2019/08/09 - 2019/08/09
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+mo2さん
旅行から4カ月が経とうとしているのにまだ終わりませんエジプト旅行記(笑)。エジプト旅行6日目、王家の谷の続きツタンカーメンの王墓です。
「王家の谷にあるツタンカーメン王の墓は、1922年11月4日にイギリスのカーナヴォン卿の支援を受けた考古学者ハワード・カーターにより発見、発掘された。ツタンカーメンは王墓としてはきわめて珍しいことに、3000年以上の歴史を経てほとんど盗掘を受けなかった(実際には宝石の一部などが抜き取られていたが、副葬品自体は無事だった)、王のミイラにかぶせられた黄金のマスクをはじめとする数々の副葬品がほぼ完全な形で出土した。」
あらためてWikipediaより引用しましたが、子供のころから色々な本やTVなどで興奮しながら見たカーターによる発掘の秘話や王家の呪いの話。日本でも何度かツタンカーメン展開催され足を運んでいますが、いよいよ本物にご対面です。当然ですが、王墓に入っても黄金のマスクをはじめとする豪華な副葬品があるわけではありません。ツタンカーメンのミイラと石棺を除き、副葬品は全てカイロのエジプト考古学博物館で保管されています。
この旅行記では、翌日訪問したエジプト考古学博物館のツタンカーメンの王墓からの出土品も併せてアップします。
2019.8 エジプト8日間【14】王家の谷(1)ラムセスⅣ世王墓
https://4travel.jp/travelogue/11549671
の続きですが、約1カ月ぶりのアップとなってしまいました(笑)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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ツタンカーメン王墓(KV62)への入り口。
王家の谷 史跡・遺跡
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いよいよ、子供の頃からの憧れのツタンカーメンの王墓に入場します。テンションMAXです。
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入口から始まる14mほどの通路。王家の谷には入口から玄室までが100m以上ある大型の墓がいくつもあり、2000点近くの副葬品を納めた墓にしては非常に小規模です。こちらもカメラ券で撮影OKでした。
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平面的なラムセス4世の墓と違い、地下に潜っていきます。実際にはもう黄金のマスクも副葬品もないのですがワクワクしてきます。
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前室に入るとすぐ横に美しい壁画が残る玄室が目に入ってきます!!。写真は玄室北側の壁画。
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玄室東側の壁画には、王の葬列が横長に描かれています。オシリス神をかたどったミイラを納めた王棺が縦長の厨子に納められ、それをソリに乗せ廷臣たちが綱で引いています。
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北側の壁画は、3つのシーンが描かれていますが、右から、ツタンカーメンのあとに即位した王アイが「開口の儀式」を行なっています。「開口の儀式」とは、ミイラの口を杓で開くことで、死後も飲み食いできるようにしてあげるものです。2つ目は左手にアンクを持ち、かつらと鉢巻き、白いキルトの着物をつけた王が天界のヌト神に健康と生命を吹き込まれています。
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3つ目のシーンはカー(王自身の霊魂)に伴われた王が、冥界の最高神オシリスに迎え入れらているところです。
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西壁には、12匹の聖なるヒヒが並ぶ場面が描かれています。ヒヒは1日のうちの夜の12時間を表すそうです。また壁画の上部には、復活を象徴する虫スカラベを乗せた聖船、神々(マアト女神、聖船の女主人、ホルス神、シュウ神のカー、ネヘス神)の行列が描かれています。
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南壁には、西方の女神ハトホルとアヌビス神によって冥界に迎えられたツタンカーメンが描かれています。アヌビス神の後ろにも続きの壁画あったそうですが、発掘当時、玄室に入るために壊されてしまったそうです。
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そして、この狭い玄室いっぱいに収まっていたのが金箔地に青色で彩色を施した大きな厨子。旅行最終日にカイロのエジプト考古学博物館で見ましたが、こんなに巨大なものがよくあの狭い玄室に収まっていたのかと感心しましたが、玄室壁との隙間はわずか30cmしかなかったようです。
写真はエジプト考古学博物館で撮影したもの。ここからはエジプト考古学博物館のツタンカーメン王墓の出土品が続きます。エジプト考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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厨子は木製で内外壁とも金箔が張られていますが、この第1の厨子の内部には三つの厨子が第2、第3、第4と入れ子式に重ねられており、更にその中に石棺、棺がマトリョーシカのように入っていたようです。
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マトリョーシカ状の厨子、棺のイメージ図。
Wikipediaより -
第1の厨子は、オシリス神の背骨を象徴するジェド柱の連続模様とイシス女神の腰ひもの結び目をつないだチェト模様が美しく彩色されています。
