2019/08/09 - 2019/08/09
29位(同エリア1003件中)
+mo2さん
エジプト旅行6日目。王家の谷は、ラムセス4世、ツタンカーメンの王墓を見てきましたが続きです。王家の谷の通常チケットと、カメラチケットは、どちらも3墓分が有効です。今回のツアーではラムセス4世、ラムセス3世、ラムセス9世の王墓と通常チケットでは入れない特別王墓のツタンカーメンの王墓に入場しました。王家の谷のチケット 200EGP(約1,400円)、ツタンカーメン王墓のチケット 250EGP(約1,700円)※チケット代はツアー料金に含まれています。カメラチケット 300EGP(約2,000円)ですが、帰国後、知ったのですが、ここにはセティ1世王墓 1,000EGP(約6,700円)王妃の谷のネフェルタリの墓 1,400EGP(約9,400円)という突出した入場料の墓もあるようです。敦煌の莫高窟も高額でしたが、こちらもかなりなお値段・・・でも見たかったです。
王家の谷の旅行記
2019.8 エジプト8日間【14】王家の谷(1)ラムセスⅣ世王墓
https://4travel.jp/travelogue/11549671
2019.8 エジプト8日間【15】王家の谷(2)ツタンカーメン王墓
https://4travel.jp/travelogue/11552097
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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感動のツタンカーメン王墓の後に、我々ツアーが入場したのはラムセス3世、ラムセス9世の王墓です。最初に入場したラムセス4世も含めエジプト第20王朝時代の王の墓です。ちなみにツタンカーメンは第18王朝時代の王です。
王家の谷 史跡・遺跡
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入口には、牛のレリーフが、ハトホル女神でしょうか。
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まっすぐに伸びる通路、これらと比べるとツタンカーメンの王墓が小さいことに気付きます。
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ラムセス3世は、エジプト新王国・第20王朝の2代目のファラオで在位期間は31年と1ヶ月。古代エジプトで大きな権威を持った最後のファラオと称されています。
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ただ、ラムセス3世の最後は、妻の人であるティイと息子ペンタウアーが中心となり、暗殺されるというものでした。このことは記録(パピルス)に残るとともに2016年のラムセス3世のミイラのCTで、喉元の刺傷と足の親指を切断された痕が発見されています。これらの状況より、ラムセス襲撃は2人以上で実行され、1人はラムセスの正面から斧のような武器で攻撃し(この時にラムセスの足の親指が切断)、もう1人が背後から短剣などの武器によりラムセスの喉元を貫いたとその殺害時の状況までわかっています。
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入口周辺から写真を撮っていると係員が近づいてきて、カメラチケットの確認をしたのですが、この係員チェックが終わっても離れようとはしません。「この絵は撮っておいた方がいいぞ、スカラベだぞ!」(言葉がわからないので想像ですが・・・)
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「こっちはも撮ったか?アヌビスだ、いいだろ!」(あくまで想像です・・・)とにかく、無視してもしつこく離れようとはしません。チップが欲しいのはわかるのでボールペン1本あげましたが、それでもついてきます・・・・
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またラムセス3世の話に戻りますが、彼の治世末期には、王家の谷で墓を建築していた職人によるストライキが起こったことが記録されています。これは有史における最古のストライキであり、度重なる食糧の配給遅滞が原因であったそうです。
写真の絵はストライキとはまったく関係ありませんが、こんな絵を描いていた絵師たちもストライキをしたのでしょうか? -
先ほどからついてきている彼(係員)、話かけてきて鬱陶しいのですが、たしかに確実に美しく面白い絵を案内してくれます「ほら、あの頭の上を見てみろ花が咲いているぜ!」(あくまで想像ですが、指差しやジェスチャーでそれに近いことを言っていると思われます)
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これも彼のおすすめの美しい壁画です。一緒のツアーの方に後で、あまりに熱心に私を案内する彼の姿を見て、私が特別にガイドを雇ったのかと思ったと言われました(笑)
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神々(?)が何かを引っ張っています。
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これも彼のおすすめ「これを見ろよ、頭が3つある蛇だぞ!おまけに足がある。羽もついていて空も飛べるんだ!」(あくまで想像です・・・)
本当に面白い、これは何なんでしょうか? -
ちょっと奥まったところにも面白い壁画があり、確実に案内(?)してくれます。
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神々、ヒエログリフが読めれば名前がわかるのでしょうが・・・
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こちらも様々な神の壁画です。
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王墓はまだ続くようですが、ここからは先は立ち入り禁止(修復中か?)。また列柱の間の奥や付属室へも入場はできないようでした。
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ここで先ほどからずっとついてきている係員が「写真撮ってきてあげるから、カメラよこしなよ」と・・・・ここからは彼が撮ってきた列柱の間と付属室の写真です。
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列柱の間の手前の柱にはラムセス3世が供物を捧げている姿が描かれていますね。
