2018夏 フランス・ドイツ周遊 到着初日から活動開始　ヴェルサイユ夏の夜・噴水と音楽と花火の祭典

2018/08/04 - 2018/08/09

パリ到着初日の夜。ホテルにチェックインし荷物をほどいたら、さっそく観光開始です！
初日ですが、パリ市内ではなくヴェルサイユまで行ってきました。なぜかと言うと、この時期土曜の夜しか見ることができない、夏の夜のヴェルサイユ宮殿庭園で行われる噴水と花火のショーがあるからです。

現地オプショナルツアーで、今回ヴェルサイユの夜の日帰りツアーを申し込んだEmi（エミ）トラベルは、滞在ホテルから徒歩圏内で近くてよかったです。
受付では元気な案内係りのおねえさんが迎えてくれて、人数が集まった所で一緒にミニバンに乗り込み、一路ヴェルサイユへ。

車窓からは初めて見るパリの街並み。凱旋門がライトアップされているのを横目に見ながら、ミニバンは高速道路に入り、セーヌ川を渡って行く。
少しだったけど車窓観光ができたのが嬉しかった。

ヴェルサイユの夜の噴水と花火のショーは、ちょうど先週から始まったばかり。7月末から9月半ばまで、毎週土曜の夜に開催されます。
花火は暗くなってからが本番。それまではエミトラベルで頂いたヴェルサイユ庭園MAPを片手に噴水ポイントを探してうろうろと歩き回り、足が棒になってしまいました。噂に聞いた通りとても広大な庭園！
ヨーロッパは19時過ぎてもまだ日は高く、あたりは蒸し暑い熱気に包まれています。
歩けど歩けど、終わりが見えない庭園。次第に汗だくになってきました。おまけに地面が砂地だったので、すごい砂ぼこりで目が痛くて開いていられないくなり、途中立ち止まって何度も目薬を差していました（苦笑）。

夜も深まり、23時になろうかという頃ようやく花火のショーが始まります。今年の夏初めて見る花火はここ、ヴェルサイユ。
宮殿に近い場所は明るいうちから場所取りをしていた現地の人達でいっぱい。背の高い人達の隙間から覗き込むように、花火をじっくり堪能しました。

庭園に入るとき、物凄い大行列（入園チケットを持っていたにもかかわらず）だったので、帰りも大変なことになりそうだと、花火が終わると同時にゲートに向けて速足で帰路につきました。

辺りはすっかり暗くなっていたので、宮殿の様子はうかがい知ることができませんでしたが、今回のパリ滞在中、別の日の昼間にまた宮殿内部の見物に来る予定なので、豪華絢爛な宮殿はもう少しお預けです。

迎えのミニバンに乗ったら、ずっと立ちっぱなしで疲れがたまっていたのか帰りの車内は爆睡でした。

エリア ヴェルサイユ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

つい数時間前にパリに降り立ち、ホテルへチェックイン。長距離フライトで疲れた体に鞭打って、今夜はベルサイユへ向かいます。

夏のこの時期、7月の最終土曜から9月15日までの、毎週土曜の夜だけ、ヴェルサイユ宮殿の庭園で夜の噴水ショーと、花火が上がります。
これを知ったのは出発の1週間前。

夜、パリからヴェルサイユまで、見知らぬ土地を電車や徒歩で移動する勇気はないので、現地オプショナルツアーのお世話になることにしました。

スケジュールを改めて見てみると、日本からパリに到着するのが土曜の夕方。同日の夜出発というツアーだったので、もしフライト遅延や交通渋滞で集合時間に間に合わなかったとしても、その時は運が悪かったとあきらめようと、申込みギリギリのタイミングまで迷い一か八かで申し込んでみました。

ホテルから徒歩圏内にある「エミトラベル」のオフィスへ駆け足で急ぎます。
裏通りを通れば近いはずですが、迷いそうなのでオペラ座とルーブルを結ぶ大通りへ出ました。

集合時間は19：50。エミトラベルのオフィスを車で出発するのは20時の予定。
日本では考えられない程夜遅くまで明るい、ヨーロッパの夏。
街にはそろそろ明かりが灯りはじめ、Hop on Hop offバスは一日の仕事を終えて停車場に戻ってきていました。

