2019.8 エジプト８日間【14】王家の谷(1)ラムセスⅣ世王墓

2019/08/09 - 2019/08/09

エジプト旅行6日目です。毎日が感動・ハイライトの旅ですが、本日は古代エジプトのファラオが莫大な財宝と眠っていた死者の町「王家の谷」を回ります。

エリア ルクソール(エジプト)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

ルクソールの朝です。古代エジプトが、最も栄えた新王国時代の首都テーベ、その東岸・生者の都から本日訪れる死者の町を望みます。

フェリー 船系

朝食ビュッフェ。クルーズ中、朝と昼は基本ビュッフェなのですが、毎回メニューが変わりました。

フルーツ。イチジク美味しかったです。

パンも種類多く、どれを食べるか目移りします(笑)

和食専門のシェフが私たちの為に日本食を作ってくれました。ビュッフェの食事も美味しかったのですが、せっかくのおもてなし、和食も頂き朝から満腹です。このシェフ、カイロで日本企業の社食のシェフを長く勤めていたそうでしっかり日本の味でした。

ルクソール西岸に渡るとしばらく、のどかな風景が続きます。

途中、メムノンの巨像と呼ばれているアメンホテプ３世（第１８王朝）の像の横を通過しました（帰りにはこちらも観光します）。

メムノンの巨像 建造物

座像の後ろには、アメンホテプ3世の葬祭殿がありましたが、後の王たちが神殿などを建設する際に、石材を持ち去り破壊してしまったため、現在はその姿を見ることはできません。

辺りが草木が１本も生えない岩山になりさらに上っていくと王家の谷に到着。死者の町の名前の印象とは、正反対な太陽の光が照りつける明るい場所です。

ビジターセンターです。トイレは、この後はないと言われたのでまずトイレに寄ります。

王家の谷のチケット　200EGP　
ツタンカーメン王墓のチケット　250EGP
※チケット代はツアー料金に含まれています。
カメラチケット　300EGP

ビジターセンターには王家の谷の模型がありました。この模型１千万円（正確な金額は忘れてしまいました）ぐらいとのこと・・・

何でそんなにするの？と思ったら、下を見ると蟻の巣のように墓がしっかり作られていました。

この電動カートに乗って向かいます。

映画の地球外の惑星のような光景にテンションめちゃくちゃ上がります！！
でもあっという間に到着。この電動カートで広い王家の谷を回ることを想像したのですが、実際乗っているのは２分ほど、歩いてもわずかな距離です(笑)

王家の谷では現在、ファラオの墓が65基発見されているそうですが、王家の谷のチケットで3カ所＋ツタンカーメンの墓に入場します。　

王家の谷 史跡・遺跡

これから入るのは、ラムセス4世の墓です。KV２なので王家の谷で２番目に発見された墓ということになります。王墓内での解説は禁止されているとのことで、まず、ラヴィさんから解説を聞きます。

いよいよ入場です。テンションあがります！！

入口を入ってすぐ右側にある大きなレリーフ。

玄室までヒエログリフが続きますが、古代は家畜置き場になったり、人が住んでいた痕跡があるらしく、そのためか通路の途中の壁画は破損が激しく残念です。

ラムセス4世は、古代エジプト第20王朝の第3代ファラオ。古代エジプトで大きな権威を持った最後のファラオラムセス3世の息子。父王が長命だった為、即位時すでに40歳を越えており、治世はわずか6年。ちなみに第20王朝のほとんどの王がラムセスと言う名を持っていますが、第19王朝のラムセス２世とは血縁関係はありません。

玄室に近づくときれいなヒエログリフが・・・
カラフルな色は、緑は銅の緑青、緑黄色はサフラン、青はトルコ石、赤は鉄のサビ、紺はラピスラズリを原料としているそうです。

可愛らしいイラストのような壁画。

びっしりと描かれたヒエログリフ。

入り口から玄室までは66ｍ、一直線に繋がっています。

玄室に入りますが、凄い！！光が当たらないので色が綺麗に残っています。

玄室の壁には「死者の書」をモチーフにした絵が一面に描かれています。

花崗岩で作られた石棺は、王家の谷で最大のもの。

石棺の上には、エジプト人の宇宙観「昼の書と夜の書」の天空の女神ヌトと、大気の神シューが描かれています。

霊界の守護神、黄金のコブラと冥界の神でジャッカルの頭部を持つアヌビスが続きます。

アヌビス神 。死者の守護神で、死んだ人間の安らかな眠りと来世をサポートしてくれると信じられていました。

青い天井が美しい、夜空の色を表しているそうです。

見事な壁画です。

太陽神ラーの船

顔の部分が削られている壁画が多かったのですが、これらは比較的きれいに残っています。

美しいラムセス4世のお墓を出ます。
旅行記は、「2019.8 エジプト８日間【15】王家の谷(2)ツタンカーメン王墓」に続きます。