2019/08/10 - 2019/08/10
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+mo2さん
エジプト考古学博物館の旅行記の続きです。エジプト新王国時代(紀元前2040年頃-紀元前18世紀頃)以降のコレクションを紹介します。
また、博物館内部には「ミイラ室」が2か所あって、大人1人180EGP(約1170円)の別料金。なかにはラムセス2世など著名なファラオ(王)のミイラが多数安置されていますが、そちらは写真撮影は禁止となっていました。
本当に時間をかけて見ていたら1日かけても終わらないのでしょうが、限られたツアーの時間の中でも十分楽しめました。写真はたくさん撮りすぎて整理できてないのですが、詳細がわかったものを中心にアップしてみました。
※ 展示品解説は「カイロ博物館古代エジプトの秘宝」「黄金のファラオと大ピラミッド展・図録」などの書籍を参照しました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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エジプト新王国以降のコレクションです。エジプト第18王朝の王イアフメス1世が第15王朝(ヒクソス)を滅ぼしてエジプトを再統一してからの時代が新王国に分類されています。古代エジプト文明が最も栄えた時代であり、この時代に建てられた無数の記念建造物、文化遺産は今日でもエジプトに数多く残されています。
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「ハトシェプスト女王像頭部」第18王朝、ハトシェプスト女王の時代(紀元前1479年-前1458年」
ハトシェプスト女王葬祭殿の第3テラスの柱廊をかざるオシリス柱の1つ。 -
「ハトシェプスト女王のスフィンクス像」第18王朝、ハトシェプスト女王の時代(紀元前1479年-前1458年」
ディール・アル=バハリのハトシェプスト女王葬祭殿より出土。 -
「ネフェルラーを抱いたセンエンムトの方形彫像」第18王朝、ハトシェプスト女王の時代(紀元前1479年-前1458年」カルナック神殿のかくし場所より出土
古代エジプト特有の彫像形式の方形彫像は、時代の枠をこえて様々な形のものが発見されていますが、この像はハトシェプスト女王の寵臣センエンムトがネフェルラー王女を腕に抱いている姿を描いたもの。王女は頭のみが見え、帽子と編んだ髪に子供らしさがあらわされています。 -
「トトメス3世のスフィンクス像」第18王朝トトメス3世の時代(紀元前1479年-前1425年)カルナック神殿のかくし場所より出土
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「トトメス3世のスフィンクス像」(横から)
かなり大きなものです。 -
「ひざまづくトトメス3世像」第18王朝トトメス3世の時代(紀元前1479年-前1425年)
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「ハトホル女神の礼拝堂」第18王朝トトメス3世の時代(紀元前1479年-前1425年)
この小さなハトホル女神の礼拝堂は、ディール・アル=バハリにあるメンチュヘテブ2世の神殿とハトシェプスト女王の神殿の間にトトメス3世が建設したもの。 -
「メレトセゲル女神とアメンヘテプ2世の像」第18王朝アメンヘテプ2世の時代(紀元前1427年-前1401年)
この彫像は、古くからエジプトの敵「九弓の民」の象徴である9本の弓を踏みつけるファラオをあらわしたもの。 -
「トトメス4世と母ティアの座像」第18王朝トトメス4世の時代(紀元前1401年-前1391年」
カルナック神殿のアメン大神殿より出土。 -
ツタンカーメンの曾祖父母のイウヤとチュウヤの墓からの出土品が続きます。
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「チュウヤの人型木棺」第18王朝アメンヘテプ3世の時代(紀元前1391年-前1353年)ツタンカーメンの曾祖母チュウヤのミイラは二重の入れ子式の人型棺から発見されていますが、保存状態良く美しい一番外側の棺。
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「チュウヤの人型木棺」(部分拡大)
顔部分を横から撮ったもの。この棺は、2012年上野の森美術館で開催された「ツタンカーメン展~黄金の秘宝と少年王の真実~」に出展されていたのを思い出しました。 -
「チュウヤの人型木棺」(部分拡大)
顔部分を上から撮ったもの。口元は少し口角が上がり微笑んでいるように見えます。 -
「イウヤの人型木棺」第18王朝アメンヘテプ3世の時代(紀元前1391年-前1353年)
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「イウヤの人型木棺」(顔部分)
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「チュウヤの宝石箱」第18王朝アメンヘテプ3世の時代(紀元前1391年-前1353年)
アメンヘテプ3世と王妃ティイの銘が入っており、この箱は王妃のために王宮の工房で作られたものということがわかります。おそらく葬儀の際にティイが、亡き母への最後の贈り物として捧げられたものと思われます。 -
「赤色花崗岩を模した模造容器」第18王朝アメンヘテプ3世の時代(紀元前1391年-前1353年)
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「チュウヤのカノボス壺」
(右手前)「チュウヤの内臓包みのマスク」
(後方)「チュウヤのカノボス厨子」
第18王朝アメンヘテプ3世の時代(紀元前1391年-前1353年) -
「イウヤの名前のある四つの壺」第18王朝アメンヘテプ3世の時代(紀元前1391年-前1353年)
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(左)チュウヤと(右)イウヤのミイラマスク です。
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「イウヤのマスク」第18王朝アメンヘテプ3世の時代(紀元前1391年-前1353年)
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「チュウヤのマスク」第18王朝アメンヘテプ3世の時代(紀元前1391年-前1353年)
このマスクは王妃ティィの母でツタンカーメンの曾祖母にあたるチュウヤのミイラマスク。 -
「イウヤのマスク」(横から)
