2013.01 初めての台湾で台鉄三昧！（７）復興号で走る台東線・異国で味わう客車旅情。

2013/01/05 - 2013/01/09

台北から乗車した台東行き復興号。花蓮から先、台東線に入ると、ここまでの俊足ぶりから停車駅が増えてこまめに停車していくように。電化工事たけなわの台東線・花蓮ー台東間をまったり進んでいきます。

545冊目　2020/10/23投稿

エリア 台東(台湾)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道

花蓮にて機関車が電気機関車からディーゼル機関車に付け替えられました。これより非電化区間、出発進行。

花蓮駅 駅

花蓮からは海から一山離れたところを線路走っていきます。海を見たいなら路線バスですね。

車内は花蓮でやはり空いたかな？

海は見えなくなりましたが、

なんかこちらはこちらでまったりしていて気分がいい。

この駅名は……なんて読むの？→寿豊駅だそうです。なるほどー。

ホームに自転車。

ちなみに、当時の路線の印象を書いたメモを見返すと、「台東線は宿毛線」って書いてありました。なにそのニッチな人にしかわからない例え方（笑）。

うーん、この微妙に山に囲まれた感じからそうした雰囲気を受けたのかしら。当時の私は。

なお、７年経ってこのメモを読み返した2020年現在、当時の非電化復興号で走った台東線の車窓の雰囲気はなんとなく覚えているのですが宿毛線の車窓はあまり覚えていないです……。

今乗車したらどんな感じなんだろうなあ。電化されて区間車はEMU500型によるロングシートになっちゃったんでしょうか。そうすると受ける雰囲気もちょっと変わってくるだろうな。

行き違いは気動車。あちらは引退間近のDR2700型。

元花形の光華号（自強号の前身らしい）、それから普快車運用に転用され、翌年に控えた電化完成によってまもなく引退しようという頃でした。確か、日本製だったんじゃないかな。

こっち側は前面が警戒色の黄色に塗られていた。英国の鉄道やJR西のキハ187みたいだな。

そういえば、北回帰線ってこのあたりだっけ？　亜熱帯気候から熱帯気候の境界になるんでしたっけ。

かなりうろ覚えな高校地理の記憶なので、間違ってるかもしれないなーと検索してみると、「ケッペンの気候区分には亜熱帯という区分はない。 」とバッサリ切られていた……。

もっとも、「 一般には熱帯の北と南にある北回帰線と南回帰線（それぞれ北緯・南緯23.5度）付近の緯度が20度から30度あたりの地域を漠然と指すことが多い。」だからそう間違っていないかな。なおソースはウィキペディア。

ぶれてますけど、踏切上の電光表示板、「列車接近中」って読めますね。

萬栄駅。

莒光号と行き違い。

しかしまあ、台北からこれだけのんびりと客車の旅と異国の風景が6時間楽しめて、運賃が350元と1000円ちょっとなのは、もうすごいですな。

なんと贅沢なことか。

まあ、天気は微妙なのですけど。

ホームが掘られてる。これも電化工事のためかなあ。

台東線運用に入っているディーゼル車自強号ですかね。どこ始発でどこまで行くのやら。高雄→台東→台北なんて運用もありそうですからね。

車窓の両側が山に囲まれているとなんとなく落ち着くような気がする私は盆地育ちです。

コレはなんだ？

はい、工事中のホーム屋根なのでした。こうやって設置するのね……。
なお、駅名標を見ると、三民駅……な気がする。

調べてみると、台東線の瑞穂駅と三民駅の間に北回帰線記念碑があるそうです。ということはここはもう熱帯気候？

こちらは……台湾のお墓でしょうか。

お、ここにも。

花蓮までの電化に引き続き、台東への電化化工事も絶賛進行中のこの頃。台鉄全体が急速に電化・電車化されつつある頃だったのですかね。
まあ、自強号PP編成は電車というかプッシュプルなんだけど。

車掌さんがホームに出て安全確認。

玉里駅 駅

めっちゃ着込んでそう。なお、このあたりはさっきも書いたように北回帰線を通り過ぎている熱帯気候に近いと思うんですけど。

客車列車とオンボロ気動車が行き交う、のどかな台湾東部の地方都市。

客車列車でまったりと。車窓には異国の景色。

いやあ、日本ではもはや味わえぬ贅沢ですな。素晴らしい。

確か、台鉄の客車や自強号には冷水機と紙コップが備え付けてあって、自由に飲めたのでした。紙コップにかかれているのは最新電車特急のプユマ号。

台東への電化工事が完了すれば、晴れてこのプユマ号がこの台東線を走って台東から台北まで（さらにそれより先へも）結ぶことになります。

ただ、この非電化ののんびりした区間が失われるのは惜しいなあ。電化されたら区間車もDR2700型や復興号客車ではなくて韓国製ロングシートのTR400型とかになっちゃうだろうし、電柱が景色の邪魔だし。
……なんて言うのは身勝手な旅行者のワガママですね。ほんと今ではどうなってるのかなあ、台東線。

さて、このまま終点の台東まで乗り通したいのは山々ですが……。

5時間の乗車を経て、こちらの池上駅にて下車。台湾に詳しい方ならご存知でしょうがこの池上はお米の産地、そして美味しい駅弁がある駅でもあります。ちょっくら買いに出かけましょう。

池上駅 駅