2018/07/09 - 2018/07/15
21位(同エリア26件中)
まみさん
ヤクーツクで必須の博物館といえば、マンモス博物館でしょう。
でも、マンモス博物館と同じ建物の1~3階はヤクーツク地方考古学民俗博物館とのことでしたので、私としては、むしろこっちの方を楽しみにしていました。
民俗展示については、観光初日にヤロスラフスキー北方民族歴史・文化博物館でもじっくり見学できました。
関連の旅行記
「2018年シベリア・サハ共和国ヤクーツクへの旅(13)ヤロスラフスキー北方民族歴史・文化博物館(前編)セミクジラとマンモスの全身骨格から始まって」
https://4travel.jp/travelogue/11394595
「2018年シベリア・サハ共和国ヤクーツクへの旅(14)ヤロスラフスキー北方民族歴史・文化博物館(後編)サハ人の民族衣装や宝飾品からロシアのおもちゃやシャーマニズム展示など」
https://4travel.jp/travelogue/11394600
当然、同じような展示もありましたが、とにかくサハ人やヤクーツクについては私にとって未知のものばかりだったので、同じような展示が見られたことで、かえって親しみが増しました。
それに、あちらは北方民族と対象が広かったのに対し、こちらはヤクーツク地方に限っていたこともあり、当然、展示の切り口は違っていたことは感じられました。
なによりも、レナ川の柱群に残っているといわれる古代の岩絵のレプリカの展示は、北方民族歴史・文化博物館では展示されていませんでしたが、こちらではかなりクローズアップされていました。
レナ川といえば、ほんとはヤクーツクきってのエクスカーションであるレナ川クルージングも今回の旅程に入れたかったのですが、ちょうど私が訪れようとしていた期間は、政府のゲストを迎えるために、一般人のクルージングはキャンセルさせられたようです。
そういう直前のキャンセルはあり得たので、代案はもともと用意してあり、それでブルウスの谷やソツィンツイ・エクスカーションに行けたので、旅程的には充実したものになりました。
でも、レナ川クルージングで柱群の景観を見たり、クルージング泊ができなかったのは心残りでした。
ただ、クルージングでは、当然、岩絵までは見えっこありません。
レプリカとはいえ、そのデザイン性豊かな洞窟アートを、この博物館でじっくり見ることができたのは良かったです。
いや、もともと古代の岩絵はプリミティブ・アートとして気になっているので、絵柄がよく見えればレプリカでも構わないところがあります。そして、実際、どれも実に私好みで、非常に気に入りました。
<2018年シベリア・サハ共和国ヤクーツクへの旅の簡易旅程一覧>
7/09月 成田第1ターミナル発ウラジオストク経由ヤクーツク到着
7/10火 市内観光:ヤロスラフスキー北方民族歴史・文化博物館ほか
7/11水 市内観光:ヤクーツク地方考古学民俗博物館とマンモス博物館ほか★
7/12木 ブルウスの谷・エクスカーション
7/13金 ヤクーツク動物園&市内観光:人形博物館と旧市街ほか
7/14土 ソツィンツィ・エクスカーション
7/15日 4時間遅れのヤクーツク出発&ウラジオストク経由で成田到着
※この旅行記の対象の日に★印をつけました。
<2018年シベリア・サハ共和国ヤクーツクへの旅の旅行記サブタイトル一覧(予定)>
(1)近くて遠い国へのアクセス:定刻通りの往路とウラジオストク空港散策&大幅遅延と初ロストバケージの帰路
(2)旧ソ連としては快適な三ツ星ホテル・ソナタと朝食
(3)朝食以外の食事とレストラン・カフェ編:ロシア料理やスイーツ以外の外食はいまいち
(4)移動編その1:市内バスと郊外行きの乗り合いシャトルタクシー
(5)移動編その2:エクスカーションでレナ川を渡ったフェリーとボートの旅
(6)植物編:永久凍土で高く育たない白樺や白柳の街路と針葉樹林(タイガ)&短い夏を彩る豊かな花
(7)動物園以外の動物:ヤクーツクの野良猫は冬を越せない&田園風景の中の馬や牛たち
(8)市内編その1:燃料パイプが地上に出た工事現場のようなヤクーツク
(9)市内編その2:旧ソ連らしい現代ヤクーツクの町並みと人々
(10)市内編その3:コサック時代を彷彿とさせる旧市街や可愛い一角もあるヤクーツク
(11)市内編その4:身近ゆえに楽しいスーパーマーケット散策
(12)おみやげ編:アクセサリー買いまくり&カタログで紹介する宝飾展示博物館
(13)ヤロスラフスキー北方民族歴史・文化博物館(前編)セミクジラとマンモスの全身骨格から始まって