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「ラムセス2世像」第19王朝ラムセス2世の時代(紀元前1279年 - 前1212年)
博物館入口から入ってまず目に入る、世界遺産アブ・シンベル神殿など、数多くの神殿を精力的に建設した巨大なラムセス2世の像。 -
(左)「書記ネスバカシュティ座像」第26王朝アプリエス王の時代(紀元前589-前570年」
(右)「大臣ホル座像」第22王朝(紀元前945-前712年)
こちらもカルナック神殿のかくし場所より出土したもの。 -
「アンクコンスの息子ホルの方形彫像」第25王朝(紀元前770-前712年)
カルナック神殿のかくし場所より出土。
素晴らしい彫像。この彫像にはホル自身の系図もしるされており、少なくと5世代にわたってテーベの聖職者と強い結びつきをもっていたそうです。 -
「ホルス神を抱くイシス女神像」末期王朝時代(紀元前712-前332年)サッカラ出土
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(右)「アヌビス神座像」末期王朝時代(紀元前712-前332年)サッカラ出土
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博物館のコレクションの中には、様々な動物を描いた彫刻やレリーフなどがたくさんありました。詳細は不明ですがいくつか紹介していきます。
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金の牛ですが、何かのキャラクターみたいでPopです。
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こちらも体に比べ頭が大きなキャラクター的な牛です。
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ライオン(獅子)もよくみられるモティーフです。スフィンクスも体はライオンですしね。
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こちらは、羊(?)を押さえつけて食べています。
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アヌビス、ジャッカルです。
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神の姿のアヌビスです。アヌビスはエジプト神話に登場する冥界の神。
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こちらはトキです。
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かわいらしいハヤブサです。
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様々な種類の鳥が描かれたレリーフ
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こちらも詳細不明ですが蛇の彫像。かなりの大きさです。
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青いカバの置物。ナイル川の湿地地帯に群れを作って住むカバは 「川の王者」と呼ばれとても危険で力強い動物でした。そのため、その獰猛な強さを利用して、古代エジプト人は高貴な人物が死ぬと、青いカバを作り、あの世の用心棒として一緒に埋葬していたという説があります。
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金のハヤブサ、こちらはカッコいい!!
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猫です。猫は古代エジプト人が初めて家畜化した動物と言われており、エジプト先王朝時代の紀元前6000年頃、ヒエラコンポリスの貴族墓より猫の骨が発見されています。
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たくさんの猫の置物。
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こちらは神の姿をしています。太陽神ラーの娘あるいは妹や妻とされる猫の女神「バステト」でしょうか。
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彩色人型木棺もたくさん展示されていました。
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見事な色彩です。
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こちらはすべてゴールドの人型棺。
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「プトレマイオス5世のステラ」プトレマイオス朝、プトレマイオス5世の時代(紀元前205-前180年)アルマント、ブケウムより出土
このステラは、丸くなった上部、奉納部分をえがいた中心部、下部に刻まれた横5行の碑文の3つに分けられます。中心部で祭壇の前に立ち、大地の象徴であるセケトを捧げている人物はプトレマイオス5世です。 -
ローマ支配化時代のコレクション
紀元前30年にアレクサンドリアが陥落。クレオパトラ7世は自殺し、プトレマイオス朝は滅亡しました。これによりエジプトの独立王朝時代は終焉し、以後はローマの皇帝属州アエギュプトゥスとなりました。ギリシャ・ローマ風の彫像が並びます。エジプト考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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(左)「女性巨像頭部」グレコ・ローマン時代(紀元前332-後331年)
(右)「男性像」詳細不明 -
「女性像」ローマ支配時代(140-150年)コム・アブ・ピッロ(古テレヌティス)出土
上流階級の女性を描いた美しい胸像。 -
こちらは詳細はわかりませんが、ギリシャ・ローマ風の美しい女神像。
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「兄弟のポートレート」ローマ支配時代(2世紀)アンティノポリス出土
この丸型のパネルには、ほぼ実物大の二人の見事な肖像が描かれていましす。彼らは顔がよく似ていることから兄弟とされています。服装などから高貴な家の出身ということがわかります。 -
ミュージアムショップも充実していました。
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