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第2の厨子です。扉にはオシリスの前に立つツタンカーメンが描かれています。
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厨子表面には、「死者の書」や「冥界の書」から抜粋した呪文が刻まれ、美しい絵がレリーフで添えられています。
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第2の厨子のユニークなレリーフ。横に整列する神々(?)のなかで2人だけ正面をみていますが、変な顔(笑)
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第3の厨子。大きさや重さからしてこれらマトリョーシカ状の厨子や棺を外から完成形のまま運んできたとは考えられませんから、暗く狭い玄室のなかでこれだけのものを組み立てていったのでしょうか。素晴らしい職人技(?)ですね。
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第3の厨子のレリーフ
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図の【a】の石棺だけが、今も玄室内にあります。
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ここからは、エジプト考古学博物館で見た、王墓の宝庫や前室に納められていた発掘品の一部です。ミイラをつくる際に取り出した内臓を保管するカノポス容器と箱
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カノポス容器の箱の蓋部分。
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カノポス容器が納められていた厨子です。四方には内臓を守護する女神像が配されいます。
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「カノポス容器の厨子(部分拡大)」
天蓋には聖蛇がたくさんいます・・・ -
アラバスター製の容器(香油壺)。エジプト統一を表す儀式セマァ・タウイの様子が描かれています。
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アラバスター製の香油壺。野生のヤギをかたどったもので角は本物のヤギの角です。ちょこんと出た舌が可愛らしい。
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香油壺が並びます。右の香油壺に彫られているのは王の即位名と誕生名だそうです。
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盾に浮かし細工で描かれた王の像。同様のものが計8枚、付属室で発見されています。
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木製の箱に漆喰を塗り、彩色したもの。正面には戦車に乗った王が異民族を駆逐する場面が描かれています。
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木製手箱。生命を象徴するアンクを権力を象徴する2つのウアスの記号で挟んでいます。2つあるつまみは象牙を赤く染めたものです。手箱の左側にあるのは筆記具らしい。
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箱。ファイアンス(古代エジプトの青い焼き物)の象眼、取っ手がついています。
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王が法令を布告するときに使用した法座。
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黄金(金箔)の寝台
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頭の方にはライオンが・・・
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宝物室から出土したたくさんの神像。
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ドゥアムウトエフ神像。この像は王の内臓を入れるカノポス壺を守護するホルス神の4人の息子の1人ドゥアムウトエフ神像を表しています。
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アメン神(?)、ちなみにツタンカーメン(トゥト・アンク・アメン)とは「アメン神の生ける姿」という意味です。
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ホルス神、アメン神。下エジプト王冠を被って王杖を手にして歩くツタンカーメン像(左)と上エジプト王冠を被っているツタンカーメン像(右)など
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ハヤブサの姿をしたホルス神像。
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中央にはアメン神の妻のムト女神、コブラの像などが見えます。
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ツタンカーメンの王墓からは、船の模型が全部で35発見されています。そのうち27は川を航行するための船で残りは儀式用の船だそうです。
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王墓内前室から出土したツタンカーメンの玉座。木製金張りでガラス、ファイアンス、貴石で象眼されています。これまでに発見されたエジプト美術工芸品の中でも最高傑作の1つとされています。
