2013/01/05 - 2013/01/09
49位(同エリア198件中)
planalyさん
- planalyさんTOP
- 旅行記656冊
- クチコミ149件
- Q&A回答1件
- 490,440アクセス
- フォロワー64人
この旅行記スケジュールを元に
枋寮からはいよいよ南廻線を旧型客車で行く普快車の旅です。台湾の鉄道ではもはや有名所ですよね。2013年当時でもそうでした。
台湾の鉄路迷数人と一緒に、非冷房で窓の開くオンボロ客車に乗り込み、台湾海峡から中央山脈を超えて太平洋側へ。天気が微妙に曇っていますが、山と海の景色を楽しみましょう。
562冊目 2020/12/08投稿
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
PR
-
高雄から客車に揺られて枋寮までやってきました。ここから普快車(非冷房客車)に乗り換えて南廻線へ向かいますよ。
-
これまで乗ってきた復興号用の客車(右側の水色)も少し時代を感じましたが、これから乗るのは更に古い左側の旧型客車。まあ旧型客車と言っても製造から50年くらい(?)だそうなので、日本のそれとは別物ですね。
-
ホームの先端までやってきて……
-
こちらが牽引機関車。赤い塗装に白い流線型の帯が入ったディーゼル機関車です。
南迴線 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
-
普快車3671次。台湾の鉄路迷にも人気の有名列車です。
-
当時はまだ台東線のDR2700型が最後の活躍をしていたので、南廻線の旧型客車以外にも普快車は残っていたわけですが、その後DR2700型の引退に伴ってこの南廻線が台鉄唯一の普快車運行区間となり、さらにこの旅行記を書いている2020年12月23日の南廻線電化開業で種別消滅目前となってしまいましたね。
-
それでは客車の方へ戻ろう……。駅名標は側面にも厚みがあって駅名が書かれているのがポイント。あと、台風の影響などもあるのでしょうか、がっしりした屋根にも駅名が。
-
続いて、藍皮の旧型客車を見ていきましょう。丸みを帯びた屋根ですな。
-
この濃い青色がいいですね。日本で旧型客車と言うと、大井川鉄道などの茶色い客車が想像されますが、台湾での旧型客車はもうちょっと新しいのですね。50年選手くらいだったかな。
-
このしっかりしたホーム屋根と、そこに書かれた枋寮の文字。そしてこの色合いがいいです。藍色の客車もよく合っています。
枋寮駅 駅
-
サボの字体がまたいいですねえ。
東台往 -
テンション上がりすぎて、乗車までが長くなってしまいました。あら、いつのことって? そうかもしれません。
-
さてそれではいよいよ乗りましょう。
-
おや、これはもしや手動ブレーキ!?
いや、詳しくないので本当にそうなのかわかりませんが……非常用でしょうか? -
デッキに書かれた注意書き。ドアに段差がありますよ、はともかく。ドアにもたれかからないでね、っていうのは重要ですよね。だって手動ドアだもの。
-
車内はこのような感じです。こちらのデッキがついている客車は日本製。あと、デッキなしの方はインド製。なるほど、これが発展して復興号客車になったのか。
-
南廻線普快車は台湾の鉄道マニア(鉄路迷)でもそれなりに有名と聞いていましたけれども、昨日の集集線と比べると客の乗り具合はそれほどでもないですね。まあ、台湾西部のアクセスしやすい支線群と比べて、台湾最南端路線の南廻線、それも日に一往復の普快車運用は乗りに来るのが難しいのかもしれません。
-
車内の様子その1。
-
その2。
-
それでは着席して出発進行。
-
さて、この車両の特徴の一つが窓が開くということ。
-
だって非冷房ですからね。この熱帯の台湾南部で。
-
こんな感じで開きます。あとこの列車に乗る人って基本的にマニアばかりなので、窓全開でも問題なし。
-
というわけで、窓を開けて景色眺めていきましょう。
-
-
さっそく次の駅に到着です。
-
始発次駅にてさっそく4分停車。
-
加祿駅です。
加祿駅 駅
-
ここでしばらく停車。
-
-
さっそく行き違いです。
-
行き違いも終わり、加祿駅を出発。
-
なお、立派なこの駅、停車列車は僅かに4本、これが台東行き終電。