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奥の付属室にも美しい壁画がたくさん残されているようです。こんなに整備されているにも関わらず、何故立ち入り禁止となっているかは不明・・・
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本当に美しく興味深い壁画です。こちらは実際に見てみたかったですね。
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戦場のシーンでしょうか、後ろ手に縛られた捕虜の姿が見えます。
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これらは、何を描いているのかわかりません。
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ファラオが冥界の王オシリスに何かを捧げています。
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ヘペレシュと呼ばれる儀式用の冠を被ったファラオが灯明を捧げています。
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戻って来た彼は自慢げに写真を見せチップをくれといいますが、私は「ノーマネー」とでも、ここまでガイド(?)もしてくれたしで、ボールペン5~6本(100円ショップで10本100円)と某所でもらったシャープペンとボールペンのセットをあげたら喜んでいました。旅行前にフォートラでボールペンが有効なことを見ていましたが、エジプト人ボールペン好きなの何故なのでしょう?
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そういえばルーブル美術館にラムセス3世の石棺があった記憶が・・・・
ここから運びだし持っていったのでしょうか。
※写真はルーブル美術館にて -
王家の谷、最後に見た王墓がラムセス9世。先ほど見た王墓のラムセス3世の王子の一人であったメンチュヘルケプシェフの息子であったと考えられています(つまり、ラムセス3世の孫)。
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祖父ラムセス3世の死後、その後を継いだラムセス4世から同8世までの王たちは、治世年を合計しても30年余りでしかなく、王位が不安定になっていたことが見て取れます。その中では、ラムセス9世は約18年間と比較的長い治世を持ったものの、やはり王権の衰退傾向は変わらなかったようです。
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こちらのお墓も、まっすぐです。玄室への道は、少しづつ下っていきます。
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通路軒桁に、雄羊頭のアトゥム神とウジャトの目が中に描かれた太陽を讃えるファラオが描かれています。
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王権が弱体化したラムセス9世の治世では外征や戦争など行っていないはずですが、王墓には戦いの場面。
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後ろ手に縛られているので、こちらは捕虜でしょう。ラムセス9世も、こうした遠征を実際に行うことを夢見ていたのかもしれませんね。
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外征どころか、ラムセス9世の時代は、厳重に管理されているはずの王家の谷においてさえ墓泥棒が、跋扈するようになっていたことが記録に残されており、埋葬されてから20年程しか経っていないラムセス6世の墓もその標的になっていたそうです。
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通路の壁面には、夜の旅の間に75の姿に変容し、朝に再生する太陽神を讃えた「ラーの連祷」が描かれていました。
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船に乗る神々が彩やかな色で描かれています。
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神や道具、何かを象徴するような記号など乗せた船が続きます。
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これも面白いデザインですね。
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通路の天井には、神々の船と神々の行列が青の地に黄色でくっきりと描かれています。
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この辺でトラブルが。写真を撮っていると係員が「カメラチケットを見せろ」と堂々と見せますが、彼はチケットに開いた穴の数を数え「4つ開いている、写真を撮れるのは3つまでだ」と言ってきます。後で確認したところ彼の言っていることは正しいのですが、この時点ではカメラチケットで写真が撮れる墓は3つまでということを知らなかったので、チップ目的かとボールペン1本あげました。それでもしつこく「写真はダメだ」と言ってきます。ハイハイ、ではこれ全部あげますと10本ぐらいのボールペンの束を。彼はニコニコと「OK、OK」・・・・日本のボールペン、エジプトでは最強ですね(笑)、10本100円のインド製(100円ショップで購入)なんですが。
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そんなトラブルもありましたが、通路を下って、突き当たりの埋葬室へ向かいます。
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埋葬室のアーチ型天井には、ヌトの二重の像と「昼の書」と「夜の書」の抜粋が描かれ、壁面は「洞窟の書」「地の書」などに出てくる文章や絵で装飾されています。
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まだまだ見たい王墓はありますが、次の機会にということで王家の谷を去ります。
100円ショップのボールペン、大量に持っていきましたが有効に活用することがでた王家の谷でした。
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