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背もたれ部分には、玉座に座るツタンカーメンの腕に妻のアンク・エス・エン・アメンが香油を塗っているところが描かれています。
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玉座の肘掛け部分には、有翼女神の図柄とツタンカーメンのアメン神信仰改宗後の名「ネブ・ケプルウ・ラー」が彫られています。
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背もたれ部分にはコブラの模様があります。
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前側の2脚は猫足型になっており、上部に厄除けのライオンの頭部が取り付けられています。
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アヌビス神。山犬の化身が寝そべっている様子。
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カノプス容器の箱を守る役割があるから、実物もしくはそれ以上の大きさで作られています。ガイドのラビィさんと比べてもその大きさがわかります。
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精巧な水鳥。
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ひっそり展示されていたのがこちら胎児のミイラ。ツタンカーメンの王墓の宝庫室内から2揃いの小型の人形棺が発見されていますが、この中から現在、ツタンカーメンの娘として知られている2人の胎児のミイラがあったそうです。ツタンカーメンと王妃アンケセナーメンとの夫婦仲は良かったといわれていますが2人の子供はすべて死産だったようです。ツタンカーメン自身もアメンホテプ4世とその妹の子供ですが、ツタンカーメンとアンケセナーメンも異母兄妹でした、
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ウシャブティ。
ウシャブティは、古代エジプトで死者に代って賦役労働に従事すると信じられていた副葬品の小人形。 -
ツタンカーメンの王墓には様々な材質で413体ものウシャブティが納められていたそうです。このうち365体は働き手で1年間分、36体が古代エジプトの1週間を担当する監督者、12カ月を担当する12体の監督者などもあるそうです。
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ウシャブティ(上半身拡大)
王の生前の面影を残しているそうです。 -
ツタンカーメンの木製の半身像。少年王ツタンカーメンの生前の表情を残す素晴らしい作品。等身大であり、衣装や宝飾品をつけるいわゆるマネキンとして使用したと考えられています。
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鳥の羽根が張ってある扇。発掘当時のままで、羽根も含めこのまま出土したものです。
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美しいデザインのサンダル。
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美しい水差し。
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王墓内玄室入口の両側を守る番人を模してく作られた王像。全身が黒い樹脂で塗られて部分的に金張り加工がされています。
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CTスキャンを初めとしたDNAや放射線調査により、ツタンカーメンは近親交配で生まれたことによる遺伝による先天的な疾患を多数患っていた可能性が非常に高いことが確認されています。生まれつき爪先が変形しており、左足の人差し指の一部がなく左足の骨の一部も壊死していて、足が不自由だったため、杖をついて歩いていたようです。
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睡蓮の花の台座に乗せられたツタンカーメン王の頭部。
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この時代の彫刻は、ベルリン国立博物館所蔵のネフェルティティの胸像が有名ですが、こちらも素晴らしい造形です。
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「パピルス船に乗るツタンカーメン王像」
ホルス神がカバに姿を変えたセト神と戦ったシーンですが、ツタンカーメンがホルス神としてあらわされています。 -
「パピルス船に乗るツタンカーメン王像」(横から)
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「彩色小箱」
庭園の中で弓を射るツタンカーメンにアンケセナーメンが寄り添っています -
考古学博物館の2階の奥の一角に、ツタンカーメンの黄金のマスクや棺、美しい装飾品が展示してある部屋があります。ここだけは凄い混雑で、カメラチケットがあっても、写真撮影禁止です。残念ながら写真はありませんが・・・・
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部屋の外からなら中の写真を撮ってもOKということで、部屋の外から望遠で撮ったのがこの写真、黄金のマスクです。何枚も撮ったのですが、ボケていたり人が被っており映ったのは1枚だけ。
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今も王墓に残るツタンカーメンのミイラ。
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