2019.8 エジプト８日間【5】アスワン、切りかけのオベリスク

2019/08/06 - 2019/08/06

旅行３日目（エジプト到着後２日目）は、３時半起床（実際には0：30に起きてしまいました）カイロから空路、南のアスワン。更に砂漠の中をバスでアブシンベルまで移動。アブシンベル神殿で音と光のショーを楽しんだ後、21：00からディナーと初日に続き長い1日となりました。

エリア アスワン(エジプト)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

モーニングコールが3：30、朝食が4：00ですが、昨晩早めに就寝（というより気づいたら寝ていました）したので0：30頃目覚めました。ホテル発は4：45です。

Steigenberger Pyramids Cairo ホテル

本日の移動予定地図。エジプトの北→南へ移動です。

カイロ国際空港へ向かいますが、途中日が昇ってくるのが見えました。

朝焼けに染まるカイロ国際空港。チェックイン後、国内線のターミナルへ移動します。荷物検査等は一応あるのですが飲み物等の持ち込みはOKでした。

カイロ国際空港 (CAI) 空港

7：00発のエジプト航空MS0391
かなり小さい飛行機で驚きです。

約１時間半、モニターなどもありませんので持参のwalkmanが活躍。
Lynyrd Skynyrd 「Street Survivors」（このアルバム発表後のツアー中に飛行機が墜落し主要メンバーが死亡《1977年》。アルバムのジャケットは、メンバーが炎に包まれているという事故を予言するような最高に不吉なもの）など聞きながら・・・

心配をよそに飛行機は、特に揺れもせず、無事にアスワン国際空港に到着。広い空港ですが、飛行機は 他に停まっていませんでした。

アスワン国際空港から出てバスに乗り換えますが、暑い！！
心なしかカイロより日差しも強い気がします。

アスワン国際空港 (ASW) 空港

アスワン・ハイ・ダムを見に行きます。車窓から蓮の花の形の塔が見えました。エジプト - ソビエト友好の記念碑（アスワン・ハイ・ダムはソ連の資金援助により完成）だそうです。

アスワン・ハイ・ダムに到着です。暑い中、記念碑的なものを設置工事していましたがアラビア語なので読めません。

アスワン ハイダム／完成記念塔 建造物

ダムにあるボードを使ってアスワン・ハイ・ダムの位置やどのように作ったのか。そのメリットと問題点などガイドのラヴィさんが説明してくれました。環境に与える影響や多くの遺跡がそのままでは水没する為移築されたことなどありますが、エジプト全体としてはメリットの方が圧倒的に大きいとのことでした。

アスワン・ハイ・ダムの上からナイル川（下流）方面の写真。ここからルクソール、カイロなどを経て地中海まで流れていきます。昔（アスワン・ハイ・ダム完成前）はこの辺りにもワニがいたそうですが、今はそんな雰囲気は全くありません。

こちらが発電所。発電能力は、 2.1GW (175MWが12基)だそうです。
単位（規模）がよくわかりませんが、エジプトの電力の大部分を賄い、輸出もしているとのことなのでかなりの量なのでしょう。

こちらはナセル湖。とにかく大きい！！ダム湖というより海です。
アスワン・ハイ・ダムによってつくられた人工湖で、同ダムのプロジェクトを推進したナセル大統領にちなんで名付けられています。

長さ550km、面積は5,250 k㎡。最大貯水量157k㎡でエジプトからスーダンにまたがっています。
スーダンといえば紀元前9世紀から後4世紀まで黒人最古の王国として栄えたクシュ王国やその後のメロエ王国のあった場所。新たな発見も相次いでおり、今後、訪れてみたい国の1つです。

（上）アスワン・ハイ・ダムのチケット75EGP　
（下）切りかけのオベリスクのチケット 80EGP
エジプトは、どこもチケット適当に切ってぐしゃぐしゃにして渡してきます。
まぁどうでもいいんですが・・・
※チケット代はツアー料金に含まれています。

