イスラエル④　アラブとヨーロッパが入っている町、それがエルサレム。

2009/01/26 - 2009/02/01

エルサレム4日目。今日は新市街でユダヤ人地区を見にいきます。
どんな生活をしているのか興味津々。
どれだけいても飽きない町。

エリア エルサレム(イスラエル)

1/29　イスラエル4日目は、新市街に行く。
バスだと一回1.5ドルするので歩いていくことにした。1.5ドル、高！と思う金銭感覚。

いつもの旧市街。

すぐにスーパーを発見し、早速入ってみる。
物価高いなー。なんなら当時のドイツより高かった。
給料が5000シュケル（12万ぐらい）というから、生活は楽ではないのでは。
（一説には正統派の男性は働かないで宗教の研究に打ち込み、奥さんが外に出て家族を養うらしいが、この物価の高い国でそれが成り立つのか？）

商品表示はすべてヘブライ語。自国で色々と生産できているのかな。
ちなみにアラブ人地区では、ヘブライ語は見ないわけではなかったけれど、アラブ語が圧倒的に多かった。

まずはいくつかシナゴーグを巡ります。
小さなシナゴーグでは、親切な人がミサに参加していいと言ってくれました。

映画館みたにしっかりとした椅子。

こんな立派なシナゴーグもありますが、基本的にシナゴーグはシンプル。
グレートシナゴーグ。

グレートシナゴーグ

シナゴーグ内部。
教会なのに映画館風の椅子というのは見たことなかったけれど、先日行ったＮＹのゴスペルの教会もこの広さ、こんな椅子だった。他の国では見たことないな。

セントラルシナゴーグって書いてある。

シナゴーグはどこも飾り気がなくシンプル。でもお金はかかっていそう。

おじいちゃんたちが集まり、勉強会をしています。
席は男女に分かれている。

ファーストフード店もあった。

オレンジ色の屋根がかわいい地区。
閑静なエリアで、正統派の人も行きかっていた。
写真には写っていなかったが、どこの家も水のタンクがついていた。

とても閑静なエリアの近くに、こんな立派なマンションもありました。

地植えされているシクラメン。

だいぶ大回りの散歩になってしまった。
途中　ホーリークロスモネストリーというところに立ち寄る。
イエスの十字架が切り出された修道院。

入り口です。

サイクリングロードがあって、セグウェイを見ました。
当時はまだほとんど見たことなくて、イスラエルって先進国だなーと思ったっけ。

今日の目的、イスラエル博物館に向かいます。

2000年前の旧市街の復元図です。
50分の１の大きさで精巧に作っているらしい。

50ｍ四方あったらしい。

かつては円形劇場もあったらしい。

これだけでもなかなかおもしろかった。

ほとんどが改装中で見ることができなかったが、死海文書は見ることができた。と書いてある。見たような気はする、ぐらいの記憶しかないが、すごいものを見た、と思う。

基本的に写真ＮＧだったみたい。海外の博物館では珍しいですね。

昔のイスラエルの光景かな。

ここから子供の作品展。
ヘブライ語の上下が分からないので、この絵はもしかして逆さかもしれない。
外国人が見たひらがなもこう見えるんだろう。

色合いだけでも自由だなと思います。

この時見た子供の作品はすごく衝撃でした。
まず、使う道具。
紙と色鉛筆だけではなく。

すかし紙、プチプチ、レース、ビニール、針金、布などなど・・・

子供の自由な発想を引き出すためには、道具から自由に選ばせるわけなんだね。

大人が紙とえんぴつだけ与えることが、子供のセンスを殺していくってことが分かった。
私自身、保育園に入るのが4歳と結構遅く、はじめて絵の授業でこれくらいぶっとんだ作品を書いたんだけど、周りはすでに白い紙にはきれいな花を1個だけ書くんだって決まっていて、ああ恥ずかしいな、次からは、みんなと同じ感じにしよう、と思ったのを今もよく覚えている。あの時私の芸術の才能は死んだと思う。ということにして。

フィンランドでも同じような作品を見て、そこでも改めて子供に対するアート教育について考えさせられた。
イスラエルもフィンランドもモダンアートが進んでいるのもうなずける。

紙は白だけではない。

重ね塗りしてるよ。いくつの子が書いたのかな。船の中がピンク、波の色合い。

これは箱みたいなものをキャンバスにしてるのかな。

モダンアートエリア。世界のモダンアートを展示。
韓国などの有名アーティストの作品もありました。
これ、なんだと思いますか？

きんけし的な人。
皆さまに支えられて生きています。

普段は暖かいイスラエルですが、この日は風が強くてすごく寒かった。

お昼はあんずジャムを挟んだパン。ひもじいです。

なぜか日本風な一画がありました。イスラエルで撮った唯一ぐらいの写真がこれって。

ユダヤ人地区が見たいと思ってやってきた新市街。
閑静すぎてヨーロッパのようでした。

そして何より、ほのぼのとしていて平和的な光景。

戦争やテロのニュースが絶えない国とは思えない。

百聞は一見に如かずです。

と思って、すぐに現実に戻される。これがイスラエル。

ちょっと込み入った地区に戻ってきた。

no legs no problemだって。皮肉なグラフィックアート。

this isn't ほにゃらら's town　

雰囲気ある洋服やさんだね。

アインシュタインはドイツ生まれのユダヤ系だったらしい。

花は美しい。

おしゃれユダヤ帽！　昨日の子がしていたスイカもある。

いつものアラブ人街に帰ってきた。
アラブ人地区との対比がすごいな。
ヨーロッパとアラブぐらいの差がエルサレム市内に展開されている。
生活がここまでぱっきり区分されているのはショックだった。
こういうギャップがさらに差別や妬みを生むんじゃないかな。。。
ここで両者の生活を見て、日記には、”二つの宗教は結局あいまみれない運命なのではないか”とさえ書かれていました。

メアシェリーム広場に行く。
正統派の男性が走り去っていく。
たぶん私が避けられている。

イスラエルワインをひっかけたあと、地元の人向けのピザ屋さんに入ってみる。

トマトペーストにひき肉とチーズを入れたピザ。焼きたて。

くたくたになりました。

イスラエルのお金。きれいだった。