シニアトラベラー!!　思い出の旅シリーズ　ヨーロッパ周遊　初めての海外旅行編

1986/08/03 - 1986/08/14

断捨離を始めようと戸棚を整理していたら初めて海外旅行に行った時の絵葉書を添付した旅行記が出て来ました。写真は残念ながら発見できませんでした。懐かしみながら絵葉書等の資料をスマホで撮影し、当時のエピソードと共に、この場所に保存したいと思います。シニアとなり、自由に時間が使えるようになった今、再訪の旅を楽しんでいる所です。この旅行はやっと海外旅行に行くだけの貯金が出来、初めてツアーに参加してヨーロッパを周遊した時のものです。昔訪れた頃の様子を懐かしんだり、現在の様子と比較してみたりといった別の楽しみ方もあるかと思います。よろしかったら目を通してみて下さい。(お詫び)写真が不鮮明で見難く申し訳ありません。

　１日目　成田⇒アンカレッジ⇒コペンハーゲン
　２日目　コペンハーゲン⇒ローマ⇒バチカン市国⇒ローマ
　３日目　ローマ⇒ポンペイ⇒ナポリ⇒ローマ
　４日目　ローマ⇒ピサ⇒フィレンツェ
　５日目　フィレンツェ⇒ヴェネチア
　６日目　ヴェネチア⇒ジュネーブ
　７日目　ジュネーブ⇒モンブラン観光⇒ジュネーブ
　８日目　ジュネーブ⇒パリ　
　９日目　パリ
１０日目　パリ⇒ロンドン　
１１日目　ロンドン⇒アンカレッジ
１２日目　アンカレッジ⇒成田

エリア バチカン(バチカン)

• 旅行の満足度: 3.5

• 交通手段: 鉄道 観光バス 飛行機
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

アンカレッジ・コペンハーゲンと給油地に１時間強、立ち寄りながら日付変更線を何度も越えてたどり着いたローマ。空港到着からバスの車窓観光の連続でやっと自分の足でローマの地に立てたのがコロッセオでした。歴史的にも相当古い建造物の中に直接入った時は初めての海外旅行との相乗効果でウルウルした事を記憶しています。

当時はスペイン広場の階段でアイスクリーム(ジェラード?)を食べる事が可能でした。笑えますが「ローマの休日」効果でツアー参加の老若男女全員が食べるつもりでいたのを覚えています。

真実の口に手を入れて盛り上がった後、観光馬車に乗りスペイン広場に到着しました。でも期待に反し、階段を歩くどころかロータリーをぐるりと回って通り過ぎてしまいました。「えぇっ?」の声に「スリや置き引きが多く危険なのでスペイン階段はノンストップです!」との現地ガイドの当然という一言でした。ツアー参加者一同盛り上がっていただけに落胆した思い出があります。

観光馬車はトレビの泉までやって来ました。現地ガイドから馬車が走っている内にコインを用意し、財布はしまうよう指示を受けました。感動する間もなく手にしたコインを投げると即集合でした。再訪を願ってコインを一つ投げたのですが未だに行けていません。詰め込んだ車窓観光場所とガイドがマージンを稼ぐ免税店という名の土産物店に全て行くためのギュウギュウのスケジュールが当時のツアーの実態でした。

世界最小の国「バチカン市国」は、さすがに観光バスがサンピエトロ広場に入る事が出来ないので念願の徒歩観光です。信者ではありませんがカトリックの聖地に立てて感動しました。

入口にミケランジェロがデザインしたコスチュームを着た世襲であるスイス人のイケメン衛兵?が立っていました。システィーナ礼拝堂に行かなかったのは大修復作業の最中で見学出来なかったのだと今も信じています。

25歳のミケランジェロ直筆のサインが唯一施されている「嘆きのピエタ像」には感動しました。それ程大きなものではありませんでしたがマリアの美しさに見惚れ、しばらく立ち止まっていた記憶があります。巨大なクーポラに登る事は想定外でしたし、正面の太陽の光に輝く鳩の美しさと長い歴史の中で訪れた人々に撫でられ足がツルツルになっているサンピエトロのブロンズ像が印象に残っています。

３日目は太陽道路を一気に走り、ベスビオ火山を眺めながら灼熱のポンペイ遺跡を徒歩で見学しました。古代の人々の知恵と技術の凄さに驚きました。またカメオ工場では技術の高さに感動したものの価格の高さには退いてしまいました。ナポリの街は展望台から街を眺める以外は車窓観光でした。

４日目は途中ピサで観光しました。一時、入れなくなったピサの斜塔に登りました。高所恐怖症ではないので、回廊のギリギリ端まで体を進めて斜め感を満喫しました。ローマ・ナポリ・ピサとランチメニューが全て同じだった事に呆れて参加者全員で抗議して翌日からは変更された記憶は強く残っています。夕方、フィレンツェに到着し、夜のシニョーリア広場へ繰り出し、初めての夜間観光にワクワクした記憶があります。ローマに比べると治安が良かったです。

５日目は朝からウフィッツ美術館・ジョットの鐘楼とドゥオモ、昼のシニョーリア広場、ヴェッキオ橋と観光し、最後に高台のミケランジェロ広場からフィレンツェの全景を眺めました。美術の教科書に載っていた作品の本物がたくさんあって驚きました。

６日目は水の都ヴェネチアです。リアルト橋の近くのホテルに宿泊した記憶があります。部屋からの眺めがこのような感じでした。ここでは、ぜひ記念にと予算の許す範囲でヴェネチアングラスを一つだけ購入しました。

サンマルコ寺院の豪華さに魅了され、ドゥカ－レ宮殿の大広間から眺めたサンマルコ広場の美しさにヤラレテしまいました。ヴェネチアが好きになってこの後、フリーで2回程訪問しています。