切りかけのオベリスクの見学です。入口から入場した後、一旦、建物で映像による解説を聞きます。

切りかけのオベリスク モニュメント・記念碑

ここは、古代エジプトの採石場で、エジプトのオベリスクのほとんどがこの地で切り出されているようです。大きさは、何年か前に見たレバノン・バールベックの巨石（約2000ﾄﾝ）には及ばないもののこれだけの巨石を切りだし、ナイル川を使い遠くルクソールなどへ運んでいたことを考えるとロマンがあります。

通常のオベリスクよりも10メートル近く大きなもので、完成すれば長さはおよそ 42メートル、重さ 1,200トンであったと推測されますが、途中でひびが現れたため放棄されたものだそうです。

オベリスクとは、古代エジプトで製作され、神殿などに立てられたモニュメント。現在、世界に現存する古代オベリスクは30本ですが、エジプトにあるのはたった7本だけ、残りはローマや世界各国に散在しています。

切りだしたクサビの跡なども生々しく残っています。

切りかけのオベリスクの見学を終えて、アブシンベルへ行く前に香水（アロマ）店「Kyphi Perfumes」に寄りました。

香水瓶作りの実演です。バーナーでガラスの棒を炙って作っていきます。途中、ガラスを吹いていき、結構な音で破裂させるなどのパフォーマンス。この後、天然の香油、アロマオイルなどの説明をハイビスカスティを頂きながら聞きます。良い香りなのは確かですが高い・・・日本のアロマショップとかで買った方が安いのでは。ということで熱心に聞かなかったので値段は忘れました(笑)
纏めて買えばオマケが付くとも言っていました。

フリータイムとなり、店内で香水瓶を見ます。最初はまったく興味なかったのですが・・・

ラクダの香水瓶が気になってしまい、結局購入。3つで1500EGPとお高め。もう1つおまけしてもらいました。

アスワンの香水店を出てアブシンベルへバス移動。約3時間半、途中休憩できる場所もないのでノンストップとなります。
写真はアスワンダム。ハイ・ダムと区別の為、ロウ・ダムとも呼ばれている昔のダムです。

アスワンダム 自然･景勝地

延々と砂漠を走っていきます。4年前にシルクロードの旅でゴビ砂漠を何日もバスで移動したことを思いだします。ゴビ砂漠が石や岩混じりだったのに対しサハラ砂漠はサラサラの砂です。ちなみに、ゴビもサハラも砂漠という意味で直訳すると、どちらも砂漠砂漠になってしまいます(笑)

本日はwalkmanが大活躍。砂漠の１本道はAC/DC、ZZTop、Blackfoot、DoobieBrothersなどの骨太ロックが似合います。USAでこういうバンドが大人気だった理由がわかります。
蜃気楼が見えました。肉眼ではよくわかったのですが、写真になると微妙です。

ときどき、ピラミッドのような岩山があらわれますが、すべて自然のものとのこと。

砂漠の中の長い移動を終えホテルに到着、セティ・アブシンベル・ホテルです。

セティ アブ シンベル ホテル ホテル

ナセル湖畔に建つコテージ風のホテルでつい先ほどまで砂漠を走っていたのが嘘のようなリゾートホテルです。

セティ アブ シンベル ホテル ホテル

部屋のベランダからはナセル湖が見えます。エジプトにいることを忘れてしまう南国のリゾート地。

遅めのランチ（16：00）となりました。朝食が4：00なのでかなり時間が経っていますが、今日は移動がメインでほとんど動いていないので、それほどお腹は空いていません。

これは美味しかった。料理名はわかりませんがハヤシライスのような風味。

フルーツです。アラビア南部原産で古代エジプトでも食されていたイチジクは甘く美味しかったもののスイカとメロンはイマイチ。砂漠のスイカなので期待していたのですが・・・
旅行記2019.8 エジプト８日間【6】に続く