(14)ヤロスラフスキー北方民族歴史・文化博物館(後編)サハ人の民族衣装や宝飾品からロシアのおもちゃやシャーマニズム展示など
★(15)ヤクーツク大学内にあるヤクーツク地方考古学民俗博物館
(16)ここでしか見られない珍しいマンモス博物館
(17)国立美術館は撮影禁止&代わりに写真が撮れた子供たちによる警官の絵
(18)2人の女流画家のギャラリーでサハ人とサハの風景画を満喫する~宝飾展示博物館の建物内にあった国立美術館分館
(19)夏でも氷が残る水が美味しいブルウスの谷へのエクスカーション
(20)ヤクーツク動物園Orto Doidu:思いがけず会えた黒ギツネの赤ちゃんたち&ホッキョクグマのロモノーソフくんとコルィマーナさん~日本の動物園であまり見ない動物たちもたくさん!
(21)動物園ののどかな風景とポクロフスクの町の夏至祭り会場
(22)旧市街の人形博物館:平易なロシア語とジェスチャーによる館員さんの懸命な解説付きで見学
(23)ソツィンツィ編その1:木造建築が移設された広大なドルージュバ(友愛)野外建築博物館
(24)ソツィンツィ編その2:チェラプチャ村の人々の小さな夏祭り&煙で白くかすむ幻想的な景色
詳細旅程はもう1つのブログ「まみ’s Travel Diary」に掲載しました。
(http://mami1.cocolog-nifty.com/
「シベリアのサハ共和国ヤクーツク旅行の詳細旅程とハイライト写真」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2018/08/post-f015.html
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- S7航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ヤクーツク大学の一角、2つの博物館がある部分
博物館は、大学のはじっこにありました。向かって右奥。
町の中心から17番バスでやってきて、バス停から少し戻る方向になります。 -
2つの博物館のプレートがある入口
この建物のの1~3階はヤクーツク地方考古学民俗博物館で、4階はマンモス博物館です。
マンモス博物館の旅行記の方が先に作成できました。
「2018年シベリア・サハ共和国ヤクーツクへの旅(16)ここでしか見られない珍しいマンモス博物館」
https://4travel.jp/travelogue/11482786 -
床をほごするために靴に装着するビニールカバー
これは、有料でした。おいおいおい(苦笑)。
城や館など建物そのものが保存対象の博物館では、入口でこういうビニールカバーをつけなければならないことはよくありました。
少なくとも東欧諸国では。
でも、ここは大学の建物にすぎず、4階のマンモス博物館ではそんなことは要求されなかったので、入口の守衛のおばちゃんのこづかい稼ぎにされたんだろうと思います。
とはいえ、これをつけなれば中に入れない、みたいなことを主張されて、10ルーブル(2018年7月現在1ルーブル=約2円で換算)であれば、断れるものでもありませんでした。
これが現地のガイドがっいていたり、ツアーグループだったり、いかにもこの大学に通っていそうな学生とかだったら、こんなぺらぺらのビニールカバーを有料にされなかったろうと思いますが、まあ、有料トイレ代程度と思えば、別に腹が立つほどでもありませんでした。 -
最初にどーんとあった展示は、マンモスの全身骨格
サハ共和国で必見の博物館にマンモス博物館があるので、マンモスの展示はそこでしか見られないかと思っていましたが、きのうの北方民族歴史・文化博物館(通称ヤクーツク博物館)にも、1室目にどーんとありました。 -
正面にまわって見たところ
サハ共和国ではあたりまえのように見られるマンモスの全身骨格。
なんと贅沢な展示でしょう。 -
石器時代の狩猟道具~動物の骨で作った矢じりと作り方・使い方の図解
-
石器時代の狩猟の様子の再現図
できるだけ獲物に近づくため、前にしとめた獲物の骨を頭に装着するなどの工夫もしたようです。 -
石器時代の矢じりや石のナイフと、それを制作している原始人の想像図
発掘現場でこういうのを見つけても、素人にはただの石の破片にしか見えないでしょうが、分かる人には人為的に作られた石器なのか、すぐに分かるようです。 -
石器時代の矢じりや石のナイフと、それがどのように制作されて使われたか図解
-
石器時代の石のナイフとその使われ方の図解
-
先史時代のヤクーツクのヴィーナス像
