2018/12/13 - 2018/12/13
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kojikojiさん
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クルーズ船でルクソールに到着した翌日もゆっくりする時間はありません。早朝のオプションに申し込んでいたので、ほかの方より1時間モーニングコールが早く、朝食も1時間早く、出発も1時間早くなります。その分早朝にしか飛ばせないルクソール西岸に浮かぶ気球を見ることは出来ました。こんな光景も部屋が川側で無いと見逃してしまうところでした。過去にトルコのカッパドキアで乗ったことがあり、非常に強いインパクトを受けて感動した覚えがありました。12年ほど前に最初にエジプト旅行を個人で計画した時も予定に入れていたのですが、今回はツアーなので乗ることは出来なくtr残念です。ミャンマーのバガンを旅した時も乗ってみたかったのですが、オフシーズンで催行されていなくて諦めたことがありました。なんて感慨に耽っている暇も無くクルーズ船を後にします。もうこの船に戻ってくることはありません。オプションの参加者は8名だけでしたので、大型のバンでガイドさんと一緒に移動します。まずはナイル川沿いに上流へ向かいルクソール橋を渡って西岸に向かいます。橋はかなり南なのでしばらく走ることになります。西岸に渡るとずっとサトウキビ畑を走り抜け、「メムノンの巨像」を抜けると砂漠地帯に入り、しばらくすると「王妃の谷」に到着し、ゲートから先は撮影禁止と言われます。予定の時間に到着したのですが、入り口は開いていますが、ネフェルタリの墓の鍵を持った係員がいないという事で足止めを食いました。ここで初めてガイドさんが怒りだしどこかへ電話しました。するとどこからともなく谷の中からエジプト人のおじさんが必死に走ってきました。真剣に走るエジプト人を見たのは後にも先にもこれが初めてです。後でガイドさんに尋ねると「友人のガイド仲間のお父さんがルクソールの警察署長なんだ。彼に電話したんだ。」という事でした。10分ほど歩くと王妃のお墓に到着です。ここでしばらく説明を受けて荷物を全部置いてお墓の見学です。他に誰もいませんが、荷物はガイドさんは見ていてくれます。見学時間は約10分で門番のおじさん次第で数分伸びることもあるようです。オプションの料金は17,320円と非常に高価です。お墓を1つ見る1時間のツアーですから。少し悩みましたが、結果的には行って良かったと思います。旅行前に買った「図説古代エジプト2」という古本に詳しく図解されていましたが、お墓に入った瞬間に全部頭から吹っ飛びました。あまりの美しさに感動して全身鳥肌が立って涙が出ました。修復はされていますが塩分によって剥離したものを張り直したのと古い修復をオリジナルに戻しただけなので、全てオリジナルの色彩だと思うと驚異の世界です。ほんの10分ちょっとの見学でしたが、見ると見ないでは後の王家の谷のレリーフが違って見えると思います。本当は王家の谷の後に見たかった気はしますが。ここの入り口で買った「王家の谷 テーベの神殿とネクロポリス」という本は秀逸ですのでエジプト文明に興味がある方は買った方が良いと思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス 船 タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- エジプト航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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3泊4日のナイル川クルーズもこの日で終わりです。王妃の谷のネフェルタリ王妃のお墓の見学はオプションでしたが、ここまで来て見ないのも後悔しそうなので申し込んでいました。
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オプション後に申し込まなかった方々と王家の谷で合流するのでその分だけ出発が早くなります。
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オプションに申し込んだのは約半分の8名だけでした。ポーターサービスが付いているので、トランクは部屋の前に出しておいてからの朝食です。
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さすがにこの時間はオプションを申し込んだ人以外はいないのでレストランはガラガラでした。
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昨日は混雑していたエッグスタンドも誰もいません。空いていてスムーズです。
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昨晩はウインターパレスのレストランで満腹になるまで食事を楽しみましたが、朝になるとちゃんとお腹は減るものです。
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和食のコーナーもありましたが食べませんでした。一度部屋に戻ってチェックアウトの準備です。
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部屋に戻ると窓の外に気球がたくさん浮かんでいました。空からルクソールの西岸を散歩するわけです。
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20年近く前ですがトルコのカッパドキアで乗ったことがありました。写真のように光っているのはバーナーの弁を開けて炎を強くしたときで、その時だけゴーッと音がします。それ以外は静寂の時間が流れます。