ここから先、こんなのばかりだ。胸が踊りますな。 -
出発信号機(かな?)が並んでいますね。
-
-
続いて内獅駅
-
ガランとしたホーム。
-
-
養殖池の横を走ります。
-
段々と山が近くなってきました。
-
そして海も近くなってきましたよ。
-
台湾海峡のすぐ横を走っていきます。
-
いやあ、いい眺めだなあ。
-
あの向こうは墾丁、そして台湾最南端。
-
と、ここで台湾海峡には別れを告げて
-
南廻線は台湾の中央にそびえる中央山脈を超えるために東へと向かいますよ。
-
-
そして、剥がされた線路が見えるこちらは……
-
枋山駅
-
台湾最南端の駅だそうですよ。
-
ホームはこんな感じ。
うん、利用者は人っ子一人いないですね。秘境駅感あるな。 -
反対側は側線だか通過線だかが剥がされており、寂れている感が出ています。
-
まあ、周囲に家が全く無いわけではないのですが。
-
-
段々と山の方へと走っていきますね。
-
-
-
比較的最近になって作られた路線なので、高規格。橋梁とトンネルでどんどん進んでいきます。
-
窓を開けてる中、結構な速度で走っていくので迫力満点。
-
というわけで、ディーゼル機関車牽引の客車で窓を全開にしながら楽しむことができるわけです。周りに迷惑そうなら閉めるんだけど、この空き方ならまあいいかな。
-
トンネルを出たら完全に山の中……ってわけでもないな。普通に人の手が入ってるな。
-
ここで駅構内に。
-
こんなところで停車してしまいました。
-
信号場のように見えるけれども……枋野駅。駅なんです、一応。
-
駅なんですけど、当時でも一般客の乗り降りはできなかったとかいう話だったかな?そもそもプラットホームがありませんものね……。当時の友人へのメールを見てみると「山奥の◯(=木方)野信号所」と書いているので、当時の自分も信号場との認識だったみちあ。
-
現在では正式に廃駅・信号場扱いになったようです。とはいえ、基本的には変わってないんだろうなあ。
韓国のスイッチバック駅に似た雰囲気を感じました。初めて行った韓国から9ヶ月だったんですよね、このとき。
(韓国 https://4travel.jp/travelogue/10657470) -
この界隈ではおなじみ(?)のワンちゃん。4traで枋野駅の旅行記を読むと結構な確率で写っている気がするぞ。かくいう私も特に予習などしていなかったのにしっかり写真を撮っていました。
-
こうして写真を撮ったりしてのんびりしていると、ようやく通過列車が。これを退避していたんですねー。
-
莒光号を先に行かせます。
-
走っていったなー。結構な速度で走り抜けていったので、開いていた窓から風と音がですねえ。迫力満点でした。
-
列車が走り去ると静かに。いや、乗ってた列車のディーゼル機関車の音とかが響いていたような気がするな。
-
7分ほど追い抜かれるために停まっていました。それでは枋野駅を出発です。
-
当駅はトンネルに挟まれていますので。出発後すぐに複線の中央トンネルへ。
-
この枋野の先でトンネルで分水嶺を越えるのです。
-
トンネルの先にある中央信号場。ではないかと思われる。
-
ここからまた単線で
-
古荘駅に到着。
-
駅員さんと車掌さん。
-
そしてお客さんの姿は皆無。
古荘駅 駅
-
なんというかガランとした感じですね。この古荘駅、2017年に廃止され、信号場となってしまったそうです。こうして写真見返すと、そんな雰囲気あるなあ……。
-
駅員さん。
-
新しい路線だけあり、設備は立派なんですけどね。それでは古荘駅を出発。
-
-
最後尾は転落防止用(だよね?)の横棒一本のみ。ダイナミックに景色を堪能できます。
-
-
保線作業車が見えて
-
大武駅に到着。
-
おお、乗客がいるぞ!!
大武駅 駅
-
ガランとした雰囲気は似ているのですが。
-
いや、駅舎以外にも建物があるな。
-
駅を出発すると
-
海だー。
-
-
太平洋側でいいのかな。台湾島の東側に出てきました。
-
ちなみに山側の景色はこんな感じ。
-
山の中は抜けて、町並も見えてきました。
-
-
瀧渓駅に到着。おや。ここのホーム屋根の駅名は右から左に読むのね。
-
二人がけベンチ。サイズ感が少し可愛らしい。
-
-
-
ここ、消防署なの?
-
-
-
-
窓ガラス無しに海風を楽しめる!