有名なヴィレンドルフのヴィーナスになぞらえて、ヴィーナスと呼んでみました。
胸は、ヴィレンドルフのヴィーナスの方が大きいです(笑)。 -
首飾りに使われた動物の骨とその図解
装飾品というより、この時台だとお守りや、あるいは狩猟を祈願した意味合いの方が強いだろうと思います。 -
先史時代の家の再現
かまどが中央にあり、女性は動物の皮でしっかり防寒できる服を作っているところのようです。 -
その当時の動物のスケッチ
サイのようでありながら、全身の毛はマンモスのように長くて、今は絶滅している種かもしれません。 -
そのスケッチと共に展示されていた足の骨・その1
-
そのスケッチと共に展示されていた足の骨・その2
-
レナ川渓谷の岩絵より動物たちの絵・その1
一部のみの展示だったので、レプリカではなく本物かな。
ここだけ破損箇所を博物館で保護したとか。 -
レナ川渓谷の岩絵より動物たちの絵・その2
草を食んでいるところかな。
人のシルエットがそばにあるように見えます。 -
レナ川渓谷の岩絵より
人にも見えるなにやら不思議な絵。
シャーマンの儀式中とか? -
ヤクーツクのシンボルはおそらくレナ渓谷の岩絵がモチーフかも
-
古代人のテントの再現
当然、夏用だと思います。 -
古代人のテントの再現を土器がある側から見たところ
食料保存のための土器でしょう。
底が丸いものが多いようです。 -
古代人のテントの再現をカヌーがある側から見たところ
こういうカヌーを使って、レナ川で漁猟していたのかもしれません。 -
毛皮を干しているところ
そうしてマイナス50度にもなるような極寒の冬を過ごせる防寒着を作ったのでしょう。 -
石器時代の戦士の葬送品
おそらく棺桶の破片と骨。 -
さきほどの展示の解説
このタイトルだけは辞書を引いて確認できました。
「石器時代の戦士の葬式」と書かれてあったので、さきほどの出土品の見当が少しだけつきました。 -
さきほどの展示の解説のつづき
-
おそらくレナ川渓谷の岩絵のレプリカ
このような感じなのではないかと推測しました。 -
レナ川渓谷の岩絵のレプリカのつづき
おそらく実物大のレプリカだと思いますが、けっこう大きかったです。 -
レナ川渓谷の岩絵のモチーフ集・その1
パネルになっていました。
こういうのはプリミティブ・アートとして大好きなので、全ページの写真を撮ってきました!
さりに興味深いものについては一部だけズームして撮りました。 -
レナ川渓谷の岩絵のモチーフ集・その2
このページのモチーフには、オリョークマ川やマヤ川のものもありました。
オリョークマ川はレナ川の支流で、マヤ川はレナ川の支流の支流でいわばレナ川水系です(あとで調べました(笑))。 -
レナ川渓谷の岩絵のモチーフ集・その3
一部をズーム。
仮面の人間のいる祝宴の図みたいです。 -
レナ川渓谷の岩絵のモチーフ集・その4
一部をズーム。
一連のドラマを感じさせる絵です。 -
レナ川渓谷の岩絵のモチーフ集・その5
右上は、岩絵が発見された場所のスケッチのようです。
円で囲まれた十字のようなモチーフもありました。 -
レナ川渓谷の岩絵のモチーフ集・その6
だんだんラインが細く、ますます意味深なモチーフになってきました。 -
レナ川渓谷の岩絵のモチーフ集・その7
一部をズーム。
人がたくさんいて、まるで祝祭の図のようです。 -
レナ川渓谷の岩絵のモチーフ集・その8
とても複雑な図で、いろいろ解釈できそうです。 -
レナ川渓谷の岩絵のモチーフ集・その9
サハ人にとって重要なウマのモチーフのようです。 -
レナ川渓谷の岩絵のモチーフ集・その10
ウマやラクダもいる大軍のような図です。 -
レ川ナ渓谷の岩絵のモチーフ集・その11
生き生きとした狩猟図です。 -
もう1つあったレナ川渓谷のレプリカ
向かって左の大型動物のおなかのあたりに描かれているのは人のように見えます。 -
発掘現場の再現と写真かな
-
レナ川渓谷の岩絵のモチーフを集めたプレート・その1
こういうのは大好きです。
デザインとして気に入ったので、レプリカでこのように見やすいのは大歓迎。
まずは全体を撮りました。 -
狩猟をテーマにしたと思えるモチーフがずらり
このように、何が描かれたか想像がつく程度に抽象的なプリミフテイブアートは、私の大好物なのです。 -
人の姿やアルファベットに見えるモチーフも多い
人の姿の中には、どこか十字架チックなものもありました。 -
レナ川渓谷の岩絵のモチーフを集めたプレート・その2
2枚目です。
こちらもまずは全体を撮りました。 -
マンモスらしきモチーフもある
-
中にはだいぶ現代的なものもある!?
