沼津港深海水族館に甥っ子たちとメガマウスを見に行きました

2020/07/24 - 2020/07/24

今年は７月23日から東京オリンピックの開幕に合わせ、４連休となっていますが、ご存じの通り新型コロナで五輪は１年延期。この連休を利用し、会社の連続休暇５日＋４連休＋土日２日の１１連休で海外旅行に行こうと、早々にペルシャ12の世界遺産を巡るツアーに申し込みましたが、年初、イラン・米国の緊張の高まりを受けイランに渡航中止勧告が出てツアーは催行中止に。已む無く8つの世界遺産を巡るトルコツアーに申し込み直しましたが、こちらも新型コロナウイルスの感染拡大を受けてのツアー催行中止。国外無理ならばと九州方面の4つの世界遺産を回ろうかと計画しましたが、新型コロナ関連で仕事も忙しくなってしまい、連続休暇も延期に・・・
結局、4連休は自宅で甥っ子たちとゲームや散歩など遊んで過ごすことになってしまいました。

エリア 沼津(静岡)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 交通手段: 自家用車

カズキとともちゃんが遊んでいる「あつまれどうぶつの森」でシーラカンスが出現するらしいのですが、本物のシーラカンスが見たいということで沼津港深海水族館に行くことにしました。歩いてもいける距離なのですが、小雨が降っていることもあり車で向かうと沼津港の駐車場は満車。朝９時前にもかかわらずたくさんの観光客で沼津港混んでいました。

沼津港飲食店街 名所・史跡

沼津港深海水族館です。最近オープンしたばかりだと感じていたのですが、2011年12月オープンということなので、８年以上経っています。

沼津港深海水族館 動物園・水族館

開館直後ですが、既に多くの人が並んでいます。中も結構混んでいました。

水槽や照明など、見せ方にもこだわっており深海の雰囲気たっぷり。

最初の水槽は、アブラボウズ。
静岡県や神奈川県では、別名「おしつけ」と呼ばれ、食用として高値で取引されています。脂が多く、食べすぎると腹痛や下痢を引き起こす可能性があります・・・この魚、本当においしいです。

サナダミズヒキガニ
贈答品や、のし袋につけられている飾り紐の水引のように細くて長い脚を持っています。全ての脚がそろったものが生きて展示されることは珍しいそうです。

エクレアナマコ
エクレアそっくりのナマコです。2000年に発見され、オーストラリアと沖縄でしか見つかってない珍しいナマコです。

イッポンテグリ
成魚になるにつれて茶褐色へと変化していきます。腹ビレの一部が指のように変化しており、歩くように移動します。

ベニテグリ
手繰り網という底曳き網に似た漁法で採れる紅い魚という意味で名付けられました。海底の餌をおちょぼ口でついばむように食べるそうです。

ハナミノカサゴ
大きな背ビレと胸ビレが特徴のカサゴの仲間です。全てのトゲに毒を持ち、刺されると非常に痛みます。胸ビレを広げて小魚などを追い込んで捕えます。

ナヌカザメ
生命力が強く、水からあげても七日間生きる、と言い伝えがあることから「七日＝ナヌカ」と名前が付けられています。

タツノオトシゴとヨウジウオの水槽。

夢中で水槽をのぞき込む子供たち。先月、魚の図鑑を買ってあげたばかりなので、本物に興味津々です。

ニモでお馴染みのカクレクマノミ

ヒラアシクモガニ
名前の通り、平たい体・脚をしています。オスはメスより体やハサミが大きくなります。細く長い脚は、繊細で折れやすいそうです。

色鮮やかなイソギンチャク。

「お魚いっぱいいるね～」と仲良し兄弟。

２階はシーラカンス主体の展示　
このシーラカンス（のオブジェ）がいきなり話だしたので、ともちゃん、ビビります(笑)

シーラカンス発見の秘話について展示されています。

最初のシーラカンスが捕獲（発見）されたのは、１９３８年１２月２２日、南アフリカのイーストロンドンのチャルムナ川の沖でした。南アフリカのイーストロンドンという町の博物館で学芸員として働いていたラティマー女史が、港でトロール漁船から水揚げされた魚の中に、めずらしい形をした魚がいるのを見つけました。

魚の研究をしていた彼女は直感的にその魚が貴重な生物であると考えました。しかし彼女のまわりの人たちは、その魚が岩礁の海底に住むカサゴやメバルの仲間（ロックコッド）ではないかと考えました。そこで彼女はグレアムズタウンのロードス大学のスミス教授に、魚のスケッチを送りました。スケッチを見たスミス教授はその魚が絶滅したはずのシーラカンスであること確信、翌１９３９年２月に発表しました。写真はその有名なシーラカンスのスケッチのコピー。

何故か金魚の展示も・・・

「ブサかわ生き物大集合」としてユニークな顔つきをした生物を紹介する企画展が展示されていました。

フサギンポ
北海道などの冷たい海に生息しています。
肉食で分厚い唇の中には歯がびっしり！
目はギョロギョロ動いて餌を探します。
そして特徴的なこのふさふさは海藻にまぎれて隠れるのに役立っているそうです。