集合時間の少し前にエミトラベルに到着し、一安心。
混載のミニバンに10名ほどが乗り込み、日本人のガイドさんとともに車でヴェルサイユへ向かいます。

バカンスシーズンの8月、車は渋滞することもなく、1時間も経たないうちに順調にヴェルサイユ宮殿へ到着。

車を降りてまず目に飛び込んできたのは、騎馬像のルイ14世。
ここが、ヴェルサイユ…といってもまだ駐車場から宮殿が見えてこないので、なんだかあまり実感が沸かない。

日本からジェット機で十数時間のフライトで、今回のパリの旅で一番行きたかったヴェルサイユ宮殿まであっという間にたどり着いている事に、なんだか妙に感心してしまった。

ガイドさんから庭園の入場券（夜の花火のショーの期間の特別なチケット）をもらい、入場の列に並びます。

ガイドさんから、行きの車の中で”トイレ問題”について説明を聞かされました。
ヴェルサイユ宮殿の庭園には、入口付近に仮設のトイレが幾つかあるだけで、奥に進むとトイレがほとんどない。あっても大行列でトイレに入るだけで下手すると30分から1時間待ちになってしまうので、トイレは先に済ませておくこと、だそうです。

あまりの人ごみに、これはチケットを持っていない人が並ぶ列なのかと思いガイドさんにきいてみた所、皆チケットを持っている人の列なんだとか。
現地でチケットを買うと、これとはまた別の大行列に並ぶことになるんだそうで…。
ちょっとびっくりでした。しかしこの後パリの各地の観光名所は、どこもこんな感じの行列ばかりで、これが最初の洗礼となったのでした。

長い行列で数十分かかり、ようやく庭園内に入れました。
目の前には噴水と、日が沈もうとしている空！

かの有名なヴェルサイユ宮殿の庭園。色とりどりの花が咲き乱れて、とても美しい。
入口の大行列にいた観光客も、これだけ広大な庭園の中に入ると人もまばらな感じになり、あまり気にならなくなりました。

宮殿の建物。西日に照らされて、彫像がくっきり鮮明にと浮かび上がっています。
これぞザ・ヨーロッパって感じの建物。

庭園の正面にある大きな噴水池。

宮殿の建物からこちら側を見ると、どんな感じなのかな？
昔の貴族って、桁外れにすごいなぁ…。

夕日が眩しいです。サングラス必須。

この庭園内には、幾つか噴水のポイントがありますが、とても広大なので全てを見て周るのはちょっと大変。
まずは、近場の噴水から。１つクリア！

陽が沈む向こうの方には、大運河があります。
宮殿の建物からそちらに向かって、階段となだらかに下る遊歩道があり、人の流れに沿って進んでいくと、階段上から素敵な夕暮れの景色が。

ここには、謎のマシンが設置されていました。
スポットライト？　にしてはおかしな形。

なんと、シャボン玉を吹き出す機械でした。
庭園の雰囲気を盛り上げる、心憎い演出。

シャボン玉に気づいた子供たちが集まってきました。

シャボン玉の機械に興味深々です。子供たちは大はしゃぎ！

手を突っ込んじゃ駄目よ～（笑）

噴水の周りをぐるりと半周しながら、もう少し先の方まで歩いてみます。

それにしても、素敵な夕暮れ。
花火のショーが始まるのは夜11時なので、まだ2時間ほどあるのですが、ちょっと早いかと思ったけど、ちょうどよい景色が見られる時間に入園できました。