-
ヤクート地方の民俗展示
-
木の皮で作られたカゴや、木で作った皿、馬をつないだと思われる柱
-
プリミティブ・アートとしてもすばらしいカゴのコレクション
-
馬をつなぐ柱は人の姿にも見えて、どこかシャーマニズム的イメージあり
-
人をつなぐ柱をずらっとヨコから見たところ
これはとても気に入りました。
ひもで飾られているのは、ひょっとしたら持ち主の判別のためかもしれません。 -
シャーマンの衣装と道具などの展示
-
ぼんぼりやひらひらがたくさん
もちろん、これには意味があるのだろうと思います。 -
女性の民族衣装のズボンのすそと靴
さきほどのシャーマンの衣装ではありません。
靴には、ビーズがたっぷりあしらわれていました。 -
ビーズがあしらわれたバッグ
ビーズは、靴と同じテイストの模様で、シンプルですが、とてもステキです。 -
民族衣装を着た女性たちの写真
小物入れをペンダントのように、あるいはベルトからたくさんくくりつけていました。
両手を空けておる必要があったからでしょうか。 -
民族衣装のボタン・コレクション
-
シャーマンの衣装と太鼓
-
シャーマンの衣装の一部
-
民族衣装を着た男性の写真
こういう写真から、展示されていた衣類や装飾品の着こなしがどうであったか参考になりました。 -
動物の骨で作られたネックレスと、クマのような獣の足裏のお守り
-
矢じりなど
毛皮で出来たものは、矢筒のようなものかしら。 -
木で作られた子供のおもちゃ
戦いの陣営遊び?
狩りの遊び?
左にあるのは、ボートのように見えます。 -
トナカイとそりと漁猟の網
-
トナカイの剥製と手綱や鞍とか?
手綱とか鞍とか馬の用語が当てはまるか分かりませんが、それに相当するものだろうと思います。
トナカイの鼻のあたりからぶらさがっている入れ物のようなものは、エサ入れ? -
トナカイの鞍?
