2019.8 エジプト８日間【4】世界遺産・メンフィスとその墓地遺跡（3）ギザの三大ピラミッド

2019/08/05 - 2019/08/05

旅行初日、最後はギザのピラミッドです。隣接するスフィンクスとともに、エジプトだけでなく世界遺産を象徴する存在の三大ピラミッド。造営時期は、約4500年前の、紀元前2500年頃とされ、いずれもエジプトに古代エジプト王国・第4王朝期のファラオの墓陵であり、被葬者はクフ王、カフラー王、メンカウラー王とされています。また、紀元前2世紀にビザンチウムのフィロンにより書かれた世界の七不思議で唯一現存する建造物でもあります。

エリア ギザ(エジプト)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

いよいよ三大ピラミッドへ入場となります。入場ゲートで待ちますが興奮が収まりません。子供のころから本やTVで憧れていたピラミッドがすぐ目の前にあるのですから・・・

ギザのピラミッド 建造物

入場すると目の前に巨大なクフ王のピラミッド（左）、奥にカフラー王のピラミッド（右）が見えます。

クフ王のピラミッド 建造物

クフ王のピラミッドの大きさは、完成時の高さは146m（現在は138m）、底辺は230m、勾配は51.5度で、誤差が非常に少なく正確です。ピラミッド建築の中でも最も優れており、いちばん大きなものです。2.5ｔの石灰岩を270万‐280万個も積み上げて作られており、当時の石積みの技術の高さもうかがい知ることができます。

クフ王のピラミッド 建造物

エジプトの歴代のファラオのなかでも断トツの知名度を誇るクフ王ですが、姿を確認することができる唯一のものが、エジプト考古学博物館所蔵の約7.6ｃｍの象牙の像だけというのは驚きです。

近くで見ると本当に巨大。一つ一つの石が人間の背丈ほどあります。目の前に立つまでは上ってみたいなどと思っていましたがとんでもない・・・・
（メキシコ）テオティワカンの太陽のピラミッドも巨大でしたが、あちらは上ることができました（高さ65.5ｍ）が、なんと2.2倍の高さ！！

今回は入場制限のあるピラミッド内部の見学が可能（写真撮影はNG）とのこと。
まず、潜るのがやっとの穴を２０メートルくらい進むと上昇路に出ます。ここが幅1メートル高さ1.3メートルくらいの狭い穴で大変。中腰で進みますが、少し頭を上げると後頭部をしこたま天井にぶつけるので下を向いたまま上ります。やっと大回廊と呼ばれている場所につき頭を上げることができます。ここが天井が8.5メートル、登り勾配26度の梯子階段を46ｍ登るとやっと王の間に着きました。王の間にはぽつんと石棺があるだけ。ピラミッドの内部にいるという感動よりも蒸し暑さと息苦しさの方が強く、また苦行の道を戻ります。

内部の図をネットで検索してきましたがこんな風になっているようです。
運動不足もあり、このピラミッド内の往復により３日間ほど太ももや足が筋肉痛であがらなくなってしまいました(笑)

三大ピラミッドが見えるパノラマポイントへバスで移動。
たくさんの人がいてお土産屋などもあります。

左からクフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドになります。
皆さん記念撮影されていました。

入口に戻りますが、こちらは車窓からのカフラー王のピラミッド。
このピラミッドの高さは143m(現在は136m)、底辺は215m、勾配は53度。クフ王のピラミッドに次いで2番目の大きさになります。見た目にはクフ王のものより高く見えますが、これは、高い台地に建てられているためです。
頂上部にのみ、化粧石が残っていますが、建設当時はピラミッド全面を覆っており光り輝いていたそうです。

カフラー王のピラミッド 建造物

スフィンクス前の広場。ここで音と光のショーが開催されるようです。

猫がいました。ずいぶんスマートな猫ちゃんです。

スフィンクスに向かいます、これぞエジプトといえる１枚。ギザの大ピラミッドをバックに立つスフィンクス。

スフィンクスへは前方のスフィンクス神殿から入ります。

ギザの大スフィンクス。全長73.5m、全高20m、全幅19m。石灰岩の丘を彫り下げたもので、一枚岩からの彫り出しとしては世界最大の像です。かなり大きいのですが、ピラミッドと比べるとどうしても・・・