先ほどの噴水を越えてしばらく歩いて、宮殿の方を振り向いたところ。
庭の木が結構面白い形に剪定されています。シンメトリーなフランス式の庭園。

大運河まではまだまだ歩きます。
途中で木立の方へ入って行ける小道があり、ウロウロとしながら歩いています。

向こうの方から、変な音と光が迫ってきます。何かな？

炎が噴き出す演出でした。

いやはや、スケールが大きくて、何もかもに驚きます。

炎の演出は数分間続いていました。

まだまだ歩きます。
段々足が棒のようになってきた…。

所々にさりげなく大理石の彫像があり、素敵な雰囲気。

ようやく大運河の噴水の辺りまで歩いてきました。

ちょうど日が沈んで、空が茜色に輝く頃です。

目を奪われる美しさ。
空の色は金色・茜色・やや薄暗い紫に変わり、随分長い間空を見つめながら、フランス到着初日の夜をヴェルサイユの庭園で迎えます。

また炎の演出が始まりました。

宮殿から一直線に伸びる芝生の広いスペースに、炎が立ち上り、バロック音楽が流れています。
すごい演出ですね。

陽が暮れてきたので、また別の噴水を見に来ました。
こちらでは、噴水の中にドライアイスが投げ込まれている為、もくもくと白い煙が上がっています。

係のお兄さんがやって来てドライアイスを補充する場面を見ましたが、バケツ一杯のドライアイスを適当にバサッと放り込んでいて、なんだか笑っちゃいました。

真ん中にはライトアップされた像が。

妙な光かただと思ったら、こんなレーザー光線の演出がされていました。

3人の男女がすごいポーズで入り乱れている像（笑）芸術は爆発ですね！

また別のポイントにやってきました。こちらは池が随分大きいです。

噴水が高くまでしぶきを上げて、おもしろい。
ホントは腰を下ろしてゆっくり見たい所ですが、この庭園内には殆ど座る場所がありません。
池の周りの芝生に座ろうとしていた人たちは、係の人に注意されていました。
地べたに座ることもできないので、庭園についてからずっと立って歩いていますが、さすがに疲れて足が痛くなってきました。

どこか座れそうな場所を探して、また別のポイントへ移動します。
ここの小道は、写真に写っているような明かりが道を照らしています。

何かの話を題材にした絵が描かれていました。
連れのりすが、これはイソップ童話じゃない？と。確かに、そんな感じ。

木立の小道は続く。それにしても木々はちゃんと剪定されてキレイに保たれていますね。

ようやく、ベンチが開いている場所を見つけて腰を下ろしました。
あぁ、足がパンパンにむくんで痛いよー。

ここからの噴水の眺めも素敵で、うっとり見入っていたら、耳元で小さく「ふうぃいーん」という聞きなれた音が…、ヤバい！蚊がいる！
落ち着く間もなく、ベンチから立ち去りました…。

大きな池に戻ってきました。辺りはすっかり暗くなって、宮殿のライトアップが遠くに見えています。

写真を撮っても、スマホではなかなか上手く夜景が写りませんね。
それに、先ほどから目に砂埃りが入って痛くてたまりません。
立ち止まって何度も目薬を差しましたが、またすぐに埃が入ってしまう。

少し歩いては立ち止まって、目をゴシゴシ。目が痛い…。
砂埃が舞い上がってすごいのです。それに夜が更けてきてから、風が出てきました。
着いたときは蒸し暑さが残っていましたが、乾いた夜風に吹かれているとちょっと肌寒く感じます。

まだ見ていなかった大きな噴水の方へ急いでやってきました。
これはすごい！

ガイドさんに言われた、見どころの一つ、ネプチューンの泉でした。

ここにネプチューンの像があるはずですが、暗くてよくわからないなぁ…。
この時間が噴水ショーの最後の時間だったようで、係の人がもう噴水はあがらないと話してみんなを誘導していました。

宮殿前に戻ってきました。そろそろ22時50分になります。花火が上がる時間。

しばらくすると、花火が上がり始めました！

遠くで上がっているので、あまりはっきりと写真に写りません。

花火を見るにはもう少しよい場所がありそうですが、いい場所は早く来た人たちが場所取りをしているので割って入ることもできず。

背の高い現地の人達の後ろから、なんとか覗き込んでいます。

すこし大きな花火があがった！

ここからは花火をお楽しみください。

花火の数が増え、前よりも高い位置に大きくドーンと上がっています。

連発の花火。そろそろクライマックスかな？

どーん、どーん、どーん！

バラバラッという音とともに、最後の打ち上げ花火を見て、終了。
ベルサイユで見た、今年初めての打ち上げ花火でした。

花火が終わったら、出口に向かって速足で戻ります。なんせ、これだけの観客が一斉に出口に向かって帰りはじめるのですから。
ツアーの送迎バスに乗り遅れてはたまりません。出口に近い場所から見ていて、早目に帰り始めたおかげで、集合時間にちゃんと間に合いました。

帰りの送迎車の中で、すやすや寝息を立てて爆睡。
エミトラベルのオフィス近くで下されて解散した頃には、日をまたいでいました。

クタクタになってパンパンの足を引きずりながら、ホテルへ戻ってきました。

ホテルテレーズのロビーです。初日から飛ばしすぎたかな？

この日の夕飯は抜きです。部屋でお茶を飲む程度にして早々にベッドへ。
起きたら昼なんてことのないように目覚ましをチェックして眠りにつきました。
明日は少し遅く起きて、美術館を巡る予定。続きの旅行記へ。