乗り心地がよいとは思えませんが、長時間移動をしたわけではないのでしょう。
少なくともこれがないよりはある方が、安定して乗れそうです。
と思ったのですが……。 -
漁猟の網
ヨコ向きに使い、下側から中に入った魚が外に出られない仕組みになっているのがよく分かります。 -
防寒用の毛皮が乗せられたそり
あれ、そりを使うなら、トナカイに乗る必要はなかったです。
ということは、鞍だと思ったのは、トナカイの体を掴んだりするためのものだったかも。馬のように手綱で操るのでなく。 -
スキー板と靴
私はスキーをやったことがないので、娯楽やスポーツとしてのスキー板を見たことはないのですが、こちらは、足を引っかけるところが草履みたいになっていました。
靴は暖かそうな毛皮製。 -
たぶん、獲物を入れるカゴ
漁猟用かな。 -
民族衣装を身につけた女性と鞍などを身につけた馬
写真の説明はとても短かかったのに解読できませんでしたが、これはお嫁入りする女性の写真かも。 -
土器コレクションより・その1
丸と十字の素朴な模様が可愛らしいです。 -
土器コレクションより・その2
棒で突き刺したり、削ったりして作ったシンプルな模様。
生活用品にもちょっとでもいいから装飾をしたい、ヒトの遊び心と潤いを求める心に時代と民族を越えて共感できます。 -
ヤクーツク地方の農家の写真
東欧やロシアで19世紀くらいの木造建築を集めた野外建築博物館は何ヶ所も行きましたが、この左のタイプはサハ共和国でしか見ていないです。
雪の重みに耐えられるようなななめの壁とか、今回の旅行の最終日に行ったソツィンツィの野外博物館で見たヤクーツクの家バラガンという建物によく似ています。
※バラガンの写真がある関連の旅行記
「2018年シベリア・サハ共和国ヤクーツクへの旅(3)朝食以外の食事とレストラン・カフェ編:ロシア料理やスイーツ以外の外食はいまいち」
https://4travel.jp/travelogue/11384162
(ソツィンツィ編はまだ作成中で未アップ) -
チョーカーなどさまざまな服飾品やカゴ
服飾品の方は、実際に身につけた姿と思える写真もありました。 -
ヤクーツク博物館や旧市街の人形博物館で見たような装飾品をつけた民族衣装の女性の写真
関連の旅行記
「2018年シベリア・サハ共和国ヤクーツクへの旅(13)ヤロスラフスキー北方民族歴史・文化博物館(前編)セミクジラとマンモスの全身骨格から始まって」
https://4travel.jp/travelogue/11394595
「2018年シベリア・サハ共和国ヤクーツクへの旅(22)旧市街の人形博物館:平易なロシア語とジェスチャーによる館員さんの懸命な解説付きで見学」
https://4travel.jp/travelogue/11395459 -
鉄製のペンダント・トップ
幾何学的で美しいデザインです。
シャーマンの衣装のようにひらひらがたくさんついた布にも見えます。 -
どこかシンボルチックなデザインの服の飾り
-
服飾品
ピアスかと思ったけれど、こういうのを服にぶら下げていたろうと思います。 -
シャーマンの装いのマネキンと写真
ヤクーツク市内で、折り鶴に差し金がついたようなデザインの柱がいくつも立っているのを見かけたことがあり、日本と関係あるのかな、と思っていましたが……こうやって民俗展示をふりかえると、シャーマンの道具に関係するものだったのではないかと思えてきました。
関連の旅行記
「2018年シベリア・サハ共和国ヤクーツクへの旅(9)市内編その2:旧ソ連らしい現代ヤクーツクの町並みと人々」
https://4travel.jp/travelogue/11387412 -
動物をモチーフにしたと思われる服飾がたくさん
きっと、これらの動物たちが持つ本能的な力を取り込みたいという思いがあったのかもしれません。 -
馬の形をしたお守り
これもシャーマンの服の胸にぬいつけられていたものだろうと思います。 -
シャーマン・マネキンを後ろから見ると
背中にもたくさんいろんまものが吊り下がっていました。
むしろ背中の方が多いです。 -
金属の輪のようなものやら円盤やら
呪術に使う道具かもしれませんし、お守りの意味があるのかもしれません。 -
サハ人の家のジオラマ
かなり裕福な一家のものでしょう。
夏と冬とでは気温差が100度近くあるサハ共和国では、夏用と冬用の家が必要にしても、規模がかなり大きいので。 -
丸太がびっしり隙間なく重ねられたこちらがおそらく冬用
-
天井に煙を出す空間があるこちらがおそらく夏用
この屋根の高さには意味があると思います。
こういう構造だと涼しく過ごせるのかな。
サハ共和国の夏は長く、白夜もあるので、窓がなくても天井が空いていればきっと十分明るいのだろうと思います。
扉も、開閉できると思いますが、たぶん開放されていることが多いのではないかと。 -