まばらな鋭い歯が特徴のオオカミウオ。東北地方北部からオホーツク海、ベーリング海の水深50-100メートルの岩礁域に生息しています。1ｍ以上になりますが、江戸前の天ぷらのネタとして使われるギンポの仲間です。

幻想的なクラゲの水槽。

1億1000万年前の白亜紀前期に生息していたシーラカンスの一種マウソニアラボカティiは全長推定4メートルもあったそうです。

「シーラカンスにたべられちゃうよ～」とカズキ。

シーラカンスは卵を産むのではなく卵胎生という方法で繁殖していきます。『卵胎生』とは、メスが卵を海の中にうみつけるのではなく、体の中で卵を孵化させて稚魚が少し成長してから体外に生み出すことをいいます。シーラカンスが卵胎生だということは、化石の状態から想像はされていたのですが、生きたシーラカンスが体内に大きくなった卵をもっていたことから、証明されました。

世界で唯一の冷凍保存のシーラカンスです。

大興奮のこどもたち。ともちゃんは、何故か「リュウグウノツカイ！！リュウグウノツカイ！！」と大はしゃぎ・・・・これは、あなたが見たがっていたシーラカンスですよ。

本物のシーラカンスは迫力があります。

大きな獲物に対して口を大きく開けることできるよう、頭部にちょうつがい状の関節があるそうです。また獲物を探知するために使われると思われるセンサーのようなクチバシ状の器官もあります。

シーラカンスは8つのひれを持ち、第2背びれ、胸びれ、腹びれ、しりびれには鱗でおおわれた筋肉質の基部がある。骨格は脊柱をふくめほとんど軟骨でできており、肋骨がない。浮き袋には空気ではなく脂肪が満たされているなど、現生の魚と見た目でなくかなり相違しています。

こちらはシーラカンスの剥製。
シーラカンスが地球上に出現したのは、今から4億年以上前から3億6700万年前頃のデボン紀と呼ばれる時代の中頃です。化石によって、シーラカンスの存在は知られていましたが、白亜紀(1億4000万年前～6500万年前)以降の地層からは化石が発見されませんでした。そのため、シーラカンスは恐竜とともに絶滅した古代魚だと思われていたのです。

陸地を歩くことができそうな、立派な胸ビレと腹ビレをもっています。また尾ビレも特徴的な形をしています。

カズキが大好きな「ダイオウグソクムシ」
海底の動物の死骸や弱った生き物など何でも食べます。ダンゴムシやフナムシと同じ仲間で、最大で５０ｃｍにもなります。ミュージアムショップでダイオウグソクムシのフィギュアを買いました。

ラブカ、ヨロイザメなどの古代サメの標本。

私が見たかったのが、今月18日より公開された「メガマウス」、体長５メートル、体重１トン弱あります。実はこれ昨年の1月、自宅の近所の海岸に打ち上げられたもので、約１年間かけて剥製が完成しました。

メガマウスザメは水深２００メートル付近に生息するとされる深海ザメで、名前の由来にもなっている大きな口が特徴。３６００万年前頃から生息していたといい、繁殖する時期や方法などは解明されていないそうです。

ミュージアムショップは魅力的な商品がたくさんありました。

メンダコ、オオグソクムシ、リュウグウノツカイ、シーラカンスなど他では見ないぬいぐるみがたくさん。

沼津港深海水族館を出て沼津港を歩きます。あちらこちらで干物を作っています。

駐車場の横の防波堤を越えると狩野川の河口。対岸は我入道で、こどもたちが大好きな我入道の渡しの乗り場（コロナで休止中）です。

雨でずっと家の中にいたので、走れる場所があると犬のように走り出す元気なともちゃん(笑)

この旅行記へのコメント （1）

• 多良さん 2020/07/27 15:31:33

  マスク、消毒、検温の無い世界はいつ？(^^;)

  +mo2さん、こんにちは～♪
  
  なんだかグロい？表紙写真に釣られて新着記事からお邪魔しました(^^;)
  
  
  ・・・それにしても度重なる海外旅行の催行中止、お気持ちお察しします。
  
  ワタシも、4月の横浜旅行、5月の沖縄旅行、6月の台湾旅行、すべてパーです（苦）。
  
  
  GO　TO　TRAVEL　キャンペーンが　GO　TO　TROUBLE　になってきていますね。
  
  このアイデア、誠にご立派なのですが、薬剤の開発で従来のインフル並みに一般化されるまで延期するって考えは今のところないようですね。
  
  ほんと、二年は辛抱かと・・・
  
  はてさて、どーなりますやら。。。。。
  
  ま、この時期、一番ありがたいのはコロナ発生のお国の連中がまったく居ない！ってことでしょうか？＼(^o^)／。
  
  ご商売の方には申し訳ないですが、日本国中、どこでもゆっくり見物できる！（爆）
  
  
  あ、旅行記の感想・・・すっかり忘れて、恨み言ばかり書いちゃいました、スミマセン。
  
  可愛い甥っ子さんたちによろしく！（笑）
  
  またお邪魔したいので、フォローさせていただきますね～♪
  
  　　　　　アレコレ心配事の絶えない　　多良