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ルクソールの気球はあまり高度を上げないようですが、トルコでは1000メートルくらいまでは上がりました。20年ほどたっても記憶は鮮明で、その時のインパクトの強烈さは今も残っているので乗ってよかったと思います。
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出来ることならばこれにも乗ってみたかったです。トルコ旅行も計画中なので、妻を希求に乗せてあげたいと思っています。
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ミャンマーのバガンの気球も有名ですが、行ったときはシーズンが外れていて、これにも乗れなくて残念でした。
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そろそろ船を降りる時間です。もうここへ戻ることはありませんので少し寂しい気分ではあります。
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プロムナードに出ると更に気球は増えていました。
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ざっと見ただけで10のバルーンが浮いていました。
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参加人数が少なかったので大型のバンに乗ってルクソール西岸に向かいます。
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オプションの後に王家の谷で他のツアーメンバーと合流するというスケジュールのようです。
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アスワンからのクルーズで橋脚の下を通ったルクソール橋を渡ります。だいぶ下流まで走ったことになります。
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橋のたもとにもクルーズ船がたくさん係留されていました。旅行前に「ナイル・スタイル号」がどこに停泊するのか調べるためにグーグルマップの航空写真を見たのですが、あまりに船が多くてどこがどこだた分かりませんでした。
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右側の東岸から朝日が上がり、左側の西岸に太陽が沈む繰り返しが今日も始まります。
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死者の住むところといわれるルクソール西岸に入りました。周囲はほとんどがサトウキビ畑です。
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廃線になっているものも多いですが、トラック輸送が主流になる前はサトウキビ列車が走っていたそうです。これも整備すればハワイみたいに観光に使えそうですが。
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ベトナムのハノイの裏通りを思い出します。
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気球が1つ流されているようです。離陸地点は決まっているようですが、着陸するのはある程度は風まかせと聞いたことがあります。大抵はサトウキビ畑に降りるので、農作物を傷めた場合はいくらかお金を払うそうです。
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「メムノン王の巨像」の脇を通り過ぎました。ここへは後で立ち寄りますが朝日が当たってきれいでした。
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メムノンの巨像を過ぎると家屋はまばらになります。現在は規制されているようですが、昔はこういった家の地下を掘って墓の盗掘を行ったそうです。外観はぼろいのに家の中は完全電化されて豪華な家がたくさんあるそうです。
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そんな家も無くなりました。そろそろ「王妃の谷」に到着のようです。
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「王妃の谷」の入り口に到着しました。このオプションの料金は17,320円とかなり高い設定ですが、王妃の谷の入場料と「ネフェルテリ王妃墓」の入場料と移動費とガイド料を考えればそんなに高い感じはしませんでした。実際に王妃の墓に入った瞬間は感動して涙が出るくらいです。
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悪いエジプト人の顔してますね。ヒマさんの来ているポロシャツは日替わりですが、ヒエログリフ教室で注文したエジプト綿のヒエログリフ入りTシャツです。持っているお金はこの後の王家の谷のツタンカーメン王墓の入場料と写真撮影の費用の実費です。
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王妃の谷はゲートから写真撮影が禁止されています。もちろん王妃のお墓の中も撮影禁止です。じゃあ何が見られるのかという事になり、悩む方もいらっしゃると思うので鳥観図と写真を載せておきます。これは入り口で買った「王家の谷」テーベの神殿とネクロポリスという本のイラストです。日本語で非常に詳しくルクソール西岸の事がイラストと写真と「正しい日本語」で説明してあります。10ドルですが非常に役に立ちました。他に英語版の冊子3ドル、絵葉書は1冊1ドルです。