冬の家「バラガン」
私がソツィンツィの屋外建築博物館で見たバラガンは、外壁にびっしり粘土が塗られていて、防寒ばっちりでした。
こちらは外側には粘土が塗られていないけれど、窓は、外の明かりを取り入れられる石膏のような薄い石をガラス代わりにし、皮でつないですきま風を防いでいる、博物館で見たのと同じタイプの窓だったので、冬用のバラガンだろうと推測。
扉も、当然開閉できると思いますが、模型ではきっちり閉じられています。 -
家の中を模した展示や家庭用品
-
壁には最初にヤクーツクに植民したロシア人(コサック)たちと当時の砦と思える絵
赤い軍事服のロシア人は、サハ人と軍事同盟を結び、ロシア帝国の支配下におく先方隊として初めてヤクーツクに入植し、現地のサハ人の娘と結婚したピョートル・ベケトフではないかと思います。
この後、現地ガイドさんに案内してもらったときに、歴史の説明の中で何度か出てきた名前でした。
絵に描かれている砦は、ヤクーツク市内の旧市街地に砦の再現エリアがあり、そこにレプリカ(あるいは移築されたもの?)があったので、そうと気付きました。
関連の旅行記
「2018年シベリア・サハ共和国ヤクーツクへの旅(10)市内編その3:コサック時代を彷彿とさせる旧市街や可愛い一角もあるヤクーツク」
https://4travel.jp/travelogue/11387413 -
壁に飾られた展示
帆船は、ヤクーツクにやってきたコサックが乗っていたものかな。 -
十字架をモチーフにした飾りに見える
-
コサックの砦と正教会
中世のキリスト教の修道士とか、兵士とか、司教とか、そんな風に見える人物の絵がやたらとあって、違うかなとも思ったのですが、旧市街には正教会もあったので、ロシア帝国の支配下に入った時代なら、正教会の勢力も同時にやってきていてもおかしくない気がしてきました。 -
ヤクーツク版チェス盤!?
-
馬具や狩猟の道具など
まずはコレクション全体を。 -
皮製や木製の入れ物や皿のコレクション
-
狩猟と漁猟の道具
-
馬具(鞍)など
鋲討ちの美しい装飾がなされた布を馬にかけていました。 -
鞍のコレクション
美しい意匠に注目。 -
馬具の1つ
馬にかけていた布です。
植物モチーフと思われる美しい模様に注目しました。 -
木の皮で作られた皿
永久凍土のヤクーツクでは、樹木があまりよく育たないので、幹なども細いため、幹などをけずって木製の皿を作るよりは、木皮で編んだりして作る方が多かったろうと思います。 -
おそらく、皮をなめす工程に使われた道具
実は写真を撮ったときは、昔の洗濯器具かと思っていました。
札のロシア語を辞書で引いたら、完全にヒットしたわけではないのですが、皮/革(皮から毛を抜いてなめし処理したものが革)に関係あるものだと分かったのです。 -
革製品を作うのに使ったと思われる道具かな
そう思ったのは、一緒に展示されていた写真から。 -
革製品を作っているところに見えた写真
展示された道具をどう使っているかどうかまでは分かりませんでした。 -
サハに入植した中流以上のロシア人(コサック)家の再現
きっちり重ねられた丸太の壁に、石膏のような薄い鉱石を皮でつなげた窓は、サハの伝統的な家のようですで、サモワールがあるとなれば、ロシア人の家でしょう。 -
サモワールがあるテーブルの上と窓
-
木製のゆりかご
-
ゆりかごの内側と、このアングルから見た家の中
右手の板のようなものは、人形かと思ったのですが、違いました。
前の写真に戻って見比べると、板をおさえたり、はめこんだりしているものものかもしれませんが、わざわざこのような形にされた意味は分かりませんでした。 -
道具入れ
-
テーブルの上から、食器のある棚
-
かまどのあるキッチンの再現とキッチン道具の展示
-
石臼とか、はかりとか
奥にはチーズ作りに使われたと思われるようなつぼもありました。 -
製粉器かな
手前の丸い金網は、パンを焼いたものかも。 -
チーズを作るのに使ったかもしれない道具
-
かまどのまわりには、パン焼きの金網やなべや……
-
かまどのそばの壁の展示と
展示は服飾品みたいに見えたのですが、キッチン関係だと思うので、違うでしょう。 -
おそらくかまどに風を送るふいごのようなもの
興味深いものや、なんとなく用途に想像がついて嬉しくて写真を撮ったものなど、展示野中から私の趣味に偏ったものの写真でまとめましたが、思ったとおり、見応えある展示でした。
ヤクーツク地方考古学民俗博物館編おわり。
同じ建物の4階は、マンモス博物館でした。
「2018年シベリア・サハ共和国ヤクーツクへの旅(16)ここでしか見られない珍しいマンモス博物館」へとつづく。
https://4travel.jp/travelogue/11482786
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