ナポレオンが世界一美しい広場と称したと云うサンマルコ広場の夜の景観は本当に美しかったです。向かい合ったカフェの階段が片方が２段でもう片方が３段。不思議に思ってガイドに尋ねてみると地盤沈下と説明されました。今は広場が水没してしまう事があります。時の流れを感じます。

ヴェネチアからは列車移動でした。効きすぎる冷房に震えながら車内にて日本の駅弁夕食を食べながらジュネーブに到着しました。７日目はジュネーブからモンブラン初登頂100年祭で賑わうシャモニーへ行き、エギュー・ド・ミディへロープウェイで昇りました。

富士山よりも高い山に初めて登りました。天候もよく、モンブランがハッキリ見えて大喜びした事を覚えています。

帰りにシオン城に寄りました。中には入場せずに外観のみの観光でした。モントルーに向かう途中はずっとブドウ畑が続いていたのを覚えています。現在は世界遺産になっている地域です。

ホテルに戻って休憩した後、エーデルワイスというレストランで民族衣装のキャストによるショーを楽しみながらチーズフォンデュとオイルフォンデュを食べた事を記憶しています。その後、レマン湖祭が行われていてヨーロッパの花火を初めて見ました。

８日目は当時、世界一速いと言われていたT.G.Vでジュネーブからパリまで移動しました。乗り心地は新幹線の「ひかり」の方が良かったと感想が書いてありました。

パリの街も車窓見学が主体でした。モンマルトルやエッフェル塔、凱旋門、オペラ座、コンコルド広場、シャンゼリゼ通りと映画やテレビで見ていた景色が次々と目の前に現れる事に感動していました。

ノートルダム寺院だけは中に入って観光しました。バラ窓が印象的でした。ホテルはオペラ座近くのスクリべだった事を記憶しています。夕食後、バトームーシュでセーヌ川を遊覧し、小さな自由の女神も見ました。

９日目は午前中は免税店巡りでした。午後、初めてフリータイムとなり、心躍らせてルーブル美術館へ行った事を覚えています。高校生の時に上野で見たモナリザと再会し、ミロのヴィーナスやナポレオンの戴冠式と出会えて感動しました。憧れの「カフェ　フーケ」でお茶して価格の高さに目を丸くした事も懐かしい思い出です。

10日目は飛行機でパリからロンドンに移動しました。その飛行機の荷物が出てこないというアクシデントで何と！バッキンガム宮殿での衛兵交代式に間に合いませんでした。楽しみにしていたのに落胆しツアー参加者のテンションは駄々下がりでした。ウィンザー城観光に変更されました。一応衛兵の交代式もありました。

ロンドン市内に入ると車窓観光開始です。ロンドンバスとロンドンタクシーの合間を走り抜けながら、ビッグベン、ウェストミンスター寺院、ホースガース、トラファルガー広場、ピカデリーサーカスと有名どころを観光しました。

タワーブリッジを眺めて、やっとロンドン塔で歩いて観光しました。アフリカの涙を見た記憶があります。その後はお約束免税店巡りをしてロンドン郊外のシャトーホテルに向かいました。１１日目はシャトーホテルでゆっくりとクリケットやチェス等のプチ英国生活を体験して空港へ向かいました。

アンカレッジで往路に購入し、帰国時に受け取ったリモージュ焼きのダックとバカラのデキャンタに入ったコニャックです。もちろん中身は既に飲んでしまったので当時の物とは違います。デキャンタは大切に愛用しています。手前は当時の身分相応なヴェネチアングラスです。実は空港から空港までのフルコースツアーは、この初めての詰め込み旅行で懲りてしまい2018年7月のスイス周遊ツアーまで一度も参加していませんでした。当時購入した絵葉書を撮影した写真で見難い旅行記に最後までお付き合いいただきありがとうございました。

この旅行記へのコメント （2）

• よしめさん 2019/02/15 16:49:59

  今日は、よしめです。

  　3104ねえねえ様
  　予想外の雪に驚いています。午前だけかと思ったら、午後、美容院に行こうと思ったらまた。福岡雨女改め、千葉雪女です。新しいファンヒーターの部屋で、ぬくぬくと拝見しました。
  　セピア色の写真と、記録、素晴らしい記憶力にびっくりです。先月の、10日前の旅行ですら、記憶から遠い私・・・
  　3104ねえねえ様の初海外旅行はイタリア近辺だったのですね。年が近いだろうと勝手に想像しておりますが、その頃の私は海外旅行なんて夢のまた夢、厳しい現実物語でした。数年前のイタリアとはだいぶ様子が違うなあと、おぼろげな記憶をたどっています。
  　マルタに向けての予習として、マルタだけの旅行記の本2冊を図書館で借りて、読みました。3104ねえねえ様にこれだけしっかりとした記憶、記録があるなら、旅行記を出版なさっては如何ですか？無料でオープンしてしまうには惜しい気がしています。
  　よしめ
  　

  3104ねえねえさん からの返信 2019/02/15 20:25:10

  Re: 今日は、よしめです。

  よしめ様
  いつも温かいメッセージありがとうございます！とても嬉しいです。記録を懐かしんで読んでいる内に記録に残しておきたい気持ちがフツフツと沸き上がり書いてしまいました。よしめ様こそ、クチコミも共にUPされていて凄いなあと感服しています。まだまだ記録が出て来ていますので忘れない内に書ける範囲でUPして行きたいと思います！今日の雪は本当に驚きました。寒くて２月はまだディズニーリゾートに行っていません！キャンパスディで混んでいると思いますが温かい日には行って来たいという気持ちだけは毎日持ち続けている日々です。