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王妃の谷には午前6時50分くらいについたのですが、鍵を持った職員が遅れているようでした。入り口で足止めを食ったのですが、ガイドのヒマさんがどこかに電話をすると係員が走って谷を降りてきました。必死に走るエジプト人を見たのは初めてで最後でした。「誰に電話したの?」と訊ねると「ガイド仲間のお父さんがルクソールの警察署長なんだ。」と言ってました。入り口の責任者のおじさんもおわびして我々に「遅れて申し訳ありませんでした。」と流暢な英語でおわびしてくれました。
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入り口から10分ほど坂道を登ったところにネフェルタリのお墓の入り口がありました。入り口でガイドさんから説明があり、手荷物は棚に置いて内部の見学に入ります。荷物はガイドさんが見ていてくれます。このお墓は1日の人数制限が特に厳しく、ガイドさんも中に入れません。中に入った瞬間にあまりの美しさに全身鳥肌が立って涙が出てきました。
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この墓は1904年に発見されていますが、1950年代には状態が悪くなり非公開となります。1986年になって修復作業が始まり、1995年になって再び公開されます。1回の見学は10分に限られ、1日の見学者も150人に制限されています。写真は当然撮影禁止なので、パンフレットや絵葉書やガイドさんの知り合いのカメラマンの写真を駆使しています。
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まずは階段を降りた控えの間から右側の全室辺りを見学します。左側がネフェルタリで右側のイシス女神のお尻の辺りにカルトゥーシュが残っています。「ネフェルタリ=メリト=エン=ムト」と正式名称で描かれてあります。意味は「最も美しい者、ムトに愛されし者」だそうです。
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ムトとはラムセス2世のことで、彼女は彼が王座につく前に結婚したといわれます。彼女は常にラムセス2世の傍らにいて、世俗の宗教行事だけではなくハトホル女神と自身に捧げられたアブ・シンベル小神殿の落成式にも同行したそうです。また驚くべきは当時の王妃はファラオの膝くらいまでの大きさで表わされるところをファラオと同じ大きさの姿で表現されています。
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極彩色の壁面と天井はネフェルタリと神々とヒエログリフで覆われています。どれだけ彼女が愛されていたのかが頭ではなくて体に響いてきます。そんな最愛の王妃でしたが、ラムセス2世の治世30年の王位更新祭以前には亡くなっているそうです。その頃から記念碑の碑文に名前が出てこなくなるそうです。また彼女は5人から6人の息子をもうけましたが、幼くして亡くなってしまったようで、イシスノフレトの生んだメルエンプタハ王子が跡を継いでいます。
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ネフェルタリは書記であるトト神の前で「死者の書」94章に描かれた魔法の呪文を唱え、神の書記のインク皿とパレットを得ようとしています。トト神はウアス杖とアンク(生命の鍵)を手にしています。左手に描かれているのは死者の書の呪文です。
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「オシリス神、王の偉大な妻、2つの土地の貴婦人」として描かれています。オシリスの王国の第1の門を守る3人の聖霊に向かって「西方のオシリス神と秘密の場所に住む神々が治める王国の門を知るため」と呪文を唱えています。
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権力の印であるセケム笏と供物をオシリス神にささげるネフェルタリの姿です。王妃の冠にはアメン・ラー神のダチョウの羽根と日輪が載せられています。供物は牛の胴体と前脚と頭が敷物に飾られ、オシリス神の膝前にはホルスの息子と呼ばれる4体の神像があります。
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第1東側室には聖牛のレリーフが描かれています。これは死者の書148章に出てくる7頭の天の雌牛と雄牛についてで、適切な呪文を唱えると死者は来世で必要な食べ物を得られたそうです。
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ネフェルタリがブタハ神に亜麻布の供物をささげる姿です。
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その前に立つブタハ神は慣例通りミイラの姿で白い布に包まれています。ヒエログリフの説明文には「神聖な土地において、真実の主に布を捧げる」と書いてあるそうです。
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葦の祠堂でセネトというチェッカーに似たゲームをするネフェルタリの姿です。死者の書17章ではセネトは死者がオシリスの王国へ入るために立ち向かわなければならない試練や障害を表しています。
