
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『触って比べてみよう!』のタイトルがあった展示コナーです。左が野焼きの『中社古墳の埴輪』、右が窯焼成の『志段味大塚古墳の埴輪』です。明らかに窯焼成品の方が表面が滑らかでした。
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『窯焼成の埴輪』のタイトルがあった説明パネルの光景です。『焼く温度は1000度C以上、硬く割れにくく、灰色に焼けているものもある』と、その特徴が紹介されていました。イラストは、山(丘)の斜面に設けられた登り窯のようです。
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『野焼きの埴輪』のタイトルがあった説明パネルの光景です。『焼く温度はおよそ800度C、色は橙色や黄色、表面に黒いまだらがある』と特徴が紹介されていました。平地に窪みを設け、土の覆いで温度を保つようです。
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『歴史の里・しだみ古墳群』のパンフレットの中に、日本神話に登場する三本足の『ヤタガラス』を『さがそう!』のクイズがありました。探し出したわけではありませんが、撮影した写真の中に写っていました。『八咫烏(やたがらす、やたのからす)』は、日本神話に登場するカラスで、導きの神とされます。日本神話において、神武天皇を大和の橿原まで案内したとされます。
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イチオシ
食べ物に関する説明コーナーです。パネルには①塩を作る、②食べ物のいろいろ、③魚をとる、④火をおこす、⑤大きな甕は何に使った、などのタイトルがありました。中央の『大甕』が存在感がありましたが、水やお酒を貯めるほか、お酒造りにも使われたようです。
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名称:『製塩土器(複製品)』
年代:不明
出土:尾張元興寺跡(名古屋市中区)
その他:尾張元興寺(がんごうじ)は、今から1300年ほど前に建立された古代寺院です。奈良時代の遺物などが出土しています。 -
食べ物に関する説明コーナーで、、③魚をとるの棚に展示されていた品です。下に重しが付いた漁網のようです。網目がかなり大きいようですから、実際に使われたのは、もっと細かい目の網かもしれません。
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名前:(右):『土師器・高坏(部分)』、(左):『土師器・高坏』
年代:古墳時代
出土:伊勢山中学校遺跡(名古屋市中区)
その他:名古屋台地と呼ばれる洪積世台地の南西部に位置する遺跡です。食べ物に関する説明コーナーの展示品です。 -
名称:(右)『須恵器・甑(こしき)』:古墳時代
出土:(右)伊勢山中学校遺跡(名古屋市中区)
名称:(左)『炭化米』:弥生時代
出土:(左)西志賀遺跡(名古屋市北区・西区)
その他:甑(こしき)は、米などを蒸すための土器です。 -
名前:(中央)『土師器・蓋坏(ふたつき)』:(右)は紹介済
年代:古墳時代
出土:伊勢山中学校遺跡(名古屋市中区)
その他: -
名前:『火きり臼』
年代:古墳時代(飛鳥時代)~古代(奈良時代)
出土:若葉通遺(名古屋機器宅)
その他:火起こしのイラスト図が添えられていました。これで、食べ物に関する説明コーナーの紹介はおしまいです。 -
『作られた当時の中社(なかやしろ)古墳に触ってみよう!』のコーナーです。模型は、実物の120分の1と紹介されていました。実物の墳長は63.5メートルですから、この模型では50センチ少しの大きさとなります。尾張氏が、ヤマト王権との結びつきが強かった時代の尾張最古級の前方後円墳になります。
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名称:『円筒埴輪(複製品)』
年代:古墳時代(オリジナル品の年代)
出土:中社古墳(名古屋市守山区)
その他:中社(なかやしろ)古墳は、4世紀中頃に築造された前方後円墳です。 -
名称:『須恵器・大甕』
年代:古墳時代
出土:H15号墳(名古屋市天白区)
その他:大型の磯長複数個展示されていました。 -
『しだみ古墳群ミュージアム』の1階ロビーの光景です。入場は無料ですが、展示室だけは有料(大人200円)です。敷地内には、『志段味大塚古墳』や『大塚・大久手古墳群』があり、こちらも見学無料です。半分隠れてしみましたが、会談脇の壁には、絵本作家の『いわいとしお』さんが描いた『SHIDAMU大壁画』が描かれています。
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同じく、『しだみ古墳群ミュージアム』の1階ロビーにある受付の光景です。パンフレットには、『古墳ガイドツアー』や『東谷山山頂ガイドツアー』が無料で実施されています。ただし、『東谷山山頂ガイドツアー』は1か月前の予約が必要です。
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『しだみ古墳群ミュージアム』の二階からの光景です。履き替えなしで、志段味古墳群の見学に出入りができます。『志段味大塚古墳』や『大塚・大久手古墳群』の見学に便利な出入口です。
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奥に見えるのは、『こどもこふん』と呼ばれるコーナーです。古墳ラグ、古墳積み木や絵本などが置かれているようです。コロナウィルス対策の手指消毒のセットは、一階にも二階にも設けられています
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『しだみ古墳群ミュージアム』の2階から見下ろした、1階ロビーの光景です。2回には、展示品はありませんが、志段味遺跡群の見学の通路のほか、図書室、学習室名護が設けてありました。
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二階の一角にあった学習室の光景です。棚には、図書も並んでいました。手には取りませんでしたが、古代史などに関する文献などが多いかもしれません。
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これで、『しだみ古墳群ミュージアム』の紹介はおしまいです。現地の志段味古墳群の紹介は、低位と中位の河岸段丘にある遺跡群を(その1)、東谷山の遺跡群を(その2)として紹介しています。ただし、低位段丘にある『東谷山白鳥古墳」は、(その2)に纏めてあります。
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