-
というか海風強くない? そこを結構な速度で窓を開けて快走するのだから、車内はとても楽しい(笑)。
-
いやあ。こういうのいいわあ。
-
旧多良駅跡を通過!たしかにこのロケーションは中々だなあ。そもそも1992年路線開業で2006年廃止(その後観光駅として復活)という経歴は中々のもの。
多良駅 観光名所
-
ホームから海がすぐそこ。そして海以外まわりになにもない……って地図見ると反対側、山の斜面に集落があるのね。
-
多良駅周辺は電化工事で一部付替が発生した模様。コロナ禍落ち着いたら行かなきゃだなあ。
-
海と
-
山
-
そして川。
川幅が広くて水が少ないのは、急な山肌が海の近くまでせまっているからかなあ。雨がザット降ると、一気に水の量が増えそう。 -
-
-
駅につきますよ。
-
-
金崙駅
-
おお、ここもお客さんがいるよ。そして結構多いよ。
-
この付近では台東へ向かう生活路線になっているんですかね。
-
このタイルの柱に書かれた駅名がなんかいいわあ。
-
-
-
-
崙金
金崙駅 駅
-
で、あれだけのお客さんが普快車に乗ってくるのかと思いきや。
-
-
皆さん、莒光号に乗車。
-
-
-
莒光号が走り去っていき。
-
-
こちらも出発
-
-
おや。これは……。
-
廃止された駅を通過。あれ、多良駅ってさっきのとこじゃなかったっけ?となりましたが、こちらは香蘭駅でした。いや、香蘭駅跡が正しいか。
-
-
-
ずいぶん、建物も増えてきたなあ。
-
-
どの川もこんな感じ。雨が続くと凄いことになりそうだ。
-
-
-
-
-
-
太麻里駅に到着。
-
太麻里駅 駅
-
-
当駅は1350発。なんだかんだで、高雄を出てから4時間近く経つ。
-
-
-
-
-
-
-
また海沿いに出てきた。
-
いやあ、素晴らしい。
-
欲を言えば、もうちょっと晴れててくれればよかったんだけど。
-
山側の天気はなんか不穏だが……。
-
風で木の揺れ具合も結構凄い。
-
-
-
-
-
-
-
知本駅に到着。
-
三両目の最後尾側。本当に開放感が強い。
-
-
台東駅へはあと2駅のこちらで。
-
行き違い。
-
向こうの列車、表示がTour train。
-
-
確か、観光列車として台湾島を一周するダイヤの莒光号、だっけ?環島列車とかだったような……。すごくうろ覚えで適当なことを書いている自覚があるので、色々間違ってるかも。。
-
おお、こういうの連結しているのね。
-
-
行き違いも終わり
-
いやあ、実に楽しい時間だった。
-
-
-
ではさようなら~
え、降りるのって? はい。降りるんです。 -
終点の台東へと、普快車は走り去っていきました。
-
この旅行記の冒頭でも軽く書きましたが、日に一往復の運行をずっと続けてきたこの旧型客車・普快車運用も、ついにこの2020年12月23日の南廻線電化開業に伴うダイヤ改正によって、消滅することになったようです。ついに台鉄から普快車が消えるんですね……。
いつでも他の客車で置き換えることができたでしょうに、鉄路迷のためにずっと日に一往復運行を続けてきてくれた台鉄にまずは感謝を。
そして、お役御免になったらこれらの旧型客車は解体……ではなく、改造の上で観光列車として活躍させるとのことです。トイレなどのアコモデーションを改良して……ということなので、車内のあの雰囲気は残してくれるんじゃないかな?どのような形になって再び走ってくれるのか、期待していますよ~。 -
-
-
さて、その旧型客車を終点の台東まで乗らずに途中で降りたのはですね……。
-
知本といえば知本温泉。台湾4大温泉というその温泉に浸かりに行こうじゃあありませんか。次回は知本温泉へ向かいます。
知本駅 駅
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
-
前の旅行記
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(15)台湾南部・屏東線をゆく客車の旅。
2013/01/05~
屏東
-
次の旅行記
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(17)知本温泉の公共浴場に入り、台東の町並みをぶらつこう。
2013/01/05~
知本温泉
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(1)Peachに搭乗、いざ台湾へ!
2013/01/05~
桃園
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(2)空港から桃園客運5059路と台鉄を乗り継ぎ台北へ。
2013/01/05~
桃園
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(3)初めての台北・故宮博物院と士林夜市を観光だ!
2013/01/05~
台北
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(4)列車の時間まで二二八和平公園を散策しよう。
2013/01/05~
台北
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(5)水色客車の復興号で東部幹線・台北から太平洋側へ。
2013/01/05~
宜蘭
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(6)トンネルと海際の区間が連続!東部幹線のハイライト。
2013/01/05~
花蓮
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(7)復興号で走る台東線・異国で味わう客車旅情。
2013/01/05~
台東
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(8)池上便當を食しながら、引退間近のDR2700型に乗車しよう
2013/01/05~
台東
-
2013.01初めての台湾で台鉄三昧!(9)唐突に計画変更! 台東から夜の南廻線にて高雄へ。
2013/01/05~
屏東
-
2013.01初めての台湾で台鉄三昧!(11)台鉄支線巡り・内湾線へ行ってみよう。
2013/01/05~
新竹
-
2013.01初めての台湾で台鉄三昧!(10)西部幹線の夜行列車・莒光号で夜ふかし。
2013/01/05~
高雄
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(12)西部幹線を南下、自強号&普通列車の旅
2013/01/05~
彰化
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(13)彰化の扇形車庫を見学し、街歩きして阿璋肉圓。
2013/01/05~
彰化
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(14)老若男女で賑わう集集線に乗り、夕暮れ時の車埕駅に佇む。
2013/01/05~
集集線周辺
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(15)台湾南部・屏東線をゆく客車の旅。
2013/01/05~
屏東
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(16)南廻線で山を越える・オンボロ藍皮普快車3671次の旅。
2013/01/05~
屏東
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(17)知本温泉の公共浴場に入り、台東の町並みをぶらつこう。
2013/01/05~
知本温泉
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(18)台北へ戻ってきて、最終日は平渓線へ
2013/01/05~
九分
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(19)有名観光地の九份と、港町の基隆へ。
2013/01/05~
九分
-
2013.01 初めての台湾で台鉄三昧!(20)さよなら台湾!桃園空港から帰国です。
2013/01/05~
桃園
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
屏東(台湾) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2013.01 My 1st Taiwan! 初めての台湾で台鉄三昧!
0
189