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これは王妃の魂を表すバーです。鳥の体をしていますが顔はネフェルタリ王妃です。
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数々のネフェルタリの姿がありますが一番美しいと思えるのはこのレリーフでした。
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その横には右側のイシス女神と左側のネフティス女神の間に立つ雄羊頭の神はラーとオシリスの結合を象徴し、太陽の日々の死と再生を表しています。ヒエログリフの説明文には「かくしてラーはオシリスのうちにあり、かくしてオシリスはラーのうちにある。」太陽神ラーは日中はハヤブサの姿、あるいは太陽の船に乗って空を移動しますが、夜は雄羊の姿で夜の船に乗り死の世界を旅するとされています。
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死者の書17章の呪文の挿絵です。右から永遠の時を刻むヘフ神。ミイラを護るイシスとネフティス。太陽神ラーの聖鳥のアオサギ。
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中央に置かれたミイラの台はカイロ博物館に収蔵されたツタンカーメン王のベットを想像させます。
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天上の傾斜に合わせたウアジェト女神です。王妃の名前を囲ったカルトゥーシュをハゲワシの翼で保護するコブラの姿の女神です。胴体と翼の間には永遠を象徴するシェンを持っています。
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アヌビス神が死者の王国でネフェルタリを迎え、周囲に描かれた長い話を王妃に伝える場面です。「私のそばへ来なさい。偉大なる王の妃よ。」と書き始められているそうです。この像もカイロ博物館のツタンカーメン王墓の遺品を思い出させます。
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供物の入った儀式用の壺をハトホル女神とセルキス女神に差し出すネフェルタリ。
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ハトホル女神の後ろに座り、アンクを持つのがサソリを頭に乗せたセルキスで、さらにその後ろではアマート女神が保護を意味する翼を差し伸べています。
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ネフェルタリを迎えるイシス女神の姿です。ネブの上に座り両手で永遠を象徴するシェヌを押さえています。
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第2階段を降りて埋葬室に向かいます。軒桁には保護を与える印のアマート像が翼を広げています。
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石棺室は「黄金の部屋」とも呼ばれここでは死者の再生が魔法の力によって行われると言われます。この部屋は90平方メートルもの広さがあります。4本の柱で支えられています。
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死者の書144章に書かれたオシリスの王国の第2の門を護る3人の聖霊、ウン=ハト=セン、ケド=ヘルとイムススです。精霊たちはそれぞれ独自の役割を持ち、「門番」「見張り」「告知者」として示されます。ネフェルタリは門番に話しかけます。「私は道を準備しました。どうか私を通し、先へ行かせてください。いつもラーに会えますように。」
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手前の柱にはオシリス神とオシリスの脊椎を表すジェド柱があります。天空を表す天井の空と星々も美しかったです。
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真ん中の柱ではハトホル女神から生命の鍵を授かるネフェルタリの姿が描かれています。
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4本の柱の内側にはオシリス神の脊椎を意味するジェド柱が描かれています。再生するコツ贈位の両側に王妃のカルトゥーシュが左右対称形で描かれています。
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4本の柱にはそれぞれ4体のオシリス神の姿が描かれています。この部屋のオシリスはネフェルタリと同一であることを表すために同じチュニックに赤い帯を締めた姿で表わされていますが、上下エジプトの象徴の曲笏と連竿を持ち、アテフ冠を被っています。
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ヘンティ=レキと呼ばれるオシリス神の王国の第5の門を護るもので、「悪を退散させる者」のいみがあるそうです。
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これ全部を10分で見なければなりませんが、グルリと2回見ることは出来ると思います。門番のおじさんは自慢げに説明してくれましたが、お金を要求されることはありませんでした。見学を悩んだら行った方が良いと思います。ツアーでは無理だと思いますが、できれば王家の谷の後に見た方が良いと思います。
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