スフィンクス 建造物

スフィンクス見てるとKISSの「Hide Your Heart」が頭に流れてきます。ジャケットにスフィンクスのアップの「Hot in the Shade」。ノーメーク時代の地味なアルバムですが、エリック・カー最後のアルバムと言うことで、感慨深い作品です。

スフィンクスの尻尾の部分。こういうのは現地に来ないと見れませんね(笑)

ピラミッドやスフィンクスは、はるか遠い砂漠の真ん中にそびえ立っているというイメージがあったのですが、周囲は近代的な市街地です。
ガイドのラヴィさんからクイズ「スフィンクスは何を見ているのでしょうか？」答えは「ケンタッキーフライドチキン」スフィンクスの視線の先100ｍぐらいのところに赤い看板のケンタッキーフライドチキンとピザハットのお店があるそうです。

ギザのピラミッドのチケット　500EGP　
※チケット代はツアー料金に含まれています。

ピラミッドやエジプトの歴史について色々な本がでていますが、おすすめは、かこさとし先生の「ピラミッド」。絵本で最初は、甥っ子たちにもわかりやすいようにと買ったのですが、3千年以上のエジプトの長く複雑な歴史と、ピラミッドの変遷が、驚くほどほど分かりやすく体系的に纏められています（これ1冊読めば古代エジプトの歴史がしっかり頭に入ってくる素晴らしい本です）。昨年、亡くなられたかこ先生、こどもたち大好きな｢だるまちゃん｣シリーズだけでなくこんな本も書かれていたのですね。

ホテルはギザのピラミッドから近い場所にあるのですが、パピルスを売るショップに立ち寄りました。

２階のショップでパピルスの作り方を実演してくれます。本物のパピルスということですが（考古学的な価値のあるパピルスが手に入るなら別ですが）全く興味がなかったので値段もよく聞いていませんでしたが、安いものでも50～60USドルぐらいだったような気がします。後日、空港の売店で１枚1USドルで子供たちのお土産用に買いました、どうしても本物が欲しいのでなければそれで充分だと思います。

ホテルに戻ってきました。朝、食事と休息の為、寄ったシュタイゲンベルガーカイロピラミッズです。

シュタイゲンベルガー ピラミッズ カイロ ホテル

ホテルの目の前が、現在建設中の大エジプト博物館です。 手狭で老朽化しているカイロのエジプト考古学博物館の収蔵品のうち約10万点を引き継ぐということで日本が支援する形で建設が発表されたのが2002年、着工が2012年。とっくに完成しているはずですが、何度も完成が延長されています(笑)。ガイドのラヴィさんも言っていたとおり、2020年（来年）のオープンが発表されていますが、現地の様子を見る限り無理では(笑)。完成した際には是非、再訪したいと思います。

大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

部屋にいきますが、ホテル横に広く一番端の方になった為、ロビーからかなり歩きます。部屋は一人では勿体無いくらいの広さで快適でした。

シュタイゲンベルガー ピラミッズ カイロ ホテル

部屋からの眺めは最高！！ピラミッドビューのお部屋です。
Toto「Africa」、HSAS「Valley of the Kings～ Giza」、Journey「The Party's Over」など80's Rock聞きながら眺めます。

肉眼で見たときは2つしか見えなかった（気づかなかった）のですが、写真で見ると三大ピラミッドすべて写っています。
軽くシャワーを浴びてディナーへ。

シュタイゲンベルガー ピラミッズ カイロ ホテル

色鮮やかな前菜、充実しています。

シュタイゲンベルガー ピラミッズ カイロ ホテル

タンドリーチキンかな。肉料理もその場で焼いたり、切り分けたりと色々ありました。もちろん豚はありません。

スイーツ類もたくさんありました。写真を撮り忘れてしまったのですが、ダハシュールに行く途中で見たナツメヤシの実もありました。私はサツマイモ（安納芋のようなねっとり系）と感じましたが、同行の方は干し柿と言っていました。いずれにしてもねっとりと甘い感じです。
この後、部屋に戻るのですがほとんど記憶ありません・・・爆睡(笑)。長い1日が終わりました。